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プロローグ 勇者召喚
第二十話 紹介とギャップと
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アホ二人の処罰も、颯太達パーティーのリーダーも決まり、政人がジョンに報告にし行っている間、残りのメンバーは政人と颯太の部屋で待機している。
さっきの今で少し空気が重い。
その空気を破ろうと最初に朱莉が口を開いた。
「な、なあ立花はん。もしええんやったら、その…勇者はん達紹介してくれへん?」
「…良いか?」
颯太は少し考え、二人に許可をとる。
「俺は良いぜ」
「私も」
二人があっさり了承したので、四人は拍子抜けしたが、颯太は気にせず自分の近くに居た大輝から紹介していった。
「知ってる人の方が多いだろうけど、こいつは江川大輝。空手部のエースで結構人気あるけど、さっき見た通りのアホだから」
「ちょっ、おい!」
「で、こっちが一宮綾乃。綾乃は剣道部のエースで美人だからモテるけど、大輝と同じアホだから」
「!び、美人だなんて…」
「まあ、学校での偏見を持たずに接すると楽。仲良くしてやって」
アホと言われて焦る大輝と、それよりも颯太に美人と言われて嬉しいやら恥ずかしいやらで赤面する綾乃。
颯太はそんな二人の様子は気にも留めず言葉を締め括る。
猛達四人は、颯太の意外な紹介の仕方と二人のそれぞれの反応を見て、予想と現実が噛み合わなさ過ぎて驚くというか混乱する。
それでもどうにか平静を保って自分達も名乗り、全員の自己紹介が終わった所で、猛が恐る恐る二人に訊いた。
「な、なあ…一宮さん、江川」
「何だ?」
「杉田…君?」
「あ、うん。合ってる。…二人は、学校でよく一緒に居たけど…それは立花について行ったからああ見えただけ、なのかな?」
二人は顔を見合わせ首を傾げた。
質問の意図が分からないのだろう。
颯太がもう少しだけ噛み砕いて説明する。
「俺がお前らと一緒に居たのか、お前らが俺と、望んで一緒に居たのかって訊いてんだよ」
「ああ、うん。そう」
「「そりゃあ颯太と側に居たくて行ったら、大体綾乃が居るだけだ」
綺麗にハモりながらはっきりと言い切った二人。
朱莉の予想は正しかったようだ。
「た、立花君とは、どういう関係なの?」
希美が意を決したように訊ねてきた。
自己紹介が終わった辺りから何か訊きたそうな顔はしていたので、颯太はサラリと答える。
「幼馴染みだよ。三歳ぐらいからの」
「中学校からは一緒になれたよな」
「町のどこかで知り合った感じ?家が近かったん?」
「まあ、そうね」
幼馴染みだとキッパリ言われてちょっと落ち込む綾乃。
その様子を敏感な女子三人組が見逃す筈はなく、ロックオンされているのだか、まだ気付かない。
「おーい、申請終わったぞー」
タイミング良く戻って来た政人は、部屋の中の雰囲気が思ったより険悪なものでなくて内心安心した。
颯太は立ち上がって伸びをすると、綾乃と大輝を振り返った。
「もうそろそろ帰れ、二人共。勇者が部屋抜け出してるバレたら、後々面倒だぞ」
「そうだな」
「分かったわ」
二人も立ち上がり颯太の言うことに素直に従う。
早々に部屋を出ていこうとする綾乃を朱莉が呼び止めた。
「あ、一宮はん!」
「何?平さん」
「今度、部屋に遊びに行ってもええか?」
「勿論。いつでも良いわよ」
「よっしゃ、絶対行くけんな!覚悟せぇよ!」
「え?うん」
思わずガッツポーズする朱莉と何がそんなに嬉しいのか分からず首を傾げる綾乃。
軽く部屋に来る事を許した綾乃は、この事を後に後悔するのだが、それはまだ先の話。
「綾乃、行くぞ」
「あ、うん!待ってよ大輝」
「颯太、またな」
「また来るね颯太!」
「おー」
バタン
一瞬、部屋の中が静かになったが、すぐに政人が申請した時ジョンに聞いた話を、皆に聞かせる為に口を開いた。
「皆、さっきジョンさんに言われたことなんだけど、聞いてくれる?」
「何の話だ?」
「ダンジョンでの簡単な注意事項だって。明日の朝、もう一度全員の前でも言うけど、事前にパーティー全体に知れせといてくれると助かるって言ってた」
「俺、聞くぜ」
「話してや政人」
「き、聞きます!」
「……聞く」
全員聞く意思を示した。
政人は皆を見回して、ゆっくりと口を開いた。
「まず第一に、ダンジョンでは極力一人にならないこと。俺達のレベルじゃ、すぐに死ぬ可能性が有るらしい」
当然の事だな、と颯太は思った。
まだ皆、レベル1だ。
初期ステータスが、こっちの世界の人よりもちょっと高いだけの戦闘素人なのだから、予期せぬ襲撃でバラバラになってしまった、ならともかく、自分から一人になりにいく、のは自殺行為だ。
確実に焦って自滅するだろうと予想はつく。
「次に、戦闘時は事前にパーティーで決めた連携をとること。前衛、後衛をしっかりさせておくと良いって言ってた」
「前衛と後衛って何なん?」
「武器や素手などで、主に近距離戦闘を行う、攻めに専念するのが前衛。逆に、魔法を駆使して前衛の奴をサポートしたり援護したするのが後衛だって。皆はどっちが得意?」
皆は自分のステータスを開いたり、今までの訓練を思い出したりして自分はどちらか検討している。
颯太も考えたが、よく考えなくてもどちらでも戦えると思うのだ。
剣術や体術などは、元の世界で祖父から免許皆伝するに至っているし、魔法はイヴァンの教えの下で、光と闇属性は上級、それら以外は神級を扱える。
自分の力を過信するつもりはないが、客観的に見ても現時点で颯太以上に戦える者などいないだろう。
しかし、どちらも出来ると言ってもそんな事を正直に申告するつもりは毛頭ない。
颯太はこっそりと皆のステータスを【鑑定】した。
**************************************
【マサト・イグチ】 Lv.1
種族:人族
職業:剣士Lv.3
魔力量:150
魔力強度:100
スキル
剣術 体術 火属性魔法
ユニークスキル
退魔の光
加護
なし
称号
異世界人 悟りを開いた者 苦労人 (規格外の友人)(←颯太君の友達専用!byゼノス)
【タケル・スギタ】 Lv.1
種族:人族
職業:剣士Lv.2
魔力量:70
魔力強度:50
スキル
剣術 体術 風属性魔法
ユニークスキル
退魔の光
加護
なし
称号
異世界人 能天気
【イズミ・フカガワ】 Lv.1
種族:人族
職業:魔術師Lv.2
魔力量:200
魔力強度:180
スキル
体術 水属性魔法 土属性魔法
ユニークスキル
退魔の光
加護
なし
称号
異世界人 ツンデレ娘
【アカリ・タイラ】 Lv.1
種族:人族
職業:武闘家Lv.2
魔力量:60
魔力強度:15
スキル
体術
ユニークスキル
退魔の光
加護
なし
称号
異世界人 突撃武闘家娘
【ノゾミ・ツカハラ】 Lv.1
種族:人族
職業:魔術師Lv.2
魔力量:180
魔力強度:100
スキル
火属性魔法 風属性魔法 氷属性魔法
ユニークスキル
退魔の光
加護
なし
称号
異世界人 努力家
**************************************
ちょっと気になる称号がいくつか政人についているが、今は見ていないことにした。
(後でゼノスとOHANASIしないとな)
そんな事を考えながら全体的な考察を纏めると、どうやらこのパーティーはあまり偏ったりもしておらず、かなりバランスが良いようだ。
颯太は今回、後衛を務める事を決めて口を開いた。
さっきの今で少し空気が重い。
その空気を破ろうと最初に朱莉が口を開いた。
「な、なあ立花はん。もしええんやったら、その…勇者はん達紹介してくれへん?」
「…良いか?」
颯太は少し考え、二人に許可をとる。
「俺は良いぜ」
「私も」
二人があっさり了承したので、四人は拍子抜けしたが、颯太は気にせず自分の近くに居た大輝から紹介していった。
「知ってる人の方が多いだろうけど、こいつは江川大輝。空手部のエースで結構人気あるけど、さっき見た通りのアホだから」
「ちょっ、おい!」
「で、こっちが一宮綾乃。綾乃は剣道部のエースで美人だからモテるけど、大輝と同じアホだから」
「!び、美人だなんて…」
「まあ、学校での偏見を持たずに接すると楽。仲良くしてやって」
アホと言われて焦る大輝と、それよりも颯太に美人と言われて嬉しいやら恥ずかしいやらで赤面する綾乃。
颯太はそんな二人の様子は気にも留めず言葉を締め括る。
猛達四人は、颯太の意外な紹介の仕方と二人のそれぞれの反応を見て、予想と現実が噛み合わなさ過ぎて驚くというか混乱する。
それでもどうにか平静を保って自分達も名乗り、全員の自己紹介が終わった所で、猛が恐る恐る二人に訊いた。
「な、なあ…一宮さん、江川」
「何だ?」
「杉田…君?」
「あ、うん。合ってる。…二人は、学校でよく一緒に居たけど…それは立花について行ったからああ見えただけ、なのかな?」
二人は顔を見合わせ首を傾げた。
質問の意図が分からないのだろう。
颯太がもう少しだけ噛み砕いて説明する。
「俺がお前らと一緒に居たのか、お前らが俺と、望んで一緒に居たのかって訊いてんだよ」
「ああ、うん。そう」
「「そりゃあ颯太と側に居たくて行ったら、大体綾乃が居るだけだ」
綺麗にハモりながらはっきりと言い切った二人。
朱莉の予想は正しかったようだ。
「た、立花君とは、どういう関係なの?」
希美が意を決したように訊ねてきた。
自己紹介が終わった辺りから何か訊きたそうな顔はしていたので、颯太はサラリと答える。
「幼馴染みだよ。三歳ぐらいからの」
「中学校からは一緒になれたよな」
「町のどこかで知り合った感じ?家が近かったん?」
「まあ、そうね」
幼馴染みだとキッパリ言われてちょっと落ち込む綾乃。
その様子を敏感な女子三人組が見逃す筈はなく、ロックオンされているのだか、まだ気付かない。
「おーい、申請終わったぞー」
タイミング良く戻って来た政人は、部屋の中の雰囲気が思ったより険悪なものでなくて内心安心した。
颯太は立ち上がって伸びをすると、綾乃と大輝を振り返った。
「もうそろそろ帰れ、二人共。勇者が部屋抜け出してるバレたら、後々面倒だぞ」
「そうだな」
「分かったわ」
二人も立ち上がり颯太の言うことに素直に従う。
早々に部屋を出ていこうとする綾乃を朱莉が呼び止めた。
「あ、一宮はん!」
「何?平さん」
「今度、部屋に遊びに行ってもええか?」
「勿論。いつでも良いわよ」
「よっしゃ、絶対行くけんな!覚悟せぇよ!」
「え?うん」
思わずガッツポーズする朱莉と何がそんなに嬉しいのか分からず首を傾げる綾乃。
軽く部屋に来る事を許した綾乃は、この事を後に後悔するのだが、それはまだ先の話。
「綾乃、行くぞ」
「あ、うん!待ってよ大輝」
「颯太、またな」
「また来るね颯太!」
「おー」
バタン
一瞬、部屋の中が静かになったが、すぐに政人が申請した時ジョンに聞いた話を、皆に聞かせる為に口を開いた。
「皆、さっきジョンさんに言われたことなんだけど、聞いてくれる?」
