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閑話
閑話 私のお兄ちゃん 中編
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私が机をぶっ叩いた音にビビって、クラス全体が静かになる。
怒りで頭に血が登っていた筈なのに、意外にも私の頭は冷静だった。
ゆっくりと振り向き、口を開く。
「何が面白いの?」
静まり返った教室に、私の声が響く。
その声は自分でもびっくりするぐらいに冷たいものになっていて、それにまたビビる子も居た。
「人の恋愛引っ掻き回して、何が楽しいの?ねえ?」
私はわざと分かるように、囃し立てた張本人の龍太郎に視線を向けた。
私と目が合うとビクッと肩を震わせた龍太郎は、それでも女子なんかにビビってたまるか、というプライドからかキッと睨み返してきた。
私はもう一度、同じ質問を繰り返す。
「…何が、楽しいの?」
「そ、そんなの聞いて、どうすんだよ!」
龍太郎は開き直って私に噛み付いてくる。
どうするもこうするも、被害者は私と拓哉なんだから聞く権利がある。
なのでいちいち龍太郎の質問になんか答えてやらない。
「私が聞いてるのよ?何が楽しいのって。簡単よね?私達が困る所見て笑ってたんだから」
「っ…」
今度は皆が固まっている。
まさか私がこんな声でこんな風に怒るなんて思ってもみなかった、そんな感じ。
そういえば学校で本気で怒ったの今回が初めてだな、と思いながら私は一歩、龍太郎へ近づいた。
私が動いた瞬間、クラスメイト全体が一歩後退った。
私は龍太郎だけに聞いてるんだけど、なんで皆怖がるんだろ?
「答えてよ。私達、貴方みたいに頭悪くないから分からないんだけど」
「っ、うっせーよ!どうでも良いだろ!そんな事!」
そう言って龍太郎は、手近にあった鉛筆やら筆箱やらを私に向かって投げてきた。
避けるのは簡単だった。
お兄ちゃんの正拳突きを躱すよりも難しい事を、今の私は知らないし。
でもすぐ後ろには拓哉が居る。
私は避けずに全部受けた。
筆箱が頭に当たって、当たり所が悪かったのかおでこがちょっとキレて血が出てきたり、顔を庇って受けた時鉛筆の芯が刺さったりしたけど、これも今朝の稽古の痛みに比べたらどうっていうことはない。
それにしても、人に物を投げてはいけないと先生から常日頃言われているのをもう忘れたのかな?
これだから低能は。
私は龍太郎を腕を掴み、合気道の四方投げを繰り出した。
龍太郎は、運動神経は良いけど武道の心得なんてない奴だ。
あっさり倒せた。
ドサッ!
「頭は打たないように配慮したから、別に大丈夫だとは思うけど、今度やったら…」
「う…」
「?」
「うわぁぁあああああ‼」
『!?』
泣き出した。
打ったのは精々背中と腰ぐらいの筈で、小学六年生男子が食らっても大丈夫な程手加減したが、どうやら龍太郎は相当痛みに弱いらしい。
そんな新事実を目の前に、クラス全体が呆気にとられていると、龍太郎の泣き声を聞きつけた教頭が教室を覗き込んだ。
「何だどうした?」
仰向けの姿勢で泣いている龍太郎を見て、次にその龍太郎の腕を掴んでいる私を見た教頭は青ざめた顔でズカズカと教室に入ってきて、私の前まで来て怒鳴った。
「ちょ、ちょっと君!校長室に来なさい!」
「え?」
「え、じゃないだろう!君はクラスメイトに何てことをしてるんだ!」
涙でぐちょぐちょの龍太郎を宥めて優しく立たせ、反対に私はその教頭に乱暴に腕を掴まれ引っ張られた。
この教頭は思い込みが激しく面倒くさいと、誰かから聞いたことがあった。
多分龍太郎を投げ飛ばした直後の私を見て、私が龍太郎をイジメているように見えたのだろう。
違うと言っても、怒鳴り散らしてくる事が容易に想像出来たので、私は大人しくそれに従った。
「教頭先生!立花は悪くねぇよ!」
「なんで佳代ちゃんが怒られてるのよ!」
「そんなの勘違いじゃない!」
「そうよ!佳代はただ…」
「うるさい!黙れ!言い訳は校長室でじっくり聞く!部外者は黙っていろ!」
拓哉も優愛も遥も真理も、私を庇ってくれたが、頭に血が登った状態の教頭の耳には入らない。
四人に釣られて他のクラスメイトも口々に抗議するが全く聞き入れずに、私達を校長室へ連れて行った。
「家の龍太郎がイジメを受けていたとは、どういう事ですか!学校側は何をしてたの!」
「すみませんお母さん。しかし子どものした事ですし、そこは穏便に…」
「何が穏便ですか!息子は大勢のクラスメイトの前で辱めを受けたというのに…処罰はどのようにお考えで!?」
「しょ、処罰なんて…」
「ないというの!?なんて甘いことを!」
あの後、私達はそれぞれの親を呼ばれ、先に龍太郎の両親が到着してからその母親が騒ぎ立てている。
キンキンした声が耳に刺さる感じでとても鬱陶しい。
父親は母親に全面的に同意しているようで、母親と一緒に私を蔑んだ目で見下ろしてくる。
当の龍太郎は、両親が見ていない所で私に向かって舌を出してきた。
ざまあみろ、と言った所だろう。
校長も教頭もどうにか穏便に済ませる為、龍太郎の母親を宥めようと四苦八苦している。
「それにしても、この子の親は何をしているの!あまりにも遅すぎませんこと!?全く、子が子なら、親も親ね!」
「!」
その言葉にまた怒りそうになった。
けど今手を出すわけにはいかない。
私は唇を噛み締めて耐える。
その様子を見た龍太郎が、ニヤニヤした下卑た視線を私に向けてくる。
「もう来ない人は良いから、処罰を決めて下さいな!」
「しかし、保護者の居ない所で勝手に決めるわけにも…」
「早くして頂戴!」
母親がより一層喚き立て始めた次の瞬間、
ガラガラ、バンッ‼
校長室の扉が勢いよく音を立てて開いた。
室内に居た私以外の全員が驚いてそちらを見る。
「どうも。立花佳代の、兄です」
「!」
「貴女方の声、廊下に丸聞こえなので、もう少し声量は落とした方が良いですよ」
にこやかに挨拶しながら扉を閉め私の隣の椅子に腰掛けたのは、今自分の学校に行って授業を受けている筈のお兄ちゃんだった。
「お、お兄ちゃん…?」
「おう佳代、話は大体クラスの子から聞いたぞ。大変だったな」
いきなりの登場に戸惑っているのは私だけじゃなく、その他の全員目を剥いてお兄ちゃんを凝視している。
そして暫くして自分の調子を取り戻したのか、龍太郎の母親がまた騒ぎ出した。
「あ、貴方、まだ学生じゃない!私は対等に話が出来る親を寄越せと言っているのよ!舐めてるの!」
「いえ、別に。ただ父も母も、生憎今日は忙しくて手が離せない状況らしいので、俺にゴーサインが出されました。全く俺も学校あるのに参っちゃいますよ」
ゆったりと返答しながら優しそうな微笑みを龍太郎の母親に向けるお兄ちゃん。
ていうか学校抜け出してきたの?
「立花さんはお祖父さんもいらっしゃると聞きましたが!?お祖父さんは!?」
「じいちゃんは今朝山ごもりに出てしまったので…あれでは当分帰ってきません」
「~~~!もう良いです!今回は特別に認めますが、次はないですからね!」
母親は納得しきれていない顔だったが、お兄ちゃんは隣でニコニコ笑っている。
教頭達はまだ戸惑っているが、こっちの話が纏まった所で今回の件を切り出した。
話を聞き終わったお兄ちゃんは顎に手を置いて考えるポーズをとった。
「どうしました?立花さん」
「…おかしいですね…」
「何がよ!」
「俺がクラスの子に聞いた話と違うんですよ、今の」
「「はぁ?」」
怒りで頭に血が登っていた筈なのに、意外にも私の頭は冷静だった。
ゆっくりと振り向き、口を開く。
「何が面白いの?」
静まり返った教室に、私の声が響く。
その声は自分でもびっくりするぐらいに冷たいものになっていて、それにまたビビる子も居た。
「人の恋愛引っ掻き回して、何が楽しいの?ねえ?」
私はわざと分かるように、囃し立てた張本人の龍太郎に視線を向けた。
私と目が合うとビクッと肩を震わせた龍太郎は、それでも女子なんかにビビってたまるか、というプライドからかキッと睨み返してきた。
私はもう一度、同じ質問を繰り返す。
「…何が、楽しいの?」
「そ、そんなの聞いて、どうすんだよ!」
龍太郎は開き直って私に噛み付いてくる。
どうするもこうするも、被害者は私と拓哉なんだから聞く権利がある。
なのでいちいち龍太郎の質問になんか答えてやらない。
「私が聞いてるのよ?何が楽しいのって。簡単よね?私達が困る所見て笑ってたんだから」
「っ…」
今度は皆が固まっている。
まさか私がこんな声でこんな風に怒るなんて思ってもみなかった、そんな感じ。
そういえば学校で本気で怒ったの今回が初めてだな、と思いながら私は一歩、龍太郎へ近づいた。
私が動いた瞬間、クラスメイト全体が一歩後退った。
私は龍太郎だけに聞いてるんだけど、なんで皆怖がるんだろ?
「答えてよ。私達、貴方みたいに頭悪くないから分からないんだけど」
「っ、うっせーよ!どうでも良いだろ!そんな事!」
そう言って龍太郎は、手近にあった鉛筆やら筆箱やらを私に向かって投げてきた。
避けるのは簡単だった。
お兄ちゃんの正拳突きを躱すよりも難しい事を、今の私は知らないし。
でもすぐ後ろには拓哉が居る。
私は避けずに全部受けた。
筆箱が頭に当たって、当たり所が悪かったのかおでこがちょっとキレて血が出てきたり、顔を庇って受けた時鉛筆の芯が刺さったりしたけど、これも今朝の稽古の痛みに比べたらどうっていうことはない。
それにしても、人に物を投げてはいけないと先生から常日頃言われているのをもう忘れたのかな?
これだから低能は。
私は龍太郎を腕を掴み、合気道の四方投げを繰り出した。
龍太郎は、運動神経は良いけど武道の心得なんてない奴だ。
あっさり倒せた。
ドサッ!
「頭は打たないように配慮したから、別に大丈夫だとは思うけど、今度やったら…」
「う…」
「?」
「うわぁぁあああああ‼」
『!?』
泣き出した。
打ったのは精々背中と腰ぐらいの筈で、小学六年生男子が食らっても大丈夫な程手加減したが、どうやら龍太郎は相当痛みに弱いらしい。
そんな新事実を目の前に、クラス全体が呆気にとられていると、龍太郎の泣き声を聞きつけた教頭が教室を覗き込んだ。
「何だどうした?」
仰向けの姿勢で泣いている龍太郎を見て、次にその龍太郎の腕を掴んでいる私を見た教頭は青ざめた顔でズカズカと教室に入ってきて、私の前まで来て怒鳴った。
「ちょ、ちょっと君!校長室に来なさい!」
「え?」
「え、じゃないだろう!君はクラスメイトに何てことをしてるんだ!」
涙でぐちょぐちょの龍太郎を宥めて優しく立たせ、反対に私はその教頭に乱暴に腕を掴まれ引っ張られた。
