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序章
第六話 シェイドの過去
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※人が死ぬ表現、残酷な表現が含まれます。苦手な方はどうぞ注意してお読みくださいませ。
「こっちにおいで、シェイド。じいさまと一緒に遊ぼう」
そう言って、事あるごとに構ってくれる祖父が好きだった。
そんな祖父もシェイドを残して逝ってしまったのだ。シェイドの父と、母のように。
それは今から三年前、シェイドが七歳の時のことだった。
馬車に親子で乗っていたところを、王都を出てエリシール領へ向かう山間の一本道で起きた事故だったという。
がたんごとんとかろうじて馬車が通れるように舗装された道を行く馬車の中で、幼いシェイドはご機嫌ななめだった。
いつもは窓から見える景色を両親にあれこれ尋ねて楽しく過ごすのが通例だったのに何故かその日、窓はカーテンで閉ざされ退屈だったからだ。
ただをこねるシェイドを父は困ったように見つめて、おもちゃをいくつか取り出すも効果はなく困ったように頰をかいた。
母はそんなシェイドを優しく抱いて、歌った。
母は即興が好きでその時々の気分で歌を作ってシェイドに聞かせてくれていた。シェイドは母も、母の歌も大好きだった。
その時の歌は、よく聞けば物語になっていてシェイドは夢中になって続きをせがんだ。
父はそんなシェイドと母をとても愛おしいものを見る目で見つめていたように思う。
シェイドが何回目かの続きをせがんだ時だっただろうか、緩やかに馬車は止まった。
その後、父と母が目を合わせたかと思うと、父が血相を変えた顔で馬車を飛び出した。
母はシェイドを強く抱きしめて、大丈夫よ、と言った。
その後、その後は……?
強い衝撃がシェイドを襲った事しかシェイドは覚えていない。
そして。
起きたら、大好きな父と母が血を流して倒れていたことしか。
捜査は行われたものの、何者の痕跡も見つけられない上、馬車は落石で潰れていたことから事故として片付けられた。
シェイドは今でも夢を見る。
父は、夢の中で、馬車にうきうきしたシェイドと母を乗せて出発するのだ。
シェイドは、いけないと思った。
行かせてしまったら、シェイドが愛した彼らはーー死んでしまう。
でも、夢の中のシェイドは何回も、何十回も同じように何事も疑わずに馬車に乗ってしまうのだ。
記憶は同じことを何度も何度もなぞるうちに、頭の中で鮮明な映像を頭の中に描いていく。
それは、剣の素振りを毎日繰り返していくうちに型として体に刻み込まれるのと同じように。
そうして出来た、人生で最も忌まわしい記憶の映像が何度でも夢の中でもシェイドをさいなむのだ。
まるで、自分を責め立てるかのように。
「……」
「ゴホン」
突然の訃報を知らされて長い時間固まったシェイドに、新たにバーガット家当主となったボナパルトは咳払いをする。
シェイドははたと、現実に引き戻される。
日はとっぷりと暮れ、暗闇に包まれた部屋でろうそくの炎が心細げにシェイドとボナパルトを照らしていた。
いつのまにか焚かれた香がゆらゆらとただよい、その甘い香りがシェイドの鼻を突き抜けた。
ろうそくに照らされてもなお、シェイドはボナパルトの固い表情から彼の気持ちを読み取ることはできなかった。
シェイドが気を取り直すように椅子に座りなおすと、ボナパルトはおもむろに口を開いた。
「……お前に、尋ねたい事があると言っただろう? 思うことはあるだろうが、話はこれからだ。
三年前の……お前の両親が殺害された事件についてだ」
「殺害……。あれは事故として処理されたのではないですか」
シェイドは震えた声で答えた。その顔はさらに血の気が引いて真っ白になっていた。
「……いっそのことこのまま放っておいて、思い出さずにいた方がお前にとっては幸せかもしれんな」
ボナパルトはため息をついた。
「だが、私は先代とは違って、甘くない。あの事件で失われたバーガット家の守護霊と当主の剣を取り戻すためにもお前から話を聞きたい」
そうだ。あの事件で、なくしたものは両親の命だけではない。それはその時現場にいたシェイドが一番知っている。
シェイドの自慢の父は、精霊と契約していた。
バーガットの人間を長い事守護してくれた精霊とシェイドの父は、ちょうどウィリアムやアリアとコノハナ様の関係と似ていた。
かの精霊は両親が亡くなったのと同時に姿を消したのだ。
当時の王都でも、様々な憶測が飛び交った。
魔物に襲われて倒されたのではないか。
契約者を守れなかったことを恥じて姿を消したのではなかろうか。
もしくは、何者かに狙われたのではなかろうか、と。
「思い出せ、シェイド。私はお前の祖父のように、お前を哀れんだりはしない。
むしろ未熟な身でありながら役立てる事を、有り余る光栄だと思え」
シェイドはボナパルトの話を聞きながら、クラクラと目の前の景色が回転するような心地がしていた。
向かい合うボナパルトですら歪んでみえた。
あの後……馬車が止まった、あの後、何が起きた?
