Messiah~底辺召喚士の異世界物語~

小泉 マキ

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開闢の始まり

四大学園対抗戦 予選3

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着々と試合は進み、小一時間は経った頃。
既に残るは二戦。
メイ達『五月雨』と、その前の第四試合だ。

ここまで見ていて分かった事。

まず、対戦方式は三対三の勝ち抜き戦。
これは控え室のテーブルにあった注意事項の紙に書いてあった。
が、メイはその紙の存在も、行方すらも知らない。
恐らくスプリウェルが遊んでる最中にぶちまけた書類の何処かにあるのだろう。

そして、出場チーム全てのレベルが高い。
どう見ても自分達より歳上の生徒が多い。
それもその筈。
通常であれば下級生は参加しない、否、出来ない。
人対人の戦闘訓練や魔法の授業は、上級生でないと満足に受けられないからだ。
必然的に、エントリーするのも年末の試験で合格し続け、無事に上級生へと昇級した者達に限られてくる。

最後に、これだけ緊張感が無いパーティーは、『五月雨』以外に無い事だ。
隣の部屋から時偶聞こえてくる大きめな声や振動、戦闘している生徒達の明らかに『ウォームアップ』を済ませた機敏な動き。
控え室とは本来その様に使うのだろう。

メイは食べ終わった三本目のスモークターキーの骨を皿に起きながら、振り返った。

まず目に映るのはハンモックで手足をはみ出させながらガチ寝しているデミドラン。
そして長椅子に横になってガチ寝しているテンニーン。
何処からか出してきた運動用の青いマット、そこで一緒になってガチ寝しているフェイリスとスプリウェル。


「どうりで静かだと思ったわ。」


メイの周りにバチバチと火花が散る。
一際大きな音が、『五月雨』の控え室を揺らした。











あれから数分後。
チーム『五月雨』は会場の西ゲートまで来ていた。

メイ以外の四人は、眠そうな目を擦りながらも直ぐに来る自分達の出番を待っている。
丁度会場の中心では、試合を終えた二チームが終わりの礼をしていた。


『第四試合はチーム『ナクナルト』の勝利で終わりました!!!さぁ、お次はこの二チームです!!!』


係員に促され、メイ達五人は入場する。
途中ですれ違った『ナクナルト』の面々は、笑顔で退場していった。
敵ながらも、すれ違いざまに応援され、少し気分が高揚してくる。

大きな拍手と歓声。
会場中央の上空に浮かぶ立方体のモニターには、『五月雨』VS『白バラの騎士団』とデカデカと表示されていた。

中心で相手チームと対面する。
左から、屈強な黒人、気の強そうな女性、テカテカのマッチョ、長身サングラス。
随分と個性的だが、魔力量や質から実力者だという事は伺えた。


『さーあ、一回戦最後の試合になります!!『五月雨』対『白バラの騎士団』!!!始めてください!!!』


メイ達の事を知らない観客達にとっては、只の一回戦最後の一戦。
放送委員が、始まりの音を告げた。



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