天外の魔術

小池竜太

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平原

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平原は死体でいっぱいだった。ここ、アフリカの戦いの場。その場では茜色の空を背景に無残に多くの死体が残っている。彼らは結集して戦い、あるものは勝ちながら倒れ、あるものは負けて死んでいった。
 そんな死体でいっぱいの平原を二人の人物が歩いている。それは一人の男と一人の女である。
 その二人の内、男の方はいかつい体を持ち獅子のような鋭い目を持っていた。名をアルフレッド・ランドロックと言う。その男は傍らのもう一人の女の方に話し掛けた。
「お前の部隊は何人死んだ?俺のところは九人、部隊長である俺以外全員だ」
 2女の方も言葉を返す。
「私のところは六人だ。皆勇敢だった。今日はお互いに辛い日だな。しかし」と女は煙草を吸う。
「負けていればもっと悲惨な日になるところだった」
「ああ」
「煙草を吸うか?」
「ああ。ずっと禁煙していたがな、今日くらいはいいだろう」
 そうして両者は死体でいっぱいの平原で煙草を吸った。煙は赤い赤い空へと消えていった。まるで血のように赤い空へと・・・・

 
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