52 / 53
閑話
閑話 私のお兄ちゃん 後編
しおりを挟む
「俺がクラスの子から聞いた話と違うんですよ、今の」
「「はぁ?」」
理解できていない龍太郎の母親と教頭の声が重なり、校長と龍太郎の父親は訝しげな顔でお兄ちゃんを見る。
龍太郎は何を言い出すか分からない見知らぬ年上の人に、変なものでも見るかのような視線を向けている。
クラスの子とここの話の内容が違うのは当たり前だ。
ここでは何故か龍太郎が被害者面しているのだから。
迷惑を被ったのは私と拓哉なのに、おかしな話だ全く。
多分勘の良いお兄ちゃんは、どっちが真実かもう分かっているんだろう。
顎に当てた手の内で微妙に笑っているのが窺える。
「それは、あの子達は龍太郎をイジメてたお宅の妹さんと共犯のようですし、話がかみ合わないのは当然ですわ!」
「…そうですか?俺には妹とあの子達が手を組んだというより、貴女達が龍太郎君の嘘に踊らされているようにしか見えませんが?」
お兄ちゃんがそう言った瞬間、龍太郎の母親が弾かれたように立ち上がりお兄ちゃんに掴みかかった。
「う、家の子が嘘をついているとでも言いたいの!撤回しなさい!今すぐ!」
「いやいや、あくまでも仮説…俺の憶測に過ぎませんよ?」
「憶測にしてもそれは家の子に対しての侮辱です!」
「…侮辱、ねぇ…」
突然にこやかに笑っていたお兄ちゃんの顔つきがガラリと変わった。
雰囲気もほんわかしたものではなく、どこか冷たく重苦しいものに変わっている。
それだけで龍太郎の母親は僅かに怯え、お兄ちゃんから離れた。
しかし、龍太郎と同じく無駄にプライドが高いのか、まだお兄ちゃんに噛み付いてくる。
「な、何よ!」
「…それなら、確かめてあげましょうか?」
「な、何を、どうやって!」
「どの話が真実か嘘か、ですよ」
冷たい雰囲気は一旦鳴りを潜め、またお兄ちゃんはにこやかに微笑んだ。
掴まれて乱れた制服を綺麗に直して立ち上がった。
「龍太郎君」
「!?」
話しかけられるとは思っていなかったのか龍太郎の肩は盛大に跳ね上がった。
青ざめた顔で恐る恐るお兄ちゃんを見上げる。
「な、なんだよ」
「君は佳代に、何をされたの?」
「そ、そりゃ…そいつに投げ飛ばされて凄え痛い思いして、皆の前で泣かされたんだよ!ほんと最悪だよ!そいつ!」
私を貶め始めたことで元気を取り戻したのか龍太郎は一気に捲し立てた。
その間龍太郎の両親は龍太郎を慰めるように、母親は涙ぐんで息子を抱きしめ、父親はまた私に蔑んだ目を向ける。
お兄ちゃんは目を細めてその様子を眺めていた。
やがてゆっくりと頷き、龍太郎に微笑みを向けて言った。
「そっか。…で」
「?」
「それだけ?」
「「「「「!?」」」」」
「たったそれだけなの?」
優しい声音だったが、何故か凄みがあった。
私も少し竦んだ。
母親はまたしてもヒステリックに怒鳴ってお兄ちゃんを責め立てた。
「たったそれだけとはなんですか!息子は辱めを受けたのですよ!キチンと謝罪すべきではありませんか!」
「だってそれだけなのでしょう?佳代がその子にしたことは」
「それだけなどではありません!学生を出してきたと思ったら、現状の把握もまともに出来ないなんて、親はどんな躾をしているの!」
「躾?そこは教育というべきですよ」
「躾で十分です!こんな野蛮で頭の回らないような…」
「巫山戯るのも大概にしておけよ?」
突然のお兄ちゃんの低い声。
それまでやんわりと対応していた少年が急に態度を変えた事で、また竦み上がる龍太郎の母親。
今度はお兄ちゃんも少し癇に障ったようで、柔らかい笑顔も目の光も消え、そのどす黒い感情が伝わってくるようだった。
でもまだ完全にキレたわけではない。
殺気は出ていないから分かる。
「他人を貶める言葉を考える頭があるのなら、真偽の見極めぐらいは出来るようになれ。俺は、俺の妹があんた達の息子にされたことに比べれば、あんた達の息子が妹にされた事なんてそれだけの一言で済む程度だと言っている。佳代の状態を見て分からないのか?」
お兄ちゃん以外の視線が、私に集まるのが分かる。
その目が驚愕で見開かれたのを見て、私は彼らにちゃんと見られていなかった事を気付いた。
目の前でギャンギャン泣きわめいている龍太郎に気を取られていたから。
校長が私に訊ねてきた。
「……た、立花さん、その傷はどうしたのかね?」
「…龍太郎、君に筆記用具を投げられました。後ろに拓哉君が居たので避けられなくて。至近距離だったから結構痛かったです」
「それはどうして?」
「私と拓哉の仲を囃し立てた事を私が怒って詰め寄ったら、逆上して…」
「う、家の子はそんな事してません!」
母親がまた喚いているけど、事実なんだから仕方ない。
そんな母親に絶対零度の視線を向け、お兄ちゃんは冷たく言い放った。
「現に怪我をしているが?朝見た時はなかったものだ」
「そ、そんなの、貴方達兄妹で示し合わせれば…」
「…何の意味がある?」
「へっ?」
「あんた達家族を貶める事で、俺に何の得があるんだ?俺とあんた達は初対面の筈だが?」
「あ…」
母親は崩れるようにその場にへたり込んだ。
父親は難しい表情をして息子を見下ろしている。
龍太郎は更に青ざめた顔で私達を見てくる。
そんな龍太郎に、お兄ちゃんはまた最初の柔らかい笑みを向けた。
「ねぇ、龍太郎君」
「ヒッ!」
ただ呼びかけただけでこの怯えようである。
だが気にせずお兄ちゃんは龍太郎に詰め寄る。
「聞いていい?“君は人の恋愛を引っ掻き回して、何が楽しいの?”」
私と全く同じ問いだった。
龍太郎は追い詰められて、ついに自分の話が嘘で、自分が私と拓哉にやった事を両親や校長達に話した。
両親達は絶望した、校長達は血の気の引いた顔でその話を最後まで聞いていた。
お兄ちゃんはその間、またニコニコしながら私の頭を撫でてくれた。
その後結局、私への処罰はなくなった。
濡れ衣を着せて執拗に責め立てたことへの細やかな謝罪らしい。
龍太郎は一ヶ月間学校の居残り掃除を言い渡されたが、嫌な顔をすることもそれを渋ることもしなかった。
お兄ちゃんの覇気に当てられてかなり反省していたし、根は悪い奴でもないから私もそれで許している。
龍太郎の両親も私に大袈裟といえる程頭を下げて全力で謝罪してきた。
自分の息子がイジメられていると聞いて頭に血が登っていたとはいえ、酷い事を言ってしまったと何度も何度も。
私は「誤解が解けたなら良い」と言って彼らを許しているが、やっぱりお兄ちゃんへの恐怖は抜けきれなかったみたい。
最後お兄ちゃんが笑ってお別れの挨拶をした時、母親は明らかに怯えていたし、父親は顔が引き攣っていた。
皆私が何の罰も受けずに帰ってこられたことを心から喜んでくれた。
拓哉も安心した表情で私を迎えてくれて、優愛達と言ったら号泣して抱きついてくる程だった。
あんな騒ぎのあった後だから、私は今日は早退することにして、お兄ちゃんと一緒に帰路についた。
「お兄ちゃんは学校、大丈夫なの?」
来てくれた時に思ったことだ。
まだ高校に上がったばかりで、勉強が大変だと話していたのを覚えていたから不安なのだ。
だけどお兄ちゃんは笑って
「大丈夫大丈夫。いざとなれば綾乃とか大輝に教えてもらうよ」
と言っていた。
綾乃さんはともかく、大輝さんがお兄ちゃんの友達としていてくれたのは良かった。
「なあ佳代」
「何?」
「あの龍太郎って子に技かけた時、ちゃんと手加減したんだな」
「えっ」
言ってないのにどうして分かったの?
声には出なかったけど、私の疑問を表情から読み取ったのかお兄ちゃんは答えてくれた。
「あの子、お前に投げ飛ばされたにしてはピンピンしてたし、怪我一つしてなかった。普通武術の心得なんてない奴が、お前みたいな猛者に本気投げられたら、打撲で済めば良い方だ」
お兄ちゃんは歩みを止めて私と同じ目線まで屈んで、頭にポンと手を置いた。
「自分と相手の力量をしっかり見極めたからこそ出来た芸当だ。佳代は凄いな」
「っ…うん!」
「さて、帰るか。今から始めれば、かなり手合わせ出来るぞ」
「本当!?」
「おう。走るか」
「じゃあ家まで競争ね!よーいドン!」
そう言って、私は走り出した。
「あ、おい!それはフライングだろ!」
そんな不満を漏らしながら私を追って駆け出した、頼りがいがあって私がピンチの時はいつも来てくれる、大好きな私の自慢のお兄ちゃんの声を聞きながら。
---------この数日後、まさかお兄ちゃんがクラスメイト全員と一緒に行方不明になるなんて、この時は考えもしなかった。
「「はぁ?」」
理解できていない龍太郎の母親と教頭の声が重なり、校長と龍太郎の父親は訝しげな顔でお兄ちゃんを見る。
龍太郎は何を言い出すか分からない見知らぬ年上の人に、変なものでも見るかのような視線を向けている。
クラスの子とここの話の内容が違うのは当たり前だ。
ここでは何故か龍太郎が被害者面しているのだから。
迷惑を被ったのは私と拓哉なのに、おかしな話だ全く。
多分勘の良いお兄ちゃんは、どっちが真実かもう分かっているんだろう。
顎に当てた手の内で微妙に笑っているのが窺える。
「それは、あの子達は龍太郎をイジメてたお宅の妹さんと共犯のようですし、話がかみ合わないのは当然ですわ!」
「…そうですか?俺には妹とあの子達が手を組んだというより、貴女達が龍太郎君の嘘に踊らされているようにしか見えませんが?」
お兄ちゃんがそう言った瞬間、龍太郎の母親が弾かれたように立ち上がりお兄ちゃんに掴みかかった。
「う、家の子が嘘をついているとでも言いたいの!撤回しなさい!今すぐ!」
「いやいや、あくまでも仮説…俺の憶測に過ぎませんよ?」
「憶測にしてもそれは家の子に対しての侮辱です!」
「…侮辱、ねぇ…」
突然にこやかに笑っていたお兄ちゃんの顔つきがガラリと変わった。
雰囲気もほんわかしたものではなく、どこか冷たく重苦しいものに変わっている。
それだけで龍太郎の母親は僅かに怯え、お兄ちゃんから離れた。
しかし、龍太郎と同じく無駄にプライドが高いのか、まだお兄ちゃんに噛み付いてくる。
「な、何よ!」
「…それなら、確かめてあげましょうか?」
「な、何を、どうやって!」
「どの話が真実か嘘か、ですよ」
冷たい雰囲気は一旦鳴りを潜め、またお兄ちゃんはにこやかに微笑んだ。
掴まれて乱れた制服を綺麗に直して立ち上がった。
「龍太郎君」
「!?」
話しかけられるとは思っていなかったのか龍太郎の肩は盛大に跳ね上がった。
青ざめた顔で恐る恐るお兄ちゃんを見上げる。
「な、なんだよ」
「君は佳代に、何をされたの?」
「そ、そりゃ…そいつに投げ飛ばされて凄え痛い思いして、皆の前で泣かされたんだよ!ほんと最悪だよ!そいつ!」
私を貶め始めたことで元気を取り戻したのか龍太郎は一気に捲し立てた。
その間龍太郎の両親は龍太郎を慰めるように、母親は涙ぐんで息子を抱きしめ、父親はまた私に蔑んだ目を向ける。
お兄ちゃんは目を細めてその様子を眺めていた。
やがてゆっくりと頷き、龍太郎に微笑みを向けて言った。
「そっか。…で」
「?」
「それだけ?」
「「「「「!?」」」」」
「たったそれだけなの?」
優しい声音だったが、何故か凄みがあった。
私も少し竦んだ。
母親はまたしてもヒステリックに怒鳴ってお兄ちゃんを責め立てた。
「たったそれだけとはなんですか!息子は辱めを受けたのですよ!キチンと謝罪すべきではありませんか!」
「だってそれだけなのでしょう?佳代がその子にしたことは」
「それだけなどではありません!学生を出してきたと思ったら、現状の把握もまともに出来ないなんて、親はどんな躾をしているの!」
「躾?そこは教育というべきですよ」
「躾で十分です!こんな野蛮で頭の回らないような…」
「巫山戯るのも大概にしておけよ?」
突然のお兄ちゃんの低い声。
それまでやんわりと対応していた少年が急に態度を変えた事で、また竦み上がる龍太郎の母親。
今度はお兄ちゃんも少し癇に障ったようで、柔らかい笑顔も目の光も消え、そのどす黒い感情が伝わってくるようだった。
でもまだ完全にキレたわけではない。
殺気は出ていないから分かる。
