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2話 神崎さんの頼み事
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キーンカーンカーンコーン。
「……」
午前の授業終了のチャイムが鳴る。
そして、いつも通りの優雅な昼休みがスタート
する……はずだったのだが……。
僕の心境は複雑である。
(さて、どうしよう)
ーー僕を悩ませているのは、勿論、昨日のことだ。
あの後は、花さんは何やら用事があるとかで、詳しいことは明日、昼休みに僕の教室に迎えに行くからと言って、帰ってしまったのだが……。
「僕、本当に神崎さんに話しかけられたんだよなぁ……なんでだろう」
正直言うと、悪い予感しかしない。
一体僕に何の用事があるのだろうか。勿論、
今までに神崎さんとの接点はない。クラスメイトとすら話さない僕だ。
そんな状況でどうして僕に?
やはり拭えない不安感が頭の中でぐるぐると回り出す。
考えられるのは……やっぱりお金か?
ヤンキーの代名詞でもあるカツアゲをされるのだろうか。
だとしたら……!! まずいことになったぞ……。
今月は、買いたいマンガや見たいアニメが山ほどあるんだ!!
これは、なんとしても避けなくてはならない。
そうなれば、逃げるが勝ち!!
僕は、教室のドアを開け、
弁当を持ち、屋上へと、
全力で走った。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
「確か、教室はここだったかな」
ガラガラガラ
教室の扉を躊躇なく開ける。
「あ、挨拶忘れてた。こんちわー」
すると、今までザワザワとおしゃべりをしていたクラスメイトが
彼女の姿を凝視する。
それとともに、
『ひえええええええええええええええええええ!!?』
『神崎さんが、なんでここに……?』
『神崎さんだ……。静かにしろ!!
目を見るな、殺されるぞ……』
などという声が飛び交い、
教室が一瞬にして静まり返る。
「えーと、なんだっけ名前……。宮なんとかだっけ? 宮崎……宮村……。
あー……思い出した。宮本昴って言う子に会いに来たんだけど、知らない?」
そばにいたクラスメイトが答える。
『え……宮本昴……ですか? うちのクラスの……?』
「うん」
『宮本……? 誰だ……?』
『お、おい、誰か宮本? の姿見たやついるか?』
ザワザワ……。
『ほらもしかしてあいつじゃないか……? いつも窓際の席で美味しそうに弁当を食べてくつろいでる……』
『あぁ、そうだあいつだ! ほら窓際の席の!!』
すると、一人の女の子が声を震わせながら、
声を発した。
『わ、わ、私宮本くんの姿見ました!! さ、先ほどお手洗いに行った際にすれ違いました!! なので、命だけはお助けください!!』
「いや、命なんて取らないけど……。
どこ行ったかわかる?」
『多分……屋上に行ったと思います!!』
「あーそうなんだ。ありがとねー」
ガラガラガラ。
扉が閉まった瞬間。
クラスメイトから安堵の息が漏れ出す。
『何もされなくてよかったな……あのオーラやっぱり神崎さんは恐ろしい……』
『宮本ってやつ生きて帰れるのか……なんか心配だな』
『無事に帰ってこいよ……宮本』
♢♢♢
風がとても心地よい。
うちの学校の屋上には、ほとんど人が
来ないことを知っている。たまにここで弁当を食べたことがあるからだ。
僕にとっては、絶好のスポットだ。
「ここなら大丈夫かな」
安心したらお腹が空いてきた。
さっそく、弁当から箸を取り出し、
蓋を開ける。
まずは、朝、頑張って仕込んだ唐揚げを口にする。
「うん、美味しい」
風と太陽の気持ち良さにあたりながら、弁当を食べる。
こんな幸せなことがあるだろうか。
この空間にずっといたいと心から思った。
だが……。
ドンドンドンドン。
「え!?」
屋上の扉が音を立てている。
まさか……?
「おーい」
やっぱり、神崎さん!? なんでこの場所が!?
って、そんなことより隠れないと!
近くにあった、物陰にとりあえず身を潜める。
バンッッッッ!!
「あーあ……壊しちゃったよドア。あたしが壊したのか……? いや立て付けが悪かったんだな……まぁどっちにしろ後で謝ればいっか」
明らかに、神崎さんが壊した気がするが、
それはひとまず置いといて、もう一度容姿を確認する。
(やっぱり神崎さんだ……)
「あれ、ここにもいない」
神崎さんは辺りをキョロキョロとしている。
バレるなよ……。
今こそ僕が今までに積み上げてきた技の集大成!
俺のぼっちフィールド全開!!
気配は0だああああああ!!
「んー、いないみたい」
怠そうに頭をかいている神崎さんは諦めて、
出口のドアへ向かっていく。
「よっしゃ! 成功だ!!」
拳を高く挙げ、勝利のポーズをとる。
「なにが成功なの?」
突然、背後から聞き覚えがある声がしたので、
とりあえず、答える。
「神崎さんから隠れることです」
「へー、そういうこと、前日の件、警察に連絡してもいい?」
振り向くと、膝を曲げ、
頬杖をついている神崎さんがいた。
「うわああああ!! すいませんでしたああああああああ」
全力で土下座する。
土下座こそ、謝罪の頂点に
君臨するものである。僕が
今できることは、これくらいである。
「いや、そこまでしなくても冗談だから」
後ろを振り向くと、やはり神崎さんがいた。
俺のぼっちフィールドは、あっさり神崎さんに敗れたのである。でもどうして?
「どうして気づいたんですか?」
「あー、なんかあんたの手が見えたからさ、もしかしてと思って戻ったらいた」
ぐっ。詰めが甘かった。
能ある鷹は爪を隠すと言うが、俺は、自ら、爪を出してしまった。
そう、能がなかった、ただの馬鹿である。
「あーそれで用事なんだけどさ」
「す、すみません!! お金ならありません!!」
必死に、頼み込む。
なけなしのお金で欲しい漫画とアニメが見たいんです!
許してください!!
「……は? お金? 何言ってんのあんた。
あたしはただ勉強を教えてもらいたかっただけだよ」
へ……? 勉強?
神崎さんが……勉強?
「今、似合わないって思ったでしょ?」
少し不服そうな表情で僕を見つめている。
こんなにも女の子と目を合わせる瞬間なんて今までなかったぞ!
対処法がわからない!
義務教育で教えておいてくれよ!!
「い、いえ全く」
恐怖のあまり、普通に嘘をついてしまった。
すみません、正直思いました。
なんて、口に出すことはできないので
心の中で謝罪しておくことにする。
「担任にさ、数学の点数が上がんなくて、
誰か賢い奴いるか聞いたら、あんたの名前が上がってさ」
「はぁ……」
確かに、自分で言うのもなんだが、
成績はかなり良い。特に数学に関しては、
学年1位を逃したことがないし、予習もしているので、3年生の範囲まで把握している。
これも、ぼっちの暇つぶしを極めた結果と、担任の先生に成績に関して、
口うるさく言われない為だ。先生にもよるが、基本的には授業中ボーッとしていても、しっかりテストの点と課題の提出、グループワークを伴う授業はしっかりやっているからか、不思議と何か言われたことはない。
「じゃあ、用事っていうのは?」
「あたしに放課後、少しで良いから勉強
教えてくんない?」
「ええええええええええええええ!?」
人生最大の大声が出た。
僕が勉強を教える……? 神崎さんに?
