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どうやら不死になったようだ
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4才になりました。
エレーナちゃんはよく遊びに来るようになって、いい事なんだけど、少し怖いですね。
何かが会った時に真っ先に疑われるのはうちなんですよね。
まあ羊さんではなく執事さんがついているので問題なさそうですし、おままごとをしているようで楽しいですけどね。
だけど、何事も順調に行く、なんてことは無いようですね⋯⋯。
人は常に気を張っていることは出来ない。 必ず休憩は必要なのだ。 そう、眠る必要のない俺でさえそれは必要だ⋯⋯。
今無駄に当たり前のことを言ったのは、俺がやらかしてしまったからだ。
それはつい先日のことだった!
俺は母親に友達が居ないのにも関わらず、友達と遊んでくる! などと言って遊びに出かけた日のこと。
家を出て公園に向かった。
公園には子供やママ友が何人もいたが、幸い木や草で見えない場所があり、すぐにそこに向かった。
そこで転移の練習をすることにした。
初めは虫などを転移して慣らすと、自分の体も転移することにした。
転移も発動して体を転移することは出来た。
だが、問題は起こった。
何度も転移をしていて、手抜きで転移をしたがために、さっきまで虫を掴んで転移させてた右手だけを転移させてしまっていたのだ。
やばい!と思った時には既に遅い。
その直後に痛みはやってきた。
俺は顔を蒼白にしながらやばいと心の中で叫び続けた。
右腕を抑えながらすぐに蹲る。
目に涙を溜めながら父親と母親にはなんて言おうかとか、この腕をどうしようと考えていると、転移させた先で俺の腕が風化したかのように崩れて粒子のようになって消えた、かと思うとすぐに右腕が再生されていき、すぐに痛みが引いていった。
これを見た俺はかなやビックリした。 数分ぐらい腕をマジマジと見ていたくらいだ。
まあ、こんな出来事があったために油断は禁物と思ったが、え? 別になんとかなるんじゃね? とも思うようになった。
だが、これは本当にいい経験だと思う。
そのおかげで家族について見直すことが出来た。
俺は家族に嫌われるんじゃないか? とか、怒られるんじゃないか? とか、そんなことばかり考えていた。
家族とは血が繋がっているから家族だ!ってだけではないようで、とても親しいから家族、戸籍上家族、同じ環境で育ったから家族だとか、血の繋がりがなくても家族だと感じる人がいる。
俺的には両親と血が繋がっているという感じはない。
頭では認識しているが心が受け付けない、そんな感じなのだ。
だけど失いたくないし、愛していると思う。 あ、勿論父親もだから、母親を一人の女性として見ているとかじゃないからね?
家族にもいろんな形があるのだろう。
例えば、お爺ちゃんが今まであったことのない孫と会ったとしよう。
それを拒絶する爺がいるだろうか?
いや、居ないだろう。
家族とは不思議なものだ。
それを今回の事件(ドジ)で発見することが出来た。
うん、本当に良かった。
だから、たまには事件も良いものだね。
だって、腕を失って真っ先に思ったのが家族の事だったのだ。
前世でも、どんなに醜い姿を見せれても、最後に思ったのは家族で、嫌いにはなれなかった。
甘いのだろうか? 酔っているのだろうか? それは分からないけど、前世とは違って家庭崩壊は起きないだろうし、今世は安泰だ。
だから今世は楽しもう。
16歳になるまてまに童貞を捨てる。
でなければ賢者(笑)になって自虐趣味に走ってしまいそうだ。
それに、この国には素晴らしい法がある。
なんと、重婚ありなのだ。
どうやら親から子へと遺伝しやすいようで、勇者の子供が勇者でした、なんてこともあるようだ。
そのため、王家にはいい血筋をたくさん取り入れるためのようだ。
あー本当に良かった。
王家に生まれてたら能力の高いだけの、ちょっと口にするのは失礼だが、そう肥満体型の人をあてがわれるかもしれないんだよね。
それに、女性に生まれてたらと思うと⋯⋯。
いや、ここはボジティブに生きよう!
ボジティブ最高!
まあ俺の不死の能力とかバレたらやばいよね!
これ、とても便利なんだよ。
体が疲れない。
勉強たくさん出来る。
夜も遊べる。
みんな欲しいよね!
でも時空属性がなぁ。
だって地味だしちょっとズレたらやばいんだよ。
この属性を持っている人はまぁいるみたいだけど、結構魔力を使うそうで、あっても、転移で数人飛ばすか、商人の荷物運びぐらいしか無理なようなのだ。
これは俺の将来の職業候補だ。
でもこの職業はあまりオススメできない。
この世界では食うものすらない人が多いらしい。
スラムと呼ばれる場所があるようで、絶対に近づくなと言われている。
どうやらお金を奪われたり殺人や誘拐まであるようで、おっかない場所らしい。
幸い少し離れているからいいが、街の外ではよく襲われることがあるようで、脅威は魔物だけではないようだ。
俺はフラグを信じているので、スラムの所にいかない!って言ったことを後悔しているが、今は考えなくていいだろう。
なんたって僕は子供だから!
あー、いいこと思いついた。
明日は冒険者ギルドに行こう。
興味はあったんだが、今まで行ったことがなかったのだ。
今の俺は子供だから、きっとちやほやされることだろう。
テンプレのガキが来るところじゃねぇ!と叫ばれたら俺の勝ちだ。
泣いたフリして⋯⋯ぐへへへ。
今日は鏡で表情を作る練習だ。
なんかあっちの世界の物は結構あるようで、魔物と魔法さえ無くなればあっちの世界と同じようになりそうだ。
少し紛争とかは起こるだろうが、他種族がいるお陰で人間同士での争いは減りそうだ。
まあ市場なんかも活気が溢れていて好きだし、少し貧しい人がいても仕方がないだろう。
前世では俺もそっち側だったのだ。
きっと貧しい人は貧しいなりに頑張るだろうし、耐えれるやつは耐えれる。
それに、こっちでは犯罪をしてもバレない確率が高い。
なったって、こっちの世界には監視カメラも指紋を見つけるのもないからね。
盗んだお金で冒険者にでもなれば一攫千金を目指せる。
運があればどうにかなるだろう。
あぁ、満足出来るってのは素晴らしい。
世界が輝いて見えるってのも、案外わかるかもしれない。
エレーナちゃんはよく遊びに来るようになって、いい事なんだけど、少し怖いですね。
何かが会った時に真っ先に疑われるのはうちなんですよね。
まあ羊さんではなく執事さんがついているので問題なさそうですし、おままごとをしているようで楽しいですけどね。
だけど、何事も順調に行く、なんてことは無いようですね⋯⋯。
人は常に気を張っていることは出来ない。 必ず休憩は必要なのだ。 そう、眠る必要のない俺でさえそれは必要だ⋯⋯。
今無駄に当たり前のことを言ったのは、俺がやらかしてしまったからだ。
それはつい先日のことだった!
俺は母親に友達が居ないのにも関わらず、友達と遊んでくる! などと言って遊びに出かけた日のこと。
家を出て公園に向かった。
公園には子供やママ友が何人もいたが、幸い木や草で見えない場所があり、すぐにそこに向かった。
そこで転移の練習をすることにした。
初めは虫などを転移して慣らすと、自分の体も転移することにした。
転移も発動して体を転移することは出来た。
だが、問題は起こった。
何度も転移をしていて、手抜きで転移をしたがために、さっきまで虫を掴んで転移させてた右手だけを転移させてしまっていたのだ。
やばい!と思った時には既に遅い。
その直後に痛みはやってきた。
俺は顔を蒼白にしながらやばいと心の中で叫び続けた。
右腕を抑えながらすぐに蹲る。
目に涙を溜めながら父親と母親にはなんて言おうかとか、この腕をどうしようと考えていると、転移させた先で俺の腕が風化したかのように崩れて粒子のようになって消えた、かと思うとすぐに右腕が再生されていき、すぐに痛みが引いていった。
これを見た俺はかなやビックリした。 数分ぐらい腕をマジマジと見ていたくらいだ。
まあ、こんな出来事があったために油断は禁物と思ったが、え? 別になんとかなるんじゃね? とも思うようになった。
だが、これは本当にいい経験だと思う。
そのおかげで家族について見直すことが出来た。
俺は家族に嫌われるんじゃないか? とか、怒られるんじゃないか? とか、そんなことばかり考えていた。
家族とは血が繋がっているから家族だ!ってだけではないようで、とても親しいから家族、戸籍上家族、同じ環境で育ったから家族だとか、血の繋がりがなくても家族だと感じる人がいる。
俺的には両親と血が繋がっているという感じはない。
頭では認識しているが心が受け付けない、そんな感じなのだ。
だけど失いたくないし、愛していると思う。 あ、勿論父親もだから、母親を一人の女性として見ているとかじゃないからね?
家族にもいろんな形があるのだろう。
例えば、お爺ちゃんが今まであったことのない孫と会ったとしよう。
それを拒絶する爺がいるだろうか?
いや、居ないだろう。
家族とは不思議なものだ。
それを今回の事件(ドジ)で発見することが出来た。
うん、本当に良かった。
だから、たまには事件も良いものだね。
だって、腕を失って真っ先に思ったのが家族の事だったのだ。
前世でも、どんなに醜い姿を見せれても、最後に思ったのは家族で、嫌いにはなれなかった。
甘いのだろうか? 酔っているのだろうか? それは分からないけど、前世とは違って家庭崩壊は起きないだろうし、今世は安泰だ。
だから今世は楽しもう。
16歳になるまてまに童貞を捨てる。
でなければ賢者(笑)になって自虐趣味に走ってしまいそうだ。
それに、この国には素晴らしい法がある。
なんと、重婚ありなのだ。
どうやら親から子へと遺伝しやすいようで、勇者の子供が勇者でした、なんてこともあるようだ。
そのため、王家にはいい血筋をたくさん取り入れるためのようだ。
あー本当に良かった。
王家に生まれてたら能力の高いだけの、ちょっと口にするのは失礼だが、そう肥満体型の人をあてがわれるかもしれないんだよね。
それに、女性に生まれてたらと思うと⋯⋯。
いや、ここはボジティブに生きよう!
ボジティブ最高!
まあ俺の不死の能力とかバレたらやばいよね!
これ、とても便利なんだよ。
体が疲れない。
勉強たくさん出来る。
夜も遊べる。
みんな欲しいよね!
でも時空属性がなぁ。
だって地味だしちょっとズレたらやばいんだよ。
この属性を持っている人はまぁいるみたいだけど、結構魔力を使うそうで、あっても、転移で数人飛ばすか、商人の荷物運びぐらいしか無理なようなのだ。
これは俺の将来の職業候補だ。
でもこの職業はあまりオススメできない。
この世界では食うものすらない人が多いらしい。
スラムと呼ばれる場所があるようで、絶対に近づくなと言われている。
どうやらお金を奪われたり殺人や誘拐まであるようで、おっかない場所らしい。
幸い少し離れているからいいが、街の外ではよく襲われることがあるようで、脅威は魔物だけではないようだ。
俺はフラグを信じているので、スラムの所にいかない!って言ったことを後悔しているが、今は考えなくていいだろう。
なんたって僕は子供だから!
あー、いいこと思いついた。
明日は冒険者ギルドに行こう。
興味はあったんだが、今まで行ったことがなかったのだ。
今の俺は子供だから、きっとちやほやされることだろう。
テンプレのガキが来るところじゃねぇ!と叫ばれたら俺の勝ちだ。
泣いたフリして⋯⋯ぐへへへ。
今日は鏡で表情を作る練習だ。
なんかあっちの世界の物は結構あるようで、魔物と魔法さえ無くなればあっちの世界と同じようになりそうだ。
少し紛争とかは起こるだろうが、他種族がいるお陰で人間同士での争いは減りそうだ。
まあ市場なんかも活気が溢れていて好きだし、少し貧しい人がいても仕方がないだろう。
前世では俺もそっち側だったのだ。
きっと貧しい人は貧しいなりに頑張るだろうし、耐えれるやつは耐えれる。
それに、こっちでは犯罪をしてもバレない確率が高い。
なったって、こっちの世界には監視カメラも指紋を見つけるのもないからね。
盗んだお金で冒険者にでもなれば一攫千金を目指せる。
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あぁ、満足出来るってのは素晴らしい。
世界が輝いて見えるってのも、案外わかるかもしれない。
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