機龍世紀3rdC:暗黒時代~黒髪の騎狼猟兵

武無由乃

文字の大きさ
11 / 58
Episode 1 始まりの冒険

Chapter 5 他大陸の地図

しおりを挟む
 かのルソンでの死闘から三日が経った。
 一度オルドカシュガンへと戻ったアスト達は進むべき次の町を、ルソンの隣のフレンバーに定め旅を始めた。その道は、妖魔などの襲撃が少しあっただけできわめて順調であり、フレンバーで夜を過ごした後ガイン大橋を目指して街道を進んでいった。
 そして、フレンバーを立ったその日の夕方、アスト達はガイン大橋の砦の周囲にある下町へと到着していた。

「?」

 リックルが何やら首をかしげて町の各所を見渡している。

「どうした? リックル何かおかしなことでもあるのか?」

 アストがリックルに尋ねる。それに答えを返すリックル。

「いや……何か妙に旅人が多いなって思って……」
「え?」

 リディアは周りを見渡す。確かに馬車などを連れた商隊らしき一団や、大荷物を背負った旅人をかなりたくさん見ることが出来る。

「ここっていつもこんな風じゃないの? 旅の重要拠点なんだし……」

 リディアのその言葉に、リックルは言葉を返す。

「もちろんこのぐらい多いときは確かにあるけど……。これ全部ガイン大橋の向こうから……フォーレーンから出てくる旅人みたいだよ?」
「あ!」

 アストは気が付いた。確かにリックルの言う通り、これら沢山の旅人はガイン大橋の方角からやってくる者ばかりだ。
 何か嫌な予感を感じたアストは旅人の一人に話しかけてみる。

「あの……すみません」
「なんだ?」

 不機嫌そうに旅人の男は返す。

「これって、みんなフォーレーンから来た旅人なんですか?」
「何言いてんだ……。俺は北東の町からフォーレーンを目指して今日来たんだ……。それ以外の連中も大体事情は同じだよ……」
「え? それってどういうことですか?」
「詳しくはガイン大橋の兵士に聞いてくれ……」

 その旅人はぶつくさと文句を言いながら去って行ってしまう。

「? なんだ?」

 旅人の機嫌が悪そうなのがなんとも気になる。
 よく見ると、多くの人々が、さっきの男と同じように、眉間に皺を寄せて周りに文句を言っているように見える。

「むう……」

 アストは一瞬考えた後、リディアたちの方を見て言った。

「とりあえず……ガイン大橋に行ってみよう」

 その提案にリディアたちも頷いた。


◆◇◆


 町を西へと進んでいくと、目前に巨大な塔が見えてくる。リックルが指さして言う。

「あれがガイン大橋の東砦だよ」
「へえ……」

 それは、この世界の技術レベルではありえないような巨大建築であった。
 その塔は高さが200m近くあるだろうか。現代のビルにすら匹敵する四角柱型の塔であった。

「あの塔の天辺から、グロリアの大河の向こうにあるフォーレーンを見守ることが出来るのさ」
「これはすごい……」

 アストとリディアは純粋に驚く。ボーファスの大地には、これほどの建築物は見られなかったからである。
 アスト達はさっそく塔の根元にある、ガイン大橋へ入るための関所へ向かう。しかし、

「?! 扉が……」

 ガイン大橋へと入るための入り口を、木製の巨大な扉が完全にふさいでいる。その周囲には旅人が沢山ごった返しており、砦の兵士たちがそれらの対応を行っているようであった。

「ガイン大橋に入れない……のか?」
「みたいだね……何かあったのかな?
ちょっと待ってて……」

 アストのその言葉にリックルが答える。
 リックルはその小柄な体を利用して、旅人たちの脚元をくぐって、一人で前へ前へと進んでいく。そして、砦の兵士のところにたどり着いた彼女は、兵士としばらく話をしてからこちらへと帰ってきた。

「ダメだ……ガイン大橋が通れなくなってる……」
「え? それってどういうことだ?」
「それが……、数日前にガルチャー海の海賊艦隊がフォーレーンを襲ったらしくて、その時に周囲の橋をあらかた落とされちまったらしいんだ」
「海賊?!」

 リックルの言葉にリディアが驚く。

「海賊って……、あの海の盗賊団?」
「その通りさ……。ここいらの海賊は、よく海の近くの町や村を襲って略奪していくんだ」
「それは……フォーレーンは大丈夫なのか?」

 そうアストが聞く。その言葉にリックルは答える。

「詳しくは聞かなかったけど。ギルドの仲間が何とか海賊どもを追っ払ったって聞いた。
……で」

 そう言って一呼吸置くと、リックルは少し嬉しそうに次の言葉を放った。

「それを撃退した英雄ていうのが……あのエルギアスとアリアだったっていう話だよ!!」
「え?!!」

 それは驚きの事実であった。
 エルギアスたちは、ルソンに立ち寄る前にフォーレーンに居て、そこで海賊襲撃にあったということか。

「あの二人……ほとんどの海賊を叩き潰して、海賊艦隊の船を数隻撃沈したらしい!!
さすが大陸でも最強の呼び声高い夫婦だ……」
「そうか……さすがというか……何というか……」

 アストはさすがに呆れてしまった。そこまで強い人間というのもこの世界にはいるらしい。

「しかし……」

 アストは頭をかきながら考える。

「そうすると……ガイン大橋は復旧しないと入れないってことか?」
「そう……まだ復旧のめどが立ってないって」
「むう……できたら今日中にフォーレーンへ入りたかったが……」
「それは無理だね……。他の旅人も諦めて、北へ向かうまわり道に切り替えてるらしいし」
「北か……。確か鉱山都市があったな」
「そう。そっちへ回り道すれば三日後ぐらいにはフォーレーンへ着けるよ」

 アストは少し考えてから決めた。

「リディア……リックル……。今日はここで一晩宿をとる……。そして北の鉱山都市を通って、フォーレーンへ向かおう」
「お兄ちゃんがそう言うならいいよ」

 リディアはそう答える。リックルは――、

「まあ仕方がないね……、旅っていうものはそうそう予定通りにはいかないもんさ」

 そう言って笑った。

(まあ……これ以上異常なことが起こらない方が助かるんだけどね……)

 アストは一人心の中でそう呟いた。


◆◇◆


 翌朝、アスト達は北の鉱山都市へと進路を取った。
 グロリアの大河の横を通る街道をアスト達はさかのぼっていく。そうしてしばらく行くと半日ほどで深い森林地帯へと足を踏み入れていた。

「鉱山都市へはあとどれくらいだろうな?」

 そのアストの問いにリックルが答える。

「まあ、まだまだではあるけど。少なくとも日が落ちる前には着けるよ」
「そうか……、ならそこでまた宿を取らないといけないな」

 アストは自分が持っている貨幣を確認する。
 オルドカシュガンにある両替商で、宝石を貨幣に替えてきていたのである。
 ボーファスの大地以外では貨幣がないと何もできない。それは知っていたが――。

(予定が狂って、結構出費してるな……。気をつけないと……)

 そう心の中でつぶやきつつため息を付く。
 さすがに今の武器防具を売らねばならないようなことにはなりたくない。何か貨幣を手に入れる方法を考えないと――とアストは一人考えていた。

 それからどれだけ森の中を進んだのか――。前方に山脈群が見えだしたときにその事件は起こった。

「きゃあ!!」

 まるで定番であるかのように女性の悲鳴が響く。

「おい! まさか?!」

 いやな予感を感じながら、アスト達は乗騎を走らせる。
 前方に複数の人影が見えてきた。

「あなたたち!! 約束が違います!! こっちは方向が違う!!」

「ははは!! そんなの当たり前だろうが!! わざとこっちへ来たんだよ!! バカ女が!!」

 女性一人を、馬に乗った男数人が囲んでいる。
 男たちは下卑た笑いをして女性の全身を舐めるような目で見ている。

「アレは?!」

 アストはその女性を見て驚く。
 それは黄の民では見られない、美しい金髪の女性だったからである。

「青の民?」

 リックルが叫ぶ。アストはゲイルを走らせながら狼上弓を構えた。

 びゅん!!

 風切り音とともに矢が飛翔する。

 どすん!!

 その矢は男たちの馬の足元へと突き刺さった。

「な? なんだ?」

 いきなりのことに驚きを隠せない男達。

「そこまでだ!!」

 アストがそう叫ぶと男たちは苦い顔をした。

「クソ! こんなときに旅人だと?! 正義の味方のつもりかよ?!! やっちまえ!!」

 そう言って男たちは腰の長剣を抜き放つ。それを見て、アストは男達への容赦を捨てた。

 びゅん!!

 アストの矢が一本飛翔する。
 その矢を受けて男の一人の首が吹き飛んだ。

「げ!! まじかよ!!」
「やるなら容赦はしない!!」

 アストがそう叫ぶと、男たちは剣を捨てて、街道を鉱山都市へと向かって逃げ去っていく。
 そこには女性と死んだ男とその馬だけが残った。

「大丈夫?」

 女性にリディアが話しかける。

「は……はい。ありがとうございます」

 そう言って言葉を返した女性は、きれいな金髪碧眼の青の民であった。

「何があったんですか?」

 アストがそう聞くと女性はおずおずと話し始める。

「実は……私には歴史学者をしている父がいるのですが……」
「歴史学者?」
「そうです……その学者の父が、帰る予定の日になってもカシムの塔から帰ってこなくて……」
「カシムの塔って……」

 リックルがそう呟く。アストはリックルに尋ねる。

「知ってるのか?」
「うん。それってこれから向かう鉱山都市のちょうど西にある遺跡の事だよね?」

 そのリックルの言葉に女性は頷く。

「そうです……。その塔に父を迎えに行こうと思って……。それでお金を払って傭兵を雇ったのですが……」
「その傭兵っていうのがアレか?」

 アストはそう言って死体となって倒れている男を示す。
 女性は涙を流して泣き始める。

「まさか……騙されて攫われかけるなんて思ってもみなくて……」
「それは……、あまりに軽率な判断だね」

 リックルが真面目な顔をして言う。

「通りすがりのあたしが言うことじゃないかもだけど……。今の世の中あんたみたいな弱者を騙そうとする連中は多い。気をつけないと……あたしらが居なかったらあんた……連中のおもちゃにされてたよ?」
「はい……すみません」

 女性は泣きながら頭を下げた。
 ――と、不意にリディアが話に割り込んでくる。

「まあまあ……リックルそれぐらいにしようよ。ねえ? あなた今鉱山都市に住んでるの?」
「え? はいそうです」
「なら……案内してくれるかな?」
「あ……はいわかりました」

 女性は涙を拭いて頷いた。
 その女性を見ながらアストは考える。

(カシムの塔……か)

 アストはその時心の中で一つの決断を下していた。


◆◇◆


 その日の夕方ごろ、助けた青の民の娘の案内で、アスト達は鉱山都市ロイドへと足を踏み入れた。

『鉱山都市ロイド』
 それはカディルナの地において数か所しかない、ミスリル鉱石の取れる黄の民の重要拠点の一つである。
 ここは特に、かつての統一文明時代の遺跡であるカシムの塔を西に望み、過去の遺物がよく発掘されることでも有名であり、そう言ったモノを目的とした採掘者なども住む、黄の民有数の山岳都市のひとつであった。

「そうか……それじゃあ、リンのお父さんは古代統一文明時代の歴史学者さんなんだね?」

 そうリディアが助けた娘・リンに聞く。リンは頷いて答える。

「そうです……。もともと私と父は、北西のゲイランディア諸島に住んでいたんですが、カシムの塔の話を聞いて去年移住してきたんですよ」
「カシムの塔ってそんな有名なのか?」

 アストがリンに訊ねる。リンは苦笑いして答える。

「いいえ……。あくまでも学者の間で有名ってだけです。私もまさか、カシムの塔の調査のためだけに、移住する羽目になるとは思ってもみなくて……」
「ははは……そりゃあいろいろ豪快なお父さんだね? そのお父さんってなんていう名前?」

 そうリックルが訊ねる。リンは答える。

「アークって言います。そんなに有名でもないんで知らないでしょう?」
「うん知らない……」

 リックルははっきりと言い切った。それを聞いてアストとリディアは苦笑いした。

「……さて、お兄ちゃん? 今日の宿だけど……」

 不意にリディアがそう言う。アストは少し考えてから答える。

「その事は少し待ってくれ」
「え? どういうこと、お兄ちゃん?」
「ふむ……」

 アストはリディアに頷いてから、リンの方に向き直る。

「リンさん……。貴方カシムの塔から帰ってこないお父さんを探しに行きたいって言っていたね?」
「え? はい……そうですが?」
「それを俺たちが代わりに引き受けようと思うんだが……」

 それはいきなりの提案であった。リンは驚いた顔でアストを見る。

「本当ですか? 引き受けていただけるなら、それほどありがたい事はありませんが……」

 リンのその言葉に、アストは真面目な顔で答える。

「その……。その代わりと言っては何ですが……。このロイドに滞在している間の宿を貸していただくのと、数日分の食料をいただけませんか?」

 そのアストの言葉にリディアが呆然とする。

「ちょっとお兄ちゃん……。モノを取るの? そんな事、普通にタダで引き受けてもいいじゃない?」

 そのリディアに向かってアストは答える。

「リディア……。旅をするのにはいろいろ必要になってくるんだ……。でもお金は無限に沸いてくるわけじゃない。これはボーファスの大地の物々交換と同じだよ」
「う……。それは……」

 リディアはアストの言葉に口ごもる。その姿を見てリンは笑って言った。

「そんな事ならお安い御用ですよ。どうぞうちに泊まっていってください。旅に必要な食料も用意させていただきますわ」

 その答えにアストはホッと胸をなでおろした。これで何とかお金の節約になる。

「では……さっそく私の家に行きましょうか?」

 そう言ってリンはアスト達を促した。
 こうしてアスト達は今夜の宿を確保することに成功した。


◆◇◆


 その晩、リンとその父の家――

「これが私の父の顔です」

 リンは一枚の肖像画をアスト達に見せる。

「ほう……これが……」

 それは、いかにも好奇心旺盛そうな、子供のような瞳をした金髪碧眼の男であった。

「この人を探すんだね?」

 リディアはリンに訊ねる。

「はい……でも特に異常がなければ、探すまでもなく、普通にカシムの塔で会えると思いますが……」

 リンのその言葉にアストが返す。

「でも何か嫌な予感を感じたんだろ? だからこそ傭兵を雇った……」
「はい……そうです。嫌な噂を聞いたので……」
「嫌な噂?」

リンは少し考えて答える。

「その……カシムの塔の方で、鎧を着た騎士を見たと言う人がいて……。その騎士というのは、聖バリス教会の騎士なんじゃないか? ……っていう」

 そのリンの言葉にアストは驚く。

「聖バリス教会?!!」

 アストは決して忘れることが出来ない過去を思い出す。
 突如襲ってきた騎士――、姉を攫ったかもしれない連中――、
 それこそ聖バリス教会の統一使徒軍――。

 アストはいつの間にか今にも泣きだしそうな苦しげな顔になっていた。
 その表情を見て、察したリディアが話題を変える。

「ねえ!! リンこの地図どこの地図なの?」

 努めて明るくリディアは言う。リンはリディアの方を振り返っていう。

「地図?」
「うん! この地図! 私たちが持っているソーディアン大陸地図にはない地形に見えるんだけど?」

 リディアは壁にかけられている大きな地図を指さす。リンはその地図を見て言った。

「その地図は……、父の故郷の地図……だそうです」
「お父さんの故郷? それってゲイランディア諸島? でもこんな地形の島ってあったっけ?」

 リディアはそう言って首をひねる。
 確かにアスト達の地図には、ない地形がこの地図には描かれていた。それだけではなく……。

「これって、結構巨大な島? ……いや大陸の地図じゃない? なんか至る所に町のマークとか、城のマークとか書かれてるし。もしかして……これ他大陸の地図?」

 リックルがそう口を挟む。リディアは苦笑いしつつ答える。

「ま……まさか……。青の民は昔他大陸から渡って来た人だって聞いたことはあるけど……。最近、移住してきたって噂は聞かないよ?」

 リディアとリックルは不審げな表情で顔を見合わせる。
 アストはその事についてリンに訊ねた。

「まさか……貴方のお父さんは……他大陸人なのか?」
「う~ん? それはわかりません。私はれっきとしたゲイランディア諸島生まれですし……。でも……確かにちょっとお父さん、他の人とは違う訛りがあって……」
「それは……」

 アストは考え込む。
 自分は異世界からやってきたのだ――、他大陸からやってきた人がいてもおかしい話ではない。

「それで……この地図に書かれているのは、なんていう所なんだい?」

 そうアストが聞くと、リンは少し考えてから答えた。

「父さんに昔聞いた時は……こう言っていました……」

 その後の言葉を聞いて、アスト達は全員息をのんだのである。

「第一のセイアーレス……と」


◆◇◆


 翌朝、アスト達は装備を整えてから、カシムの塔へと向かった。
 その時、リンも同行しようとしたが。それはアストが丁寧に断った。もし、カシムの塔に何か良からぬものが居たら、リンを守って戦わなければならなくなる。
 どうも、アストは昨日の話が、心にひっかかっていたのである。

「聖バリス教会……か」
「何? お兄ちゃん?」
「いや、なんでもない……」

 アストは小さくつぶやく。
 因縁の相手とこれから対決せねばならないかもしれない。


◆◇◆


 ちょうどそのころ、カシムの塔の近くの森の中。

「ふん……結構いるじゃないか。聖バリス教会の騎士どもが」

 草の影から一人の男が、塔の入り口を覗いている。

「あそこにいる見張りは、鎧を身に着けていないが……。カモフラージュのつもりなんだろうな……。動きでバレバレなんだが」

 そう言って男は笑う。

「さて……どうやって、塔に忍び込むかな?」

 塔の根元からてっぺんまで見てそう呟く。

「ふう……アークの奴……こんな面倒ごとに巻きこまれやがって。いきなり呼びつけても、こっちにはこっちの仕事があるっていうのに」

 男は背中に背負った、装飾の入った杖を手に持ち替える。その杖には5つもの精霊固定具が見て取れる。

「まあ……やることやって、さっさと帰るかね」

 男は――バルディ・ムーアは――、
 そう言ってため息を付くと、音もなく森の中に消えて行った。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

やさしい異世界転移

みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公 神洞 優斗。 彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった! 元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……? この時の優斗は気付いていなかったのだ。 己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。 この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する 

namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。  転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。  しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。  凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。  詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。  それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。  「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」  前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。  痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。  そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。 これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...