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14 side Odell-3*
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震えた。
この美しく清々しい女性が自分を『愛する夫』と言ったのだ。
聞き間違いではなかったのか? 本当にそう言ったのか?
夢のような言葉をどうしても現実だと確認したくて、馬車に乗る前に聞いてしまった。
すると、来た時と全く変わらない表情で『なにか問題でも?』と聞き返された。
『問題だ』と答えた。
大問題だ。事件に近い衝撃だ。
ジュリエットがオレを愛している!
なんだこの幸福感は!
決壊するように今まで経験したことのない熱いものが胸から込み上げ溢れ出る。
もう堪えきれないほどに。
馬車に揺られている時間がもどかしく、やっと屋敷に着いた頃には余裕は一切なかった。
ジュリエットを手伝うために付いて来るマリリンに来なくていいと言ってしまったのは、限界を超えていたからだ。使用人のことを気にしていられなかった。
マリリンを止めたことでわかったのか、聡いステファンがマリリンを引き受けてくれた。
もう一刻も早くジュリエットを自分の腕に包まなくては気が狂いそうだった。
いつもならば寝支度が終わってからオデルはジュリエットの部屋に入り共にベッドで眠るのだが、オデルは一緒にジュリエットの部屋へ入って行った。
先に入ったジュリエットの後ろでドアを閉めると、そのまま背後から抱きしめた。
この深紅のドレスを着て階段から降りて来た瞬間から、オデルはこうしたかった。
両腕で包むように抱きしめるオデルの腕をジュリエットが撫でたので、オデルの欲が決壊した。
顎のすぐ横にあるジュリエットの額にキスをして、そのまま耳、頬、首へと唇を滑らせていく。
オデルの腕を撫でる反対の手が、自分の首に埋めるオデルの頬を撫でたので、誘われるように首筋から耳までを舐め上げた。
ジュリエットが僅かに震えたのは官能の表れだ。
頬に手を添えられ耳たぶを口に含み吸いながら、抱きしめていた腕を解きジュリエットの細腰を撫で上げ胸のふくらみを包んだ。
ジュリエットの首が反りオデルの肩に乗せ頬に唇を寄せられると、オデルはジュリエットの鼻から唇を落とし唇まで滑らせる。
柔らかい弾力が触れ合うとジュリエットの唇が吐息を零しながら開いてオデルの舌を迎え入れた。
舌の上で舌が遊ぶとジュリエットの舌が絡むようにしてオデルの中に入ってきた。そのまま軽く吸い、それに答えるジュリエットの鼻息が頬を擽るので、更に深く貪っていく。
胸を包んでいた手がドレスを掴み引き下ろすと、ジュリエットの形の良いやわらかな乳房が揺れながら剥き出しにされる。晒された素肌のそれを手で包んでから手のひらで先端を転がすとジュリエットが大きく息を吸い込み胸が膨らむみ、オデルが貪る唇が一層深く求め合う。
口腔内で交換される唾液を飲み干すようにジュリエットが喉を鳴らす。ジュリエットを正面に向かせ腰を屈めて尻を腕に座らせるようにして抱えドアのすぐ横にあるチェストの上にジュリエットを乗せて座らせた。
ベッドまでの距離がもどかしく、辿り着くまでの時間も我慢出来なかった。
ジュリエットを見ると、オデルのきちんと撫で付けてあった前髪が落ちてしまったのを直すように額を撫でた。
ジュリエットの結われた髪を解くと、髪に挿してあった髪飾りのバラが付いたピンがはらはらと滑り落ちる。
この段になってもお互いなにも喋らず無表情のままだが、オデルにはジュリエットの瞳の中に確実にある熱を見た。
そして自分の瞳にも獰猛な欲が映し出されているだろうと、それをジュリエットが感じているだろうことがわかった。
顔を寄せるとジュリエットから唇が触れられ甘い了承がオデルに勇気を与える。このままジュリエットを欲していいのだと。
オデルはドレスの上から足を開きその間に身体を入れ首筋から乳房へと何度も吸いながら滑らせ先端までたどり着くと口に含んだ。
官能の色をした息が頭上から漏れ聞こえ、片方を含みながら舌で転がし、片方を指で摘まんで捏ねた。
ビクリとジュリエットの肩が潜まり、手がオデルの髪の中に入って来た。
これまでも何度も身体を重ねてジュリエットの身体が感じていることオデルも感じていた。
ジュリエットは声を上げないが息の熱さと潤いがそれをオデルに教え、もっと喜ばせたい気持ちが膨らんだ。
いつでも抱きしめたかったし繋がりたかったが、そこまでをジュリエットが望んでくれているかはわからなかった。
だから夜のベッドの中でしか求めなかったが、今日は無理だった。待てなかった。
ジュリエットのドレスのスカートをたくし上げ足を撫でながらドロワーズに手を掛ける。膨らみの先端を口に含んだまま腰に方腕を回して身体を持ち上げ、ドロワーズを引き下ろして脱がせながら両乳房の真ん中に唇を滑らせ強く吸った。
痛みにオデルの肩を掴んだジュリエットの手に力が入り、オデルは唇を離して顔を見上げた。
鼻先が赤くなり瞳が潤んで見える。
胸の真ん中にはオデルが付けた赤い跡がしっかりと残り、それを見たジュリエットの頬まで赤く染まった。
「止まらない」
オデルが訴えるようにジュリエットに言うと、ジュリエットは小さく頷いた。
ジュリエットも求めている。
オデルは燕尾のジャケットを脱ぎ白い蝶ネクタイを解きながらジュリエットに唇を求めるよう顎を突き出すと、両頬をジュリエットの手が包み求めに答えて唇を合わせてきた。
舌を絡めながら手で足を撫で上げ、ゆっくりと屈むとジュリエットの腰を掴んでずらし片足を自分の肩に担ぐように置いた。
何をされるのかがわかったジュリエットが息を呑み、オデルはまくり上げたスカートをジュリエットに押し付け握らせた。
肩に担ぎ上げた太ももに舌を滑らせながらジュリエットの中心を指で探ると、そこはすで濡れていた。
襞をかき分けて狭い入口を指で円を描くように撫でると、侵入を誘うように窄まり指が導かれた。
その少し上にある突起に口づけをすると、熱い息が吐かれるのが聞こえる。
舌で転がしながら徐々に硬くなるそれを吸い上げ舐り快感を与えていくと、オデルの肩に担ぎ上げた足に力が加わり背中を押されているようだった。
こんな格好にしたら恥ずかしいと嫌がるかもしれないと思いながらも、ジュリエットに深く快感を与えたくて下に降ろしていた足も持ち上げチェストの上に置き膝を立てて開かせた。
舐めながら見上げるとオデルに押し付けられるように抱えたスカートを握りながら見下ろし、無防備に開かれた口と眉間に寄った皺、何よりも艶やかに輝く瞳が更なる快感を求めて見えた。
煽られるように必死で舐り狭い柔肉の中へ指を進め擦るように丹念に掻き混ぜる。
潤いが増していくのを感じ指を増やして掻き混ぜ、舐る舌先の突起が硬く尖り膨れ上がると、開かせた両腿がグッと緊張しわなないた。
「はっ!はぁ……」
掻き混ぜていた指にドロリとした蜜が溢れて出され、ジュリエットの身体がビクビクと痙攣してから脱力しオデルの頭上にスカートが落ちて来た。
ジュリエットの胸が上下に動き呼吸が乱れる。オデルはジュリエットを達したのだという喜びを感じながら立ち上がりベストとベルトを脱ぐと痛いほどの欲の塊をズボンから取り出した。
高まり切り狂暴なほど大きく硬くなったそれをぐったりとするジュリエットの中心に押し付けると、ジュリエットの虚ろな瞳がオデルを見つめた。
溶けたように熱っぽい瞳で見つめられては、もうこれ以上ないほどの昂ぶりは破裂しそうだ。
擦り付けられた熱の塊を受け入れられると伝えるようにジュリエットがオデルの頬に触れ額を合わせて来る。
もう限界だというようにオデルはジュリエットの唇を唇で貪りながら擦り付けていた昂ぶりを蜜の溢れる柔肉の入り口に穿ち一気に最奥まで突き上げる。
「んぅっ……」
ジュリエットが唸りオデルの首にしがみつくと、身体ごと押し付けるように隙間なく抱きしめながら腰を引き、再び突き上げる。
「あっ!」
ジュリエットがこんな風に声を上げるには初めてのことだった。
煽られた腰は猛然と注挿を繰り返し押し付け合った胸がこすれ合いジュリエットは身体を反らす。
オデルの身体に巻きつけられた足を解いて片足の膝裏に腕を通し担ぎ、更に深く腰を押し付けていくとジュリエットの目尻に涙が浮かぶ。
「……苦しいか?」
息が上がりなんとか絞り出した声で確認すると、ジュリエットは身体を捩りながら首を振る。
「すごくて……。気持ちが、いいので……」
身体でそれは感じていても、言葉で聞くと胸がギュっと締め付けられ喜びで苦しくなる。
「ジュリエット……っ」
意識も飛びそうなほどの快感がオデルを支配し、絶頂が近くなるにつれ注挿が加速する。
「あ! あぁ!」
肉のぶつかり合う音が部屋に響き、オデルの切実さがジュリエットの身体を揺さぶる。
ジュリエットが高い声で喘ぎオデルの熱の塊を包む肉壁が収縮して締まり、締め付けられたオデルは呻いて達した。
「くっ!」
最奥にしぶきが打ち付けられ、オデルより先に達していたジュリエットの身体がビクビクと痙攣する。
ジュリエットの反った身体を強く抱き締めながら最後の突き上げをしても、昂ぶりはまだ静まる様子はなく硬いままで収縮に刺激され続けている。
「足りない。まだ、足りない……」
ぐったりとオデルに身体を預けるジュリエットを繋がったままで抱き上げ、ベッドまで運ぶ。
まだ整わない息のままドレスの背中にあるボタンを外し、たくし上げて脱がすと繋がったままでジュリエットの腰を持ち上げベッドの上に四つ這いにさせる。
コルセットの紐を緩めながら腰を揺らすと、再び襲い掛かる快感にジュリエットの開いた口から甘い呻きが漏れ出す。
ジュリエットの着ているすべてを剥ぎ取り身に着けているのはオデルの送ったダイヤとエメラルドのネックレスと指輪だけになる。
晒された背中を下から舐め上げると、もう堪えるのは無理だとばかりにジュリエットが喘いだ。
「あぁ! あ……オデル……」
愛する女性の喜びを身体で耳で全てで感じ、これほどの幸福は他にないとオデルは何度も何度もジュリエットを絶頂に導き、自分自身も空になるまでジュリエットの中にしぶきを打ち付けて果てた。
毎朝の日課になってしまっているように眠るジュリエットの隣で起き上がり見下ろす。
今日はいつもより深く眠っているように感じるのは昨夜の無茶のせいだろう。
何度も何度も。最後にはジュリエットの意識が遠のいていたのに責め立て貪った。
疲れて夜着を着ることも出来ず眠りについたが、今朝はマリリンが起こしに来ない。
たぶんステファンが察して呼ぶまでは来ないようにしてくれているのだろう。
毎朝いつまでもこうしていたいと見つめ続けていたが、今朝はそれが思う存分できている。
裸のままでうつぶせになって眠るジュリエットの背中に自分の付けた跡を見つけ、気恥ずかしいのと同時に喜びを感じる。
シルビアの時はこんなことはしたことがなかった。
シルビアがあまりにもオデルに抱かれるのを堪えているように見えたので求めることも出来なくなったし、跡を付けることもいやだろうと出来なかった。
自分勝手にここまでのことを許してくれるとは思わなかったし、オデル自身もここまで求めたことはなかった。
ジュリエットは許してくれるだろうか。きっと許してくれるだろう。
女性を抱きしめてこれほど愛おしいと感じたことはなかった。愛されていると感じたのも始めてだ。
何度も頬を撫で額を寄せ、唇を求めてくれた。
名前を呼ばれて達した時はオデルの全身もわななき快感は増幅されるばかりだった。
満たされている。
欲だけが満たされているのではない。
愛する女性に愛されていることで初めて得ることが出来る満足感だ。
初めて本当の快感を得ることが出来、今までの快感は本物じゃなかったと知った。
自分が巡り合うべきベターハーフ。運命の片割れはジュリエットだったのだと実感している。自分の欠けていたものが満たされたのだ。
ジュリエットを愛しジュリエットに愛され、オデルはやっと自分が完全になったと感じた。
眠るジュリエットの頬を撫で乱れて顔にかかった黒く艶やかな髪をどけてやる。
「……オデル」
擦れた声で名前を呼ばれ咄嗟に手を引くと、まだ夢現のジュリエットがうっすらと開けた目でオデルを見上げた。
寝ぼけている様子さえかわいく思えるのは愛ゆえだろうか。
「起こしてしまったか?」
声をかけ頭を撫でると、普段は落ち着いていて一部の隙もない大人の女性であるジュリエットが少女のようにオデルの手を握り頬を摺り寄せて来た。
恋をしたばかりの青年のようにジュリエットの仕草に胸をキュンと高鳴らせ、堪らなくなったオデルはジュリエットの横に転がり額にキスをした。
昨夜あれだけ抱きつぶしたというのに、オデルの欲は今朝もまたジュリエットにふくらまされてしまう。
それをグッと堪えているというのに、ジュリエットの方はそれを知らないので仕方がないが、身体ごとオデルにすり寄り腕の中にすっぽりと納まってしまった。
ぴったりと密着したせいでジュリエットの腹にオデルの昂ぶりが押し付けられる。
気が付いたジュリエットがオデルを見ると、決まりが悪くなって口を引き結んだ。
「あなたがこんなに情熱的な方だとは知りませんでしたわ」
「オレも知らなかった。どうやら君にだけこうなってしまうようだ」
「そうですか。それは嬉しく思います」
「……嬉しいか?」
「はい」
「そうか」
ジュリエットはいつもと変わらぬ無表情だったが、オデルを喜ばせるような事を言うので抱きしめるオデルの腕に力が加わる。
もうすっかり日も差している朝だというのに、オデルは昨夜の続きのようにジュリエットを貪ってしまった。
この美しく清々しい女性が自分を『愛する夫』と言ったのだ。
聞き間違いではなかったのか? 本当にそう言ったのか?
夢のような言葉をどうしても現実だと確認したくて、馬車に乗る前に聞いてしまった。
すると、来た時と全く変わらない表情で『なにか問題でも?』と聞き返された。
『問題だ』と答えた。
大問題だ。事件に近い衝撃だ。
ジュリエットがオレを愛している!
なんだこの幸福感は!
決壊するように今まで経験したことのない熱いものが胸から込み上げ溢れ出る。
もう堪えきれないほどに。
馬車に揺られている時間がもどかしく、やっと屋敷に着いた頃には余裕は一切なかった。
ジュリエットを手伝うために付いて来るマリリンに来なくていいと言ってしまったのは、限界を超えていたからだ。使用人のことを気にしていられなかった。
マリリンを止めたことでわかったのか、聡いステファンがマリリンを引き受けてくれた。
もう一刻も早くジュリエットを自分の腕に包まなくては気が狂いそうだった。
いつもならば寝支度が終わってからオデルはジュリエットの部屋に入り共にベッドで眠るのだが、オデルは一緒にジュリエットの部屋へ入って行った。
先に入ったジュリエットの後ろでドアを閉めると、そのまま背後から抱きしめた。
この深紅のドレスを着て階段から降りて来た瞬間から、オデルはこうしたかった。
両腕で包むように抱きしめるオデルの腕をジュリエットが撫でたので、オデルの欲が決壊した。
顎のすぐ横にあるジュリエットの額にキスをして、そのまま耳、頬、首へと唇を滑らせていく。
オデルの腕を撫でる反対の手が、自分の首に埋めるオデルの頬を撫でたので、誘われるように首筋から耳までを舐め上げた。
ジュリエットが僅かに震えたのは官能の表れだ。
頬に手を添えられ耳たぶを口に含み吸いながら、抱きしめていた腕を解きジュリエットの細腰を撫で上げ胸のふくらみを包んだ。
ジュリエットの首が反りオデルの肩に乗せ頬に唇を寄せられると、オデルはジュリエットの鼻から唇を落とし唇まで滑らせる。
柔らかい弾力が触れ合うとジュリエットの唇が吐息を零しながら開いてオデルの舌を迎え入れた。
舌の上で舌が遊ぶとジュリエットの舌が絡むようにしてオデルの中に入ってきた。そのまま軽く吸い、それに答えるジュリエットの鼻息が頬を擽るので、更に深く貪っていく。
胸を包んでいた手がドレスを掴み引き下ろすと、ジュリエットの形の良いやわらかな乳房が揺れながら剥き出しにされる。晒された素肌のそれを手で包んでから手のひらで先端を転がすとジュリエットが大きく息を吸い込み胸が膨らむみ、オデルが貪る唇が一層深く求め合う。
口腔内で交換される唾液を飲み干すようにジュリエットが喉を鳴らす。ジュリエットを正面に向かせ腰を屈めて尻を腕に座らせるようにして抱えドアのすぐ横にあるチェストの上にジュリエットを乗せて座らせた。
ベッドまでの距離がもどかしく、辿り着くまでの時間も我慢出来なかった。
ジュリエットを見ると、オデルのきちんと撫で付けてあった前髪が落ちてしまったのを直すように額を撫でた。
ジュリエットの結われた髪を解くと、髪に挿してあった髪飾りのバラが付いたピンがはらはらと滑り落ちる。
この段になってもお互いなにも喋らず無表情のままだが、オデルにはジュリエットの瞳の中に確実にある熱を見た。
そして自分の瞳にも獰猛な欲が映し出されているだろうと、それをジュリエットが感じているだろうことがわかった。
顔を寄せるとジュリエットから唇が触れられ甘い了承がオデルに勇気を与える。このままジュリエットを欲していいのだと。
オデルはドレスの上から足を開きその間に身体を入れ首筋から乳房へと何度も吸いながら滑らせ先端までたどり着くと口に含んだ。
官能の色をした息が頭上から漏れ聞こえ、片方を含みながら舌で転がし、片方を指で摘まんで捏ねた。
ビクリとジュリエットの肩が潜まり、手がオデルの髪の中に入って来た。
これまでも何度も身体を重ねてジュリエットの身体が感じていることオデルも感じていた。
ジュリエットは声を上げないが息の熱さと潤いがそれをオデルに教え、もっと喜ばせたい気持ちが膨らんだ。
いつでも抱きしめたかったし繋がりたかったが、そこまでをジュリエットが望んでくれているかはわからなかった。
だから夜のベッドの中でしか求めなかったが、今日は無理だった。待てなかった。
ジュリエットのドレスのスカートをたくし上げ足を撫でながらドロワーズに手を掛ける。膨らみの先端を口に含んだまま腰に方腕を回して身体を持ち上げ、ドロワーズを引き下ろして脱がせながら両乳房の真ん中に唇を滑らせ強く吸った。
痛みにオデルの肩を掴んだジュリエットの手に力が入り、オデルは唇を離して顔を見上げた。
鼻先が赤くなり瞳が潤んで見える。
胸の真ん中にはオデルが付けた赤い跡がしっかりと残り、それを見たジュリエットの頬まで赤く染まった。
「止まらない」
オデルが訴えるようにジュリエットに言うと、ジュリエットは小さく頷いた。
ジュリエットも求めている。
オデルは燕尾のジャケットを脱ぎ白い蝶ネクタイを解きながらジュリエットに唇を求めるよう顎を突き出すと、両頬をジュリエットの手が包み求めに答えて唇を合わせてきた。
舌を絡めながら手で足を撫で上げ、ゆっくりと屈むとジュリエットの腰を掴んでずらし片足を自分の肩に担ぐように置いた。
何をされるのかがわかったジュリエットが息を呑み、オデルはまくり上げたスカートをジュリエットに押し付け握らせた。
肩に担ぎ上げた太ももに舌を滑らせながらジュリエットの中心を指で探ると、そこはすで濡れていた。
襞をかき分けて狭い入口を指で円を描くように撫でると、侵入を誘うように窄まり指が導かれた。
その少し上にある突起に口づけをすると、熱い息が吐かれるのが聞こえる。
舌で転がしながら徐々に硬くなるそれを吸い上げ舐り快感を与えていくと、オデルの肩に担ぎ上げた足に力が加わり背中を押されているようだった。
こんな格好にしたら恥ずかしいと嫌がるかもしれないと思いながらも、ジュリエットに深く快感を与えたくて下に降ろしていた足も持ち上げチェストの上に置き膝を立てて開かせた。
舐めながら見上げるとオデルに押し付けられるように抱えたスカートを握りながら見下ろし、無防備に開かれた口と眉間に寄った皺、何よりも艶やかに輝く瞳が更なる快感を求めて見えた。
煽られるように必死で舐り狭い柔肉の中へ指を進め擦るように丹念に掻き混ぜる。
潤いが増していくのを感じ指を増やして掻き混ぜ、舐る舌先の突起が硬く尖り膨れ上がると、開かせた両腿がグッと緊張しわなないた。
「はっ!はぁ……」
掻き混ぜていた指にドロリとした蜜が溢れて出され、ジュリエットの身体がビクビクと痙攣してから脱力しオデルの頭上にスカートが落ちて来た。
ジュリエットの胸が上下に動き呼吸が乱れる。オデルはジュリエットを達したのだという喜びを感じながら立ち上がりベストとベルトを脱ぐと痛いほどの欲の塊をズボンから取り出した。
高まり切り狂暴なほど大きく硬くなったそれをぐったりとするジュリエットの中心に押し付けると、ジュリエットの虚ろな瞳がオデルを見つめた。
溶けたように熱っぽい瞳で見つめられては、もうこれ以上ないほどの昂ぶりは破裂しそうだ。
擦り付けられた熱の塊を受け入れられると伝えるようにジュリエットがオデルの頬に触れ額を合わせて来る。
もう限界だというようにオデルはジュリエットの唇を唇で貪りながら擦り付けていた昂ぶりを蜜の溢れる柔肉の入り口に穿ち一気に最奥まで突き上げる。
「んぅっ……」
ジュリエットが唸りオデルの首にしがみつくと、身体ごと押し付けるように隙間なく抱きしめながら腰を引き、再び突き上げる。
「あっ!」
ジュリエットがこんな風に声を上げるには初めてのことだった。
煽られた腰は猛然と注挿を繰り返し押し付け合った胸がこすれ合いジュリエットは身体を反らす。
オデルの身体に巻きつけられた足を解いて片足の膝裏に腕を通し担ぎ、更に深く腰を押し付けていくとジュリエットの目尻に涙が浮かぶ。
「……苦しいか?」
息が上がりなんとか絞り出した声で確認すると、ジュリエットは身体を捩りながら首を振る。
「すごくて……。気持ちが、いいので……」
身体でそれは感じていても、言葉で聞くと胸がギュっと締め付けられ喜びで苦しくなる。
「ジュリエット……っ」
意識も飛びそうなほどの快感がオデルを支配し、絶頂が近くなるにつれ注挿が加速する。
「あ! あぁ!」
肉のぶつかり合う音が部屋に響き、オデルの切実さがジュリエットの身体を揺さぶる。
ジュリエットが高い声で喘ぎオデルの熱の塊を包む肉壁が収縮して締まり、締め付けられたオデルは呻いて達した。
「くっ!」
最奥にしぶきが打ち付けられ、オデルより先に達していたジュリエットの身体がビクビクと痙攣する。
ジュリエットの反った身体を強く抱き締めながら最後の突き上げをしても、昂ぶりはまだ静まる様子はなく硬いままで収縮に刺激され続けている。
「足りない。まだ、足りない……」
ぐったりとオデルに身体を預けるジュリエットを繋がったままで抱き上げ、ベッドまで運ぶ。
まだ整わない息のままドレスの背中にあるボタンを外し、たくし上げて脱がすと繋がったままでジュリエットの腰を持ち上げベッドの上に四つ這いにさせる。
コルセットの紐を緩めながら腰を揺らすと、再び襲い掛かる快感にジュリエットの開いた口から甘い呻きが漏れ出す。
ジュリエットの着ているすべてを剥ぎ取り身に着けているのはオデルの送ったダイヤとエメラルドのネックレスと指輪だけになる。
晒された背中を下から舐め上げると、もう堪えるのは無理だとばかりにジュリエットが喘いだ。
「あぁ! あ……オデル……」
愛する女性の喜びを身体で耳で全てで感じ、これほどの幸福は他にないとオデルは何度も何度もジュリエットを絶頂に導き、自分自身も空になるまでジュリエットの中にしぶきを打ち付けて果てた。
毎朝の日課になってしまっているように眠るジュリエットの隣で起き上がり見下ろす。
今日はいつもより深く眠っているように感じるのは昨夜の無茶のせいだろう。
何度も何度も。最後にはジュリエットの意識が遠のいていたのに責め立て貪った。
疲れて夜着を着ることも出来ず眠りについたが、今朝はマリリンが起こしに来ない。
たぶんステファンが察して呼ぶまでは来ないようにしてくれているのだろう。
毎朝いつまでもこうしていたいと見つめ続けていたが、今朝はそれが思う存分できている。
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シルビアの時はこんなことはしたことがなかった。
シルビアがあまりにもオデルに抱かれるのを堪えているように見えたので求めることも出来なくなったし、跡を付けることもいやだろうと出来なかった。
自分勝手にここまでのことを許してくれるとは思わなかったし、オデル自身もここまで求めたことはなかった。
ジュリエットは許してくれるだろうか。きっと許してくれるだろう。
女性を抱きしめてこれほど愛おしいと感じたことはなかった。愛されていると感じたのも始めてだ。
何度も頬を撫で額を寄せ、唇を求めてくれた。
名前を呼ばれて達した時はオデルの全身もわななき快感は増幅されるばかりだった。
満たされている。
欲だけが満たされているのではない。
愛する女性に愛されていることで初めて得ることが出来る満足感だ。
初めて本当の快感を得ることが出来、今までの快感は本物じゃなかったと知った。
自分が巡り合うべきベターハーフ。運命の片割れはジュリエットだったのだと実感している。自分の欠けていたものが満たされたのだ。
ジュリエットを愛しジュリエットに愛され、オデルはやっと自分が完全になったと感じた。
眠るジュリエットの頬を撫で乱れて顔にかかった黒く艶やかな髪をどけてやる。
「……オデル」
擦れた声で名前を呼ばれ咄嗟に手を引くと、まだ夢現のジュリエットがうっすらと開けた目でオデルを見上げた。
寝ぼけている様子さえかわいく思えるのは愛ゆえだろうか。
「起こしてしまったか?」
声をかけ頭を撫でると、普段は落ち着いていて一部の隙もない大人の女性であるジュリエットが少女のようにオデルの手を握り頬を摺り寄せて来た。
恋をしたばかりの青年のようにジュリエットの仕草に胸をキュンと高鳴らせ、堪らなくなったオデルはジュリエットの横に転がり額にキスをした。
昨夜あれだけ抱きつぶしたというのに、オデルの欲は今朝もまたジュリエットにふくらまされてしまう。
それをグッと堪えているというのに、ジュリエットの方はそれを知らないので仕方がないが、身体ごとオデルにすり寄り腕の中にすっぽりと納まってしまった。
ぴったりと密着したせいでジュリエットの腹にオデルの昂ぶりが押し付けられる。
気が付いたジュリエットがオデルを見ると、決まりが悪くなって口を引き結んだ。
「あなたがこんなに情熱的な方だとは知りませんでしたわ」
「オレも知らなかった。どうやら君にだけこうなってしまうようだ」
「そうですか。それは嬉しく思います」
「……嬉しいか?」
「はい」
「そうか」
ジュリエットはいつもと変わらぬ無表情だったが、オデルを喜ばせるような事を言うので抱きしめるオデルの腕に力が加わる。
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