烙印騎士と四十四番目の神・Ⅳ ガーディアンのいた世界

赤星 治

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七章 切り開く世界

Ⅹ ”世界”の動き

 六の力の大戦。前回の中盤にて。
 “世界”は“調整”と会った。全てが白い空間で。
 強引な“世界”との会合に警戒していた“調整”だが、まるで敵意が感じられなく、不気味でありながらも警戒を解いた。
「随分と唐突だな、戦う気はなさそうに見えるが。俺に何の用だ」
「結論から先に言おう、此度の大戦、余も貴殿も敗北する」
「まだ大戦はこれからという時に、俺もそちらもそれほど傷んではいないだろ」
「紛れもない事実だ。此度は“無限”に先手を打たれたようなものだ。“秩序”の出方次第でどちらが勝利を収めるか、まだ見抜けてはおらぬが」
 断言できる自信が奇妙に感じた。
「そこまで言い切る根拠があるのか」
「俯瞰して戦略を見た。余は世界全体の歴史を見る力もあるからな。人間の動きとを鑑み、余なりの結論だ」
「それが“無限”か“秩序”の勝利と。見たところ、そちらが拵えた転生した戦士が十分に動き回っているだろ。俺から見ればそちらも勝機はあると見えるが」
「傍目にはそう見えようが、不穏分子が“無限”と手を組んでしまった。その個人が厄介なことに他の戦士より秀でており、尚且つ悪辣な男だ。そちらも本腰を入れる準備は整えていようが、あやつが必ず大きな隔たりとなりふさがるだろう」
「だから手を貸せと? 悪いが今は貴殿の言葉を信じられん。“時空”のように口任せで渡り歩いているかもしれないしな」
「よい。すぐに手を組めるとも思っておらん。また来る」

 白い空間が解け、”調整”は”世界”と別れた。


   ◇


 数か月後。“世界”は“運命”と白い空間で会った。
 本大戦の勝者が誰かと予想を報せると、意外にも“運命”は受け入れた。
 現状では敗北が確定しているのは“世界”のみだ。
「良いのか? 余の言葉を信じて」
「私とて馬鹿ではないさ。そして謎が解明された」
「謎?」
「ああ、“無限”と手を組んだ戦士だ。あそこまで物事を理解しているかは分からないままだが、あの男は私の拵えた戦士達を悉く殺して回っていた。なぜ的確に殺しまわれたか疑問ではあったが理解したよ。“無限”は“時空”と手を組んでいる」
「なぜ“時空”が貴殿の力を見抜く? “秩序”であれば見抜けるだろうが」
「“時空”はひどく“秩序”を敵視し、警戒している。あの二つは元より嫌悪しあう仲だから仕方ないが。私は一時だけだが“秩序”と手を組んでいた。期間を決めた共闘なのだがな。力同士の共闘はどうしても力の余韻が混ざってしまう。それを“時空”に見抜かれたのだろう」
「不快であるが故、過敏に察知したというわけか」
「“無限”と“時空”が手を組むとはいえこれも一時だと思うが、“世界”としての力がその未来を予測したとあらば、私の、“運命”として導かれる大勢の未来の末と近しくある。とはいえ、現時点で私と組んだとて勝算は万に一つもありはしないが」
「此度の大戦は捨てるほかあるまい。これより先、いかなる枷が課せられようとも次に向けて動かねば、“無限”にしろ“秩序”にしろ良からぬ世界が続くだろう。そうなれば本来ある世界そのものは次の代で終焉を迎えてしまう」
「ふむ。しかしそうなって困ることでもあるのか? 世界そのものの終焉が、我々六の力の消滅をも意味したとて、なんら支障はあるまい」
「そうだな。我々六の力が消滅し、世界そのものが終焉したところで壮大なる星々の海から一つが消えただけになる。しかし、だからこの一つを大切にしたいのだ。深い説明を求められても困るのだが、この星に生きる生物の営みは見ていて愉快になれる。“秩序”のように下卑た目で見るのではないが、細やかな、生き抜く生物の在り方そのものを、もっと長く残したいのだ。この尊い星に生まれた生命というものをな」
「ふむ。“世界”であるが故、数多ある『世界』から導く、慈しむ想い、のようなものか」
「壮大すぎる故に納得のいく説明には至らんが、今はそう捉えてもらえればよい」
 しばらく“運命”は考え、やがて答えを出した。
「良いだろう。次回の大戦に向けて手を貸そう。しかしながら私の、“運命”として見た次なる大戦はあまり芳しいものではない。あまりにも差がありすぎる不利な大戦となるぞ」
「余にも案はあるが、その話を聞かせてくれないか。余と貴殿、双方の意見を元に戦略をねりたい」

 そして数日に渡る話し合いがされた。


    ◇


 再び“世界”と“調整”は会った。大戦は終盤に差し掛かり、すでに“調整”は完敗を待つのみの状態だ。
「驚きだな。“運命”が協力してくれるとは。まああやつのことだ、強く勝ち残る気もあるまい」
「とはいえ心強くはある。すでに次回へ向けて行動してくれている。あとは貴殿の協力を得たいのだ」
 しばらく“調整”は考える。
 この誘いを断る立場ではないが、今回の戦況から考えて、単なる協力は見抜かれてしまえばどれほど長い年月をかけて下準備を整えても崩される危険がある。
 とりわけ“調整”が恐れているのは“無限”と手を組んだ男と“秩序”。強く警戒はしていないが、“時空”の執念は軽視できない。
「どういった手筈でことを勧めるつもりだ?」
 まずは“世界”と“調整”の作戦を知らなければならない。
 長く続く説明の末、やはり“調整”は考え込む。
 この作戦は確かに次回の大戦では好成績を残せるだろう。しかし大戦の基軸は今回の勝者、おそらくは“無限”に委ねられる。
 “無限”が拵えた基軸次第だが、そこで自分たちに不利な状況であれば、次回が始まる前から敗北は決まったも同然だ。
 あの争いを好む気質の男なら、厄介な世界観を創りかねない。
 またもしばらく考えた。そして“調整”なりの案が浮かび、“世界”に説明した。
「――と、俺がこれから動き準備ができるのはここまでだ。次の世界で本腰を入れる次第だがな」
「構わない。貴殿の助けが次の大戦に大きくかかわるからな」
「しかしこれでは隙が生じてしまう。そこで一つ提案がある」
「なんだ」
「俺たちの協力関係は存在するとしても、この話し合いが終われば俺たちの関係は無いものとして振る舞ってもらおう」
「……どういうことだ?」
「互いに知らぬ存ぜぬを貫き、次回会った際もこの関係性があると微塵にも出さず接しなければならない。そちらが再び転生する戦士を拵える立ち位置になると予想はしている。あの男がひどくこの転生者なる存在に執着しているからな。協力しあうとあらば、“世界”と俺たち二つのうちどちらかが接触した時点で協力関係は筒抜けだ。些細な力の揺らぎが生じてしまうからな」
「なるほど……確かに貴殿の言う通り。盲点であった」
「加えて、協力関係ではあるが、状況次第で敵同士、潰し合う関係となっても構わないでもらおう。最後の最後まで無関係を貫いてもらえれば、おそらくは勝機が見いだせるだろう。最後に、俺たち三つのどれかが勝利を収めたとして、何を成す世界を創ると考える」
 “世界”は考えた。


  ◇


 ゾアの災禍を終えて一年後。
 大精霊の元へ、新たな“世界”が訪れた。
「あらあら、随分と遅いお出ましではなくて? 寂しさのあまり、泣いてしまいそうになりましたわ」
「どの口が。ゾアの災禍が終わって以降の人間達の復興やいざこざを見物するにはまだ足りないんじゃないの」
 現れた新たな“世界”。それはベルメアであった。
「先に聞かせてほしいわ。どうしてわたくしはまだ大精霊として残されているのかしら? “秩序”としての力は消えましたけど、あまり変化がありませんから、この一年ずっと悩んでましたのよ」
 “世界”が勝利を収め、まず行った改変は、六の力という概念の消滅。そして“世界”が主神として在る世界の形の構築だった。とはいえ熱心に人間が崇める存在にはなっていない。
「このように曖昧な主神などになって、貴女はどうしたいのかしら?」
「ガーディアンの取り決めは勝者の願望成就が念頭よ。あの馬鹿の願いを叶えるにはこうするのが一番だったのよ」
「あら、皆を救うにはあまりにも壮大に動いたわね。けど全ては救えなかった。あの災禍で大勢は死んでしまいましてよ」
「そうね。無理矢理奇跡を起こして救うなんて、細かいところまで叶えてたら救済でも神力が足らなすぎよ。それに、わざわざ救う必要のない瀕死者だっていたし。その点はこの世界の人間達の底力を信じるしかなかったわ」
「そして貴女は三名のガーディアン達に別れの暇を与えた。その些細な接触により、死の淵に瀕した者達を生へ繋ぎとめた」
「そこまで深くは考えてないわ。結果としてあの子たちの魂が仲間の魂に触れることで少しばかり生命力を上げただけよ。あたしはあいつらに最期の挨拶をさせただけ。熾烈な戦を勝利へ導いた戦士へ褒美、じゃないわね、細やかな救済よ」
「浪漫ね。仕上げにガーディアンがいた記録が歴史から排除されるなんて、非情であって美しい結末。これも貴女の采配かしら?」
「残念ながら偶然よ。“世界”としてのが結果としてガーディアンが生きた歴史の消滅に繋がったわ。もっと言うなら、それが六の力の消滅にもつながるほどの事態よ」
 その答えを大精霊は知っている。
「業魔の烙印ね」
「ええ。あれは“世界”が今回の大戦で必要とする戦士の選別に利用した、この世界とジェイクたちの世界を繋げる足掛かり。そして“世界”が形作った自身の在り方。悲惨な結末をいくつも与えて来た災厄だけどね」
「ふふふ、“無限”にしろ“世界”にしろ、どちらが災禍か分かりませんわね。どちらも消滅となって、あの子たちには特別な改変が起きたのは必然ではあるでしょうけど、この場合は奇跡かしらね」
「まったくよ。ある意味であの馬鹿の願いは自分たちの周りでも叶えったことになるしね」
「これも”世界”が予想していらしたのかしら? もしそうでしたら、良い結果のためにどれほどの非道も良しとする所業ですわね。わたくしには到底及ばない残酷な方法。考えるだけでも恐ろしいわ」
 言いつつも笑みは消えない。
「あんたには全員が負けるわ。こんな森に閉じ込められるほど警戒されてるのがいい証拠。テンシなんて化け物を創りだすんだから、あんたもよっぽどよ」
「あらあら、何のことかしら」
 あくまで白を切るつもりだが、ベルメアはこれ以上付きあわないで黙る。

「これからはあたしが主神として、って言っても、大々的に大事を起こす気はないけどね。これからは小さいながらも神々が生まれる世界よ」
「六の力の在り方を排除し、特別な存在を散らしたのね。それはどなたの提案かしら」
「”世界”、”調整”、”運命”が考えた形よ。”世界”も協力者を消すのはしのびなかったから、別の形として残したかった。それにこの新しい形は色々と便利よ」
「信仰対象の分散かしら? それとも六の力そのもののを分散することで新しい形があちこちで芽吹き、世界創造が予想外にはかどったのかしら」
「世界創造なんて壮大なものじゃないわよ。些細な奇跡の連続がいい所かしらね」
「ふふふ、些細な奇跡とは随分な言いようね。彼を生かしたのは、ビンセント君への贔屓としか思えなくてよ」
「あいつは”調整”の最期の願いよ。元々がこの世界の人間を媒体にしてるから、在り方の形成は人間達の記憶変化と同時進行で可能となったのよ。贔屓と揶揄するのもいいけど、これくらい寛容になりなさいな」
「あら、気にしてませんわ。ちょっと理由を知りたかっただけよ。これから人間の世界は大きく様変わりするでしょうね。ゾアの災禍までの記憶も徐々に薄れ、新しい発見と想像と解釈から少しずつ虚構の歴史が真実の歴史へと変わっていくのですから」
「それが人間の歴史よ。未来の人間には想像もつかないでしょうね。ガーディアンあいつ達が必死に戦った時代があったなんて」
 しんみりした話をベルメアは切り替えた。
「そんなことより、ミルシェビスの精霊信仰は残ってるけど前とは随分と様変わりしたわよ。あんたも大精霊として存在はあるけど、前ほどの熱意もないし供物の種類も変わったわ。これからは小さな神々の一柱。森からも出られるし自由に世界を見て回れるわよ。“秩序”のように大掛かりな変化は起こせないけど」
「あら、なぜそのようなことを? わたくし、ちょっとした悪戯で魔獣とかにもちょっかい出してしまうかもしれませんわよ」
「あんたの神の在り方がそれを良しとするなら、長い歳月をかけて可能とするでしょうね。けど、神様なんて善も悪もあるものよ。それに、あたしがあんたを閉じ込める理由も監視する理由もないし、それなりに神様してなさい。箱入りはこれにて解消よ」
「それはそれで、少し寂しい気もしますわねぇ。『自由』って、聞こえが良いだけのほったらかしではなくて?」
「世界を飛び回ってみたら何か得られるかもしれないわよ。そこまで面倒見切れないわ。ま、何か悪戯が成就したなら対抗勢力作って潰すから、その辺は覚悟しなさいな」
「ふふふ、神のお怒りに触れないよう、この世界を堪能させていただくわ」

 そしてベルメアは大精霊の森から消えた。

 優雅に飛びまわる大精霊も、やがて姿を消したのであった。
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