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リビングに入って来た女性はブルネットの髪をハーフアップにして巻き毛を垂らし、デコルテの大きく開いたベージュのドレスからたわわな胸を飛び出させた迫力のある美女だ。
モーガンをあしらいながらリビングまで入ってくると、立ち上がったガブリエルへの挨拶もそこそこにカップを握ったまま見ているコーデリアの前に立った。
「シャロン。どうしてオレが帰っていることがわかったんだ?」
ガブリエルの問いにも答えずコーデリアを見下ろし、コーデリアはシャロンの迫力に身を反らした。
「その娘を怖がらせないでくれ」
「ガブリエル、これ、あなたの隠し子?」
ガブリエルはシャロンの言葉に脱力し、ソファーにドカリと身体を落とした。
「馬鹿言うな……。その娘は遠縁の娘で訳あって暫く預かることになった」
ため息交じりに言うと、さも納得していない風に目を細めてガブリエルを横目で見た。
「本当だ。まったく似ていないだろう? 君まで疑うなんて酷いぞ。オレがそんな失敗をしないことはわかっているだろう?」
今はそうだと知っているが昔のことはわからない。そんな顔をしてシャロンはコーデリアに向き直った。
「はじめまして。シャロン・スカ―よ」
にっこりと笑顔を作りシャロンはコーデリアに挨拶をしたが、コーデリアは仰け反った姿勢のまま見上げているだけだ。
「コーデリア、シャロン嬢に挨拶しなさい。立ち上がって『はじめまして、コーデリアです』と言いなさい」
ガブリエルがコーデリアに挨拶を教えているので、シャロンは眉を上げて驚いた大げさな顔をガブリエルに向ける。
「教育係を任されているんだ」
ガブリエルは顔を擦って気まずそうにした。
こんな姿をシャロンに見せたくはなかったが、このままコーデリアを黙らせておくのはシャロンに失礼だ。言わなければコーデリアにはわからないので仕方がない。
コーデリアはガブリエルが言った通り立ち上がってシャロンを見上げた。
シャロンの背が高い訳ではなく、コーデリアが小さいのだ。
「はじめまして。コーデリアです」
「コーデリア嬢、よろしくね」
「よろしくね」
シャロンの言葉をコーデリアが繰り返すので、ガブリエルは再び顔を擦ってシャロンの視線に気が付かないふりをした。
コーデリアはガブリエルに『宜しくお願いします』と言われたら『宜しくお願いします』と返さなくてはいけないと先ほど教えられたので、『よろしくね』と言われたら『よろしくね』と返せばいいと思ったのだ。
立場は説明していないがコーデリアは十三歳、シャロンは二十五歳。年上の女性にこの返しはないだろうと思うのだが、そこまでの解釈はコーデリアには難しい。
「すまないシャロン。まだマナーってものを知らない子供なんだ」
「あら、いいのよ。あなたの遠縁なら爵位はわたしなんかよりきっと上のお姫様なんでしょう? 男爵の娘なんか挨拶してもらえただけで充分よ、侯爵様」
明らかにガブリエルの反応を面白がっている言い方だ。
「コーデリア、オレはこの女性と話があるからお前は部屋に戻ってラリサが帰ってくるのを待っていなさい。モーガン、コーデリアを部屋に連れて行ってくれ」
モーガンにコーデリアを頼み、ガブリエルがシャロンに手を伸ばした。
コーデリアたちが部屋から出て行くと、シャロンはガブリエルの隣に座った。
ガブリエルはもたれ掛かり、シャロンは当たり前のように受け入れる。
「それで。なんでオレが帰って来ているってわかった?」
「街に買い物に行ったらあなたの馬車を見たって聞いたのよ。寂しかったから逢いに来ちゃったの。あなたは逢いたくなかったの?」
シャロンが甘えたように言うと、ガブリエルは大きくため息を吐いた。
「ちょっと色々あって、すごく疲れてる」
「それってわたしに帰れって言ってる?」
「そうじゃないが……」
「疲れているならわたしの癒しが必要じゃない?」
シャロンの言葉には甘い誘引があった。
言われてみれば自分に今必要なのはそれかもしれないとガブリエルは思った。
「食事の席を作るよ。あの娘のことは頼むから今日の所は聞かないでくれ」
「あなたの隠し子でもわたしは気にしないわよ?」
「馬鹿を言うな……」
ガブリエルとシャロンの付き合いは二年前からだ。
ジーリにある男爵家の娘で、美しく華やかなシャロンは社交界でも有名な女性だった。挨拶程度しかしたことはなかったがお互いの存在は知っていた。
その頃シャロンはサッカレー伯爵の愛人だという噂が立ち、サッカレー伯爵夫人がシャロンの悪口を吹聴していたためどこへ行っても上位貴族から冷たい扱いを受けていた。
たかが成金男爵の娘が伯爵に手を出したという声がガブリエルのところまで届いていた。
ある舞踏会で久々にシャロンを見かけると、サッカレー伯爵夫人に公衆の面前で罵られていた。
暫くどこからも来なかった招待状がシャロンに届いたのはこのためだったようだ。
近くにいた男友達に本当にシャロンはサッカレー伯爵の愛人なのかと聞くと、伯爵は認めないみたいだけど確実にそうだろうとのことだった。
認めていないのに確実とは、女の勘などという根拠のない話ではないのかと訝し気な顔になった。
黙って膝を折り伯爵夫人の罵りを受けているシャロンが気の毒になり、ガブリエルは気まぐれで助けてやろうと思った。
『サッカレー伯爵夫人、どうしたのです、そんな大声を出して』
『この女が図々しくわたくしに挨拶もしないのですよ』
『それは失礼いたしました。たぶん彼女はわたしを探していたんですよ。それで夫人に気が付かなかったのでは? すまなかったねハニー、君がオレを探している姿がかわいくてつい隠れてしまった』
言いながらガブリエルがシャロンにウィンクを送ると、シャロンは少し驚いた顔をしたがすぐにガブリエルの腰に手を回してきた。
『わたしをからかわないでダーリン』
良く出来た芝居にガブリエルは吹き出しそうになったが、サッカレー伯爵夫人は顔を真っ赤にして怒鳴りたいのを必死に堪えていた。
ガブリエルはすでにアディンセル侯爵家を継いでいて、当然伯爵よりも位は上だ。
更に王族と血縁関係にあるガブリエルのご機嫌を損ねでもすれば、王都の社交界では席が無くなってしまう可能性もある。
もちろん些細なことでガブリエルは機嫌を損ねたりはしないし、そんなことがあってもわざわざ叔父たちに報告したりもしない。
しかしそれだけの力がない訳ではないというのをわかっていての行動だった。
伯爵夫人のやり方にシャロンに同情したのだ。
そのままシャロンを連れ出してベランダに出ると、シャロンは笑い出しながら助かったとガブリエルに感謝した。
サッカレー伯爵との関係を聞くとはぐらかされ現在に至っても本当に愛人だったのかはわからないが、あの日以来ガブリエルの愛人となった。
愛人とは言ってもガブリエルもシャロンも独身だ。ただ結婚をお互い望んでおらず、気の向いたときに楽しい時間を過ごす身体のお付き合いも含めた友人という方が正しいかもしれない。
ワイエスからこのアディンセルの領地までの旅でコーデリアの面倒は楽ではなかったし、この先のことでも気が滅入っているガブリエルはシャロンの慰めが必要だと思った。
今夜はゆっくりじっくりシャロンを堪能しようと決めた矢先、女の悲鳴が屋敷に響き、ガブリエルはシャロンにもたれさせていた身体を飛び上がらせた。
「ギャー!!!!!」
叫び声は地下のキッチンからだった。
シャロンと目を見合わせてからガブリエルは走って向かった。
「どうした? なにがあった?」
まず目に飛び込んだ料理長に聞くと、彼女は茫然としながら使用人用の食堂を指さした。
そこにはモーガンもいて、途方に暮れたような顔で申し訳なさそうにガブリエルを見た。
嫌な予感がして食堂の中を覗くと、コーデリアが口の周りもエプロンも吐瀉物で汚してケロリとした顔で立っていた。
その足元にはメイドのエミリーが。彼女もまたお仕着せを吐瀉物まみれにして手を宙に浮かし途方に暮れたように座り込んでいる。
ふたりを汚している吐瀉物はコーデリアのものなのではないかと推測する。
ガブリエルは顔を擦ってなんとか冷静を取り繕った。
「モーガン。説明をくれ」
モーガンの説明はこうだ。
ひとりで部屋に置いておくのもかわいそうだと思い、屋敷の案内がてらラリサが戻るまで使用人食堂でメイドと遊んだらいいと連れて来た。
すると、少しモーガンが目を離した隙に使用人食堂にあった林檎をいかにも食べたそうに見つめるコーデリアにエミリーが許可を与えてしまい、さらにエミリーが目を離した隙にそこにあった五個の林檎を全部食べてしまったという。
エミリーが戻り食べてしまった事に驚いていると、コーデリアはそのままエミリーに向かって噴水のように胃の内容物を吐き出した。あの叫び声はそれを浴びたエミリーのものだったということだ。
もともとまともな量の食事を与えられず育っていたコーデリアは胃が普通より小さいのかもしれない。それがいきなり大量に食べれば、旅の途中の肉ではないが胃が受け付けられない。
しかし自分の適量を知らないコーデリアは美味しいものにすっかり満腹中枢を破壊されてあるだけ食べてしまったのだろう。
今は吐き出してすっきりしたせいでケロリとしているのだ。
「どうするの? これ」
ついてきたシャロンがガブリエルの肩に顎を乗せてガブリエルの今頭にあることを言葉にした。
本当にどうすればいいのか、この娘を……。
モーガンをあしらいながらリビングまで入ってくると、立ち上がったガブリエルへの挨拶もそこそこにカップを握ったまま見ているコーデリアの前に立った。
「シャロン。どうしてオレが帰っていることがわかったんだ?」
ガブリエルの問いにも答えずコーデリアを見下ろし、コーデリアはシャロンの迫力に身を反らした。
「その娘を怖がらせないでくれ」
「ガブリエル、これ、あなたの隠し子?」
ガブリエルはシャロンの言葉に脱力し、ソファーにドカリと身体を落とした。
「馬鹿言うな……。その娘は遠縁の娘で訳あって暫く預かることになった」
ため息交じりに言うと、さも納得していない風に目を細めてガブリエルを横目で見た。
「本当だ。まったく似ていないだろう? 君まで疑うなんて酷いぞ。オレがそんな失敗をしないことはわかっているだろう?」
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「はじめまして。シャロン・スカ―よ」
にっこりと笑顔を作りシャロンはコーデリアに挨拶をしたが、コーデリアは仰け反った姿勢のまま見上げているだけだ。
「コーデリア、シャロン嬢に挨拶しなさい。立ち上がって『はじめまして、コーデリアです』と言いなさい」
ガブリエルがコーデリアに挨拶を教えているので、シャロンは眉を上げて驚いた大げさな顔をガブリエルに向ける。
「教育係を任されているんだ」
ガブリエルは顔を擦って気まずそうにした。
こんな姿をシャロンに見せたくはなかったが、このままコーデリアを黙らせておくのはシャロンに失礼だ。言わなければコーデリアにはわからないので仕方がない。
コーデリアはガブリエルが言った通り立ち上がってシャロンを見上げた。
シャロンの背が高い訳ではなく、コーデリアが小さいのだ。
「はじめまして。コーデリアです」
「コーデリア嬢、よろしくね」
「よろしくね」
シャロンの言葉をコーデリアが繰り返すので、ガブリエルは再び顔を擦ってシャロンの視線に気が付かないふりをした。
コーデリアはガブリエルに『宜しくお願いします』と言われたら『宜しくお願いします』と返さなくてはいけないと先ほど教えられたので、『よろしくね』と言われたら『よろしくね』と返せばいいと思ったのだ。
立場は説明していないがコーデリアは十三歳、シャロンは二十五歳。年上の女性にこの返しはないだろうと思うのだが、そこまでの解釈はコーデリアには難しい。
「すまないシャロン。まだマナーってものを知らない子供なんだ」
「あら、いいのよ。あなたの遠縁なら爵位はわたしなんかよりきっと上のお姫様なんでしょう? 男爵の娘なんか挨拶してもらえただけで充分よ、侯爵様」
明らかにガブリエルの反応を面白がっている言い方だ。
「コーデリア、オレはこの女性と話があるからお前は部屋に戻ってラリサが帰ってくるのを待っていなさい。モーガン、コーデリアを部屋に連れて行ってくれ」
モーガンにコーデリアを頼み、ガブリエルがシャロンに手を伸ばした。
コーデリアたちが部屋から出て行くと、シャロンはガブリエルの隣に座った。
ガブリエルはもたれ掛かり、シャロンは当たり前のように受け入れる。
「それで。なんでオレが帰って来ているってわかった?」
「街に買い物に行ったらあなたの馬車を見たって聞いたのよ。寂しかったから逢いに来ちゃったの。あなたは逢いたくなかったの?」
シャロンが甘えたように言うと、ガブリエルは大きくため息を吐いた。
「ちょっと色々あって、すごく疲れてる」
「それってわたしに帰れって言ってる?」
「そうじゃないが……」
「疲れているならわたしの癒しが必要じゃない?」
シャロンの言葉には甘い誘引があった。
言われてみれば自分に今必要なのはそれかもしれないとガブリエルは思った。
「食事の席を作るよ。あの娘のことは頼むから今日の所は聞かないでくれ」
「あなたの隠し子でもわたしは気にしないわよ?」
「馬鹿を言うな……」
ガブリエルとシャロンの付き合いは二年前からだ。
ジーリにある男爵家の娘で、美しく華やかなシャロンは社交界でも有名な女性だった。挨拶程度しかしたことはなかったがお互いの存在は知っていた。
その頃シャロンはサッカレー伯爵の愛人だという噂が立ち、サッカレー伯爵夫人がシャロンの悪口を吹聴していたためどこへ行っても上位貴族から冷たい扱いを受けていた。
たかが成金男爵の娘が伯爵に手を出したという声がガブリエルのところまで届いていた。
ある舞踏会で久々にシャロンを見かけると、サッカレー伯爵夫人に公衆の面前で罵られていた。
暫くどこからも来なかった招待状がシャロンに届いたのはこのためだったようだ。
近くにいた男友達に本当にシャロンはサッカレー伯爵の愛人なのかと聞くと、伯爵は認めないみたいだけど確実にそうだろうとのことだった。
認めていないのに確実とは、女の勘などという根拠のない話ではないのかと訝し気な顔になった。
黙って膝を折り伯爵夫人の罵りを受けているシャロンが気の毒になり、ガブリエルは気まぐれで助けてやろうと思った。
『サッカレー伯爵夫人、どうしたのです、そんな大声を出して』
『この女が図々しくわたくしに挨拶もしないのですよ』
『それは失礼いたしました。たぶん彼女はわたしを探していたんですよ。それで夫人に気が付かなかったのでは? すまなかったねハニー、君がオレを探している姿がかわいくてつい隠れてしまった』
言いながらガブリエルがシャロンにウィンクを送ると、シャロンは少し驚いた顔をしたがすぐにガブリエルの腰に手を回してきた。
『わたしをからかわないでダーリン』
良く出来た芝居にガブリエルは吹き出しそうになったが、サッカレー伯爵夫人は顔を真っ赤にして怒鳴りたいのを必死に堪えていた。
ガブリエルはすでにアディンセル侯爵家を継いでいて、当然伯爵よりも位は上だ。
更に王族と血縁関係にあるガブリエルのご機嫌を損ねでもすれば、王都の社交界では席が無くなってしまう可能性もある。
もちろん些細なことでガブリエルは機嫌を損ねたりはしないし、そんなことがあってもわざわざ叔父たちに報告したりもしない。
しかしそれだけの力がない訳ではないというのをわかっていての行動だった。
伯爵夫人のやり方にシャロンに同情したのだ。
そのままシャロンを連れ出してベランダに出ると、シャロンは笑い出しながら助かったとガブリエルに感謝した。
サッカレー伯爵との関係を聞くとはぐらかされ現在に至っても本当に愛人だったのかはわからないが、あの日以来ガブリエルの愛人となった。
愛人とは言ってもガブリエルもシャロンも独身だ。ただ結婚をお互い望んでおらず、気の向いたときに楽しい時間を過ごす身体のお付き合いも含めた友人という方が正しいかもしれない。
ワイエスからこのアディンセルの領地までの旅でコーデリアの面倒は楽ではなかったし、この先のことでも気が滅入っているガブリエルはシャロンの慰めが必要だと思った。
今夜はゆっくりじっくりシャロンを堪能しようと決めた矢先、女の悲鳴が屋敷に響き、ガブリエルはシャロンにもたれさせていた身体を飛び上がらせた。
「ギャー!!!!!」
叫び声は地下のキッチンからだった。
シャロンと目を見合わせてからガブリエルは走って向かった。
「どうした? なにがあった?」
まず目に飛び込んだ料理長に聞くと、彼女は茫然としながら使用人用の食堂を指さした。
そこにはモーガンもいて、途方に暮れたような顔で申し訳なさそうにガブリエルを見た。
嫌な予感がして食堂の中を覗くと、コーデリアが口の周りもエプロンも吐瀉物で汚してケロリとした顔で立っていた。
その足元にはメイドのエミリーが。彼女もまたお仕着せを吐瀉物まみれにして手を宙に浮かし途方に暮れたように座り込んでいる。
ふたりを汚している吐瀉物はコーデリアのものなのではないかと推測する。
ガブリエルは顔を擦ってなんとか冷静を取り繕った。
「モーガン。説明をくれ」
モーガンの説明はこうだ。
ひとりで部屋に置いておくのもかわいそうだと思い、屋敷の案内がてらラリサが戻るまで使用人食堂でメイドと遊んだらいいと連れて来た。
すると、少しモーガンが目を離した隙に使用人食堂にあった林檎をいかにも食べたそうに見つめるコーデリアにエミリーが許可を与えてしまい、さらにエミリーが目を離した隙にそこにあった五個の林檎を全部食べてしまったという。
エミリーが戻り食べてしまった事に驚いていると、コーデリアはそのままエミリーに向かって噴水のように胃の内容物を吐き出した。あの叫び声はそれを浴びたエミリーのものだったということだ。
もともとまともな量の食事を与えられず育っていたコーデリアは胃が普通より小さいのかもしれない。それがいきなり大量に食べれば、旅の途中の肉ではないが胃が受け付けられない。
しかし自分の適量を知らないコーデリアは美味しいものにすっかり満腹中枢を破壊されてあるだけ食べてしまったのだろう。
今は吐き出してすっきりしたせいでケロリとしているのだ。
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