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しおりを挟む指では感じることのなかった重たくて硬い、太い彼の分身が羽鳥を貫いていく。淫紋の効果か痛みは感じないものの、股を引き裂かれるような錯覚に、羽鳥は絶叫する。誰にも許したことのない場所へ紫雀が挿入りこんでいく。最奥まで一息に。
そして彼女の絶叫が落ち着くまで、紫雀は優しく身体を撫でていく。
「お義兄さ、ああ……?」
「羽鳥? 大丈夫か? 痛いよな?」
「痛くはない、です、けど、なんか、変……」
「そうか。ならいいな」
「え」
両腕で羽鳥の腰を支えた紫雀は、そのまま腰を持ち上げて衝撃を送る。突如はじまった抽挿に、羽鳥は目を見開く。
「アンッ、お、義兄、さまぁんっっ……」
「嬉しいか? ここに俺のチンポ咥えられて? 羽鳥のオメコは喜んでるか?」
「はっ、はぃっ! お義兄さまの、おちんぽっ……あたいのナカで動いて、しゅごい、嬉しいですぅっ!」
ガツガツと腰をぶつけられ、身体が寝台のうえで弾む。繋がったばかりなのに、気持ちよすぎる紫雀からのピンポイントな突き方に羽鳥の脳裏は真っ白に染まっていく。
「イク、イク、お義兄さまぁぁああん!」
「羽鳥、はとりっ! たっぷり子種注いでやるからな。お前は俺の唯一無二の女神だ」
このまま死んでも構わない、そう思えるくらいに紫雀は幸せだった。彼女を手にいれたところでどうせこの先に待っているのは身の破滅だ。けれど羽鳥は自分との子を欲しがっている。彼女の父親である若頭もそれを知っていたから、自分の娘と信頼できる紫雀に淫紋を刻ませたのだ。もしかしたら死んだら容赦しないぞという手向けの意味もあったのかもしれない。
だが、淫紋のせいとはいえ初めてでイき狂っている羽鳥の姿を自分だけのものにできたことで、紫雀は隠していた本音を次から次へと口に出せた。
「め、がみ?」
「可愛い妹だと思ったのによぉ、成長するにつれてどんどん女らしくなりやがって、俺がどれだけ我慢したか」
「うそ」
「若頭の娘だぞ、そう簡単に手ぇだせるか」
「……それも、そうですね」
「ま、お前の父親が淫紋を刻ませたってのなら、杞憂だったってことだがな!」
「――っは!」
ずんっ、と深くまで陰茎を突き立てて、むくむくと先端を膨らませていく。大量の精子が女になったばかりの羽鳥の膣内へ散らばっていく。
「あぁ……あぁあ……」
「こぼれないように蓋してやる。このまま俺をナカで感じてろ」
「ん」
ぎゅうと抱き締められ、手錠を外された羽鳥は、その手で紫雀の頬を包み、ちゅっと唇を重ねて呟く。
「お義兄さま、すごかったです……」
そのヒトコトで羽鳥のナカにいた紫雀の息子がふたたび息を吹きかえし、どちらからともなく二回戦へとなだれ込み、ふたりは身体の隅々まで貪りつづけることになるのだった。
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