【R18】復讐の魔王は転生を重ね、女勇者に挑む。第1章~女騎士の誇りは濡れて~

異常那鬼

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第39話~勇者達、アーバンへ~

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 リスタルト王国の東、共和国アーバンへと続く街道の外れ。小さな洞窟の中で一人の女が男達に囲まれ、凌辱されていた。股間を剥きだしにした男達が、我先にと競って女の身体に群がる。上下の口に幾本もの男のモノを咥え込んでいるのは、かつて魔王を倒し勇者と讃えられたリリアであった。

「何が勇者だ。ああなっちまったら、ただの女じゃねえか」

 山賊の頭目らしき男が、勝ち誇った顔で酒をあおっていた。アーバンに向かう女三人を見つけ襲撃した時、まさか勇者の一行だとは思わなかった。だが、勇者と呼ばれる女は二人の仲間を見逃す代わりに、自分の身体を好きにしろと、一切の抵抗をしなかった。

 山賊達は街道の外れにある山賊のアジトに女勇者を連れていき、そこで事に及んだ。散々弄んだ後、殺せばいい。そのつもりだった。

「お前ら、俺にも残しておけよ」

 酒瓶を置くと、股間のモノを取り出しながら、女の元へ向かう。女の周囲には何人もの部下がぐったりと倒れ込んでいた。
 女の脚の間に身体を入れていた若い部下が、奇声を上げて倒れる。

「おいおい、お前ら。久しぶりの女だからって、張り切りすぎだろ」

 ぐったりとした部下の身体を押しのけると、女は妖しげな視線を伸ばしてきた。

「あんた、こいつらのお頭だろ。少しはまともなモノを持ってるんだろうね」

 女の瞳が禍々しく光る。

「なにぃ、俺を誰だと思ってる!」

 頭目は女に覆いかぶさると、女の中に身体を埋めた。

「ぬぉお!こ、こりゃ!」

 女が吸い尽くすように頭のモノを締め付けてくる。それは、名器なんてものじゃなく、凶器だった。

「な、なんだ、お前!」

 耐えきれず男は、すぐに射精した。しかしそれは、快楽を伴う射精感ではなかった。まるで身体の中身を全て吸い尽くされるような恐怖だった。

「は、はな、せ……」

 身体から急速に、根こそぎ力が失われていく。頭はそのまま意識を失った。

「ちっ、もう終わりかよ。つまんねえな」

 立ち上がったリリアの姿は、大勢の男の精を身体に受けておきながら、全くと言っていいほど汚れていなかった。

「こんだけ男がいて、一回も私をイカせられねえとはな。これじゃあ、全然欲求不満が解消されねえじゃねえか!」

 リリアは自ら抜いだ下着を身に着けると、山賊のアジトを一通り見渡した。そして、金目のものを掴んで袋に入れた。

「まぁ、旅費の足しにはなんだろ。さてと、こいつらをどうするかだが……」

 リリアは洞窟の出口までくると、鞘に収まったままの魔剣《魔力食い》を軽く振った。それだけで轟音が響き、洞窟は崩れ去った。 


「リリア、どうだった?」

 のんびりた様子で現れたのは、アリスとクレアの二人だった。

「どうもこうもねえよ。全然、ヤリたりねぇ」

 アリスとリリアは顔を見合わせた。僅かだが、リリアの魔力量は回復していた。しかし、リリアの魔力容量からしたら、それはほんの僅かでしかなかった。

「アリスさん、やはり……」

「私達の仮説は、間違っていなかったみたいね」

 《魔力食い》の魔剣は、日常的に持ち主であるリリアの魔力を食らっていた。アリスが作った鞘により、かなり抑えられてはいるが、それでも一般人であれば、3日と待たずに体内の魔力が枯渇する量だ。
 それでもリリアが平気でいられるのは、アリスが《超回復》と名づけたリリアの生まれつきの能力のおかげだ。、ダメージを受けた筋肉が回復する時に、以前よりも強くなるのと同様に、リリアの魔力は奪われると、その強さ、容量、そして吸収効率を増していた。今のリリアは《魔力食い》と同様に男達から魔力を吸収するようになっていた。そして、日常的に魔剣から魔力を吸収され続けているリリアの力は、日毎に増していた。

「あぁ、どっかにもっとこう、ガンガン突き上げて、俺をイカせてくれる男はいねえのかよ! いや、このさい男にはこだわらねえ」

 言いながら、リリアがクレアを見る。

「私は、その気はありませんから」

 もし、今のリリアが絶頂を迎え、その魔力が放出されれば、周囲はただではすまないだろう。おそらく、リリアも無意識的にそれを理解している。その為、イキにくくなっているのだろう。

「私達は、とんでもない化け物の誕生に、立ち会ってるのかもしれないわね」

 楽しそうにそう言うアリスは、リリアを研究の対象として見ていた。

「アーバンに行きゃあ、少しは骨のある男もいるだろう。先を急ぐぞ」

 そう言ってリリアは下着姿のまま歩きだした。

「リリアさん、さすがにその姿は!」

 クレアは自分のマントを取ると、リリアにかけた。

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