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赤色戦争
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あー…駄目だ。死ぬんだ。今後ろに着かれた…総統…ごめんなさい…約束は…果たせそうにないや
「諦めないで!」
「だ…誰…?」
「二重帝国航空隊、ただいま到着した。ほら、不時着するから速度落としてフラップ出して!」
無線から話しかけてくる。いつの間に無線を繋いだのだろう
ソフィアは言われるがまま高度を落とし、フラップを出して車輪を出す。そしてそのまま何とか着陸する。空を見上げれば赤い星が描かれた機体がまるで流星群の様に落ちてきていた。
「あ…あの…えぇと…」
ソフィアがぼそぼそと喋る。
「どうしたの?どこか破片でも刺さった?」
「い…いや…君…まだ未成年だよね?」
「う…うん、それがどうかしたの?あ…まさか私じゃ力不足ってこと!?ごめんね!大隊長を呼ぶから待って」
「違う違う、どうして子供が戦場に居るの?」
その瞬間、二人の間にしんとした空気が流れる
「?」
「?」
2人ともはてなマークを思い浮かべる。エヴァは国民皆兵により当然だと思っており、ソフィアは志願制なので疑問に思う。
「ま…まあ、一旦置いておきましょう?とりあえず、ここから逃げないと…」
そう言うとエヴァはソフィアを自身の戦闘機のコックピットに座らせらその上にちょこんと座る。実際、彼女は身長が足りず、座高を上げる物を使っていたがそれを投げ捨て、さっさとエンジンを始動させて、空を駆ける。
「大隊長、こちらエヴァ。負傷兵を回収したので即時帰還の許可を得たいのですが…」
「構わん。あぁ、そのまま帰ってこなくてもいいぞ!俺らのスコアが増えるだけだからな」
「必ずや戻らせて頂きます!」
「早く行ってこい!」
「ありがとうございます!」
空を飛んでいる間、エヴァは退屈に耐えられなくなり、ソフィアに話しかける。
「君…名前は?」
「ソフィア シュナイダー。君は?」
「エヴァ カラビナーだ」
「エヴァ…その…ありがとう」
「同盟国同士なんだ。当然だよ」
ソフィアは下を向く。友人を助けれなかったこと。自身の判断で仲間を殺めたこと。自責の念に駆られ、今すぐにでも飛び降りたい気分だった
「君達がもっと早く来てれば…ハインツは死ななかった。」
「仕方ないだろ?戦争というのはそういうもので、私達もできる限り全速力でここまで来たんだ。」
「今回の空戦でドイッテストの撃墜王達は沢山死んでいった。」
口を開くソフィアをエヴァは黙って聞き入る
「もっと早く…少しでも早ければ…皆死んでなかったかもしれない。皆帰れたかもしれない…あなた達が早く来ていれば!」
そこまで言うとソフィアは口を閉ざす。自身がみっともない事を言っている事に気づいたのだろう。他人任せで、自分達には誇りが無いと間接的に主張している事に。
「仲間が死ぬのは苦しい。でもね、軍人というのは感情を捨てれる人が一番強いんだ。君達のスローガンでもあるでしょ?情は弱さの元だって。」
「っ…えぇ。」
そう言うと2人の間に静かな空気が流れ、そのまま一度も互いに口を開くことなくエヴァはソフィアをドイッテスト後方司令部に送り届ける。コックピットから降りる時、エヴァはその体からは想像も出来ない力でソフィアを担ぎ、そのまま野戦病院に運び込む。そして、そそくさと野戦病院の外に出ていき、コックピットにまた座高を上げるものを入れて、飛び乗る。
「じゃあねソフィア。私はスコアを稼いで来るよ!」
エンジンを始動させ、スコアを稼ぎにいく。今回の戦争は少佐昇格のチャンスなのだ。サボる訳にはいかない
「諦めないで!」
「だ…誰…?」
「二重帝国航空隊、ただいま到着した。ほら、不時着するから速度落としてフラップ出して!」
無線から話しかけてくる。いつの間に無線を繋いだのだろう
ソフィアは言われるがまま高度を落とし、フラップを出して車輪を出す。そしてそのまま何とか着陸する。空を見上げれば赤い星が描かれた機体がまるで流星群の様に落ちてきていた。
「あ…あの…えぇと…」
ソフィアがぼそぼそと喋る。
「どうしたの?どこか破片でも刺さった?」
「い…いや…君…まだ未成年だよね?」
「う…うん、それがどうかしたの?あ…まさか私じゃ力不足ってこと!?ごめんね!大隊長を呼ぶから待って」
「違う違う、どうして子供が戦場に居るの?」
その瞬間、二人の間にしんとした空気が流れる
「?」
「?」
2人ともはてなマークを思い浮かべる。エヴァは国民皆兵により当然だと思っており、ソフィアは志願制なので疑問に思う。
「ま…まあ、一旦置いておきましょう?とりあえず、ここから逃げないと…」
そう言うとエヴァはソフィアを自身の戦闘機のコックピットに座らせらその上にちょこんと座る。実際、彼女は身長が足りず、座高を上げる物を使っていたがそれを投げ捨て、さっさとエンジンを始動させて、空を駆ける。
「大隊長、こちらエヴァ。負傷兵を回収したので即時帰還の許可を得たいのですが…」
「構わん。あぁ、そのまま帰ってこなくてもいいぞ!俺らのスコアが増えるだけだからな」
「必ずや戻らせて頂きます!」
「早く行ってこい!」
「ありがとうございます!」
空を飛んでいる間、エヴァは退屈に耐えられなくなり、ソフィアに話しかける。
「君…名前は?」
「ソフィア シュナイダー。君は?」
「エヴァ カラビナーだ」
「エヴァ…その…ありがとう」
「同盟国同士なんだ。当然だよ」
ソフィアは下を向く。友人を助けれなかったこと。自身の判断で仲間を殺めたこと。自責の念に駆られ、今すぐにでも飛び降りたい気分だった
「君達がもっと早く来てれば…ハインツは死ななかった。」
「仕方ないだろ?戦争というのはそういうもので、私達もできる限り全速力でここまで来たんだ。」
「今回の空戦でドイッテストの撃墜王達は沢山死んでいった。」
口を開くソフィアをエヴァは黙って聞き入る
「もっと早く…少しでも早ければ…皆死んでなかったかもしれない。皆帰れたかもしれない…あなた達が早く来ていれば!」
そこまで言うとソフィアは口を閉ざす。自身がみっともない事を言っている事に気づいたのだろう。他人任せで、自分達には誇りが無いと間接的に主張している事に。
「仲間が死ぬのは苦しい。でもね、軍人というのは感情を捨てれる人が一番強いんだ。君達のスローガンでもあるでしょ?情は弱さの元だって。」
「っ…えぇ。」
そう言うと2人の間に静かな空気が流れ、そのまま一度も互いに口を開くことなくエヴァはソフィアをドイッテスト後方司令部に送り届ける。コックピットから降りる時、エヴァはその体からは想像も出来ない力でソフィアを担ぎ、そのまま野戦病院に運び込む。そして、そそくさと野戦病院の外に出ていき、コックピットにまた座高を上げるものを入れて、飛び乗る。
「じゃあねソフィア。私はスコアを稼いで来るよ!」
エンジンを始動させ、スコアを稼ぎにいく。今回の戦争は少佐昇格のチャンスなのだ。サボる訳にはいかない
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