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4話:集落を守れ!
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千歳がエミルと日常を過ごしていたとある日、事件が起こる。
「魔王様!大変です!近くの集落に魔物が・・・!」
「なにぃ!?数は何匹だ!」
「100を超えると!」
「ちぃ、厄介だ。すぐに向かう!」
「それにしても、意外ですね。あの集落を守るなんて。」
「あの集落には昔世話になったからな。恩返しというやつだ。すぐに案内しろ。」
「はい!!」
そしてエミルはその場所に千歳を案内する。するとそこには明らかに臨戦状態の魔物が120体ほど待機している。それを見た瞬間、千歳は何かを感づく。
(これは・・・大規模襲撃か。本当に厄介だなぁ。だけど、確実に指揮官がいるはずだ。それを倒せれば・・・。あとは集落に結界を張らないとな。)
「エミル、下がっていろ。大規模魔法を使う。」
「はい、お気をつけて・・・。」
そして千歳が呪文を唱える。
「《バースト・エクスプロージョン》!!!」
《バースト・エクスプロージョン》とは拡散する極光エネルギーを前方に放つ魔法だ。本来ならば3人のウィザードが協力して完成させる魔法だ。
それを放った瞬間、前衛に控えていた魔物は8割がた塵一つ残さず消し去ってしまった。そうしているうちに魔物たちが攻撃態勢に移り、火、水、氷、雷、風など様々な魔法が千歳目掛けて飛んでくる。だが、その全ては魔法反射によって反射される。そしてそれを意にも介さず次の魔法を唱える。
「《ストロング・バリア》!!」
《ストロング・バリア》は町や集落を丸ごとカバーできるほどの広範囲結界魔法だ。
(よし、これで安心。あとはこの数をどう倒すかだな。指揮官はどこだ?)
そんな風に思考を巡らせていると魔物の群れの前に出てくる一人の男がいた。
「我が名はグルーマン。この群れを束ねるものなり。さて魔王よ。我と勝負しろ。」
それに対して千歳の返答はこうだ。
「貴様と勝負をしたところで、結果は見えている。我の勝ちだ。それに、貴様と勝負する理由もない。」
「ほう?我の申し出を断るか。ならば、力ずくで行くぞ!」
その次の瞬間、グルーマンは剣呑な光を宿す黒塗りの日本刀を抜き接近してくる。その刀には魔力貫通のルーンが彫ってある。故に千歳の反射は効かない。単純な技量での勝負となる。
「ちぃ、厄介な奴め。《極・抜刀》!」
グルーマンの接近に対して千歳は固有魔法《極・抜刀》で応戦しようと起動する。
「いきなり首をはねてやろう。」
グルーマンはそう言い、刀を振るう。だが、それが千歳の肉をはむことはなかった。間一髪で《極・抜刀》が間に合ったのだ。千歳はお返しだと言わんばかりに魔法を放つ。
「《ヒート・バレッ・・・!」
高熱の炎玉を放とうとする瞬間、グルーマンが動く。
「魔法を放つ瞬間、隙がある。」
そしてグルーマンが放ったのは腹を貫かんばかりの強烈な蹴りだ。だが・・・
「ごふっ!ぐぅ!なんだ・・・と?」
ダメージを喰らったのはグルーマンの方だったのだ。それもそのはず、魔力貫通の効果があるのは刀のみのため、他の物理攻撃に魔力貫通が乗ることはないのだ。
「ふん、ぬかったな。グルーマン。我ならばそのようなヘマはせん。大人しく負けを認めよ。」(本当は剣術の勝負なら負けてたかもなんだけどね。)
「我はまだ負けておらん。負けられぬのだ。はぁぁぁぁ!」
そして再びグルーマンが刀片手に突っ込む。そこから始まったのは竜巻のような斬撃の嵐。それはもはや常人には視認不可能なほどだ。
「死ねぇ!魔王よ!!」
「我は負けぬのだ。貴様が死ぬまでやってやろう。」(速い速い速すぎますぅ!!なんとかついていけてるけど、いずれ押し負けるぞこれ。)
「ここだぁ!!」
グルーマンがそう叫ぶと同時、凄まじい胴切りが飛ぶ。それは確実にそして正確に千歳の胸を切り裂いた。
「むぅ!一歩引いたか、やるではないか。だがその傷、重症だろう?・・・なに!?」
だが・・・その傷が見る見るうちにふさがっていく。それはチート級装備「魔王のリング」の効果だ。
「我に傷をつけるには100万年早かったということだ。恥を知れ。」
「ならば何度でも!っっな!!」
「貴様は苦しませずに殺してやる。覚悟を決めろ。」
そう言い放つ言葉には怒気がこもっていた。
「むぅ、我の負けか・・・。いいだろう。殺せ。」
「ならば遠慮はいらんな。《フレイム・オブ・アビス》!!」
その瞬間、あたり一帯が真っ赤に染まる。残っていた魔物とともに、グルーマンは徐々に炭と化していく。そして気づいた時にはもう魔物たちの姿はなく、あるのは炭と灰だけだった。
「エミル、怪我はないな?」
「はい!今日の魔王様もかっこよかったです!」
「そうか、それはよかったな。さぁ帰って飯にしようか。」
そんな会話をし、その集落をあとにするのだった・・・
「魔王様!大変です!近くの集落に魔物が・・・!」
「なにぃ!?数は何匹だ!」
「100を超えると!」
「ちぃ、厄介だ。すぐに向かう!」
「それにしても、意外ですね。あの集落を守るなんて。」
「あの集落には昔世話になったからな。恩返しというやつだ。すぐに案内しろ。」
「はい!!」
そしてエミルはその場所に千歳を案内する。するとそこには明らかに臨戦状態の魔物が120体ほど待機している。それを見た瞬間、千歳は何かを感づく。
(これは・・・大規模襲撃か。本当に厄介だなぁ。だけど、確実に指揮官がいるはずだ。それを倒せれば・・・。あとは集落に結界を張らないとな。)
「エミル、下がっていろ。大規模魔法を使う。」
「はい、お気をつけて・・・。」
そして千歳が呪文を唱える。
「《バースト・エクスプロージョン》!!!」
《バースト・エクスプロージョン》とは拡散する極光エネルギーを前方に放つ魔法だ。本来ならば3人のウィザードが協力して完成させる魔法だ。
それを放った瞬間、前衛に控えていた魔物は8割がた塵一つ残さず消し去ってしまった。そうしているうちに魔物たちが攻撃態勢に移り、火、水、氷、雷、風など様々な魔法が千歳目掛けて飛んでくる。だが、その全ては魔法反射によって反射される。そしてそれを意にも介さず次の魔法を唱える。
「《ストロング・バリア》!!」
《ストロング・バリア》は町や集落を丸ごとカバーできるほどの広範囲結界魔法だ。
(よし、これで安心。あとはこの数をどう倒すかだな。指揮官はどこだ?)
そんな風に思考を巡らせていると魔物の群れの前に出てくる一人の男がいた。
「我が名はグルーマン。この群れを束ねるものなり。さて魔王よ。我と勝負しろ。」
それに対して千歳の返答はこうだ。
「貴様と勝負をしたところで、結果は見えている。我の勝ちだ。それに、貴様と勝負する理由もない。」
「ほう?我の申し出を断るか。ならば、力ずくで行くぞ!」
その次の瞬間、グルーマンは剣呑な光を宿す黒塗りの日本刀を抜き接近してくる。その刀には魔力貫通のルーンが彫ってある。故に千歳の反射は効かない。単純な技量での勝負となる。
「ちぃ、厄介な奴め。《極・抜刀》!」
グルーマンの接近に対して千歳は固有魔法《極・抜刀》で応戦しようと起動する。
「いきなり首をはねてやろう。」
グルーマンはそう言い、刀を振るう。だが、それが千歳の肉をはむことはなかった。間一髪で《極・抜刀》が間に合ったのだ。千歳はお返しだと言わんばかりに魔法を放つ。
「《ヒート・バレッ・・・!」
高熱の炎玉を放とうとする瞬間、グルーマンが動く。
「魔法を放つ瞬間、隙がある。」
そしてグルーマンが放ったのは腹を貫かんばかりの強烈な蹴りだ。だが・・・
「ごふっ!ぐぅ!なんだ・・・と?」
ダメージを喰らったのはグルーマンの方だったのだ。それもそのはず、魔力貫通の効果があるのは刀のみのため、他の物理攻撃に魔力貫通が乗ることはないのだ。
「ふん、ぬかったな。グルーマン。我ならばそのようなヘマはせん。大人しく負けを認めよ。」(本当は剣術の勝負なら負けてたかもなんだけどね。)
「我はまだ負けておらん。負けられぬのだ。はぁぁぁぁ!」
そして再びグルーマンが刀片手に突っ込む。そこから始まったのは竜巻のような斬撃の嵐。それはもはや常人には視認不可能なほどだ。
「死ねぇ!魔王よ!!」
「我は負けぬのだ。貴様が死ぬまでやってやろう。」(速い速い速すぎますぅ!!なんとかついていけてるけど、いずれ押し負けるぞこれ。)
「ここだぁ!!」
グルーマンがそう叫ぶと同時、凄まじい胴切りが飛ぶ。それは確実にそして正確に千歳の胸を切り裂いた。
「むぅ!一歩引いたか、やるではないか。だがその傷、重症だろう?・・・なに!?」
だが・・・その傷が見る見るうちにふさがっていく。それはチート級装備「魔王のリング」の効果だ。
「我に傷をつけるには100万年早かったということだ。恥を知れ。」
「ならば何度でも!っっな!!」
「貴様は苦しませずに殺してやる。覚悟を決めろ。」
そう言い放つ言葉には怒気がこもっていた。
「むぅ、我の負けか・・・。いいだろう。殺せ。」
「ならば遠慮はいらんな。《フレイム・オブ・アビス》!!」
その瞬間、あたり一帯が真っ赤に染まる。残っていた魔物とともに、グルーマンは徐々に炭と化していく。そして気づいた時にはもう魔物たちの姿はなく、あるのは炭と灰だけだった。
「エミル、怪我はないな?」
「はい!今日の魔王様もかっこよかったです!」
「そうか、それはよかったな。さぁ帰って飯にしようか。」
そんな会話をし、その集落をあとにするのだった・・・
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