強い衝撃? ーーそれは、上から来たような、気がする。落石、だったのかもしれない。
気がついて起きたら、大好きな父と母が血を流して倒れていた? ーーそれは、変だ。
馬車は落石で潰れてぺしゃんこだったはずなのに、どうして自分が覚えている両親は腹から何かに貫かれて血を流していたのだろう。
そして、場所だ。……自分はそれを馬車の外で、見たのだ。
大人たちが調べた時、馬車の中にいたはずの両親は、シェイドの記憶では外で息絶えていたのだ。
両親の死は、本当に、落石事故だったのだろうか。
そう思い至った時、ズキンとシェイドの頭が痛んだ。
シェイドは、痛みに耐えながら、辛うじて思い出した事をぼそぼそとまとまりなくボナパルトに伝えた。
それから以降の記憶はシェイドには曖昧だ。
頭が痛いと言うと、ボナパルトに部屋に帰って休むように言われた。
ボナパルトは去り際、薄い唇に淡く笑みを浮かべたような気がした。
シェイドを支えようとするメイドたちに、心配いらないと告げてなんとか、自室にたどり着いたシェイドはやっとの思いでベッドにたどり着く。
さぁ、寝ようと布団をめくった時だった。
「……何やってるんだ?」
シェイドは痛む頭を押さえながら目の前の少女に問う。
布団の下には眠りこけた様子のアリアがいたのだ。
「しぇーど、帰ってきた」
眠くてたまらないと言った声でアリアは言った。半分寝言じゃなかろうかとシェイドは思う。
「勝手に僕の部屋のベッドに潜り込むなと言っただろ。第一もうそこまで子供じゃない」
追い払おうとするシェイドに構わずアリアはにへら、と笑う。
「らいじょーぶ! ダニエルもウチキも一緒らよ」
そう言って布団をさらにめくった。完全に就寝しているダニエルとウチキが見えた。
「いや、そういうことじゃない!」
さっぱり会話が成立しない様子になんだがシェイドは毒気が抜けてしまった。
いいからいいからと、アリアはシェイドを寝かせようとして手を引っ張る。
若干シェイドは抵抗したものの疲れ果てていたのか根負けしてベッドに入った。
右にはアリアがにっこりしていて、左にはダニエルがすやすやと寝ている。
実際にシェイドが寝てみると、子供3人(プラス精霊1人)が横になってもベッドには余裕があった。
アリアとダニエルが入っていたおかげか、ずいぶん布団が暖かい。二人の温もりがすっかり冷えた体のシェイドを包み込んだ。
自然とまぶたが落ちてくる。
「えへへー。いいこ、いいこ」
アリアはすっかりお姉さん気分でシェイドを寝かしつける。
「……余計な、世話だ」
シェイドはアリアに逆らえず少し負けた気持ちで呟いた。
そのまま、脈打つように痛む頭がアリアが撫でるごとに少しずつマシになっていくのを感じながら眠りに落ちた。
そして、朝。
なぜか起きてみたら真ん中にいたはずのシェイドはベッドから突き落とされて、床に寝ていた。
家にいながら、床で朝を迎えるなんて、以前アリアにせがまれて一緒に寝て以来だった。
アリアとダニエルはぐうぐう眠りこけている。それはそれは幸せそうな眺めであった。
しかし、アリアたちは寝相が悪いのがまだ治っていないようだった。
蹴られただろうお腹や足をさすりながらシェイドは思った。
というか、何がどうなって自分は床に落ちたのか……? そもそも2人が寝ている位置もよく見たら交代してないか?
「解せぬ……」
シェイドは思わず呟いた。
「こっちにおいで、シェイド。じいさまと一緒に遊ぼう」
そう言って、事あるごとに構ってくれる祖父が好きだった。
そんな祖父もシェイドを残して逝ってしまったのだ。シェイドの父と、母のように。
それは今から三年前、シェイドが七歳の時のことだった。
馬車に親子で乗っていたところを、王都を出てエリシール領へ向かう山間の一本道で起きた事故だったという。
がたんごとんとかろうじて馬車が通れるように舗装された道を行く馬車の中で、幼いシェイドはご機嫌ななめだった。
いつもは窓から見える景色を両親にあれこれ尋ねて楽しく過ごすのが通例だったのに何故かその日、窓はカーテンで閉ざされ退屈だったからだ。
ただをこねるシェイドを父は困ったように見つめて、おもちゃをいくつか取り出すも効果はなく困ったように頰をかいた。
母はそんなシェイドを優しく抱いて、歌った。
母は即興が好きでその時々の気分で歌を作ってシェイドに聞かせてくれていた。シェイドは母も、母の歌も大好きだった。
その時の歌は、よく聞けば物語になっていてシェイドは夢中になって続きをせがんだ。
父はそんなシェイドと母をとても愛おしいものを見る目で見つめていたように思う。
シェイドが何回目かの続きをせがんだ時だっただろうか、緩やかに馬車は止まった。
その後、父と母が目を合わせたかと思うと、父が血相を変えた顔で馬車を飛び出した。
母はシェイドを強く抱きしめて、大丈夫よ、と言った。
その後、その後は……?
強い衝撃がシェイドを襲った事しかシェイドは覚えていない。
そして。
起きたら、大好きな父と母が血を流して倒れていたことしか。
捜査は行われたものの、何者の痕跡も見つけられない上、馬車は落石で潰れていたことから事故として片付けられた。
シェイドは今でも夢を見る。
父は、夢の中で、馬車にうきうきしたシェイドと母を乗せて出発するのだ。
シェイドは、いけないと思った。
行かせてしまったら、シェイドが愛した彼らはーー死んでしまう。
でも、夢の中のシェイドは何回も、何十回も同じように何事も疑わずに馬車に乗ってしまうのだ。
記憶は同じことを何度も何度もなぞるうちに、頭の中で鮮明な映像を頭の中に描いていく。
それは、剣の素振りを毎日繰り返していくうちに型として体に刻み込まれるのと同じように。
そうして出来た、人生で最も忌まわしい記憶の映像が何度でも夢の中でもシェイドをさいなむのだ。
まるで、自分を責め立てるかのように。
「……」
「ゴホン」
突然の訃報を知らされて長い時間固まったシェイドに、新たにバーガット家当主となったボナパルトは咳払いをする。
シェイドははたと、現実に引き戻される。
日はとっぷりと暮れ、暗闇に包まれた部屋でろうそくの炎が心細げにシェイドとボナパルトを照らしていた。
いつのまにか焚かれた香がゆらゆらとただよい、その甘い香りがシェイドの鼻を突き抜けた。
ろうそくに照らされてもなお、シェイドはボナパルトの固い表情から彼の気持ちを読み取ることはできなかった。
シェイドが気を取り直すように椅子に座りなおすと、ボナパルトはおもむろに口を開いた。
「……お前に、尋ねたい事があると言っただろう? 思うことはあるだろうが、話はこれからだ。
三年前の……お前の両親が殺害された事件についてだ」
「殺害……。あれは事故として処理されたのではないですか」
シェイドは震えた声で答えた。その顔はさらに血の気が引いて真っ白になっていた。
「……いっそのことこのまま放っておいて、思い出さずにいた方がお前にとっては幸せかもしれんな」
ボナパルトはため息をついた。
「だが、私は先代とは違って、甘くない。あの事件で失われたバーガット家の守護霊と当主の剣を取り戻すためにもお前から話を聞きたい」
そうだ。あの事件で、なくしたものは両親の命だけではない。それはその時現場にいたシェイドが一番知っている。
シェイドの自慢の父は、精霊と契約していた。
バーガットの人間を長い事守護してくれた精霊とシェイドの父は、ちょうどウィリアムやアリアとコノハナ様の関係と似ていた。
かの精霊は両親が亡くなったのと同時に姿を消したのだ。
当時の王都でも、様々な憶測が飛び交った。
魔物に襲われて倒されたのではないか。
契約者を守れなかったことを恥じて姿を消したのではなかろうか。
もしくは、何者かに狙われたのではなかろうか、と。
「思い出せ、シェイド。私はお前の祖父のように、お前を哀れんだりはしない。
むしろ未熟な身でありながら役立てる事を、有り余る光栄だと思え」
シェイドはボナパルトの話を聞きながら、クラクラと目の前の景色が回転するような心地がしていた。
向かい合うボナパルトですら歪んでみえた。
あの後……馬車が止まった、あの後、何が起きた?
