身代わり聖女は「君を孕ますつもりはない」と言われたのに死に戻り王子に溺愛されています

ささゆき細雪

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chapter,2

01. 身代わり聖女は吊るされて《3》

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「アッ、あぁっ!」

 ぬるりと彼の舌がヒセラの勃ちあがったままの左右の乳首をさらに濡らしていく。艶を帯びた桜色の尖端がぷっくりと膨らむ淫靡な姿に眩暈がする。身動きを封じられたヒセラの裸体をさんざん愛撫した後、リシャルトは満足そうに太ももまで愛蜜を垂らす秘処へ顔を寄せた。

「さあ。今夜も俺のなかの獣を鎮めておくれ」
「――あぁ、ああぁアッ~~~!」

 秘芽を巻き込むようにリシャルトの舌先が蜜口へ入り込む。すでに大量の蜜を溢れさせている泉のような場所を彼の舌が掬いとり、じゅるじゅると吸い上げていく。体内の魔力を奪われて、彼の魔力で中和されて、ヒセラは髪と瞳の色をあっさりと変化させた。熟れた苺のように燃え上がるストロベリーブロンドの髪を激しく揺らして、ヒセラはガーネットの瞳を煌めかせながら、甲高い声をあげて絶頂する。
 ――そして一瞬で鮮やかな色彩が元に戻る。リシャルトが与えた快楽に耐えきれず、ヒセラが意識を手放してしまったからだ。

「ジゼ? ジゼ……あぁ、気をやってしまったのだね」
「――ン……りしゃ、る……さま?」

 リシャルトが鍵を使ってヒセラを拘束していた枷をはずしていく。カシャン、と銀の鎖が涼やかな音を鳴らしたのと同時に彼の腕のなかへさんざん愛でられた身体が抱き寄せられる。
 心配する彼の声で、ヒセラはゆっくりと琥珀色の瞳をひらく。
 吊るされた状態でリシャルトに愛撫されて、手と口だけで達してしまった。その事実にヒセラは顔を真っ赤にする。そんな彼女にリシャルトが「かわいい」と言いながら啄むようなキスをする。

「今夜はもうやめておくかい?」
「リシャールさま」
「悪い。つい、調子に乗ってしまった……」

 魔法酔いを弱めるため、魔力を持つ人間とそうでない人間が性行為をする際は、拘束具を用いるのが一般的なのだと知って、リシャルトは自分の妻にも試したくなったのだという。いままで強すぎる魔力のせいで城下に降りることも許されなかった彼は、ヒセラの魔力を摂取するようになったことで気軽に王城の外へ出ることができるようになったのだ。そのため、いままで知らなかった拘束具の存在に興味を持ったのだろう。
 悪気のない彼の好奇心を前に、ヒセラは苦笑する。彼は城下町で浮き名を流しまくる奔放な第二王子と異なり、いままでこの魔力のせいで女性にふれることすら叶わなかったのだ。嫁いできた聖女に夢中になるのも仕方がないことだと王城では噂されている。

「いいえ。びっくりはしましたけど……気持ちよかった、から」
「そうか! ならば今度は君を飾り立てるような拘束具を誂えよう。きっと美しいだろうな」
「……あ、やっぱりいいです」
「……いやなのか」
「えっと、その、いやとかいやじゃないとかそういう問題じゃなくて……きゃぅ」

 ヒセラをあの手この手で抱こうとするリシャルトは、ころころと表情を変えながら彼女に迫る。
 リシャルトはいま、ふれることができるヒセラを手に入れて、新しい玩具のように面白がっているだけなのかもしれない。

 ――時期が来たら、子どものことも考えてくれるはずよ……たぶん。

 今夜はやめておこうかと言っていたリシャルトは、しどろもどろなヒセラを押し倒し、濃厚なキスでその気にさせる。
 結局この夜もヒセラはリシャルトの腕のなかで何度も抱かれ、太陽が昇るまで執拗に快楽を刻みつけられてしまうのだった。
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