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入学式 2
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蓮司と馬鹿な話をしながら僕達は自分のクラスである2-Aの教室に向かった。
「おっはよー!」
ガラガラっと蓮司が勢い良く扉を開け、これまた勢い良く教室の中にいる人たちに挨拶をした。
「はよっ、また1年間よろしくなー!」
去年も同じクラスだったやつは蓮司の騒ぎっぷりを知ってるから
あぁまた今年もこいつが騒ぐんだろうなと笑って挨拶を返してくれる。
今年からのやつは蓮司の声の大きさに驚きつつも笑っている。
「お、秋良もまた一緒か!今年も蓮司の騒ぎに巻き込まれるのか…かわいそうに」
かわいそうなんて思ってもない顔で言ってくるこいつは笹宮 燐火(ささみや りんか)。中等部のときに同じクラスになってからよく話をするやつだ。ボーイッシュ系の短髪の女の子。身長は女子にしては高いと思うが、腕や足なんかは折れてしまうんじゃないかっていうくらい細い。サバサバした性格で誰にでも話しかけに行くいいやつだ。笑顔が可愛く話しやすいからかよく告白されているらしいが今は部活に専念したいらしい。部活はバスケ部、エースらしい。咲楽もよく燐火さん燐火さんって騒いでるからなぁ
「なんで僕が犠牲になる前提なんだよ!」
「犠牲も何も蓮司は秋良を巻き込む前提で騒いでるだろ?」
「くっそ、なんでこんなやつと幼馴染なんだ」
「ちょおーっと秋良!?なんでそんなこと言うんだよ!俺だって傷つくときは傷つくんだぞ!」
「そのまま傷のせいでぶっ倒れりゃいいのに」
「あははっ言えてる!」
「おい燐火まで!?俺に味方はいないのか!?」
ぎゃいぎゃい騒いでいたせいでクラスの視線が集まっていたが僕達は僕達で盛り上がっていたのでその視線には全然気が付かなかった。
「あ、あの…」
後ろから背の低い女の子に話しかけられる。
「と、通してもらっていいですか?」
「え、あぁ、悪い邪魔だったな」
僕達は教室の入り口で話していたので邪魔になっていたようだった
「あ、ありがとうございます」
見たことない女の子だったからたぶん去年は違うクラスだったんだろう。
見た目は委員長って感じだ。長い髪を三つ編みにしていてメガネをかけている。
「そろそろ席つけー」
僕達の担任が入ってきた。
ガタガタと自分たちの席に着く。
「このクラスの担任になった佐咲だ。よろしくな」
数学教師の佐咲 彩姫(ささき さき)先生。面白いことが大好きな人で相談にも乗ってくれるから生徒から人気のある先生だ。
「お、遅刻魔の矢宵もいるじゃん」
「っす」
僕の遅刻はそんなに知れ渡っているのか…
「今年はあんまり遅刻するなよー」
「うぃっす」
進級できなきゃ困るから今年はなるべく減らすように努力しよう。
「じゃあそろそろ入学式だから体育館に移動なー、今年から中等部と合同になったから人数は多くなるぞー」
「はーい」
「うっし、じゃあ移動開始ー」
ガタガタと体育館に移動を始める。
「秋良ー行くぞー」
僕も蓮司に呼ばれたから行くか
「今行く」
「学生は勉強しろ、なんて私は言うつもりはありません。部活に熱を注ぐのもよし、勉強するもよし、バイトをして社会勉強するもよし。学生でいられるのは今だけなんだ、今できることをやりなさい。ただし問題は起こさないこと。テストで赤点取るのは厳禁ですからね。…以上」
この学園の校長先生は割と生徒を自由にしてくれる。成績が良ければバイトの掛け持ちも許される。
「続いて中等部 新入生代表 天宮 麗(あまみや れい)」
「はい」
中等部と合同になったから挨拶も2人分聞くのかーだるいなぁ
なんて思っていたら壇上に上がった女の子に目を奪われた。
天宮 麗 その少女に目を奪われたのは僕だけではないだろう。中等部・高等部、性別問わず目を奪われる…そんな容姿だった。
透けるような白い肌に大きくぱっちりとした目。身長も小さめで可愛らしい。足や腕、腰は折れそうなほどに細い。スポーツでもやっているのだろうか、ただ細いだけじゃなく程よく筋肉もついている。胸も控えめながらちゃんとある。サラサラの黒髪もとてもきれいだ。控えめに言って美少女である。
「 中等部新入生代表 天宮 麗。」
目を奪われている間にその少女の挨拶は終わっていた。
一瞬の静寂のあと会場から盛大な拍手が起こった。もちろん僕も拍手をくる。
…その少女が壇上から降りるとき、僕の方を見つめていたことには気が付かなかった。
残念ながらと言うか申し訳ないのだが、中等部の少女の美少女っぷりの余韻が抜けなくてその後の高等部の新入生代表の挨拶は覚えていなかった。気がついたら入学式も終わり、自分の教室に帰ってきていた。
「中等部の子すっげぇ可愛かったな!」
案の定蓮司が騒いでいる。
「もう噂がたってるよ。『中等部の天使』だそうだ。」
携帯をいじりながら情報収集をする蓮司。
天使か…まぁたしかに天使みたいな可愛さだったな
「あんなかわいい子はなかなか会えないから貴重な体験だったな。」
帰り支度をしながら話に付き合う。今日は入学式のあとは何もないから帰ってもいいのだ。
「じゃ、僕帰りに買い物して帰るから。また明日なー」
「おう!じゃーな秋良!」
簡単に挨拶をして玄関を出る。
さて、咲楽が来るまでどこで時間を潰そうかな…なんて考えていると
「すいません」
高くきれいな声が響いた。振り返ってみるとそこには
「矢宵 秋良先輩ですよね?」
なんと中等部の天使こと天宮 麗がいるではないか。
「あー…そうだけど、どうした?」
「ちょっと着いてきていただけませんか」
「知らない人についていくなって習わなかった?」
はっ!確かに…みたいな顔をする。
「私の名前は天宮 麗です。中等部1年です。これで知らない人ではなくなりましたね?」
「あー…まぁ」
「では、行きましょう。そんなに時間はかかりません」
「はぁ…わかったよ。ただ屋内にしてくれ。日差しがきついんだ」
「日差しが…わかりました。」
僕の名前をどうして知っているのかとても疑問はあるがめんどくさいのでとっとと着いていくことにした。
「ここでいいでしょう」
つれて来られたのは学校近くの公園だった。屋根のあるベンチに並んで座る。
「単刀直入に言います。あなたの体には9体の鍵獣が眠っています。なので吸血鬼の王となる資格があります。私はあなたの鍵獣が暴走してしまったときの対処をするために銃摩間(じゅうまかん)からやってまいりました。あなたの鍵獣は1体だけでもかなりの威力を持っています。こな島が吹き飛ぶくらいには。なので今日から監視させていただきます。」
はぁ?????
いやいやいやまてまて、まって!?いきなりなんなのこの子。ちょっと頭おかしい子なのかな?何をいきなり言ってるなかな?単刀直入すぎるでしょ!?落ち着け落ち着け、冷静に対処しろ秋良。まずは深呼吸だ。すぅーはぁー…よし。
「えーっと天宮さん?」
「天宮で結構です」
「んじゃあ天宮。言ってる意味がわからないんだが、僕は普通の人間だ」
「ありえません」
どこが!!!????
「日差しを浴びてるとき、どんなふうに感じますか?」
えっ…?
「あーちょっと焦げるまではいかないけどじりじり焼けてる感じと体力が奪われている感じはするね」
「それ、普通の人間でありえますか?」
「人間も日焼けはするから感じるんじゃないかな!?」
「では、具体的に聞きましょう」
やめろ、なぜかわからないが僕の本能がその質問を聞くことを拒否している。
「血……飲みたいなって思ったことありませんか?」
「っ…馬鹿馬鹿しい、あるわけ無いだろうそんなもの」
「そうですか…暴走してからじゃ、遅いんですよ?あなたの大事な人を傷つけるかもしれない。それでも知らないと?」
「…知らないものは知らない。悪いけど妹が待ってるから行くな」
「わかりました。私は常にあなたを監視しております。決心が着いたなら私のところへ」
その時風が吹いた。一瞬目を閉じてしまい開けたときには…
その少女は目の前にはいなかった…
「おっはよー!」
ガラガラっと蓮司が勢い良く扉を開け、これまた勢い良く教室の中にいる人たちに挨拶をした。
「はよっ、また1年間よろしくなー!」
去年も同じクラスだったやつは蓮司の騒ぎっぷりを知ってるから
あぁまた今年もこいつが騒ぐんだろうなと笑って挨拶を返してくれる。
今年からのやつは蓮司の声の大きさに驚きつつも笑っている。
「お、秋良もまた一緒か!今年も蓮司の騒ぎに巻き込まれるのか…かわいそうに」
かわいそうなんて思ってもない顔で言ってくるこいつは笹宮 燐火(ささみや りんか)。中等部のときに同じクラスになってからよく話をするやつだ。ボーイッシュ系の短髪の女の子。身長は女子にしては高いと思うが、腕や足なんかは折れてしまうんじゃないかっていうくらい細い。サバサバした性格で誰にでも話しかけに行くいいやつだ。笑顔が可愛く話しやすいからかよく告白されているらしいが今は部活に専念したいらしい。部活はバスケ部、エースらしい。咲楽もよく燐火さん燐火さんって騒いでるからなぁ
「なんで僕が犠牲になる前提なんだよ!」
「犠牲も何も蓮司は秋良を巻き込む前提で騒いでるだろ?」
「くっそ、なんでこんなやつと幼馴染なんだ」
「ちょおーっと秋良!?なんでそんなこと言うんだよ!俺だって傷つくときは傷つくんだぞ!」
「そのまま傷のせいでぶっ倒れりゃいいのに」
「あははっ言えてる!」
「おい燐火まで!?俺に味方はいないのか!?」
ぎゃいぎゃい騒いでいたせいでクラスの視線が集まっていたが僕達は僕達で盛り上がっていたのでその視線には全然気が付かなかった。
「あ、あの…」
後ろから背の低い女の子に話しかけられる。
「と、通してもらっていいですか?」
「え、あぁ、悪い邪魔だったな」
僕達は教室の入り口で話していたので邪魔になっていたようだった
「あ、ありがとうございます」
見たことない女の子だったからたぶん去年は違うクラスだったんだろう。
見た目は委員長って感じだ。長い髪を三つ編みにしていてメガネをかけている。
「そろそろ席つけー」
僕達の担任が入ってきた。
ガタガタと自分たちの席に着く。
「このクラスの担任になった佐咲だ。よろしくな」
数学教師の佐咲 彩姫(ささき さき)先生。面白いことが大好きな人で相談にも乗ってくれるから生徒から人気のある先生だ。
「お、遅刻魔の矢宵もいるじゃん」
「っす」
僕の遅刻はそんなに知れ渡っているのか…
「今年はあんまり遅刻するなよー」
「うぃっす」
進級できなきゃ困るから今年はなるべく減らすように努力しよう。
「じゃあそろそろ入学式だから体育館に移動なー、今年から中等部と合同になったから人数は多くなるぞー」
「はーい」
「うっし、じゃあ移動開始ー」
ガタガタと体育館に移動を始める。
「秋良ー行くぞー」
僕も蓮司に呼ばれたから行くか
「今行く」
「学生は勉強しろ、なんて私は言うつもりはありません。部活に熱を注ぐのもよし、勉強するもよし、バイトをして社会勉強するもよし。学生でいられるのは今だけなんだ、今できることをやりなさい。ただし問題は起こさないこと。テストで赤点取るのは厳禁ですからね。…以上」
この学園の校長先生は割と生徒を自由にしてくれる。成績が良ければバイトの掛け持ちも許される。
「続いて中等部 新入生代表 天宮 麗(あまみや れい)」
「はい」
中等部と合同になったから挨拶も2人分聞くのかーだるいなぁ
なんて思っていたら壇上に上がった女の子に目を奪われた。
天宮 麗 その少女に目を奪われたのは僕だけではないだろう。中等部・高等部、性別問わず目を奪われる…そんな容姿だった。
透けるような白い肌に大きくぱっちりとした目。身長も小さめで可愛らしい。足や腕、腰は折れそうなほどに細い。スポーツでもやっているのだろうか、ただ細いだけじゃなく程よく筋肉もついている。胸も控えめながらちゃんとある。サラサラの黒髪もとてもきれいだ。控えめに言って美少女である。
「 中等部新入生代表 天宮 麗。」
目を奪われている間にその少女の挨拶は終わっていた。
一瞬の静寂のあと会場から盛大な拍手が起こった。もちろん僕も拍手をくる。
…その少女が壇上から降りるとき、僕の方を見つめていたことには気が付かなかった。
残念ながらと言うか申し訳ないのだが、中等部の少女の美少女っぷりの余韻が抜けなくてその後の高等部の新入生代表の挨拶は覚えていなかった。気がついたら入学式も終わり、自分の教室に帰ってきていた。
「中等部の子すっげぇ可愛かったな!」
案の定蓮司が騒いでいる。
「もう噂がたってるよ。『中等部の天使』だそうだ。」
携帯をいじりながら情報収集をする蓮司。
天使か…まぁたしかに天使みたいな可愛さだったな
「あんなかわいい子はなかなか会えないから貴重な体験だったな。」
帰り支度をしながら話に付き合う。今日は入学式のあとは何もないから帰ってもいいのだ。
「じゃ、僕帰りに買い物して帰るから。また明日なー」
「おう!じゃーな秋良!」
簡単に挨拶をして玄関を出る。
さて、咲楽が来るまでどこで時間を潰そうかな…なんて考えていると
「すいません」
高くきれいな声が響いた。振り返ってみるとそこには
「矢宵 秋良先輩ですよね?」
なんと中等部の天使こと天宮 麗がいるではないか。
「あー…そうだけど、どうした?」
「ちょっと着いてきていただけませんか」
「知らない人についていくなって習わなかった?」
はっ!確かに…みたいな顔をする。
「私の名前は天宮 麗です。中等部1年です。これで知らない人ではなくなりましたね?」
「あー…まぁ」
「では、行きましょう。そんなに時間はかかりません」
「はぁ…わかったよ。ただ屋内にしてくれ。日差しがきついんだ」
「日差しが…わかりました。」
僕の名前をどうして知っているのかとても疑問はあるがめんどくさいのでとっとと着いていくことにした。
「ここでいいでしょう」
つれて来られたのは学校近くの公園だった。屋根のあるベンチに並んで座る。
「単刀直入に言います。あなたの体には9体の鍵獣が眠っています。なので吸血鬼の王となる資格があります。私はあなたの鍵獣が暴走してしまったときの対処をするために銃摩間(じゅうまかん)からやってまいりました。あなたの鍵獣は1体だけでもかなりの威力を持っています。こな島が吹き飛ぶくらいには。なので今日から監視させていただきます。」
はぁ?????
いやいやいやまてまて、まって!?いきなりなんなのこの子。ちょっと頭おかしい子なのかな?何をいきなり言ってるなかな?単刀直入すぎるでしょ!?落ち着け落ち着け、冷静に対処しろ秋良。まずは深呼吸だ。すぅーはぁー…よし。
「えーっと天宮さん?」
「天宮で結構です」
「んじゃあ天宮。言ってる意味がわからないんだが、僕は普通の人間だ」
「ありえません」
どこが!!!????
「日差しを浴びてるとき、どんなふうに感じますか?」
えっ…?
「あーちょっと焦げるまではいかないけどじりじり焼けてる感じと体力が奪われている感じはするね」
「それ、普通の人間でありえますか?」
「人間も日焼けはするから感じるんじゃないかな!?」
「では、具体的に聞きましょう」
やめろ、なぜかわからないが僕の本能がその質問を聞くことを拒否している。
「血……飲みたいなって思ったことありませんか?」
「っ…馬鹿馬鹿しい、あるわけ無いだろうそんなもの」
「そうですか…暴走してからじゃ、遅いんですよ?あなたの大事な人を傷つけるかもしれない。それでも知らないと?」
「…知らないものは知らない。悪いけど妹が待ってるから行くな」
「わかりました。私は常にあなたを監視しております。決心が着いたなら私のところへ」
その時風が吹いた。一瞬目を閉じてしまい開けたときには…
その少女は目の前にはいなかった…
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