転生特典の『おまけ』ってなんだよ。

SHOW

文字の大きさ
1 / 4

プロローグ

しおりを挟む
俺は、ジョミー・シン・マーティン 16歳。

アトランティスという世界のクウェンサー国のマーティン男爵家の3男だ。
俺が周りの人と違うと気づいたのは、ほんの少し前のことだった。

この世界には、成人の儀という洗礼を受ける儀式があり、この儀式で得られるステータスとスキルという能力で職業が制限される。
その成人の儀では、神殿でお祈りをし、肩を聖者の杖と呼ばれる杖で叩かれることで、終わるのが普通だ。
だが、俺が肩を叩かれる時に、たまたま迷い込んだ1羽の鳥に驚いた神官に肩でなく、頭を叩かれた。
そして、その時に電気が走ったように感じた後、自分が地球という星の日本という国にいたことを思い出した。日本にいた時の記憶では名前や年齢、両親や友人などは思い出せなかったこともあった。
それでも、この世界で16年も生きていて、今更前世のことを考えてもしょうがないと思った。

頭を叩いた神官には、貴族の子供の頭を叩いてしまってとひどく謝られた。

成人の儀の後に、ステータスとスキルを見てびっくり。

名前:ジョミー・シン・マーティン
年齢:16歳
性別 男

レベル 1

職業:男爵家3男

体力:100
魔力:100
筋力:100
耐久:100
敏捷:100
幸運:100

スキル
剣術、魔術適正(全)
礼儀
アイテムボックス(超)

ユニークスキル
おまけ

こんな感じで、ステータスという能力値が100というのは、16歳では少し高いがそれほど目立ったものではない。
小さいころから、貴族ということで剣術と魔術は家庭教師に習っていて、魔術適正があり、火、水、風、土、光、闇と全属性に適正があることで、将来実家は継げないが宮廷魔術師や冒険者として大成すると太鼓判を押されていた。
そして、ユニークスキルという1,000,000人に1人あるかないかのスキルがあり、そのスキルが『おまけ』ってスキルだった。

神官に聞いても、『おまけ』というユニークスキルをしる者はおらず、このスキルがなんなのか分からないまま帰宅した。

「ショウ、成人の儀を終えたようで何よりだ。どんなステータスだったんだ。見せてみなさい。」

「はい、お父様」

ステータスを見せるように言っている父は、クリストファー・シン・マーティンといい、元は冒険者だったが、国に認められるような手柄を立て、男爵家を興したらしい。
らしいというのは、聞いても教えてはくれなかったからだ・・・

さて、ステータスは、『ステータス』だけだと自分で見るだけ、『ステータスオープン』だと周りにいる人たちに見せることができる。
今回は、父に見せるために『ステータスオープン』、そう言って、ステータスを開示した。

「ほう、全能力が100か!
剣術、魔術適正は解っていたが、ユニークスキルがあるな!
このユニークスキル『おまけ』とはなんだ。」

「実は、このスキルは神官に聞いても誰も知らないようで、僕も戸惑っているんです。」

「まぁ良い。
お前は3男だからこの家を継ぐことはできないが、剣術と魔術適正(全)があるから騎士や魔術師の試験を受けて就職するも良し、冒険者となるも良し、好きな職業に就くとよい」

貴族の長男は家を継ぎ、次男は一つ下の爵位で1代貴族として家を興すことができるが、3男以下は、どこかの貴族に婿養子に入るか、騎士や魔術師の試験を受け、騎士爵や魔術爵といった貴族位を得ることが出来る。
多くの3男以下は、大抵騎士爵になることが多いのだが・・・

「お父様、僕はこの世界を旅してみたいと思っておりまして、冒険者になろうと考えてます。幸い、子供のころから鍛えていただいたお陰で、剣術も魔術適正もありますし。」

「そうか・・・
まぁ良い、だが命をなくすようなことはするでないぞ」

父は、騎士爵や魔術爵になってほしいような思いを持っているのを知ってはいたが、自分が元冒険者であったことから、俺が冒険者を目指すことに特に反対はしなかった。

「はい、明日にでも冒険者登録をしてきます。」

そう言って、自分の部屋へと戻っていった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

乙女ゲームの悪役令嬢、ですか

碧井 汐桜香
ファンタジー
王子様って、本当に平民のヒロインに惚れるのだろうか?

それは思い出せない思い出

あんど もあ
ファンタジー
俺には、食べた事の無いケーキの記憶がある。 丸くて白くて赤いのが載ってて、切ると三角になる、甘いケーキ。自分であのケーキを作れるようになろうとケーキ屋で働くことにした俺は、無意識に周りの人を幸せにしていく。

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

今度生まれ変わることがあれば・・・全て忘れて幸せになりたい。・・・なんて思うか!!

れもんぴーる
ファンタジー
冤罪をかけられ、家族にも婚約者にも裏切られたリュカ。 父に送り込まれた刺客に殺されてしまうが、なんと自分を陥れた兄と裏切った婚約者の一人息子として生まれ変わってしまう。5歳になり、前世の記憶を取り戻し自暴自棄になるノエルだったが、一人一人に復讐していくことを決めた。 メイドしてはまだまだなメイドちゃんがそんな悲しみを背負ったノエルの心を支えてくれます。 復讐物を書きたかったのですが、生ぬるかったかもしれません。色々突っ込みどころはありますが、おおらかな気持ちで読んでくださると嬉しいです(*´▽`*) *なろうにも投稿しています

ねえ、今どんな気持ち?

かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた 彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。 でも、あなたは真実を知らないみたいね ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます

なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。 過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。 魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。 そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。 これはシナリオなのかバグなのか? その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。 【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】

処理中です...