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平和への道
旧時代
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「え…?嘘だ…」
当時エヴァは14歳。
志願制幼年兵制度が撤廃されればその時点で彼女は軍歴を失う
「駄目だ…止めないと…止めなきゃ…」
足が思うように動かない。祖国に裏切られた事。イワン将軍やヴィンタージ ミクローシュに裏切られたこと。
悔しかった。あの働きでは物足りないというのか
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「あの女の子…今何をしてるんだろ」
ソフィアは空を見上げながらラジオの前で会談の始まりを待っていた。
すると、ドイッテストも二重帝国もかなり有利な条件で講和をしたが、二重帝国に関しては"国民皆兵の撤廃"が条件に含まれ、それを認めていた。
会談が終わる頃にヘンケラー総統が口を開く。
「間に入るようで申し訳ありませんフェルスクの戦いで我がドイッテスト航空隊の援護に来てくれた者に勲章を授けたい」
読み上げられた名前は数多く、聞くのも億劫になるほどだった。総統も気持ちばかり少し口調が早かったような気がする
「以上431名の受賞を認可し、ここに名誉勲章を授ける」
総統が読み終え、勲章を授けている最中だろう。
(431名かぁ…あの女の子にはいつまでも感謝だな。)
そうして会談は終わり、そとには歓声が響き渡る。
ドイッテスト第三帝国に栄光あれ。
ジークハイル
___________________________
「私呼ばれてないんだけど…?」
エヴァは段々くにに対して不信感を募らせていった
「あんなに作戦を立案して、蘇る二重帝国作戦からコミンテルン戦争まで戦い抜いた者を馬鹿にするなんて…!これならまだ…まだ共産主義の方がマシじゃないか!」
自宅の床に跪き、床を思い切り叩く。叩けば叩く程涙は溢れ、拭いきれない気持ちが彼女を襲う。
「なんの為に…なんの為に祖国に尽くしたんだ…?V-1ロケットだってポルシェ技師がいなければ…そのポルシェ技師と連絡を取ったのは私だぞ?何が"援護に来てくれた者に勲章を授けたい"だ…ふざけるな…ふざけるな!」
聞いていたラジオを窓から投げ捨てる。
「あぁ…ここも追い出されるのか…」
その瞬間、インターホンが部屋に響く
「はい…?」
ドアを開けて外を確認する。
外には憲兵が居て、恐らく私を連れ出そうとしているのだろう。外からは私より少し高い年齢の者や幼い者の喚く声が聞こえる
「国民皆兵が撤廃された故、貴様を連れ出す」
「はぁ?ふざけるんじゃないよ。君…官位は?」
「少尉であるが…貴様に関係ないだろう」
「私は大尉だ。貴様、少し自重してみてはどうだ?」
どうせ省かれるんだ。毎日ムカついていた憲兵と喧嘩してみよう
「私は憲兵だぞ!」
「知ってるよ。自分より下の奴に気持ち悪いくらい付きまとうど変態集団だって事も。」
エヴァは憲兵に対して今まで溜まっていた鬱憤を晴らすように罵る。
「貴様の官位に免じて1時間後まで待ってやる。荷物をまとめろ。」
対して憲兵は言い返す手が無くなったのか早く部屋を立ち去るように
「私はここから離れるつもりはないよ。誰がこの国を二重帝国に復古させたか忘れたのか?」
「これは執政官からの命令だ!」
「本当なんだな?書類を見せてくれ」
「あ…?あ、あぁ…」
憲兵が叫ぶが、エヴァはどうしてもミクローシュに裏切られた事が信じられず書類等を見せるように求める。
憲兵は少し戸惑うが、書類を持ってくるために立ち去る。
「ミクローシュ…ミクローシュめ…!」
エヴァは部屋に戻り荷物をまとめ始める。
「いいや…恨むなら時代だ。世界は変わった。旧時代の人間は舞台裾に移動にするべきだ。」
大体の荷物をまとめ終わり、外を眺めていた時に憲兵は帰ってきた
「これが執政官の指令書だ。」
「君…名前は?」
「ナジ ペーネフだ。」
「ここに置いてある物は国に捧げるよ。服は燃やしてくれ。あぁ、後棚の上に飾ってある操縦桿は練習用にポルシェ技師に作ってもらった。大切に扱ってくれ」
「きゅ、急に聞き分けが良くなったな」
憲兵は大きく戸惑う。テロでも起こされるのではないか、等の思考が過ぎる。
「失礼を承知で聞くが、何故ここまで手の平返しを?テロなどを企んでいる訳では…」
「そんな訳…旧時代の人間はさっさと消えるべきだ。」
そう言うと彼女は通帳と蘇る二重帝国作戦で極秘裏に受賞された彼女だけの唯一の特別な勲章である彼女自身の軍服を身にまとい、部屋を去る。
憲兵はいつの間にか彼女の背中に敬礼をしていた
「さて…向かうとすればどこだろうなぁ…」
エヴァは思案に耽る。ドイッテストも良いが、もし向こうの総統閣下と出会えば面倒臭い。連合国は論外だ。二重帝国にも居られない…そうだ。母の元に帰ろう。軍服を捨てて、今ならまだ学生に戻れる。軍歴も伏せ続けて……
私はエヴァ、中学一年生だ。
1時期不登校だった。
