異世界のネット廃人ミネルちゃん

吉高雅己

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異世界リアルのチュートリアル

ミネルちゃん チュートリアル 卵

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 強制終了したら、そこどうなるのか、そういうことって考えてもね、うちは過去を振り返らないよ。チュートリアルはどうなるんだろう。ゲームなら、また、同じ村で、ベッドで目覚めて、同じこと出来るはずなんだけど、これって、異世界リアルにアパター参加だから、同じ村って、さすがに村人がミネルのこと覚えているよね。ミニチアゴブリンを追っ払うの断ったミネルだってさ。

「気が付きましたか。西の森のところで倒れていたんですよ」
 ベッドで目覚めて、似てるような、全然似てないおっさんが、同じようなこと言ってるよ。
「ここって、辺境の村、なのかな」
「辺境の村に向かっていたんですか。ここは、その隣の最果ての村ですよ」
 ほほう。場所変えてからの、チュートリアル開始って、すごくない。そうすると、強制終了でチュートリアルやり直しを続けると、世界の端っこの村を全部、旅出来ちゃうんじゃない。
 やっほう、端っこ村コンプリート目指せ自分。ちょっとまて、地図がないんだから端っこ村コンプリートしてどうする自分。それにチュートリアルで世界一周とか、ないない。ようし、チュートリアルは5回にしておこう。剣と杖貰って、ミニチアゴブリンを追っ払って、報酬貰ったら、村を出る前に強制終了ってどうよ、完璧ね。
 
「ありがとうございました。これが報酬の卵です」
「ありがとう」
 ミニチアゴブリンを追っ払って卵を貰った。さっそく、目玉焼きにして食べよう。アーテナイ姫は、一日3回も食事するから、別にお腹すいてないんだけど、ミネルアパターはまだ何も食べてないから、気付けばアパター餓死がしなんてシャレにもならないからね。食べれる時には、食べておく、廃人クオリティ。
 なんとはなしに、気分よく焼いていたら、おっさんが不思議そうな顔して、うちのことを見てる。
「お嬢ちゃん、それ、卵、目玉焼きにしてるのかい」
「そそ、うちの得意料理だよ。塩コショウは、切らしていて無いけど、ケチャップも醤油もソースもないけど。目玉焼きなら、許せるでしょ」
「いやあ、そういうことじゃあないんだが。ケチャップが好きなら、あるけど。食べるなとは言わんが、もう焼いてるしな」
「何が言いたいの」
「その、卵って、モンスターか魔獣の卵でさ」
「うん。食べれるやつでしょ」
「まあ、そうなんだが。卵からかえすと、ペットになるんだよ」
 聞いてないですよ、そういうこと。
「なになに。野生のモンスターや魔獣って、テイマーじゃないとペットに出来ないんじゃないの?」
「普通は、そうなんだが、卵からだと、ペットになるみたいなんだ、テイマーじゃなくってもさ」
 早く言ってよ。
 
 うちは、追っ払ったミニチアゴブリンを探して、見つけると、今度は村の方へと、けしかけるようにした。「こんなに連続してミニチアゴブリンがくることって普通ないんだが。これは、また追い払ってくれた報酬の卵だよ」
 ってことで、もう一個卵をゲット出来た。
「何が出るかな」
「ちっちゃいヘビとか、虫とかじゃないかな。鳥とかカメとかだとレアってことになるのかも」
「レアもあるんだ」
「いやあ、きっと出まかせだろう」
 卵がピクピクしてきた。生まれろの思いが卵をかえすらしい。
 
 ベビースネーク。
「はずれー」
 レア出るまで、チュートリアルやるぞ。
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