61 / 123
chapter,5
01. 身代わり聖女と死に戻り王子のやり直し《1》
しおりを挟む魔法のちからで媚薬の効果を遅れさせていたリシャルトは、一息に解呪して、ヒセラを寝台に押し倒す。
「ホーグが君を孕ませようとするのなら、その前に俺が孕ませる」その宣言通り、容赦なくはじまった彼の愛撫に、ヒセラの身体は絶頂寸前のところまでとろとろに蕩けていた。
身体全体が熱を孕み、焦らされ続けた後に受け止めた悦楽の洪水に、ヒセラは思考を奪われていく。
「んぁ、りしゃー、る、さまっ」
「君を喪いたくないからと、俺はもう一度間違いを犯すところだった。子作りなどせずずっと閉じ込めて愛でているだけでいいと思ったのに――それじゃあダメなんだな。王家は聖女としての役割を君に求めているし、敵国も聖女の存在を重要視している――君が持つ大精霊の祝福は、それだけ大切なものなんだ」
「ふっ……あ、あ、あ、あぅ!」
ヒセラの蜜壺に埋められたリシャルトの指が、うねうねと疼く襞を掻き分けてなかで蠢く本数を増やしていく。彼の太くて硬い楔とはまた異なる、指によって奏でられた女体はあえかな甘い声を絶えず発している。
空気をかき混ぜる音と淫らな水音と、ヒセラの喘ぎ声を堪能しながら、リシャルトは己の分身を取りだし、期待に満ちた瞳を向ける彼女の蜜口へ熱杭をあてがう。
「ああっ、熱い……りしゃ、る、さま」
「挿入るよ! ――ッ」
「~~~っ!」
何度貫かれても記憶することのできない快感を与えられ、ヒセラの髪と瞳の色が変化する。最奥を彼に拓かれた状態のまま、腰を掴まれ激しく律動をはじめたリシャルトの前でヒセラはびくびくと身体を震わせる。達したばかりの女体はなおも物欲しそうにリシャルトの熱杭を内部で包み込み、精を搾り取ろうと収斂している。
「ぅあ……ジゼ、すごいよ」
「りしゃ、る、さま」
「こんなにも俺を求めてくれるなんて……うれしいよ」
「ああっ、また――イっちゃ、ぁぅ~~っ!」
ガーネット色に染まった瞳を潤ませて、ストロベリーブロンドになったヒセラはいままで以上に淫らに花開く。
媚薬と魔法によって高められ、リシャルトに執拗にほぐされた身体に彼の欲棒が挿入されたヒセラは、何度も注がれる彼の白濁を感じながら彼をきつく抱きしめる。
「ジゼ?」
「――ラ」
彼を胎内で感じながら、ヒセラは小声で訂正する。
「ヒセラ、よ。あたしの……名前。ジゼじゃ、ない」
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる