召喚勇者は破滅を願う

イサ

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13話

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「4名様でよろしいでしょうか?」

 店に入ると、店員にそう聞かれた。

「はい、そうです」

 俺がそう返事をすると、営業スマイルで頷いた。

「かしこまりました。  席はあちらにおすわり下さい。  ご注文がお決まりましたら、ベルを鳴らしてください。  それではごゆっくり」

 店員はそう言うと仕事に戻っていった。
 俺達は席に座った。
 分かっていると思うが、俺とフラン、変態と慎也となっている。

「ホンマにご馳走になるでぇ!  兄ちゃんは優しいなあ」

 変態はそんなことを言い出した。

「はぁ、感謝してください」

「そんで、名前はなんてゆうんや?  わいはゲルトっちゅうんや。  よろしゅう頼むわ」

 どうやら変態はゲルトと言うみたいだ。

「僕はルーアンと言います。  別によろしくしなくても構いません」

「そんな悲しい事言わんといてや。  ほなよろしゅうな」

 変態はやはり冗談だと思っているようだ。
 俺は慎也の方を向いた。
 すると、慎也は頷いた。

「俺は慎也だ。  俺もよろしくしなくていい」

「なんや?  最近は自己紹介でよろしくするなっちゅうのが流行っとるんか?  ならわいも次からはそうするかいな」

 それからみんなはフランの方を向いた。
 すると、フランは溜息をついた。

「私はフラン。  それでルーアンの妻よ。  私もよろしくしなくていいわ」

 フランは少し棘のある感じにそう言った。

「そんなにつんつんしやんといてや。  別嬪さんと仲良う出来るんは男なら誰でも嬉しいんや。  そうやろう?」

 ゲルトはそう言って慎也の方を向いた。
 それに対して、慎也はしどろもどろになった。

「そ、そんなことは無い。  俺は別に美人と仲良く出来なくても......別に構わない」

「そんなことあらへんやろ。  まあ、仲良うしてや。  な?」

 それに対して、フランはゲルトを睨んだ。

「あら?  夫とのデートを邪魔された挙句に痴女呼ばわりされて、それでも仲良くしないといけないのかしら?」

「そ、それはすまんなあ。  わいも大変やったんや。  だから本気で怒らんといてや......次はホンマに死んでまう......。」

 ゲルトは少し顔を青くしながらそう言った。

「お、おい!  そんな美人な妻がいるなんて聞いてないぞ!」

 慎也は少し慌てながらそう言った。

「あははっ、羨ましいでしょ?  でもね......フランってとっても怖いんだ...。  少し女性と話そうとしただけで、その女性殺そうとするんだよ?  心臓に悪くてしょうがないよ......。」

 俺がそう言うと、二人とも同情のこもった目で見てきた。

「それは貴方が他の女でデレデレしているからじゃない。  私が何も言わなければどうせ夜に娼館でも行っていたでしょう?」

 俺はその言葉に冷や汗をかいた。

「そんなことはないよ?  ほら、こんな美人な奥さんがいるのに行くわけないじゃないか」

 フランは俺の顔をじっと見てムスッとした。

「ねぇ、本当に行くつもりだったの?  どうして?  私じゃ満足できない?  何がダメなのかしら?」

「いや...そんなことは無いよ。  でも、男なら誰でも行きたいと思っているものだよ?  だからそれは仕方ないと思うんだよ。  それに、さ。  ほら、僕って疲れないじゃん?  それで......」

 フランの目はだんだんと鋭くなっていく。

「そう...だから娼館に行って他の女を抱きたいのね?  貴方は私を抱いても物足りないと言いたいのよね?  確かに貴方は全然疲れてないけど、私は疲れるの。  だから私は貴方に抱かれ続ける事は出来ないわ。  でも、だからって他に女を抱かないと足りないのかしら?  それとも...ただ私以外の女を抱きたいって事かしら?」

 フランさんはとってもお怒りのようだ。
 確かにそうだろう。
 俺の言ってることは、フランじゃ物足りないから他の女も抱きたいって聞こえるんだろう。
 まあ、確かにその通りで、暇だから抱きに行きたいって事だ。
 俺はかなり最悪なやつ認定されてしまう。
 でも、仕方がない気がする。
 男なら誰でもそう思う筈だ。
 ましてやここは異世界。
 少しぐらい羽目を外しても問題はないだろう。

「うん、そ......そんな事は無いよ。 フランで満足だよ。  他の女を抱く必要なんて全くないよ」

 俺がフランに返事をしようとすると、フランがとんでもない殺気を放ってきた。
 俺は少し冷や汗をかきながらフランの機嫌を取った。
 そんな俺に男性二人組は可愛そうな人を見る目だ。
 なんだかあいつらに同情されてると思うと負けた気がする。
 今度あいつらに誘われたって言い訳して娼館に行ってやる!

「そうよ。  それでいいの。  貴方は私だけ見てればいいのよ。  だからつまらないことは言わないでちょうだいね」

「あははは......当たり前じゃないか......。  早く料理頼もうか。  みんなは決まったかい?」

「いや、まだだけど」

「あははは...そう、だよね。  いやぁバカな事を言ったよ」

 今の雰囲気は少し重苦しい雰囲気だ。
 その雰囲気のまま料理を選んだ。
 少しして、みんなが決まったと言うので、ベルを鳴らして注文した。
 それから少しして、ゲルトが言った。

「そいえば、さっきわい倒れてたやん?  それなんやけど。  実は女性とご飯一緒に食べないか誘っとったん。  そないしたら、いきなり後ろから頭ぶん殴られてな、身包み剥がされてそのままどこかに行ってしもうたんよ。   その時に痴漢だの言われてな。  本当に訳分からんかったわ」

 その言葉にみんなは冷めた目を送った。

「それはお前が痴漢してたんだろ?」

「いや、少しお尻を触った程度や。  やのに身包み剥がされて変態だの言われてな。  ホンマに割にあっとらんわ。  たかだか、少し尻を触っただけやのに服と財布取られてホンマに運が悪いわ」

 こいつはもう手遅れだろう。
 でも、その気持ちは少し分かる。
 少し触っただけで痴漢と言われて捕まってしまう人は可愛そうだ。
 それが冤罪なら尚更。
 でも、それは判別のしょうがないため、仕方ないだろう。

「まあ、ゲルトも悪いよ。  そういうのは合意してくれるまで持っていかないと。」

 俺はそう言ってしまった。
 さらに続きも言いそうになったが、フランの視線に気づいて言うのをやめた。

「お、兄ちゃんやっぱり手馴れてるのか。  でも、そんなに顔が整っとったら女なんて選び放題やろに......どうしてフランさんにしたんや」

「あははははっ......それはもう気にしてもしょうがないよ」

 また同情のこもった目で見られた。
 だが、これは仕方がない。
 今はこの目も甘んじて受け入れよう。

「それでな、そのときに身包みを剥いでったのがかなりの美人でな、驚いてもうたわ。  中々手際が良かったから慣れてるんやろう。  それに、身につけてる防具がかなり良くてな?  きっと武闘大会に出るつもりやろう」

「そうなんだ...実は僕も出るつもりなんだよね。  ゲルトは出るの?」

「おう、出るつもりやで。  でも、勝てる見込みはあんまないなあ。  わいこれでもAランクなんやけど、今年は強いやつが多いこと。  兄ちゃんも強いんやないか?」

 ゲルトは少し目を細めながらそう言った。

「どうしてそう思う?」

「その身に纏っとる魔力と覇気や。  隠してるつもりやろうけど、わかる人なら分かるし、それ、異常やで?」

「異常?」

 俺がそう聞くと、ゲルトは重苦しく頷いた。

「なんでそんなに魔力を纏っとるん?  普通そんな事をすれば魔力が切れるし、続かんで?」

「ああ、なんだその事か。  実は特殊体質でね。  魔力が多いんだ。  だから気にしなくていいよ」

「そうなんか......でも、それにしては...いや、なんでもあらへん。  まあ、兄ちゃん楽しみにしとるわ。  それで、慎也はどうするん?  大会出るん?」

 すると、慎也は首を振った。
 やはり、出ないか。  いや、出られないのか。
 いや、でも仮面とか付ければ出れるんじゃないだろうか?

「ねぇ、慎也も出ようよ。  仮面付けてさ。  なんかその方が格好良くない?  それで勇者達に勝ってから俺強いアピールしようよ!」

「なんでだよ......。  まあ、出ることは嫌じゃない」

「よし、決まりだね!  じゃあゲルトも出よう!  僕、二刀流にしたばっかであんまり慣れてないんだよ。  メンバーは多い方が良いし、出てみない?」

「それもいいかもしれへんな...でも、わいそこまで強うあらへんで?  それでも良いんか?」

「Aランクなら充分だよ!  よし、決まりだね!  食べ終わったら仮面買いに行こうか!  服も揃えよう...かと思ったけど、やっぱりいいや。 みんな黒とか格好良くない?  フランはどうしよう。  仮面付ける?」

「別に貴方が付けて欲しいなら付けるわよ?」

「うん、ありがとう。  やっぱりフランはいい人だね!」

「あら?  こうゆう時だけそう言うのね」

 フランはそう言いつつも、満更でもなさそうだ。
 そんな様子に、前の二人は嫌そうな顔だ。

「彼女の出来たことない男の前でそういう事......いや、やっぱなんでもあらへんよ?」

 ゲルトはフランに睨まれ、途中で言葉を撤回した。
 やはり、フランの殺気は常人が受けると辛いようだ。
 それだけじゃないかもしれないが......。

 そっから俺とフランがイチャついていると、ご飯が来た。
 ゲルトと慎也は高級な料理を食べているのに、少し不満げだ。
 その理由は俺とフランにあるだろう...。

「はい、貴方。  あーん♡  うふふっ」

 そんな感じで食べさせあったりしていた。
 かなりのバカップルだろう。
 それを目の前でやられているのだ。
 ゲルト達が不満気なのも仕方が無いだろう。

  食べ終わってから仮面や服、武器を買うと、今日は解散にした。
 次会うのは三日後だ。
 その日にエントリーするようだ。
 それからさらに三日後に大会が始まるようで、今日から三日間は自由な時間だ。
 慎也には宿のお金を渡しといた。
 と、言っても場所は指定してあり、またすぐに会う予定だ。
 そして、解散するときにゲイルに次からは一緒にご飯を食べなたくないと言われたのは仕方がない事だろう。
 俺はその後、フランとエッチをし、今は真夜中でフランは眠っている。
 俺は外に行く準備をした。
 今から少し行きたいと所があるためだ。
 それはフェンリルが居ると言われる山だ。
 場所は分かっているため、転移で近くまで移動する。
 そこから山の中に走っていくと、かなり大きな魔力を感じた。
 そこに走っていくと、急に風の刃が飛んできた。
 俺はそれを相殺すると、その攻撃を放って来たやつのもとへと身体強化も使って向かった。
 そこにはすぐに着いた。
 そいつは、かなり大きな狼で、強者の雰囲気を感じた。
 そいつは俺を睨み付けると、すぐに爪で襲ってきた。
 俺はそれを回避するも、風の刃が飛んできていて軽く切られた。
 だが、跡はない。
 俺はそいつに魔法を放つが動きが早くて中々当てられない。
 俺は少し攻撃をやめて話しかけた。

「言葉って分かる?  どうしていきなり襲いかかってくるのかな?」

ーーそれはお前らが襲いかかってくるから。  それに、食料でもある

 そんな声が頭に響いた。
 念話というやつだろう。

「そうなんだ。  じゃあ、なんでこんな所に住んでるの?」

ーーなんとなくここが気に入ったからだ。

「へぇー、フェンリルって沢山いるのかな?」

ーーそれは知らない...だけど、わたし達はそんなに増えることはない

「ふーん、なんとなく気になったから来たんだけど、意味なかったかもね」

ーーお前の目的はなんだ?

「フェンリルともなれば美しい狼を想像していたんだ。  それで仲間にすればもふもふなペットみたいな感じかと思ってたんだけど...デカすぎるんだよね」

ーーそんなこと知らない。  でも、ペットは失礼だ

「ああ、ごめんね。  でも、僕動物は可愛がるのが好きなんだよね」

 実験したりもするけどね。

ーーそうか、でも小さくもなれるし、人間にもなれる

「へぇ、それはすごいね!  ならどっちもなってみてよ!」

ーーわかった。  気が乗ったからやってやる。

 そう聞こえた直後にフェンリルは小さくなった。
 大きさは普通の犬ぐらいだろう。

「凄い!、凄く可愛いよ」

 そう、狼はかなり可愛くなっていたのだ。
 俺はその狼の脇に手を入れて撫でた。
 手を噛まれたりしたが、気にせず撫で回した。

ーーァ、アンッ。  や、やめ...ンッ!  本当にでやめるんだ!

 かなり大きな念話が届いた。
 かなり艶めかしい感じがしてすぐに離した。

ーーやっとやめたか。  もう小さい姿にはならない。

 それは少し残念だ。
 そう思っていると、狼が光り輝いた。
 それから光が消えたかと思うと、そこには凛とした全裸の美女がいた。
 薄い青の髪と目をした美女だ。
 フランを艶のある感じの美人としたら、フェンリルは凛とした感じの美人だ。
 さらに、フランよりも胸があり、顔はきつそうな感じで少し近寄り難い感じだが、とても整っている。
 身長は俺よりも少し大きいぐらいだろうか。
 だが、そんな所よりも胸と下の方に目がいってしまう。
 そう、彼女は全裸なのだ。
 最近本能のままに動きすぎて理性を使った覚えがあまりない。
 そのせいで自制があまり出来ず、ずっと見続けてしまう。

「そ、そんなに見ないでくれ」

 フェンリルは腕で体を隠し、恥ずかしがりながらそう言った。

「あぁ、悪い」

 だが、俺はそう言いつつもずっと見続けていた。
 そう、俺はここで失敗を犯した。
 普段なら大丈夫だったのだろうが、ここは異世界で、さらに美女がいた。
 戦闘による昂りもあるだろう。
 そのせいか、正しい判断が出来なくなっていた。

 俺はここで考えた。
 普通なら目を逸らしたり見なかったことにするんだろう。
 だが、ここは異世界で俺を止める人間は居ない。
 それに、もう俺は自重しないと決めた。
 ならば、別に良いだろう。

「あぁ、ごめん。  でも、君も悪いんじゃないかな?  だってそんなに綺麗なら目を逸らそうにも逸らせないよ」

 俺は相手の目を見て微笑みながらそう言った。
 そして少しずつ近づいていく。
 そして少しずつ、少しずつ抱き寄せていくと、耳元で何度も綺麗だ、とかと囁いた。
 それから目を合わせると、相手の瞳が濡れていた。
 それから顔を近づけていくと、唇を合わせた。
 フェンリルはあまり抵抗することもなく、俺にされるがままになっていた。
 それからベッドを取り出すと、そのままエッチをした。
 それはフェンリルが疲れ果てて眠るまで続き、俺はしばらくして冷静になってから冷や汗をかいた。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

mayaya
2018.10.17 mayaya

ここまで魅力のない主人公は珍しい。

2018.10.18 イサ

すいません⋯⋯適当に書いてしまったため、自分でもこれは無いわぁって思ってます。

解除

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