交錯する運命

よもぎもちぱん

文字の大きさ
4 / 7
赤色戦争

降伏

しおりを挟む
ズデーリングラード某所

「な…要衝フェルスクを陥落することが出来なかっただと!?」

そこには額に血管が顕になったコミンテルン書記長 "ズデーリン"とその側近や幹部や外交官ら、そして死体が屯していた。ズデーリンはフェルスク攻勢で正体不明の者から最新兵器を享受し、それらを使ってフェルスクを奪還しようと考えていた。…が、そこで敗北してあろう事か供与された戦車は全て破壊された。

「同志書記長!帝国連合がすぐそこまで迫っております!!」

ズデーリンは困惑し、伝えに来た者の頭を狙う。

「はぁ?何を言っておる。私は冗談が嫌いだ。」

「ど、同志書記長!報告は本当です!我が祖国に翻る二重帝国の旗を見たのです!」

「君…名前は?」

「ニキータ アルチェ」

通達に来た兵士が言い終える前に眉間なに鉛玉を抉りこませる。兵士は呻き声すら立てずに死んだ。

「ニキータ アルチェフスキーか。裏切り者の名前を掴めて結構。家族丸ごと戸籍から消しておけ」

「はっ、同志書記長」

ズデーリンが一息つき、コーヒーに手を伸ばした瞬間にそれは起きた。

「うっ…なんだこの忌々しい金切り音は!」

「な…何かが飛んでくる…!」

空軍大臣のパヴェル ルィチャゴフがそう呟く

その瞬間、庁舎の目の前の建物の1部が大爆発し、被弾部分が崩れ落ちる

「は……?」

ズデーリンも、パヴェルも、その場にいた全ての人間が口を大きく開けた。ズデーリングラードに溢れていた活気は一瞬にして失われ次に聞こえるのは悲鳴だった

「敵の爆撃だぁああああ!!」

「ほ、砲撃だろう!?航空機は飛んでいない!」

「な…なんでもいい!逃げろ!逃げ」





1941年2月
突如としてズデーリングラードに大爆発が巻き起こる。しかし着弾地点に砲弾の欠片も何も無く、不可解な爆発であった

「反撃されるなら反撃する頭を潰しちまおうって魂胆ですね!少佐」

「あぁ、しかし、こうやって面白いものを皆で見れるとは思っていなかったよ。」

「ポルシェ技師に感謝ですね。」

「ヒューヒュー!コミーを叩き潰せ!」

謎の物体の発射地点には数百の戦闘機パイロット達が酒を飲んでいる。

「この兵器さえあれば厄介な市街戦もしなくて済む!」



兵器名 Fi-103
通称    Vergeltungswaffe 1(V-1ロケット)


世界発のジェットエンジンの開発に早期に成功したドイッテスト第三帝国は敵首都を執拗に攻撃し、降伏に追いやろうと考えていた。V-1ロケットを優先的に開発して、全戦線に支給して市街戦の被害を最小限に抑えるのが狙いのようだ。

しかし、V-1ロケットのジェットエンジンは不安定で、戦闘機などに応用するには1.2年の月日を要するらしい。



次々と火を噴き出しながら空へ飛んでいき、ズデーリングラードの至る所で大爆発が巻き起こる。
爆撃は3時間に及び、民間人の死亡者約3万9000人、█████
閲覧権限が必要ですーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

247998

………コード認証中

………認証成功

ズデーリングラード防衛隊の壊滅的被害、空軍大臣パヴェルルィチャゴフの死亡、ズデーリンの左手欠損、外務大臣や海軍大臣の死亡

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


帝国連合は爆撃開始より3時間後、敵の首都ズデーリングラードに進軍し、ガラスの大地と化したズデーリングラードに鉤十字の旗を建てた。
ズデーリンは大きなショックを受けて、壊滅したズデーリングラード防衛隊に突撃を命令するが、防衛隊はこれを拒否し、司令官は粛清された。これにより防衛隊は大きく怒り、決死の覚悟でズデーリンが避難した建物へ進軍。親衛隊を蹴散らしながらズデーリンのいる部屋まで訪れ、とうとうズデーリンを射殺した。

しかし、帝国連合は止まらず、広大な大地を進軍し、途中で止めようとするコミンテルン軍を絶滅させながら日夜問わず進み続ける。

そしてとうとう抵抗勢力はほとんど居なくなり、コミンテルンは降伏を宣言。

帝国連合の被害は約425万8000人
コミンテルンは史実を大きく上回る2100万人以上の死者を出した。



「少佐…終わっちゃったね」

「あぁ、だが…これでいい。ドイッテストの民族迫害のやり方には常々賛同できないがあの人種ならば…致し方ないとなってしまうものだな」

瓦礫の山となったズデーリングラードに小さい影とおおきな影の2つの影が並ぶ

「古代エジプトの民を悪魔と言い張る連中ですからね。」

「ははwかつて、二重帝国の政治を握ったのも奴らだ。戦争の後押しをしたのもな。」(※フィクションです)

「だから連合王国も収容所には爆撃していないだろう?」

「こうなれば…世界は平和なのかな」

「あぁ。戦争の為に君のような幼子が徴兵される心配も無い」

「くそ…大尉止まりか。」

影の1つが下を向き、悔しそうな声を出す。

「もっと…戦って、もっと昇進したかったなぁ」

「ただ、ドイッテストからは特別な勲章が送られるらしいぞ」

大きな影がそう言うと小さな影は大きな影を見上げて嬉々とした声で話す

「少佐へ昇進も有り得るっ!?」

「あぁ、もちろん。というより、恐らく昇進するだろう」

「少佐~!」

「今は中佐だ」

「いつの間に昇進したの?!」

小さな影が大きな影に抱きつく。
共産主義は無くなり、血で血を洗う独コ戦は終焉を告げ、二重帝国 ドイッテストと連合王国と合衆国の会談が始まった。
この会談はラジオを通して全世界に放送され、全世界が証人となる。




1次対戦で起きた天文学的賠償金を3分の1に減らすことと、連合国に賠償金を日本円で約3000万円を支払う代わりに、ドイッテストは連合王国や合衆国と同盟を結び、東方生存圏の領有を認可された。同盟の内容はら互いに勝手な軍事行動をせず、まずは第三者国に告げてから軍事行動をすることや、技術の交換などを取り決めた。


次に二重帝国はコミンテルンから奪った領土を独立させることと志願制幼年兵制度の撤廃を条件に旧二重帝国領の再占領を認可された。
しかし、二重帝国はコーカサス地方の領有を主張した。
これにより1時は交渉決裂になる恐れもあったが、二重帝国が代わりに秘密技術の1部提供を提案し、その場で連合国に秘密技術のごく一部を提供した。
これにより二重帝国はコーカサス地方の領有を認可された。














しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし

かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし 長屋シリーズ一作目。 第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。 十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。 頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。 一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)

三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。 佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。 幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。 ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。 又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。 海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。 一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。 事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。 果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。 シロの鼻が真実を追い詰める! 別サイトで発表した作品のR15版です。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...