枢軸国

よもぎもちぱん

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雷の様に攻め立てろ!

計画

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1937年 3月8日

同時期_____総統官邸





「作戦をお伝えします」

極秘裏にコミンテルン国境に設置された中央軍集団と北方軍集団と南方軍集団。そして話し始めたのは南方軍集団の軍団長を務めるドイッテスト元帥 エーリッヒ フォン バーシュタイン

「まず、南方軍集団は私が。中央軍集団はヴェルダー モーデル元帥が、北方軍集団フェルディナント フェルナー元帥が担当する事となっています」

「また、開戦してから大寒波の冬が訪れる3ヶ月以内に大勢を決めなければなりません。その為に全部隊に補給隊と、国民から補給の為の人員を約100万以上徴兵しました。いざという時は戦闘もできるように訓練はしています。」

「この戦争は先のフランス戦のように陸軍と空軍の緻密な連携体制が必要不可欠だ。私は諸君の偉大なる活躍に期待する!」


バーシュタインとヘンケラーがそう話す。
とうとう戦争の歯車は動き出したのだ。

開戦日を1940年5月に制定し、それまでにフレンシア共和国などとの戦いで得た大量の資源を最大限活用し、歴史上類を見ない軍拡を始める。


そうして軍拡によって歩兵が700万人を超え、戦車だけで1万6000両 野砲は3万 トラックは10万を超えていた。航空機は4000機へと増加される。

海軍は戦艦が新たに3隻建造。計画では開戦後2年で全戦艦の量が12を超えるだろう。潜水艦は470隻作られ、空母は新たに3隻作られた。その他駆逐艦や巡洋艦などは後日増える予定らしい。

結果的に海軍は
空母7隻
戦艦12隻
潜水艦470隻
駆逐艦 40隻
重巡 軽巡 70隻
となった。

新型急降下爆撃機であるストゥーカや二重帝国からライセンス生産をした我らの新型戦闘機 フォッカーシュミット社製 Vf 220という戦闘機が4000機。

我々を止めることができる国など存在しなくなった




1939年7月

昼過ぎ…

「もう…来年にはコミンテルンの領土にいるのか」

「そう思うと怖いですね…まあ、昇進のチャンスができるしいいか!」

「昇進出来ないかもしれないな」

「なんでですか!?」

ソフィアが喋り、それに近くの部下が反応する。
名前はハインツ グラフスキーというソフィアと同じ女性パイロットだ。彼女はフレンシア戦には参戦していないが、某国内戦で大きな活躍をしたらしい…が、素行が悪すぎて昇進は無いのだという。厄介者を押し付けやがってとも思ったが話してみると意外と楽しく気に入った。
無論、ロシア系の名前だが立派なドイツ人だ。

「最近は二重帝国の動向も怪しい。気を引き締めていくぞ。」

「はい、ソフィア大尉!」

「それにしても、飛行場の奴らは飯を上手く作ることすらままならないのか…なんと嘆かわしい」

「爆弾でも落としてやりましょうかね!」

「そういうところだぞ」

「はーい…善処してみまーす」


軽い雑談を交わしながら自分の戦闘機に乗り込む。





祖国に勝利を

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