神隠しに合いました。異世界でなんとか生きていきます。

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近くの村へ

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ガルフ辺境伯は、娘のことを考えて、1番近くの村へ移動し、そこから護衛をつけ帰路につくことにしたようだ。

「ショウさんもご一緒に村へ行きましょう。」

「え~っと、よろしくお願いします。」

ブラックウルフの脅威があると考えているので、俺も一緒に村へ行くように誘われた。
辺境伯というこの世界では貴族という存在に変なことに巻き込まれたくはないが、特に森を抜けてからの行き先は決まっていないなと思い、少し考えてしまったが了承した。
その間にサムさんは、馬車から毛布や運べそうな荷物を選択し、荷造りを始めていた。

「あの~サムさん、商人になろうと思っていて、実はアイテムボックスという魔法が使えるので、ある程度は荷物を運べますが!」

商人になろうと考えていることを踏まえて、アイテムボックス持ちであることを明かした。
サムさんが荷造りを始めているが、やはり貴族の馬車なので、それなりに積み込んでいる荷物が多々あり、それらを放置させるよりはと思ったのと自分のアイテムボックスにどれだけのものが入るのかふと試したくなり、説明した後に馬を外して馬車をアイテムボックスに収納した。

「「「・・・」」」

アイテムボックスに馬車が収納されるのを見て、ガルフ辺境伯、リナージュさん、サムさんたちは言葉を失ったかのように呆然としている。

「あれ、どうかしましたか?」

「どうかしましたかではないわい、どれだけ収納できるアイテムボックスを持っているのじゃ!
馬車が収納できるようなアイテムボックス持ちなど見たことも、聞いたこともないぞ。」

どうやら俺のアイテムボックスには、まだまだ収納できそうな感じがするがすでに収納した馬車だけでもありえない量だったようだ。

「お兄ちゃんすごいね、私リナージュ。よろしくね」

ガルフ辺境伯の後ろに隠れていた娘のリナージュが初めて口を開いて、恥ずかしそうに声をかけてきた。
どうも人見知りのようでかなり赤い顔をしている。
人見知りのリナージュが挨拶をしたことを嬉しそうにしていたガルフ辺境伯は、そのまま親ばかというかリナージュを褒めた後、村への移動を指示してきた。

「おお、リナージュ挨拶が出来ておりこうさんだ。
じゃが、ショウさんのアイテムボックスのおかげですぐに移動できそうじゃ。
早速村へ移動しよう。」

「ええ」

「かしこまりました旦那様」

そう返事を返し、アイテムボックスのおかげで荷物を持たずに移動し始めた。
先頭にサムさんが荷物の中から取り出したと思われる剣を片手に歩き、その後ろをガルフ辺境伯と娘のリナージュが手をつないで歩いている。
俺?なんとなくの雰囲気で、後ろを警戒しながらガルフ辺境伯の後をついて歩いていた。

1時間程度歩いていくと塀に囲まれた集落が見えてきた、どうやら向かっている村のようだ。
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