「他人を貶める言葉を考える頭があるのなら、真偽の見極めぐらいは出来るようになれ。俺は、俺の妹があんた達の息子にされたことに比べれば、あんた達の息子が妹にされた事なんてそれだけの一言で済む程度だと言っている。佳代の状態を見て分からないのか?」
お兄ちゃん以外の視線が、私に集まるのが分かる。
その目が驚愕で見開かれたのを見て、私は彼らにちゃんと見られていなかった事を気付いた。
目の前でギャンギャン泣きわめいている龍太郎に気を取られていたから。
校長が私に訊ねてきた。
「……た、立花さん、その傷はどうしたのかね?」
「…龍太郎、君に筆記用具を投げられました。後ろに拓哉君が居たので避けられなくて。至近距離だったから結構痛かったです」
「それはどうして?」
「私と拓哉の仲を囃し立てた事を私が怒って詰め寄ったら、逆上して…」
「う、家の子はそんな事してません!」
母親がまた喚いているけど、事実なんだから仕方ない。
そんな母親に絶対零度の視線を向け、お兄ちゃんは冷たく言い放った。
「現に怪我をしているが?朝見た時はなかったものだ」
「そ、そんなの、貴方達兄妹で示し合わせれば…」
「…何の意味がある?」
「へっ?」
「あんた達家族を貶める事で、俺に何の得があるんだ?俺とあんた達は初対面の筈だが?」
「あ…」
母親は崩れるようにその場にへたり込んだ。
父親は難しい表情をして息子を見下ろしている。
龍太郎は更に青ざめた顔で私達を見てくる。
そんな龍太郎に、お兄ちゃんはまた最初の柔らかい笑みを向けた。
「ねぇ、龍太郎君」
「ヒッ!」
ただ呼びかけただけでこの怯えようである。
だが気にせずお兄ちゃんは龍太郎に詰め寄る。
「聞いていい?“君は人の恋愛を引っ掻き回して、何が楽しいの?”」
私と全く同じ問いだった。
龍太郎は追い詰められて、ついに自分の話が嘘で、自分が私と拓哉にやった事を両親や校長達に話した。
両親達は絶望した、校長達は血の気の引いた顔でその話を最後まで聞いていた。
お兄ちゃんはその間、またニコニコしながら私の頭を撫でてくれた。
その後結局、私への処罰はなくなった。
濡れ衣を着せて執拗に責め立てたことへの細やかな謝罪らしい。
龍太郎は一ヶ月間学校の居残り掃除を言い渡されたが、嫌な顔をすることもそれを渋ることもしなかった。
お兄ちゃんの覇気に当てられてかなり反省していたし、根は悪い奴でもないから私もそれで許している。
龍太郎の両親も私に大袈裟といえる程頭を下げて全力で謝罪してきた。
自分の息子がイジメられていると聞いて頭に血が登っていたとはいえ、酷い事を言ってしまったと何度も何度も。
私は「誤解が解けたなら良い」と言って彼らを許しているが、やっぱりお兄ちゃんへの恐怖は抜けきれなかったみたい。
最後お兄ちゃんが笑ってお別れの挨拶をした時、母親は明らかに怯えていたし、父親は顔が引き攣っていた。
皆私が何の罰も受けずに帰ってこられたことを心から喜んでくれた。
拓哉も安心した表情で私を迎えてくれて、優愛達と言ったら号泣して抱きついてくる程だった。
あんな騒ぎのあった後だから、私は今日は早退することにして、お兄ちゃんと一緒に帰路についた。
「お兄ちゃんは学校、大丈夫なの?」
来てくれた時に思ったことだ。
まだ高校に上がったばかりで、勉強が大変だと話していたのを覚えていたから不安なのだ。
だけどお兄ちゃんは笑って
「大丈夫大丈夫。いざとなれば綾乃とか大輝に教えてもらうよ」
と言っていた。
綾乃さんはともかく、大輝さんがお兄ちゃんの友達としていてくれたのは良かった。
「なあ佳代」
「何?」
「あの龍太郎って子に技かけた時、ちゃんと手加減したんだな」
「えっ」
言ってないのにどうして分かったの?
声には出なかったけど、私の疑問を表情から読み取ったのかお兄ちゃんは答えてくれた。
「あの子、お前に投げ飛ばされたにしてはピンピンしてたし、怪我一つしてなかった。普通武術の心得なんてない奴が、お前みたいな猛者に本気投げられたら、打撲で済めば良い方だ」
お兄ちゃんは歩みを止めて私と同じ目線まで屈んで、頭にポンと手を置いた。
「自分と相手の力量をしっかり見極めたからこそ出来た芸当だ。佳代は凄いな」
「っ…うん!」
「さて、帰るか。今から始めれば、かなり手合わせ出来るぞ」
「本当!?」
「おう。走るか」
「じゃあ家まで競争ね!よーいドン!」
そう言って、私は走り出した。
「あ、おい!それはフライングだろ!」
そんな不満を漏らしながら私を追って駆け出した、頼りがいがあって私がピンチの時はいつも来てくれる、大好きな私の自慢のお兄ちゃんの声を聞きながら。
---------この数日後、まさかお兄ちゃんがクラスメイト全員と一緒に行方不明になるなんて、この時は考えもしなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる