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3.5話:魔王のダンジョン攻略
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その日、千歳はとあるダンジョンに来ていた。そのダンジョンの等級を表す数値はSS、最高難易度だ。だからこそ未だ誰も手を出したことがない。そんなダンジョンに千歳は1人で現れたのだ。
「このダンジョン、1人で制圧できるかな。とりあえず入ってみるか。」
そうつぶやく口調にいつものような魔王らしい言葉はない。これが普通の千歳だ。
そして中に入るといきなりダイナマイトウルフがいた。ダイナマイトウルフとは、狼族に属する魔物の中で最上位に位置する魔物だ。能力は爆発する炎玉を放つ、ただそれだけなのだが、威力が半端ないのだ。その威力はなんと5発あれば小さな集落は壊滅させられるほどだ。そんなダイナマイトウルフの等級はAだ。
そんなダイナマイトウルフが千歳を感知して襲ってくる。
「ガウゥゥゥゥ!!」
口に炎を宿し、炎玉を放とうとするダイナマイトウルフ、それを尻目に矢継ぎ早に呪文を唱える。
「《ライトニング・バレット》!!」
《ライトニング・バレット》、雷属性の中では最下級に位置する魔法だ。本来ならば少し痺れる程度なのだが、千歳の装備「古龍の杖」の効果により20倍に膨れ上がったそれはまるで落雷のようだ。
それが炎玉よりも先にダイナマイトウルフに着弾する。
「ギャオォォン!!」
そんな断末魔を上げ、ダイナマイトウルフは絶命。千歳は奥へ奥へと進んでいく。
千歳が3階層に差し掛かった時だった。
「グオォォォォォォォォ!!!」
という何かの遠吠えが聞こえてくる。千歳はそれを聞きこうつぶやいた。
「この声、トゥジュール・オンラインの通りならこれは「ブルータルドラゴン」の声だ。」
ブルータルドラゴン。それはトゥジュール・オンライン最恐とまで言われた龍族の魔物だ。時折低ランクのダンジョンに現れては初心者たちを薙ぎ払い、装備を破壊していくという厄介者でありながら、その能力は最強クラスの等級はSSという化け物だ。
「俺も始めたばかりの時やられたなぁ。」
そんな昔のことを思い返しているうちに周囲を何かに囲まれている。その何かとは・・・・
「「「「グルルルルル!!」」」」
と喉を鳴らすのは・・・ウィンドリザードと呼ばれる群生する龍。その名の通り風属性の龍族で、素早い動きとその場の空気を自在に操る魔法が厄介な魔物だ。
「ちぃ、これは普通に厄介だなぁ。こいつら素早いくせに風属性に対して物凄い耐性持ちだ。反射しても大してダメージ与えられない。どうしたもんか。」
そう思考を巡らせる千歳、だがウィンドリザードたちは待ってはくれない。次々と上位魔法バーストウィンドが放たれ、それを反射するを繰り返していく。「混沌のマント」のおかげでダメージを喰らうことはない。しかし対処法が浮かばなければ前にも進めない。そこでこんなことをつぶやく。
「こうなったら、ちょっと残虐だけど、アレ、やっちゃうか!」
そう言う千歳の顔には豪快な笑みが現れていた。そして唱えたのは・・・
「《ワイド・フレイム》!!!」
上位魔法ワイド・フレイム。自身のいる場を含む全方向に超高密度の炎熱エネルギーを振りまき、炭一つ残さず消し飛ばす魔法だ。本来ならば、自殺覚悟の大魔法なのだが、千歳の場合は「混沌のマント」がある。ダメージは皆無、そしてさらには魔法反射もあるため、周囲は通常時よりもより燃え尽くされる。
そして呪文を唱えたと同時、とんでもない熱量の炎熱エネルギーが放たれる。燃え滾る炎の中、ウィンドリザードの断末魔が響き渡る。それから3分ほど経つと、炎は止み、周囲は炭と塵だけが残されている。それを意にも介さずさらに奥へ進んでいく千歳は見慣れているのもあるのだろう、慣れとは怖いものだ。
そして紆余曲折あったが特に危機に陥ることもなく、ついに最下層へ到着した。
すると次の瞬間、ドラゴンブレスが飛んでくる。それを《ハイ・スピード》を起動し躱す。その主は、そう、ブルータルドラゴンだ。普通の魔法ならば避ける必要はない。しかし、ドラゴンブレスに付与されている《魔力貫通》は「混沌のマント」の魔法反射をも貫通し、ダメージを喰らってしまうのだ。
そしてカウンターを返すように《エレクトリック・バースト》を起動する。
「《エレクトリック・バースト》!!!」
すると3発の凝縮された電撃エネルギーが放たれる。だが、それはほとんどダメージを与えることなくブルータルドラゴンへ着弾する。
「ちぃっ!こいつ強いんだよなぁ。久しぶりにアレ、使ってみますか!」
そして何かの呪文を唱える。その正体は・・・・
「《極・抜刀》!!」
それは千歳が1年ほどかけて編み出した高密度エネルギーを練り固めて作り出す刀による抜刀術だ。千歳は刀を鞘に納めたまま抜刀しない、まるでタイミングを待っているように・・・。
(まだだ、まだ待つ。)
そしてブルータルドラゴンがその鉤爪で千歳を切り裂こうと腕を振るう。その瞬間!
「ここだっ!!」
千歳は一気に飛び上がり、容赦のない一刀を振るう。それはまさに一瞬だった。なんとブルータルドラゴンの右腕が一発で吹き飛んでいたのだ。
「ギャオォォォン!!」
ブルータルドラゴンは苦悶の声を上げる。その隙を見逃すほど千歳は甘くない。そこに魔法を畳みかける。
「苦しませないように殺してやる!《ギガ・エクスプロージョン》!!」
凝縮された極光エネルギーがブルータルドラゴンを包み込む。そして気づいた時にはブルータルドラゴンは跡形もなく消し去られていた。
「ふぅ。これで制圧完了だな!さ、帰ろ帰ろ!」
こうして、千歳のダンジョン攻略は幕を閉じるのだった。
「このダンジョン、1人で制圧できるかな。とりあえず入ってみるか。」
そうつぶやく口調にいつものような魔王らしい言葉はない。これが普通の千歳だ。
そして中に入るといきなりダイナマイトウルフがいた。ダイナマイトウルフとは、狼族に属する魔物の中で最上位に位置する魔物だ。能力は爆発する炎玉を放つ、ただそれだけなのだが、威力が半端ないのだ。その威力はなんと5発あれば小さな集落は壊滅させられるほどだ。そんなダイナマイトウルフの等級はAだ。
そんなダイナマイトウルフが千歳を感知して襲ってくる。
「ガウゥゥゥゥ!!」
口に炎を宿し、炎玉を放とうとするダイナマイトウルフ、それを尻目に矢継ぎ早に呪文を唱える。
「《ライトニング・バレット》!!」
《ライトニング・バレット》、雷属性の中では最下級に位置する魔法だ。本来ならば少し痺れる程度なのだが、千歳の装備「古龍の杖」の効果により20倍に膨れ上がったそれはまるで落雷のようだ。
それが炎玉よりも先にダイナマイトウルフに着弾する。
「ギャオォォン!!」
そんな断末魔を上げ、ダイナマイトウルフは絶命。千歳は奥へ奥へと進んでいく。
千歳が3階層に差し掛かった時だった。
「グオォォォォォォォォ!!!」
という何かの遠吠えが聞こえてくる。千歳はそれを聞きこうつぶやいた。
「この声、トゥジュール・オンラインの通りならこれは「ブルータルドラゴン」の声だ。」
ブルータルドラゴン。それはトゥジュール・オンライン最恐とまで言われた龍族の魔物だ。時折低ランクのダンジョンに現れては初心者たちを薙ぎ払い、装備を破壊していくという厄介者でありながら、その能力は最強クラスの等級はSSという化け物だ。
「俺も始めたばかりの時やられたなぁ。」
そんな昔のことを思い返しているうちに周囲を何かに囲まれている。その何かとは・・・・
「「「「グルルルルル!!」」」」
と喉を鳴らすのは・・・ウィンドリザードと呼ばれる群生する龍。その名の通り風属性の龍族で、素早い動きとその場の空気を自在に操る魔法が厄介な魔物だ。
「ちぃ、これは普通に厄介だなぁ。こいつら素早いくせに風属性に対して物凄い耐性持ちだ。反射しても大してダメージ与えられない。どうしたもんか。」
そう思考を巡らせる千歳、だがウィンドリザードたちは待ってはくれない。次々と上位魔法バーストウィンドが放たれ、それを反射するを繰り返していく。「混沌のマント」のおかげでダメージを喰らうことはない。しかし対処法が浮かばなければ前にも進めない。そこでこんなことをつぶやく。
「こうなったら、ちょっと残虐だけど、アレ、やっちゃうか!」
そう言う千歳の顔には豪快な笑みが現れていた。そして唱えたのは・・・
「《ワイド・フレイム》!!!」
上位魔法ワイド・フレイム。自身のいる場を含む全方向に超高密度の炎熱エネルギーを振りまき、炭一つ残さず消し飛ばす魔法だ。本来ならば、自殺覚悟の大魔法なのだが、千歳の場合は「混沌のマント」がある。ダメージは皆無、そしてさらには魔法反射もあるため、周囲は通常時よりもより燃え尽くされる。
そして呪文を唱えたと同時、とんでもない熱量の炎熱エネルギーが放たれる。燃え滾る炎の中、ウィンドリザードの断末魔が響き渡る。それから3分ほど経つと、炎は止み、周囲は炭と塵だけが残されている。それを意にも介さずさらに奥へ進んでいく千歳は見慣れているのもあるのだろう、慣れとは怖いものだ。
そして紆余曲折あったが特に危機に陥ることもなく、ついに最下層へ到着した。
すると次の瞬間、ドラゴンブレスが飛んでくる。それを《ハイ・スピード》を起動し躱す。その主は、そう、ブルータルドラゴンだ。普通の魔法ならば避ける必要はない。しかし、ドラゴンブレスに付与されている《魔力貫通》は「混沌のマント」の魔法反射をも貫通し、ダメージを喰らってしまうのだ。
そしてカウンターを返すように《エレクトリック・バースト》を起動する。
「《エレクトリック・バースト》!!!」
すると3発の凝縮された電撃エネルギーが放たれる。だが、それはほとんどダメージを与えることなくブルータルドラゴンへ着弾する。
「ちぃっ!こいつ強いんだよなぁ。久しぶりにアレ、使ってみますか!」
そして何かの呪文を唱える。その正体は・・・・
「《極・抜刀》!!」
それは千歳が1年ほどかけて編み出した高密度エネルギーを練り固めて作り出す刀による抜刀術だ。千歳は刀を鞘に納めたまま抜刀しない、まるでタイミングを待っているように・・・。
(まだだ、まだ待つ。)
そしてブルータルドラゴンがその鉤爪で千歳を切り裂こうと腕を振るう。その瞬間!
「ここだっ!!」
千歳は一気に飛び上がり、容赦のない一刀を振るう。それはまさに一瞬だった。なんとブルータルドラゴンの右腕が一発で吹き飛んでいたのだ。
「ギャオォォォン!!」
ブルータルドラゴンは苦悶の声を上げる。その隙を見逃すほど千歳は甘くない。そこに魔法を畳みかける。
「苦しませないように殺してやる!《ギガ・エクスプロージョン》!!」
凝縮された極光エネルギーがブルータルドラゴンを包み込む。そして気づいた時にはブルータルドラゴンは跡形もなく消し去られていた。
「ふぅ。これで制圧完了だな!さ、帰ろ帰ろ!」
こうして、千歳のダンジョン攻略は幕を閉じるのだった。
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