俺は付与術士。転生したことにやっと気づきました

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依頼の付与

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さて、依頼を受けた20件の付与をしよう。
まずは、剣に斬鉄の付与か、1本の件を手にとり、刃の部分をなでていく。
付与するための下準備でこの作業をすると付与がしやすくなるんだよね。
そして、魔力をこめて、斬鉄化を唱える。

「斬鉄化!」

一瞬、剣が光っていき、刃の部分を覆うようにその光が収束していく。
これで、1件目の付与は完了っと。
同じような要領で次々と付与を重ねていき、体感で1時間程度かな?20件の依頼が完了した。

タミンさんに付与が終わったことを伝え、ギルドでちゃんと付与されていることを鑑定してもらい、完了を確認してもらった。

「これで完了ね、依頼料の24枚、ちゃんとあるか確認してくださいね。
でも、ショウさん、半日で終わるって言っていたけど、本当だったのね。
こんなスピードで付与する人初めてみたかも・・・」

「そうなんですか・・・
まぁ無事に依頼を完了出来て良かったです。」

依頼料の金貨を受け取りながら、普通の付与がどのくらい時間がかかるのか分からず、ちょっとだけ困惑してしまった。

「他に依頼がなければ帰りますね・・・」

「ええ、お疲れ様でした。またよろしくね」

帰ることにし、ギルドを出てから気付いてしまった。

「あ、俺工場やめたから家ないんだった」

とりあえず今日寝る部屋をと宿に行き、部屋を借りることにした。
行った宿屋は、元孤児院で仲の良かった女の子、レイナが勤めている宿屋だ。
勤めているといっても、住み込みで部屋の掃除なんかを任されているらしいが・・・

「あ、ショウじゃない。どうしたの?」

「うん、レイナ。工場辞めて、とりあえず今日泊めてもらおうかと思ってさ。
一泊いくらなの?」

「えっと、工場やめちゃったの?
うん、お値段は食事つきで1泊銀貨2枚、素泊まりだと銀貨1枚と銅貨50枚よ。」

「とりあえず、食事つき1泊でお願いできるかな?」

「じゃあ、受付に来てもらえるかな?
女将さ~ん、お客さんだよ!」

外食っも考えたが、1泊泊まり、食事をつけてもらった方が、今後を考えるにも時間があっていいと思って、食事つきで泊まることにした。
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