26 / 66
三章 揺れ動く感情と消える記憶
5 主と弟子と使用人。時々スノーの日常(後編)・貴女を知りたい
しおりを挟む
シャイナは現在、スノーと一緒に仕事をしている。
現実世界ではモルドがシュベルトと会っているなど、露ほども知らない。
「ねえシャイナちゃん……もう、デビッドさんには話したんだからさぁ。そろそろ私と仲良くなってもらえないかなぁ?」
スノーは相変わらずシャイナから距離を置かれている。
「デビッド様は許してくれましたが、貴女は私の中でまだ警戒に値します」
「そのぉ……警戒する原因とか、教えてくれないかなぁ? 私、どうにか出来るものならどうにかしたいから」
両手を腰にあて、自信満々に胸を張って答えた。
シャイナは立ちどまり、全身ごとスノーと向き合った。
「では、あなたの正式な存在を教えては頂けないでしょうか」
真剣に訊かれ、スノーは苦笑いを浮かべた。
「正式なって……、見ての通り、人型の奇文で、特異な存在じゃない。害意は無いからあなたとも仲良くしたいんだけど……」
「それは恐らく本当なのかもしれません。貴女は何故か人間らしく、デビッド様もモルド君も気を許しています。ですが、デビッド様は貴女の容姿も分からず、声も複数人が重ねている声だと言ってます。私も、顔と声がはっきりと分かるのに、現実世界に出ると忘れてしまう。唯一全てを知るモルド君に訊くも、なぜが説明が聞こえない」
シャイナの表情はどことなく寂しさが滲んでいる。
「私は知りたい。なぜか貴女といると、大切な事を見落としている気がします。だけど貴女は全てを語らない。どういう訳か重要な部分を語らずにやり過ごそうとする。このまま打ち解けた所で、貴女という存在は謎のままで私の気持ちは何一つとして解決しない」
それを聞き、スノーは何か言いかけたが、口を噤み、堪えているようであった。
不意に表れてしまった物悲しい気な表情を、元の明るい表情に戻した。
「もう、シャイナちゃん、そう言う事はもっと早く言ってもらわないと。ちょっと安心したわ、シャイナちゃんが私を奇文として見続けて嫌ってるのかと思っちゃった」
「では、教えて――」
スノーが指を揃えた右手を前に出して黙らせた。
「残念ながら、意味がないの」
「どういう事ですか。貴女が話してくれれば」
「―――――――――」
スノーは真実を告げるも、シャイナには聞えなかった。
呆然とするシャイナに向かって、スノーは僅かに笑んだ顔を向けた。
「言いたいけどあなたに届かない。デビッドさんも同じ。残念ながらモルド君だけが私の良き理解者なの」
シャイナは悔しがった。
「どうして…………どうしてですか! どうして貴女の事を……こんなにも知りたいと思っているのに……」
なぜ人型をした奇文にこうまで感情が沸き起こるのか、シャイナには分からない。
知りたい、覚えていたい、人としての接し方をしたい。
自分の意に反する感情が、どういう訳か込み上げて来る。その思いが通らない事がこんなにももどかしく、辛いと思うと、泣いてしまいそうになった。
シャイナは込み上げる感情を抑え込み、スノーと反対側を向いた。
「失礼しました。仕事を再会致します」
とても気まずい状態である。
数分後。
スノーは気まずい沈黙に耐えかねて質問した。
「ねえ、私からも訊いていいかな?」
「……はい。なんでしょう」
意外にもシャイナは邪険に扱わない。まだ関係解消の余地は残されていると思われた。
「シャイナちゃんは、お父さんやお母さんの事、何か覚えてる?」
「いえ、私は昔の記憶がほぼありません。経緯は不明ですが、デビッド様の使用人として働いてます。父母は死に、孤児として育ったのだと思っています」
「もしかしたらあなたの事、探してる……とか?」恐る恐る訊いた。
「そう思い、何度か役所の方に訊いたりもしましたし、デビッド様にも訊きましたが、そういった捜索願は出てないそうです。きっと孤児で間違いありませんし、私はデビッド様の傍で働くと誓いました」
それを聞くと、スノーは胸が苦しくなった。
「じゃあ、他にも訊いていい?」
「何でしょうか」
「ずっと使用人してるみたいだけど、あ、モルド君からチョロチョロっと皆の事訊いたの」
不審がらない気遣いも必死である。
「それで、あなたの歳で使用人をずっと続けてると、将来の事とかどこかに行きたいとか、そういうのないのかなぁって。ほら、私達女同士じゃない、そういう話とかしたいなぁって」
また、シャイナは立ちどまり真剣な顔で向き合った。
「あなたは人でないのでしょ? なら、この話に何か意味はありますか?」
胸を抉る辛辣な正論に、スノーは無理矢理笑顔を維持して耐えた。
「……私は、一心にシャイナちゃんと仲良くなりたいのよ。それぐらいいいじゃなぁい」
笑顔に無理がある。それでもスノーはやり抜いた。
ぎこちない彼女の様子に、シャイナはため息が漏れた。
「夢とかは特にありません。記憶が無いのでこれといって何をしたいかより、昔を知りたい気持ちが勝ってます。そしてデビッド様は使用人である私への気遣いをよくしてくれます。いえ、何より私は欲が乏しいからデビッド様に何かしてほしい気持ちは特に無く、一方的にデビッド様が気遣ってくれてるだけです。あと、旅に行かれた時、家の事は任されてますが、『時間を作り、したいことがあるならすればいい』そう言われてます」
「で? シャイナちゃん、なにかしてる事とかあるの?」
「何をすればいいか分からず迷ってました。料理や掃除は常の事ですので他の同年女性に負けない気持ちはあります。持ち前の力強さがあるので、体術においてはモルド君よりは上です」
言葉遣いに失礼な所はなく淡々と話してくれるが、そんな事はどうでもいいと思いながらスノーは聞き続けた。
「他にこれといった趣味はありませんが、街の方にオカリナを。それを吹いてる最中ではあります」
スノーは手を叩いて閃いた。
「え、ちょっと聴きたい。今すぐ吹けないの?」
「今、仕事中ですよ」
「いいじゃない。ちょっと演奏してよ」
シャイナは仕方なく、環具をオカリナに変えた。
静かに始まったシャイナの演奏は、物音ひとつしない作品世界に響き渡り、その少し淋しさが現れる曲が、スノーの心に沁み渡った。
僅か三分ほどの演奏会が終了すると、作品世界のあらゆるものが仄かに光りだした。
「え!? どういう事――」
「ああ、どうやら音楽聴かせるのが解決法だったのかもね。ありがとう、良い演奏だったわ」
スノーは拍手しながら見送った。
作品世界が光に満ち、スノーの身体を覆ってしまう最中、シャイナは僅かに浜辺でスノーと会っている場面が過った。
夕陽を浴びるスノーは、どこか懐かしさを思い出させた。
しかしそれ以上は思い出せず、感情も懐かしい止まりであった。
現実世界へ戻ると、モルドが「お疲れ様です」と言って寄って来た。
モルドはシャイナの変化に気づき、心配した。
「……シャイナさん、何かありました?」
「え?」
涙を流している事を指摘され、シャイナは頬を拭くも、その原因がまるで思い出せなかった。
現実世界ではモルドがシュベルトと会っているなど、露ほども知らない。
「ねえシャイナちゃん……もう、デビッドさんには話したんだからさぁ。そろそろ私と仲良くなってもらえないかなぁ?」
スノーは相変わらずシャイナから距離を置かれている。
「デビッド様は許してくれましたが、貴女は私の中でまだ警戒に値します」
「そのぉ……警戒する原因とか、教えてくれないかなぁ? 私、どうにか出来るものならどうにかしたいから」
両手を腰にあて、自信満々に胸を張って答えた。
シャイナは立ちどまり、全身ごとスノーと向き合った。
「では、あなたの正式な存在を教えては頂けないでしょうか」
真剣に訊かれ、スノーは苦笑いを浮かべた。
「正式なって……、見ての通り、人型の奇文で、特異な存在じゃない。害意は無いからあなたとも仲良くしたいんだけど……」
「それは恐らく本当なのかもしれません。貴女は何故か人間らしく、デビッド様もモルド君も気を許しています。ですが、デビッド様は貴女の容姿も分からず、声も複数人が重ねている声だと言ってます。私も、顔と声がはっきりと分かるのに、現実世界に出ると忘れてしまう。唯一全てを知るモルド君に訊くも、なぜが説明が聞こえない」
シャイナの表情はどことなく寂しさが滲んでいる。
「私は知りたい。なぜか貴女といると、大切な事を見落としている気がします。だけど貴女は全てを語らない。どういう訳か重要な部分を語らずにやり過ごそうとする。このまま打ち解けた所で、貴女という存在は謎のままで私の気持ちは何一つとして解決しない」
それを聞き、スノーは何か言いかけたが、口を噤み、堪えているようであった。
不意に表れてしまった物悲しい気な表情を、元の明るい表情に戻した。
「もう、シャイナちゃん、そう言う事はもっと早く言ってもらわないと。ちょっと安心したわ、シャイナちゃんが私を奇文として見続けて嫌ってるのかと思っちゃった」
「では、教えて――」
スノーが指を揃えた右手を前に出して黙らせた。
「残念ながら、意味がないの」
「どういう事ですか。貴女が話してくれれば」
「―――――――――」
スノーは真実を告げるも、シャイナには聞えなかった。
呆然とするシャイナに向かって、スノーは僅かに笑んだ顔を向けた。
「言いたいけどあなたに届かない。デビッドさんも同じ。残念ながらモルド君だけが私の良き理解者なの」
シャイナは悔しがった。
「どうして…………どうしてですか! どうして貴女の事を……こんなにも知りたいと思っているのに……」
なぜ人型をした奇文にこうまで感情が沸き起こるのか、シャイナには分からない。
知りたい、覚えていたい、人としての接し方をしたい。
自分の意に反する感情が、どういう訳か込み上げて来る。その思いが通らない事がこんなにももどかしく、辛いと思うと、泣いてしまいそうになった。
シャイナは込み上げる感情を抑え込み、スノーと反対側を向いた。
「失礼しました。仕事を再会致します」
とても気まずい状態である。
数分後。
スノーは気まずい沈黙に耐えかねて質問した。
「ねえ、私からも訊いていいかな?」
「……はい。なんでしょう」
意外にもシャイナは邪険に扱わない。まだ関係解消の余地は残されていると思われた。
「シャイナちゃんは、お父さんやお母さんの事、何か覚えてる?」
「いえ、私は昔の記憶がほぼありません。経緯は不明ですが、デビッド様の使用人として働いてます。父母は死に、孤児として育ったのだと思っています」
「もしかしたらあなたの事、探してる……とか?」恐る恐る訊いた。
「そう思い、何度か役所の方に訊いたりもしましたし、デビッド様にも訊きましたが、そういった捜索願は出てないそうです。きっと孤児で間違いありませんし、私はデビッド様の傍で働くと誓いました」
それを聞くと、スノーは胸が苦しくなった。
「じゃあ、他にも訊いていい?」
「何でしょうか」
「ずっと使用人してるみたいだけど、あ、モルド君からチョロチョロっと皆の事訊いたの」
不審がらない気遣いも必死である。
「それで、あなたの歳で使用人をずっと続けてると、将来の事とかどこかに行きたいとか、そういうのないのかなぁって。ほら、私達女同士じゃない、そういう話とかしたいなぁって」
また、シャイナは立ちどまり真剣な顔で向き合った。
「あなたは人でないのでしょ? なら、この話に何か意味はありますか?」
胸を抉る辛辣な正論に、スノーは無理矢理笑顔を維持して耐えた。
「……私は、一心にシャイナちゃんと仲良くなりたいのよ。それぐらいいいじゃなぁい」
笑顔に無理がある。それでもスノーはやり抜いた。
ぎこちない彼女の様子に、シャイナはため息が漏れた。
「夢とかは特にありません。記憶が無いのでこれといって何をしたいかより、昔を知りたい気持ちが勝ってます。そしてデビッド様は使用人である私への気遣いをよくしてくれます。いえ、何より私は欲が乏しいからデビッド様に何かしてほしい気持ちは特に無く、一方的にデビッド様が気遣ってくれてるだけです。あと、旅に行かれた時、家の事は任されてますが、『時間を作り、したいことがあるならすればいい』そう言われてます」
「で? シャイナちゃん、なにかしてる事とかあるの?」
「何をすればいいか分からず迷ってました。料理や掃除は常の事ですので他の同年女性に負けない気持ちはあります。持ち前の力強さがあるので、体術においてはモルド君よりは上です」
言葉遣いに失礼な所はなく淡々と話してくれるが、そんな事はどうでもいいと思いながらスノーは聞き続けた。
「他にこれといった趣味はありませんが、街の方にオカリナを。それを吹いてる最中ではあります」
スノーは手を叩いて閃いた。
「え、ちょっと聴きたい。今すぐ吹けないの?」
「今、仕事中ですよ」
「いいじゃない。ちょっと演奏してよ」
シャイナは仕方なく、環具をオカリナに変えた。
静かに始まったシャイナの演奏は、物音ひとつしない作品世界に響き渡り、その少し淋しさが現れる曲が、スノーの心に沁み渡った。
僅か三分ほどの演奏会が終了すると、作品世界のあらゆるものが仄かに光りだした。
「え!? どういう事――」
「ああ、どうやら音楽聴かせるのが解決法だったのかもね。ありがとう、良い演奏だったわ」
スノーは拍手しながら見送った。
作品世界が光に満ち、スノーの身体を覆ってしまう最中、シャイナは僅かに浜辺でスノーと会っている場面が過った。
夕陽を浴びるスノーは、どこか懐かしさを思い出させた。
しかしそれ以上は思い出せず、感情も懐かしい止まりであった。
現実世界へ戻ると、モルドが「お疲れ様です」と言って寄って来た。
モルドはシャイナの変化に気づき、心配した。
「……シャイナさん、何かありました?」
「え?」
涙を流している事を指摘され、シャイナは頬を拭くも、その原因がまるで思い出せなかった。
0
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる