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三幕 安らぐ村での奇縁
一 親しみ、馴染みすぎる
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寺へ続く長い石段の前で、幼い時分の永最は父親から告げられた。
「父ちゃん達は前の家に住めなくなった。これから行く家は父ちゃんの弟、お前の叔父さんの家だから、先に行って話を付けてくるから、お前はここで待ってるんだ」
永最は何の疑いも無く、素直に石段に腰かけた。
母は茶色い斑点の目立つ竹の皮で包んだ握り飯と、水の入った竹筒を渡し、永最の目線と自分の目線が合うようにしゃがんだ。
「母ちゃんも父ちゃんと一緒に頼みに行くから、ここにいるんだよ」
笑顔で頷いた永最を、母親はそっと抱きしめた。その時間は長く、十秒経ってもしばらくは幼児の小さな後頭部を撫でていた。
自分の顔を見せないように母親は立ち上ると、入れ替わって父親が永最の目線と自分の目線の高さが揃うようにしゃがんだ。
「時間が掛かるから、握り飯は加減して食え。もし、暗くなったら、階段の上の寺に行くんだ。いいな」
「なんで? 父ちゃん達は?」
「あ~、道が入り組んでるから帰りが遅くなるんだ。怖かったら早めに寺へ行くんだ。いいな?」
今一つ納得していない永最は、とりあえず頷いた。
両親が永最を置いて叔父の家へ向かった。
この時の永最は、まだ自分が捨てられた事も、その理由すらも知らない。
◇◇◇◇◇
ススキノと別れて十日が経った。
順調に旅を進めているなら、永最は三賀嶺の国の隣国には辿り着き、さらに三日も歩けば目的地に着いていた筈であった。が、当の本人は目的地とは別の国へと入国していた。
国名は張然。海沿いに面した、地図で見ると横長の国である。
「すごい! 海は初めてなんだ! ……なんと雄大なぁ」
砂浜から見渡す限りの大海原を括目し、感心する永最の後方で志誠は座り込んでいた。
(なあ幸。枷が外れた人間ってのは、ああも子供のようにはしゃぐものか?)
声に出さず心中で幸之助と会話していた。
(永最様はずっと寺に籠ってたんだし、あの国は山に囲まれた国だから海とは無縁なんだ。永最様が喜ぶのも無理はないし、それに今日はいい天気だし、風も気持ちいいし。当然だよ)
空に漂う雲は天に翳した握り拳大の大きさ、形がそれぞれ違う雨雲を分散させたようなものが点在して浮かんでいた。
風も時折強く吹く以外は穏やかで、袖や裾を軽く靡かせる程度。
国境からこの国唯一の大町へ辿り着く経路は、数少ない村と港町を経由し、一晩をどこかで過ごすしかない。
泊る村へ向かう前に、永最がどうしてもと懇願して浜へと出てきた。
一刻後。
一頻り初海を堪能した永最と志誠の二人は、目的の村へと到着した。
村を初めて見た二人の反応は、それぞれ違っていた。
立ち止まり、村を眺める志誠の様子を永最は伺った。
「ん? どうしたのだ。早く宿を探そう」
永最には何も見えていない。反応がまさにそれを物語っている。
一方、志誠の眼には、形状様々な異念体。主に浮遊する細長いモノが多く見て取れる。加えて、同量の白風も漂っていた。
(なんだこいつら。……幸、お前は見えるよな)
(見える。けど、永最様は見えていないようだ。どう思う?)
(さあな。とりあえず村を見て回る。代わるか?)
幸之助はそれを拒み、志誠のまま村の中に入った。
暫く歩いて、異念体が見えない者達にはどのような風景に映ってるかを、永最が疑問を口にした内容で判明した。
「しかし、この霧は何だ? もう秋口だというのに」
黙って周囲を見回す志誠を他所に、永最はある男性に声をかけた。
「あのすいません」
男性が振り向き会釈した。
「この村に宿はございますか?」
「ああ~、残念ながら」手を振って”無い”と返す。「ちょいと前に嵐があってなぁ。村のあちこちの家屋が駄目になった。その中に小さな宿もあって、今は無いんだ」
この村の近くに町や別の集落も無い。
野宿も考えつつ、困ったように周囲を見回すと、男性が永最と志誠に提案した。
「なんだったら、家に泊まるといい」
見ず知らずの赤の他人を、よく知ろうともせず家に招き入れる男性の発言に、志誠は目を見開いて驚くも、永最は何も言い返すことなく、なにより素直に喜びを露にして申し入れを受け入れた。
「おい、あんたいいのか? 見ず知らずの他人二人を家に入れるなんてどうかしてる。盗賊や敗残兵の類と思わないのか?」訊いたのは志誠。
「ええ、ええ。どうせ家内と二人、貧乏生活の老人だ。盗るものもたかがしれてる」
男性は白髪が混じった黒髪だが、四十後半から五十前半に見える。落ちぶれた老人とも思えない。
それよりも、恩義を有難く頂け。と忠告してきた永最にも疑念を抱いた。
(どうなってる? ……この村、何か変だ)
(俺は何ともないよ天邪鬼。気分が変なら代わろうか?)
事態を冷静に判断するために、志誠は幸之助と入れ替わった。
突然の表情の変化。特に眼つきが変わったことに男性は驚いた。
永最が上手くごまかし、幸之助がその話に合わせてその場は免れた。
家に入ると、外に干していた干物を回収している女性が縁側から顔を覗かせ、簡単に身だしなみを整えて忙しそうに、しかし印象の良い笑顔で出迎えた。
「ああすいません。急なもので、汚い所ですが」
その後、急な来客をいきなり家に入れた男性に向かい、小声で何か忠告しているのを聞くことになった。
微かに聴こえる話の内容から、突然家に客を連れてくるのを止めるように指摘している。一方の男性は、適当に謝罪の言葉を告げた。
改めて老夫婦が永最達の方を向き、永最が代表して謝った。
「こちらこそ急にお邪魔してしまい、申し訳ありませんでした」
「いえいえ、この人のいきなり誰か連れてくるのは今に始まったことありませんので」
突然大物の魚を釣ったり、猪を村仲間と捕らえ鍋の準備をさせられたりと、女性は笑顔のままで愚痴を漏らすと、男性が夕餉の準備を促し、愚痴を終わらせた。
永最と志誠は薪に火のついた囲炉裏を囲って夕食を待つこととなった。
夕食時、夫婦と永最の間で会話が弾み、生い立ちから自分たちの日々の出来事など一頻り話すと、話題は永最の旅の事になった。
「へぇ、永最様は修行の旅をなさってるのですか」
「ええ。ですが当て所のないもので、本来の修験者の方々のような厳しいものではなく、放浪に近いと思います」
「立派ではありませんか。……そうですか……旅を……」女性は先程までの饒舌な語りが躓いた。
「どうかなさいましたか?」
女性は視線で男性に助け船を望み、男性はそれに応えた。
「私たちの間には子が一人おりまして、本来なら丁度永最様と同じ年齢でございました」
「……失礼ですが…………死別…ですか?」
恐る恐る不安を抱き訊いたが、すぐさま否定され安堵した。
「詳細はちょっと……」
渋る返答に話せるところまでで構わないと応えた。
「息子が六つの時別れてしまい、それっきり……。流れるように着いたこの村でようやく生活出来るようにはなりまして」
人身売買、かどわかし、子捨て……。
十六年前まではそういった事例は珍しくない。
「私も一身上の事で詳細は申せませんが……寺の前で両親に捨てられてしまい、その寺の住職に育ててもらい今に至ります。思い返せば当時は貧困の時代故、已む無しなのかもしれません」
自身が妖怪を見れることを伏せなければ、さすがに一般の人間には受け入れることが出来ない筈。
さらには怪訝な目を向ける可能性も考えられた。
「で、では……今晩泊まるのでしたら、我々を親のように慕ってもらっても」
女性が、さすがに迷惑だと、制止の言葉をつぶやくように投げかけるが、それすらも遮って、永最は、「でしたら……」と、気恥ずかしそうに受け入れた。
呼び名も、様無しでと促し、その後三人はまるで親子のように会話が弾んだ。
完全に蚊帳の外に追いやられた幸之助は、志誠に意見を望んだ。
(気に掛けるまでもなく変だ。誰がどう見てもな。それに、無理矢理永最を引き入れてる感じが嫌でもする)
(けどこの三人もそうだけど、飯前におじさんと話しに来た村人達も、僕たちを見て警戒すらしなかった。何か変な感じとかする?)
(いや、村もこの家も奇妙な気配は感じない。こんなにもいろんなもんが飛び交ってるってだけだ。んでもって、どう考えても異念体の異常発生なのに穏やかで安らいだ気持ちだ)
悩んでいても仕方なく、翌日にこの異変の原因を知っているであろう人物に意見を求めると結論付け、相談は途絶えた。
その夜、幸之助は早くに床に就いたが、永最は風呂も男性と入り、その後も三人で、まるで遠出から返ってきた息子が土産話を語るように楽しい談話は続いた。
「父ちゃん達は前の家に住めなくなった。これから行く家は父ちゃんの弟、お前の叔父さんの家だから、先に行って話を付けてくるから、お前はここで待ってるんだ」
永最は何の疑いも無く、素直に石段に腰かけた。
母は茶色い斑点の目立つ竹の皮で包んだ握り飯と、水の入った竹筒を渡し、永最の目線と自分の目線が合うようにしゃがんだ。
「母ちゃんも父ちゃんと一緒に頼みに行くから、ここにいるんだよ」
笑顔で頷いた永最を、母親はそっと抱きしめた。その時間は長く、十秒経ってもしばらくは幼児の小さな後頭部を撫でていた。
自分の顔を見せないように母親は立ち上ると、入れ替わって父親が永最の目線と自分の目線の高さが揃うようにしゃがんだ。
「時間が掛かるから、握り飯は加減して食え。もし、暗くなったら、階段の上の寺に行くんだ。いいな」
「なんで? 父ちゃん達は?」
「あ~、道が入り組んでるから帰りが遅くなるんだ。怖かったら早めに寺へ行くんだ。いいな?」
今一つ納得していない永最は、とりあえず頷いた。
両親が永最を置いて叔父の家へ向かった。
この時の永最は、まだ自分が捨てられた事も、その理由すらも知らない。
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ススキノと別れて十日が経った。
順調に旅を進めているなら、永最は三賀嶺の国の隣国には辿り着き、さらに三日も歩けば目的地に着いていた筈であった。が、当の本人は目的地とは別の国へと入国していた。
国名は張然。海沿いに面した、地図で見ると横長の国である。
「すごい! 海は初めてなんだ! ……なんと雄大なぁ」
砂浜から見渡す限りの大海原を括目し、感心する永最の後方で志誠は座り込んでいた。
(なあ幸。枷が外れた人間ってのは、ああも子供のようにはしゃぐものか?)
声に出さず心中で幸之助と会話していた。
(永最様はずっと寺に籠ってたんだし、あの国は山に囲まれた国だから海とは無縁なんだ。永最様が喜ぶのも無理はないし、それに今日はいい天気だし、風も気持ちいいし。当然だよ)
空に漂う雲は天に翳した握り拳大の大きさ、形がそれぞれ違う雨雲を分散させたようなものが点在して浮かんでいた。
風も時折強く吹く以外は穏やかで、袖や裾を軽く靡かせる程度。
国境からこの国唯一の大町へ辿り着く経路は、数少ない村と港町を経由し、一晩をどこかで過ごすしかない。
泊る村へ向かう前に、永最がどうしてもと懇願して浜へと出てきた。
一刻後。
一頻り初海を堪能した永最と志誠の二人は、目的の村へと到着した。
村を初めて見た二人の反応は、それぞれ違っていた。
立ち止まり、村を眺める志誠の様子を永最は伺った。
「ん? どうしたのだ。早く宿を探そう」
永最には何も見えていない。反応がまさにそれを物語っている。
一方、志誠の眼には、形状様々な異念体。主に浮遊する細長いモノが多く見て取れる。加えて、同量の白風も漂っていた。
(なんだこいつら。……幸、お前は見えるよな)
(見える。けど、永最様は見えていないようだ。どう思う?)
(さあな。とりあえず村を見て回る。代わるか?)
幸之助はそれを拒み、志誠のまま村の中に入った。
暫く歩いて、異念体が見えない者達にはどのような風景に映ってるかを、永最が疑問を口にした内容で判明した。
「しかし、この霧は何だ? もう秋口だというのに」
黙って周囲を見回す志誠を他所に、永最はある男性に声をかけた。
「あのすいません」
男性が振り向き会釈した。
「この村に宿はございますか?」
「ああ~、残念ながら」手を振って”無い”と返す。「ちょいと前に嵐があってなぁ。村のあちこちの家屋が駄目になった。その中に小さな宿もあって、今は無いんだ」
この村の近くに町や別の集落も無い。
野宿も考えつつ、困ったように周囲を見回すと、男性が永最と志誠に提案した。
「なんだったら、家に泊まるといい」
見ず知らずの赤の他人を、よく知ろうともせず家に招き入れる男性の発言に、志誠は目を見開いて驚くも、永最は何も言い返すことなく、なにより素直に喜びを露にして申し入れを受け入れた。
「おい、あんたいいのか? 見ず知らずの他人二人を家に入れるなんてどうかしてる。盗賊や敗残兵の類と思わないのか?」訊いたのは志誠。
「ええ、ええ。どうせ家内と二人、貧乏生活の老人だ。盗るものもたかがしれてる」
男性は白髪が混じった黒髪だが、四十後半から五十前半に見える。落ちぶれた老人とも思えない。
それよりも、恩義を有難く頂け。と忠告してきた永最にも疑念を抱いた。
(どうなってる? ……この村、何か変だ)
(俺は何ともないよ天邪鬼。気分が変なら代わろうか?)
事態を冷静に判断するために、志誠は幸之助と入れ替わった。
突然の表情の変化。特に眼つきが変わったことに男性は驚いた。
永最が上手くごまかし、幸之助がその話に合わせてその場は免れた。
家に入ると、外に干していた干物を回収している女性が縁側から顔を覗かせ、簡単に身だしなみを整えて忙しそうに、しかし印象の良い笑顔で出迎えた。
「ああすいません。急なもので、汚い所ですが」
その後、急な来客をいきなり家に入れた男性に向かい、小声で何か忠告しているのを聞くことになった。
微かに聴こえる話の内容から、突然家に客を連れてくるのを止めるように指摘している。一方の男性は、適当に謝罪の言葉を告げた。
改めて老夫婦が永最達の方を向き、永最が代表して謝った。
「こちらこそ急にお邪魔してしまい、申し訳ありませんでした」
「いえいえ、この人のいきなり誰か連れてくるのは今に始まったことありませんので」
突然大物の魚を釣ったり、猪を村仲間と捕らえ鍋の準備をさせられたりと、女性は笑顔のままで愚痴を漏らすと、男性が夕餉の準備を促し、愚痴を終わらせた。
永最と志誠は薪に火のついた囲炉裏を囲って夕食を待つこととなった。
夕食時、夫婦と永最の間で会話が弾み、生い立ちから自分たちの日々の出来事など一頻り話すと、話題は永最の旅の事になった。
「へぇ、永最様は修行の旅をなさってるのですか」
「ええ。ですが当て所のないもので、本来の修験者の方々のような厳しいものではなく、放浪に近いと思います」
「立派ではありませんか。……そうですか……旅を……」女性は先程までの饒舌な語りが躓いた。
「どうかなさいましたか?」
女性は視線で男性に助け船を望み、男性はそれに応えた。
「私たちの間には子が一人おりまして、本来なら丁度永最様と同じ年齢でございました」
「……失礼ですが…………死別…ですか?」
恐る恐る不安を抱き訊いたが、すぐさま否定され安堵した。
「詳細はちょっと……」
渋る返答に話せるところまでで構わないと応えた。
「息子が六つの時別れてしまい、それっきり……。流れるように着いたこの村でようやく生活出来るようにはなりまして」
人身売買、かどわかし、子捨て……。
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「私も一身上の事で詳細は申せませんが……寺の前で両親に捨てられてしまい、その寺の住職に育ててもらい今に至ります。思い返せば当時は貧困の時代故、已む無しなのかもしれません」
自身が妖怪を見れることを伏せなければ、さすがに一般の人間には受け入れることが出来ない筈。
さらには怪訝な目を向ける可能性も考えられた。
「で、では……今晩泊まるのでしたら、我々を親のように慕ってもらっても」
女性が、さすがに迷惑だと、制止の言葉をつぶやくように投げかけるが、それすらも遮って、永最は、「でしたら……」と、気恥ずかしそうに受け入れた。
呼び名も、様無しでと促し、その後三人はまるで親子のように会話が弾んだ。
完全に蚊帳の外に追いやられた幸之助は、志誠に意見を望んだ。
(気に掛けるまでもなく変だ。誰がどう見てもな。それに、無理矢理永最を引き入れてる感じが嫌でもする)
(けどこの三人もそうだけど、飯前におじさんと話しに来た村人達も、僕たちを見て警戒すらしなかった。何か変な感じとかする?)
(いや、村もこの家も奇妙な気配は感じない。こんなにもいろんなもんが飛び交ってるってだけだ。んでもって、どう考えても異念体の異常発生なのに穏やかで安らいだ気持ちだ)
悩んでいても仕方なく、翌日にこの異変の原因を知っているであろう人物に意見を求めると結論付け、相談は途絶えた。
その夜、幸之助は早くに床に就いたが、永最は風呂も男性と入り、その後も三人で、まるで遠出から返ってきた息子が土産話を語るように楽しい談話は続いた。
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