「何の話だ?」
「ダンジョンでの簡単な注意事項だって。明日の朝、もう一度全員の前でも言うけど、事前にパーティー全体に知れせといてくれると助かるって言ってた」
「俺、聞くぜ」
「話してや政人」
「き、聞きます!」
「……聞く」
全員聞く意思を示した。
政人は皆を見回して、ゆっくりと口を開いた。
「まず第一に、ダンジョンでは極力一人にならないこと。俺達のレベルじゃ、すぐに死ぬ可能性が有るらしい」
当然の事だな、と颯太は思った。
まだ皆、レベル1だ。
初期ステータスが、こっちの世界の人よりもちょっと高いだけの戦闘素人なのだから、予期せぬ襲撃でバラバラになってしまった、ならともかく、自分から一人になりにいく、のは自殺行為だ。
確実に焦って自滅するだろうと予想はつく。
「次に、戦闘時は事前にパーティーで決めた連携をとること。前衛、後衛をしっかりさせておくと良いって言ってた」
「前衛と後衛って何なん?」
「武器や素手などで、主に近距離戦闘を行う、攻めに専念するのが前衛。逆に、魔法を駆使して前衛の奴をサポートしたり援護したするのが後衛だって。皆はどっちが得意?」
皆は自分のステータスを開いたり、今までの訓練を思い出したりして自分はどちらか検討している。
颯太も考えたが、よく考えなくてもどちらでも戦えると思うのだ。
剣術や体術などは、元の世界で祖父から免許皆伝するに至っているし、魔法はイヴァンの教えの下で、光と闇属性は上級、それら以外は神級を扱える。
自分の力を過信するつもりはないが、客観的に見ても現時点で颯太以上に戦える者などいないだろう。
しかし、どちらも出来ると言ってもそんな事を正直に申告するつもりは毛頭ない。
颯太はこっそりと皆のステータスを【鑑定】した。
**************************************
【マサト・イグチ】 Lv.1
種族:人族
職業:剣士Lv.3
魔力量:150
魔力強度:100
スキル
剣術 体術 火属性魔法
ユニークスキル
退魔の光
加護
なし
称号
異世界人 悟りを開いた者 苦労人 (規格外の友人)(←颯太君の友達専用!byゼノス)
【タケル・スギタ】 Lv.1
種族:人族
職業:剣士Lv.2
魔力量:70
魔力強度:50
スキル
剣術 体術 風属性魔法
ユニークスキル
退魔の光
加護
なし
称号
異世界人 能天気
【イズミ・フカガワ】 Lv.1
種族:人族
職業:魔術師Lv.2
魔力量:200
魔力強度:180
スキル
体術 水属性魔法 土属性魔法
ユニークスキル
退魔の光
加護
なし
称号
異世界人 ツンデレ娘
【アカリ・タイラ】 Lv.1
種族:人族
職業:武闘家Lv.2
魔力量:60
魔力強度:15
スキル
体術
ユニークスキル
退魔の光
加護
なし
称号
異世界人 突撃武闘家娘
【ノゾミ・ツカハラ】 Lv.1
種族:人族
職業:魔術師Lv.2
魔力量:180
魔力強度:100
スキル
火属性魔法 風属性魔法 氷属性魔法
ユニークスキル
退魔の光
加護
なし
称号
異世界人 努力家
**************************************
ちょっと気になる称号がいくつか政人についているが、今は見ていないことにした。
(後でゼノスとOHANASIしないとな)
そんな事を考えながら全体的な考察を纏めると、どうやらこのパーティーはあまり偏ったりもしておらず、かなりバランスが良いようだ。
颯太は今回、後衛を務める事を決めて口を開いた。
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