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一章 英雄と魔女と災禍の主
Ⅶ ゾア
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目的地へ向かうために街角を曲がった先で風景が一変した。
建物が刃物で切ったような艶のある断面を晒し、残骸は消え去った光景。まるで町を綺麗に切り取られた印象だ。その先は所々に木々の生えた草原地帯が広がる。
仄かに空が桃色の様でもあり茜色と朱色も混じり、夕方ではないものの『不思議な空』としか言えない。
「なんだ?! 何がどうなって……」
驚くビンセントを他所にルバートは目的の場所へ進む。
何も無い草原であったのだが、突如、大小様々な岩が霧中から出てきたように姿を現した。周囲に霧は無く、風景の中に突然現れた。
「貴様だな、俺のゾグマに触れたのは」
一番高い岩にあぐらをかく異国の服を纏う男が見下して訊いた。
「だ、誰だお前は!」
ビンセントが剣を構えるも、ルバートが手を前に出して止めた。
「止めろ。我々が敵う人物ではない。無闇に挑発するな」
真剣に忠告する姿からビンセントに深刻さが伝わり、剣を鞘に納めさせた。
「ほう……。やたらと業の密度が濃いと思っていたが……貴様、魔女か?」
纏わり付く冷たく重い圧力に耐えながらも笑みを僅かに浮かべた。無駄でしかない些細な対抗意識の表れである。
「俺様はルバート。後ろの連れはビンセントといい、俺様を斬った男だ」
ビンセントが小声で訊く。
「おい、そんな大雑把な説明で分かる訳――」
「気遣いはいらん。雑多な説明でも容易に想像がつくわ」
「え?」
「同質の業を帯びているが片方は薄い。魔女を斬ったのは想像が容易だ。だが不思議だ、斬った者と斬られた者、どういう心境で手を取り合うているか知りたい。暇つぶしに語れ」
ルバートは密かに圧力に耐える薄い防壁を魔力で拵え、いつも通りの表情と気持ちを立て直した。
自身が魔女となりビンセントと行動を共にする経緯を語った。
「……とまあ、語るに恥ずかしいものだ」
「はっはっは! 愉快愉快! 恥じる必要が何処にある。むしろ誇れ。探求心の赴くままにゆきゆきて魔女となり、その業を自らのモノにする人間など、億人に一人の逸材だ」
一向に上から目線の物言いに、ビンセントは怒鳴って男に何者かを訊いた。しかし答えたのはルバートである。
「この者はゾアの一族だ」
そこまでルバートが見抜いた事に男は嬉しくあった。
「見事! 博識な魔女だ。滅び絶えた一族まで知るか」
『ゾア』の言葉に思い当たるのは一つしかなかった。
「おいルバート、ゾアってのは」
「察しの通りだ。この際だから説明しておこう。遥か昔、三代に渡ってゾグマの研究に心血を注いだ一族が特殊な力を生み出したが、制御できずに暴走した結果、不毛の地へと変貌させた。人々の間で”ゾアの災禍”と広まったが、言葉の出生は未だに不明。ゾアの名を継ぐ一族が作り上げた災禍というのが、世に出回らん歴史の一説とされている。これも真実かどうか証明しようは無いがな」
説明の最中、二人を男は剣呑な目つきで眺めている。ルバートの話は入っていない。
「……貴様ら、面白いモノが纏わり付いてるな」
「纏わりつくって何の事だ?」
ビンセントはルバートへ聞くも、分からないと返される。
「魔女の貴様、ルバートと言ったな。貴様はゾグマに塗れたゆえか、否が応でも業絡みの魔力が憑く」
「それは吉報。俺様は魔力の業やゾアの災禍の探求が大好きでな」
男はほくそ笑み、次にビンセントを見た。
「ビンセントと言ったな。貴様は色々と複雑すぎるぞ」
「ふ、複雑ってなんだ?」
「複数の縁、いうなれば他者の魔力が纏わり付いている。貴様が越えねばならん大峠はまだ終わっておらん証拠だ」(とはいえ、俺にも分からんこの力はなんだ?)
男の悩みを余所に、ビンセントは不安がる。”まだ何か惨事がある”と判断し、幽霊絡みの出来事を想像した。
「お、俺は怨霊など怖くないぞ!」
ルバートは呆れ、男は可笑しくなった。
「はははは、面白い奴だな。案ずるな生者の魔力だ。性質では九つが際立っている。ルバートの質に近しいモノも混ざってるが……仲間か?」
すぐに十英雄が浮かんだ。
「仲間の魔力が憑いて、どう大惨事と関わりがあるんだ?」
「『大惨事』ではない、『大峠』だ。既に貴様らはその渦中にいるぞ」
しかし何か大きな事が起きそうな情報は特にない。
何も気付いていない様子と捉えた男は話を変えた。
「そんな話はさておき、貴様らなぜここへ来た?」
ビンセントが感情任せに何かを言おうとするのを、ルバートは黙らせて説明を始めた。
「この付近の地にシーロスと呼ばれる町があり、十数年前、住民含め全て消失したそうだ。俺様とビンセントは王命により調べに訪れた」
男は鼻で嗤い、微かな声で呟いた。それが「くだらん」と言ったのがルバートには聞こえた。
「それで? 原因は分かったのか?」
「いくつか仮説はあるが、あまりにも奇天烈すぎる。空間術……いや、もっと壮大な、世界同士を繋ぐ力か?」
男を見て言うと、男はまたも嬉しくなった。
「素晴らしい発想だ。凝り固まった頭では容易にその仮説に至らんぞ」
「つまり……可能と?」
「ああ。その通りだ」
完全に取り残されたビンセントは割って入り、「俺にも分かるように説明しろ!」と声高に事情を求めた。
シーロスの町は別の世界へ移動した。というのが結論であり、当然ビンセントは信じ切れない。
「でたらめ言うな。住民ごと町を別の世界へ移動させるなど出来るはずないだろ。そんな大技が可能なら、術を得た国は戦争して国土を広げる事ができるぞ」
「無論、並大抵の術師の所業ではない。いや、国王専属術師を千人集めても不可能だ」
「矛盾してるだろ。高度な術が可能な国王専属術師が千人集まって出来ない大技が、どうして起きてるんだ!?」
答えはルバートの視線が示し、男は岩に凭れてあざ笑った。
「……待てルバート。いくらこの男が凄いとはいえ、そんな大それた技を」
しびれを切らせたように、男は仕方なくといった表情で説明した。
「正確には災禍の駒として我が選定されただけだ。歴史上、ゾアの災禍ではこういった事例は多々起きている。この町が特別な被害に遭ったのではないぞ」
話が壮大すぎてビンセントは戸惑う。
「……けど、じゃあ……シーロスはどうすれば戻るんだ?」
「戻らん」
即答され、ビンセントは黙った。
「勘違いするなよ。この世界では認識が変わるだけだ」
男が語る認識とは、“何かしらの災害に遭い全住民が死亡、町も崩壊した”となる。きっかけは“男の出現”だから、常人のビンセントには受け入れ難い。
”異常などという言葉では括れない異質な魔力により、シーロスは消えた”
稚拙な表現だが受け入れるしかない。別の世界で生きてるとはいえ、これでは死んだも同然だ。
ビンセントは苦虫をかみ潰したような面持ちになる。
「どうにも出来ん話で時間を費やすのは少々無駄が過ぎる。貴様らには我の要望に応えてもらうぞ」
「はぁ?! するわけないだろ! すぐに帰るぞルバート」
ルバートを見ると、いつもの余裕は感じられない。
「やられたぞビンセント。俺様とお前さんは否が応でも要望に応えなければならんらしい」
「聡明な奴で助かる。話しが早くて済むからな」
事情は、ルバートの力ではこの世界から抜け出せず男の手助けが必要、であった。重ねて悔しがるビンセントは要望を求めた。
「ここより南西に、穢れに満ちた町と森がある。しかし聖域の力も衰えておらん。少々妙な状況の地へ我を連れて行け」
それは、シーロスの件の次に向かう地と決めていた場所と方角が同じであった。尚、その地には十英雄の一人がいる。
「理由ぐらい教えて頂いても宜しいのでは?」ルバートが訊く。
「仕方ないな。……その地に我が憑くに相応しい人間がいる」
「ここまでの力を持ち合わせながら、人間に憑く必要など」
「それほどに”災禍”というのは複雑ということだぞルバート。ゾアの災禍を求めるならもっと柔軟な発想を続けろ。そのままでは何も成し得ずに消えるぞ」
あからさまな挑発に、ルバートは歯をかみしめて黙った。
「分かった! 連れては行く、けど『スビナ』に憑かすわけにはいかん! 他の手を考えてもらうぞ」
「誰だスビナとは?」
「巫女だ! 俺の仲間で十英雄の一人だ!」
男は眉をピクリと動かし何かを考えた。
しばらくして答えを出した。
「いいだろう。その条件を飲もう」
やけに素直な所がルバートは気になった。
「ところでお前は何て呼べばいいんだ」
男はとうの昔に自分の名前すら忘れてしまい、二人に呼び名を委ねた。「好きに呼べ」と、命令口調で。
「じゃあ『ゾア』だ」
ビンセントは考える間も無かった。
「お前さん、なぜそうなる?」
「呼びやすいだろ。それに元はゾアの災禍が関係してる血筋だろうし」
安易すぎる発想だが、考えるのも面倒だからと、男の名はゾアと決まった。
建物が刃物で切ったような艶のある断面を晒し、残骸は消え去った光景。まるで町を綺麗に切り取られた印象だ。その先は所々に木々の生えた草原地帯が広がる。
仄かに空が桃色の様でもあり茜色と朱色も混じり、夕方ではないものの『不思議な空』としか言えない。
「なんだ?! 何がどうなって……」
驚くビンセントを他所にルバートは目的の場所へ進む。
何も無い草原であったのだが、突如、大小様々な岩が霧中から出てきたように姿を現した。周囲に霧は無く、風景の中に突然現れた。
「貴様だな、俺のゾグマに触れたのは」
一番高い岩にあぐらをかく異国の服を纏う男が見下して訊いた。
「だ、誰だお前は!」
ビンセントが剣を構えるも、ルバートが手を前に出して止めた。
「止めろ。我々が敵う人物ではない。無闇に挑発するな」
真剣に忠告する姿からビンセントに深刻さが伝わり、剣を鞘に納めさせた。
「ほう……。やたらと業の密度が濃いと思っていたが……貴様、魔女か?」
纏わり付く冷たく重い圧力に耐えながらも笑みを僅かに浮かべた。無駄でしかない些細な対抗意識の表れである。
「俺様はルバート。後ろの連れはビンセントといい、俺様を斬った男だ」
ビンセントが小声で訊く。
「おい、そんな大雑把な説明で分かる訳――」
「気遣いはいらん。雑多な説明でも容易に想像がつくわ」
「え?」
「同質の業を帯びているが片方は薄い。魔女を斬ったのは想像が容易だ。だが不思議だ、斬った者と斬られた者、どういう心境で手を取り合うているか知りたい。暇つぶしに語れ」
ルバートは密かに圧力に耐える薄い防壁を魔力で拵え、いつも通りの表情と気持ちを立て直した。
自身が魔女となりビンセントと行動を共にする経緯を語った。
「……とまあ、語るに恥ずかしいものだ」
「はっはっは! 愉快愉快! 恥じる必要が何処にある。むしろ誇れ。探求心の赴くままにゆきゆきて魔女となり、その業を自らのモノにする人間など、億人に一人の逸材だ」
一向に上から目線の物言いに、ビンセントは怒鳴って男に何者かを訊いた。しかし答えたのはルバートである。
「この者はゾアの一族だ」
そこまでルバートが見抜いた事に男は嬉しくあった。
「見事! 博識な魔女だ。滅び絶えた一族まで知るか」
『ゾア』の言葉に思い当たるのは一つしかなかった。
「おいルバート、ゾアってのは」
「察しの通りだ。この際だから説明しておこう。遥か昔、三代に渡ってゾグマの研究に心血を注いだ一族が特殊な力を生み出したが、制御できずに暴走した結果、不毛の地へと変貌させた。人々の間で”ゾアの災禍”と広まったが、言葉の出生は未だに不明。ゾアの名を継ぐ一族が作り上げた災禍というのが、世に出回らん歴史の一説とされている。これも真実かどうか証明しようは無いがな」
説明の最中、二人を男は剣呑な目つきで眺めている。ルバートの話は入っていない。
「……貴様ら、面白いモノが纏わり付いてるな」
「纏わりつくって何の事だ?」
ビンセントはルバートへ聞くも、分からないと返される。
「魔女の貴様、ルバートと言ったな。貴様はゾグマに塗れたゆえか、否が応でも業絡みの魔力が憑く」
「それは吉報。俺様は魔力の業やゾアの災禍の探求が大好きでな」
男はほくそ笑み、次にビンセントを見た。
「ビンセントと言ったな。貴様は色々と複雑すぎるぞ」
「ふ、複雑ってなんだ?」
「複数の縁、いうなれば他者の魔力が纏わり付いている。貴様が越えねばならん大峠はまだ終わっておらん証拠だ」(とはいえ、俺にも分からんこの力はなんだ?)