この教頭は思い込みが激しく面倒くさいと、誰かから聞いたことがあった。
多分龍太郎を投げ飛ばした直後の私を見て、私が龍太郎をイジメているように見えたのだろう。
違うと言っても、怒鳴り散らしてくる事が容易に想像出来たので、私は大人しくそれに従った。
「教頭先生!立花は悪くねぇよ!」
「なんで佳代ちゃんが怒られてるのよ!」
「そんなの勘違いじゃない!」
「そうよ!佳代はただ…」
「うるさい!黙れ!言い訳は校長室でじっくり聞く!部外者は黙っていろ!」
拓哉も優愛も遥も真理も、私を庇ってくれたが、頭に血が登った状態の教頭の耳には入らない。
四人に釣られて他のクラスメイトも口々に抗議するが全く聞き入れずに、私達を校長室へ連れて行った。
「家の龍太郎がイジメを受けていたとは、どういう事ですか!学校側は何をしてたの!」
「すみませんお母さん。しかし子どものした事ですし、そこは穏便に…」
「何が穏便ですか!息子は大勢のクラスメイトの前で辱めを受けたというのに…処罰はどのようにお考えで!?」
「しょ、処罰なんて…」
「ないというの!?なんて甘いことを!」
あの後、私達はそれぞれの親を呼ばれ、先に龍太郎の両親が到着してからその母親が騒ぎ立てている。
キンキンした声が耳に刺さる感じでとても鬱陶しい。
父親は母親に全面的に同意しているようで、母親と一緒に私を蔑んだ目で見下ろしてくる。
当の龍太郎は、両親が見ていない所で私に向かって舌を出してきた。
ざまあみろ、と言った所だろう。
校長も教頭もどうにか穏便に済ませる為、龍太郎の母親を宥めようと四苦八苦している。
「それにしても、この子の親は何をしているの!あまりにも遅すぎませんこと!?全く、子が子なら、親も親ね!」
「!」
その言葉にまた怒りそうになった。
けど今手を出すわけにはいかない。
私は唇を噛み締めて耐える。
その様子を見た龍太郎が、ニヤニヤした下卑た視線を私に向けてくる。
「もう来ない人は良いから、処罰を決めて下さいな!」
「しかし、保護者の居ない所で勝手に決めるわけにも…」
「早くして頂戴!」
母親がより一層喚き立て始めた次の瞬間、
ガラガラ、バンッ‼
校長室の扉が勢いよく音を立てて開いた。
室内に居た私以外の全員が驚いてそちらを見る。
「どうも。立花佳代の、兄です」
「!」
「貴女方の声、廊下に丸聞こえなので、もう少し声量は落とした方が良いですよ」
にこやかに挨拶しながら扉を閉め私の隣の椅子に腰掛けたのは、今自分の学校に行って授業を受けている筈のお兄ちゃんだった。
「お、お兄ちゃん…?」
「おう佳代、話は大体クラスの子から聞いたぞ。大変だったな」
いきなりの登場に戸惑っているのは私だけじゃなく、その他の全員目を剥いてお兄ちゃんを凝視している。
そして暫くして自分の調子を取り戻したのか、龍太郎の母親がまた騒ぎ出した。
「あ、貴方、まだ学生じゃない!私は対等に話が出来る親を寄越せと言っているのよ!舐めてるの!」
「いえ、別に。ただ父も母も、生憎今日は忙しくて手が離せない状況らしいので、俺にゴーサインが出されました。全く俺も学校あるのに参っちゃいますよ」
ゆったりと返答しながら優しそうな微笑みを龍太郎の母親に向けるお兄ちゃん。
ていうか学校抜け出してきたの?
「立花さんはお祖父さんもいらっしゃると聞きましたが!?お祖父さんは!?」
「じいちゃんは今朝山ごもりに出てしまったので…あれでは当分帰ってきません」
「~~~!もう良いです!今回は特別に認めますが、次はないですからね!」
母親は納得しきれていない顔だったが、お兄ちゃんは隣でニコニコ笑っている。
教頭達はまだ戸惑っているが、こっちの話が纏まった所で今回の件を切り出した。
話を聞き終わったお兄ちゃんは顎に手を置いて考えるポーズをとった。
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