強い衝撃? ーーそれは、上から来たような、気がする。落石、だったのかもしれない。
気がついて起きたら、大好きな父と母が血を流して倒れていた? ーーそれは、変だ。
馬車は落石で潰れてぺしゃんこだったはずなのに、どうして自分が覚えている両親は腹から何かに貫かれて血を流していたのだろう。
そして、場所だ。……自分はそれを馬車の外で、見たのだ。
大人たちが調べた時、馬車の中にいたはずの両親は、シェイドの記憶では外で息絶えていたのだ。
両親の死は、本当に、落石事故だったのだろうか。
そう思い至った時、ズキンとシェイドの頭が痛んだ。
シェイドは、痛みに耐えながら、辛うじて思い出した事をぼそぼそとまとまりなくボナパルトに伝えた。
それから以降の記憶はシェイドには曖昧だ。
頭が痛いと言うと、ボナパルトに部屋に帰って休むように言われた。
ボナパルトは去り際、薄い唇に淡く笑みを浮かべたような気がした。
シェイドを支えようとするメイドたちに、心配いらないと告げてなんとか、自室にたどり着いたシェイドはやっとの思いでベッドにたどり着く。
さぁ、寝ようと布団をめくった時だった。
「……何やってるんだ?」
シェイドは痛む頭を押さえながら目の前の少女に問う。
布団の下には眠りこけた様子のアリアがいたのだ。
「しぇーど、帰ってきた」
眠くてたまらないと言った声でアリアは言った。半分寝言じゃなかろうかとシェイドは思う。
「勝手に僕の部屋のベッドに潜り込むなと言っただろ。第一もうそこまで子供じゃない」
追い払おうとするシェイドに構わずアリアはにへら、と笑う。
「らいじょーぶ! ダニエルもウチキも一緒らよ」
そう言って布団をさらにめくった。完全に就寝しているダニエルとウチキが見えた。
「いや、そういうことじゃない!」
さっぱり会話が成立しない様子になんだがシェイドは毒気が抜けてしまった。
いいからいいからと、アリアはシェイドを寝かせようとして手を引っ張る。
若干シェイドは抵抗したものの疲れ果てていたのか根負けしてベッドに入った。
右にはアリアがにっこりしていて、左にはダニエルがすやすやと寝ている。
実際にシェイドが寝てみると、子供3人(プラス精霊1人)が横になってもベッドには余裕があった。
アリアとダニエルが入っていたおかげか、ずいぶん布団が暖かい。二人の温もりがすっかり冷えた体のシェイドを包み込んだ。
自然とまぶたが落ちてくる。
「えへへー。いいこ、いいこ」
アリアはすっかりお姉さん気分でシェイドを寝かしつける。
「……余計な、世話だ」
シェイドはアリアに逆らえず少し負けた気持ちで呟いた。
そのまま、脈打つように痛む頭がアリアが撫でるごとに少しずつマシになっていくのを感じながら眠りに落ちた。
そして、朝。
なぜか起きてみたら真ん中にいたはずのシェイドはベッドから突き落とされて、床に寝ていた。
家にいながら、床で朝を迎えるなんて、以前アリアにせがまれて一緒に寝て以来だった。
アリアとダニエルはぐうぐう眠りこけている。それはそれは幸せそうな眺めであった。
しかし、アリアたちは寝相が悪いのがまだ治っていないようだった。
蹴られただろうお腹や足をさすりながらシェイドは思った。
というか、何がどうなって自分は床に落ちたのか……? そもそも2人が寝ている位置もよく見たら交代してないか?
「解せぬ……」
シェイドは思わず呟いた。
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