男の悩みを余所に、ビンセントは不安がる。”まだ何か惨事がある”と判断し、幽霊絡みの出来事を想像した。
「お、俺は怨霊など怖くないぞ!」
ルバートは呆れ、男は可笑しくなった。
「はははは、面白い奴だな。案ずるな生者の魔力だ。性質では九つが際立っている。ルバートの質に近しいモノも混ざってるが……仲間か?」
すぐに十英雄が浮かんだ。
「仲間の魔力が憑いて、どう大惨事と関わりがあるんだ?」
「『大惨事』ではない、『大峠』だ。既に貴様らはその渦中にいるぞ」
しかし何か大きな事が起きそうな情報は特にない。
何も気付いていない様子と捉えた男は話を変えた。
「そんな話はさておき、貴様らなぜここへ来た?」
ビンセントが感情任せに何かを言おうとするのを、ルバートは黙らせて説明を始めた。
「この付近の地にシーロスと呼ばれる町があり、十数年前、住民含め全て消失したそうだ。俺様とビンセントは王命により調べに訪れた」
男は鼻で嗤い、微かな声で呟いた。それが「くだらん」と言ったのがルバートには聞こえた。
「それで? 原因は分かったのか?」
「いくつか仮説はあるが、あまりにも奇天烈すぎる。空間術……いや、もっと壮大な、世界同士を繋ぐ力か?」
男を見て言うと、男はまたも嬉しくなった。
「素晴らしい発想だ。凝り固まった頭では容易にその仮説に至らんぞ」
「つまり……可能と?」
「ああ。その通りだ」
完全に取り残されたビンセントは割って入り、「俺にも分かるように説明しろ!」と声高に事情を求めた。
シーロスの町は別の世界へ移動した。というのが結論であり、当然ビンセントは信じ切れない。
「でたらめ言うな。住民ごと町を別の世界へ移動させるなど出来るはずないだろ。そんな大技が可能なら、術を得た国は戦争して国土を広げる事ができるぞ」
「無論、並大抵の術師の所業ではない。いや、国王専属術師を千人集めても不可能だ」
「矛盾してるだろ。高度な術が可能な国王専属術師が千人集まって出来ない大技が、どうして起きてるんだ!?」
答えはルバートの視線が示し、男は岩に凭れてあざ笑った。
「……待てルバート。いくらこの男が凄いとはいえ、そんな大それた技を」
しびれを切らせたように、男は仕方なくといった表情で説明した。
「正確には災禍の駒として我が選定されただけだ。歴史上、ゾアの災禍ではこういった事例は多々起きている。この町が特別な被害に遭ったのではないぞ」
話が壮大すぎてビンセントは戸惑う。
「……けど、じゃあ……シーロスはどうすれば戻るんだ?」
「戻らん」
即答され、ビンセントは黙った。
「勘違いするなよ。この世界では認識が変わるだけだ」
男が語る認識とは、“何かしらの災害に遭い全住民が死亡、町も崩壊した”となる。きっかけは“男の出現”だから、常人のビンセントには受け入れ難い。
”異常などという言葉では括れない異質な魔力により、シーロスは消えた”
稚拙な表現だが受け入れるしかない。別の世界で生きてるとはいえ、これでは死んだも同然だ。
ビンセントは苦虫をかみ潰したような面持ちになる。
「どうにも出来ん話で時間を費やすのは少々無駄が過ぎる。貴様らには我の要望に応えてもらうぞ」
「はぁ?! するわけないだろ! すぐに帰るぞルバート」
ルバートを見ると、いつもの余裕は感じられない。
「やられたぞビンセント。俺様とお前さんは否が応でも要望に応えなければならんらしい」
「聡明な奴で助かる。話しが早くて済むからな」
事情は、ルバートの力ではこの世界から抜け出せず男の手助けが必要、であった。重ねて悔しがるビンセントは要望を求めた。
「ここより南西に、穢れに満ちた町と森がある。しかし聖域の力も衰えておらん。少々妙な状況の地へ我を連れて行け」
それは、シーロスの件の次に向かう地と決めていた場所と方角が同じであった。尚、その地には十英雄の一人がいる。
「理由ぐらい教えて頂いても宜しいのでは?」ルバートが訊く。
「仕方ないな。……その地に我が憑くに相応しい人間がいる」
「ここまでの力を持ち合わせながら、人間に憑く必要など」
「それほどに”災禍”というのは複雑ということだぞルバート。ゾアの災禍を求めるならもっと柔軟な発想を続けろ。そのままでは何も成し得ずに消えるぞ」
あからさまな挑発に、ルバートは歯をかみしめて黙った。
「分かった! 連れては行く、けど『スビナ』に憑かすわけにはいかん! 他の手を考えてもらうぞ」
「誰だスビナとは?」
「巫女だ! 俺の仲間で十英雄の一人だ!」
男は眉をピクリと動かし何かを考えた。
しばらくして答えを出した。
「いいだろう。その条件を飲もう」
やけに素直な所がルバートは気になった。
「ところでお前は何て呼べばいいんだ」
男はとうの昔に自分の名前すら忘れてしまい、二人に呼び名を委ねた。「好きに呼べ」と、命令口調で。
「じゃあ『ゾア』だ」
ビンセントは考える間も無かった。
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