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第39話~勇者達、アーバンへ~
しおりを挟むリスタルト王国の東、共和国アーバンへと続く街道の外れ。小さな洞窟の中で一人の女が男達に囲まれ、凌辱されていた。股間を剥きだしにした男達が、我先にと競って女の身体に群がる。上下の口に幾本もの男のモノを咥え込んでいるのは、かつて魔王を倒し勇者と讃えられたリリアであった。
「何が勇者だ。ああなっちまったら、ただの女じゃねえか」
山賊の頭目らしき男が、勝ち誇った顔で酒をあおっていた。アーバンに向かう女三人を見つけ襲撃した時、まさか勇者の一行だとは思わなかった。だが、勇者と呼ばれる女は二人の仲間を見逃す代わりに、自分の身体を好きにしろと、一切の抵抗をしなかった。
山賊達は街道の外れにある山賊のアジトに女勇者を連れていき、そこで事に及んだ。散々弄んだ後、殺せばいい。そのつもりだった。
「お前ら、俺にも残しておけよ」
酒瓶を置くと、股間のモノを取り出しながら、女の元へ向かう。女の周囲には何人もの部下がぐったりと倒れ込んでいた。
女の脚の間に身体を入れていた若い部下が、奇声を上げて倒れる。
「おいおい、お前ら。久しぶりの女だからって、張り切りすぎだろ」
ぐったりとした部下の身体を押しのけると、女は妖しげな視線を伸ばしてきた。
「あんた、こいつらのお頭だろ。少しはまともなモノを持ってるんだろうね」
女の瞳が禍々しく光る。
「なにぃ、俺を誰だと思ってる!」
頭目は女に覆いかぶさると、女の中に身体を埋めた。
「ぬぉお!こ、こりゃ!」
女が吸い尽くすように頭のモノを締め付けてくる。それは、名器なんてものじゃなく、凶器だった。
「な、なんだ、お前!」
耐えきれず男は、すぐに射精した。しかしそれは、快楽を伴う射精感ではなかった。まるで身体の中身を全て吸い尽くされるような恐怖だった。
「は、はな、せ……」
身体から急速に、根こそぎ力が失われていく。頭はそのまま意識を失った。
「ちっ、もう終わりかよ。つまんねえな」
立ち上がったリリアの姿は、大勢の男の精を身体に受けておきながら、全くと言っていいほど汚れていなかった。
「こんだけ男がいて、一回も私をイカせられねえとはな。これじゃあ、全然欲求不満が解消されねえじゃねえか!」
リリアは自ら抜いだ下着を身に着けると、山賊のアジトを一通り見渡した。そして、金目のものを掴んで袋に入れた。
「まぁ、旅費の足しにはなんだろ。さてと、こいつらをどうするかだが……」
リリアは洞窟の出口までくると、鞘に収まったままの魔剣《魔力食い》を軽く振った。それだけで轟音が響き、洞窟は崩れ去った。
「リリア、どうだった?」
のんびりた様子で現れたのは、アリスとクレアの二人だった。
「どうもこうもねえよ。全然、ヤリたりねぇ」
アリスとリリアは顔を見合わせた。僅かだが、リリアの魔力量は回復していた。しかし、リリアの魔力容量からしたら、それはほんの僅かでしかなかった。
「アリスさん、やはり……」
「私達の仮説は、間違っていなかったみたいね」
《魔力食い》の魔剣は、日常的に持ち主であるリリアの魔力を食らっていた。アリスが作った鞘により、かなり抑えられてはいるが、それでも一般人であれば、3日と待たずに体内の魔力が枯渇する量だ。
それでもリリアが平気でいられるのは、アリスが《超回復》と名づけたリリアの生まれつきの能力のおかげだ。、ダメージを受けた筋肉が回復する時に、以前よりも強くなるのと同様に、リリアの魔力は奪われると、その強さ、容量、そして吸収効率を増していた。今のリリアは《魔力食い》と同様に男達から魔力を吸収するようになっていた。そして、日常的に魔剣から魔力を吸収され続けているリリアの力は、日毎に増していた。
「あぁ、どっかにもっとこう、ガンガン突き上げて、俺をイカせてくれる男はいねえのかよ! いや、このさい男にはこだわらねえ」
言いながら、リリアがクレアを見る。
「私は、その気はありませんから」
もし、今のリリアが絶頂を迎え、その魔力が放出されれば、周囲はただではすまないだろう。おそらく、リリアも無意識的にそれを理解している。その為、イキにくくなっているのだろう。
「私達は、とんでもない化け物の誕生に、立ち会ってるのかもしれないわね」
楽しそうにそう言うアリスは、リリアを研究の対象として見ていた。
「アーバンに行きゃあ、少しは骨のある男もいるだろう。先を急ぐぞ」
そう言ってリリアは下着姿のまま歩きだした。
「リリアさん、さすがにその姿は!」
クレアは自分のマントを取ると、リリアにかけた。
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