ありがとう二重帝国軍、さようなら親愛なる友よ
当時エヴァは14歳。
志願制幼年兵制度が撤廃されればその時点で彼女は軍歴を失う
「駄目だ…止めないと…止めなきゃ…」
足が思うように動かない。祖国に裏切られた事。イワン将軍やヴィンタージ ミクローシュに裏切られたこと。
悔しかった。あの働きでは物足りないというのか
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「あの女の子…今何をしてるんだろ」
ソフィアは空を見上げながらラジオの前で会談の始まりを待っていた。
すると、ドイッテストも二重帝国もかなり有利な条件で講和をしたが、二重帝国に関しては"国民皆兵の撤廃"が条件に含まれ、それを認めていた。
会談が終わる頃にヘンケラー総統が口を開く。
「間に入るようで申し訳ありませんフェルスクの戦いで我がドイッテスト航空隊の援護に来てくれた者に勲章を授けたい」
読み上げられた名前は数多く、聞くのも億劫になるほどだった。総統も気持ちばかり少し口調が早かったような気がする
「以上431名の受賞を認可し、ここに名誉勲章を授ける」
総統が読み終え、勲章を授けている最中だろう。
(431名かぁ…あの女の子にはいつまでも感謝だな。)
そうして会談は終わり、そとには歓声が響き渡る。
ドイッテスト第三帝国に栄光あれ。
ジークハイル
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「私呼ばれてないんだけど…?」
エヴァは段々くにに対して不信感を募らせていった
「あんなに作戦を立案して、蘇る二重帝国作戦からコミンテルン戦争まで戦い抜いた者を馬鹿にするなんて…!これならまだ…まだ共産主義の方がマシじゃないか!」
自宅の床に跪き、床を思い切り叩く。叩けば叩く程涙は溢れ、拭いきれない気持ちが彼女を襲う。
「なんの為に…なんの為に祖国に尽くしたんだ…?V-1ロケットだってポルシェ技師がいなければ…そのポルシェ技師と連絡を取ったのは私だぞ?何が"援護に来てくれた者に勲章を授けたい"だ…ふざけるな…ふざけるな!」
聞いていたラジオを窓から投げ捨てる。
「あぁ…ここも追い出されるのか…」
その瞬間、インターホンが部屋に響く
「はい…?」
ドアを開けて外を確認する。
外には憲兵が居て、恐らく私を連れ出そうとしているのだろう。外からは私より少し高い年齢の者や幼い者の喚く声が聞こえる
「国民皆兵が撤廃された故、貴様を連れ出す」
「はぁ?ふざけるんじゃないよ。君…官位は?」
「少尉であるが…貴様に関係ないだろう」
「私は大尉だ。貴様、少し自重してみてはどうだ?」
どうせ省かれるんだ。毎日ムカついていた憲兵と喧嘩してみよう
「私は憲兵だぞ!」
「知ってるよ。自分より下の奴に気持ち悪いくらい付きまとうど変態集団だって事も。」
エヴァは憲兵に対して今まで溜まっていた鬱憤を晴らすように罵る。
「貴様の官位に免じて1時間後まで待ってやる。荷物をまとめろ。」
対して憲兵は言い返す手が無くなったのか早く部屋を立ち去るように
「私はここから離れるつもりはないよ。誰がこの国を二重帝国に復古させたか忘れたのか?」
「これは執政官からの命令だ!」
「本当なんだな?書類を見せてくれ」
「あ…?あ、あぁ…」
憲兵が叫ぶが、エヴァはどうしてもミクローシュに裏切られた事が信じられず書類等を見せるように求める。
憲兵は少し戸惑うが、書類を持ってくるために立ち去る。
「ミクローシュ…ミクローシュめ…!」
エヴァは部屋に戻り荷物をまとめ始める。
「いいや…恨むなら時代だ。世界は変わった。旧時代の人間は舞台裾に移動にするべきだ。」
大体の荷物をまとめ終わり、外を眺めていた時に憲兵は帰ってきた
「これが執政官の指令書だ。」
「君…名前は?」
「ナジ ペーネフだ。」
「ここに置いてある物は国に捧げるよ。服は燃やしてくれ。あぁ、後棚の上に飾ってある操縦桿は練習用にポルシェ技師に作ってもらった。大切に扱ってくれ」
「きゅ、急に聞き分けが良くなったな」
憲兵は大きく戸惑う。テロでも起こされるのではないか、等の思考が過ぎる。
「失礼を承知で聞くが、何故ここまで手の平返しを?テロなどを企んでいる訳では…」
「そんな訳…旧時代の人間はさっさと消えるべきだ。」
そう言うと彼女は通帳と蘇る二重帝国作戦で極秘裏に受賞された彼女だけの唯一の特別な勲章である彼女自身の軍服を身にまとい、部屋を去る。
憲兵はいつの間にか彼女の背中に敬礼をしていた
「さて…向かうとすればどこだろうなぁ…」
エヴァは思案に耽る。ドイッテストも良いが、もし向こうの総統閣下と出会えば面倒臭い。連合国は論外だ。二重帝国にも居られない…そうだ。母の元に帰ろう。軍服を捨てて、今ならまだ学生に戻れる。軍歴も伏せ続けて……
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1時期不登校だった。
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