「まぁ、勿論、あんたが忙しいなら無理にとは言わないけど」
「まぁ、だいたい暇してますから時間的な問題は、大丈夫ですけど……」
「じゃあ、良いの?」
首を傾げながら、興味深そうに聞いてくる。
「まぁ……はい……」
「……嘘。断られると思ってた。優しいねあんた、じゃあ明日から、よろしくね」
そう言い終えると、神崎さんは、壊れたドアから、出ていってしまった。
「大丈夫かな……」
正直、断る理由が見つからなかった為、反射的に許諾してしまったのだが。
本当に大丈夫だろうか。
「とりあえず、今日はゲーム買いに行こう……」
「……」
午前の授業終了のチャイムが鳴る。
そして、いつも通りの優雅な昼休みがスタート
する……はずだったのだが……。
僕の心境は複雑である。
(さて、どうしよう)
ーー僕を悩ませているのは、勿論、昨日のことだ。
あの後は、花さんは何やら用事があるとかで、詳しいことは明日、昼休みに僕の教室に迎えに行くからと言って、帰ってしまったのだが……。
「僕、本当に神崎さんに話しかけられたんだよなぁ……なんでだろう」
正直言うと、悪い予感しかしない。
一体僕に何の用事があるのだろうか。勿論、
今までに神崎さんとの接点はない。クラスメイトとすら話さない僕だ。
そんな状況でどうして僕に?
やはり拭えない不安感が頭の中でぐるぐると回り出す。
考えられるのは……やっぱりお金か?
ヤンキーの代名詞でもあるカツアゲをされるのだろうか。
だとしたら……!! まずいことになったぞ……。
今月は、買いたいマンガや見たいアニメが山ほどあるんだ!!
これは、なんとしても避けなくてはならない。
そうなれば、逃げるが勝ち!!
僕は、教室のドアを開け、
弁当を持ち、屋上へと、
全力で走った。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
「確か、教室はここだったかな」
ガラガラガラ
教室の扉を躊躇なく開ける。
「あ、挨拶忘れてた。こんちわー」
すると、今までザワザワとおしゃべりをしていたクラスメイトが
彼女の姿を凝視する。
それとともに、
『ひえええええええええええええええええええ!!?』
『神崎さんが、なんでここに……?』
『神崎さんだ……。静かにしろ!!
目を見るな、殺されるぞ……』
などという声が飛び交い、
教室が一瞬にして静まり返る。
「えーと、なんだっけ名前……。宮なんとかだっけ? 宮崎……宮村……。
あー……思い出した。宮本昴って言う子に会いに来たんだけど、知らない?」
そばにいたクラスメイトが答える。
『え……宮本昴……ですか? うちのクラスの……?』
「うん」
『宮本……? 誰だ……?』
『お、おい、誰か宮本? の姿見たやついるか?』
ザワザワ……。
『ほらもしかしてあいつじゃないか……? いつも窓際の席で美味しそうに弁当を食べてくつろいでる……』
『あぁ、そうだあいつだ! ほら窓際の席の!!』
すると、一人の女の子が声を震わせながら、
声を発した。
『わ、わ、私宮本くんの姿見ました!! さ、先ほどお手洗いに行った際にすれ違いました!! なので、命だけはお助けください!!』
「いや、命なんて取らないけど……。
どこ行ったかわかる?」
『多分……屋上に行ったと思います!!』
「あーそうなんだ。ありがとねー」
ガラガラガラ。
扉が閉まった瞬間。
クラスメイトから安堵の息が漏れ出す。
『何もされなくてよかったな……あのオーラやっぱり神崎さんは恐ろしい……』
『宮本ってやつ生きて帰れるのか……なんか心配だな』
『無事に帰ってこいよ……宮本』
♢♢♢
風がとても心地よい。
うちの学校の屋上には、ほとんど人が
来ないことを知っている。たまにここで弁当を食べたことがあるからだ。
僕にとっては、絶好のスポットだ。
「ここなら大丈夫かな」
安心したらお腹が空いてきた。
さっそく、弁当から箸を取り出し、
蓋を開ける。
まずは、朝、頑張って仕込んだ唐揚げを口にする。
「うん、美味しい」
風と太陽の気持ち良さにあたりながら、弁当を食べる。
こんな幸せなことがあるだろうか。
この空間にずっといたいと心から思った。
だが……。
ドンドンドンドン。
「え!?」
屋上の扉が音を立てている。
まさか……?
「おーい」
やっぱり、神崎さん!? なんでこの場所が!?
って、そんなことより隠れないと!
近くにあった、物陰にとりあえず身を潜める。
バンッッッッ!!
「あーあ……壊しちゃったよドア。あたしが壊したのか……? いや立て付けが悪かったんだな……まぁどっちにしろ後で謝ればいっか」
明らかに、神崎さんが壊した気がするが、
それはひとまず置いといて、もう一度容姿を確認する。
(やっぱり神崎さんだ……)
「あれ、ここにもいない」
神崎さんは辺りをキョロキョロとしている。
バレるなよ……。
今こそ僕が今までに積み上げてきた技の集大成!
俺のぼっちフィールド全開!!
気配は0だああああああ!!
「んー、いないみたい」
怠そうに頭をかいている神崎さんは諦めて、
出口のドアへ向かっていく。
「よっしゃ! 成功だ!!」
拳を高く挙げ、勝利のポーズをとる。
「なにが成功なの?」
突然、背後から聞き覚えがある声がしたので、
とりあえず、答える。
「神崎さんから隠れることです」
「へー、そういうこと、前日の件、警察に連絡してもいい?」
振り向くと、膝を曲げ、
頬杖をついている神崎さんがいた。
「うわああああ!! すいませんでしたああああああああ」
全力で土下座する。
土下座こそ、謝罪の頂点に
君臨するものである。僕が
今できることは、これくらいである。
「いや、そこまでしなくても冗談だから」
後ろを振り向くと、やはり神崎さんがいた。
俺のぼっちフィールドは、あっさり神崎さんに敗れたのである。でもどうして?
「どうして気づいたんですか?」
「あー、なんかあんたの手が見えたからさ、もしかしてと思って戻ったらいた」
ぐっ。詰めが甘かった。
能ある鷹は爪を隠すと言うが、俺は、自ら、爪を出してしまった。
そう、能がなかった、ただの馬鹿である。
「あーそれで用事なんだけどさ」
「す、すみません!! お金ならありません!!」
必死に、頼み込む。
なけなしのお金で欲しい漫画とアニメが見たいんです!
許してください!!
「……は? お金? 何言ってんのあんた。
あたしはただ勉強を教えてもらいたかっただけだよ」
へ……? 勉強?
神崎さんが……勉強?
「今、似合わないって思ったでしょ?」
少し不服そうな表情で僕を見つめている。
こんなにも女の子と目を合わせる瞬間なんて今までなかったぞ!
対処法がわからない!
義務教育で教えておいてくれよ!!
「い、いえ全く」
恐怖のあまり、普通に嘘をついてしまった。
すみません、正直思いました。
なんて、口に出すことはできないので
心の中で謝罪しておくことにする。
「担任にさ、数学の点数が上がんなくて、
誰か賢い奴いるか聞いたら、あんたの名前が上がってさ」
「はぁ……」
確かに、自分で言うのもなんだが、
成績はかなり良い。特に数学に関しては、
学年1位を逃したことがないし、予習もしているので、3年生の範囲まで把握している。
これも、ぼっちの暇つぶしを極めた結果と、担任の先生に成績に関して、
口うるさく言われない為だ。先生にもよるが、基本的には授業中ボーッとしていても、しっかりテストの点と課題の提出、グループワークを伴う授業はしっかりやっているからか、不思議と何か言われたことはない。
「じゃあ、用事っていうのは?」
「あたしに放課後、少しで良いから勉強
教えてくんない?」
「ええええええええええええええ!?」
人生最大の大声が出た。
僕が勉強を教える……? 神崎さんに?
「まぁ、勿論、あんたが忙しいなら無理にとは言わないけど」
「まぁ、だいたい暇してますから時間的な問題は、大丈夫ですけど……」
「じゃあ、良いの?」
首を傾げながら、興味深そうに聞いてくる。
「まぁ……はい……」
「……嘘。断られると思ってた。優しいねあんた、じゃあ明日から、よろしくね」
そう言い終えると、神崎さんは、壊れたドアから、出ていってしまった。
「大丈夫かな……」
正直、断る理由が見つからなかった為、反射的に許諾してしまったのだが。
本当に大丈夫だろうか。
「とりあえず、今日はゲーム買いに行こう……」
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