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Episode 1 始まりの冒険
World Building 4 都市形態の基本とカディルナ東部地方
しおりを挟む●はじめに:
この世界の都市形態の基本と、最初の舞台であるカディルナ東部地方の主要都市・集落の解説を行います。
●白龍神ヒューディアの統治と都市国家体制の始まり:
ソーディアン大陸では長らく白龍神ヒューディアによる統治が行われていました。その統治下では、人間族の都市間においては、比較的緩やかな繋がりしか存在せず、特定の国家が他を制圧して大きな領域国家になるなどということも起こりませんでした(もともとヒューディアによって統一されている巨大領域国家のようなものだったのです)。 そのまま、白龍神ヒューディアによる統治を失ってしまった人間族は、混乱の中で都市単位で防壁を築いて独立した統治をおこなうようになりました。これが現在にまで続く都市国家体制の始まりとなります。
さらに、元々人口が3000人を超えていた都市国家は、その近隣の農村(町規模のものも含む)を庇護下において、半ば統治するようになりました。しかし、そういった農村は外敵から守ってもらう見返りに税を納める者達であり、その都市国家の国民とは明確に区別されます。
●ソーディアン大陸・人間族の都市形態:
ソーディアン大陸・人間族の人口密集地は、特定地方最大の都市と呼ばれる大都市でだいたい人口5~15万人になります(これ以上の大都市はソーディアン大陸には存在しません)。それ以外の大半の人口密集地は、人口200~800人の村、人口1000~2000人の町、人口3000~6000人の小都市、人口1~2万人の中都市、ということになります。
人口が3000人を超える人口密集地(=都市)の、そのうちに含む農業人口は1割にも満たないのが普通です。このため、たいていの都市はその半径20~30km以内に100程の農村を抱え、これが都市の農業基盤の役割を果たしています。これを衛星農村と呼びます。
衛星農村の平均的な内訳は、1000~2000人規模の町8%、500~1000人規模の村12%、残り80%は200~500人規模の村といったところで、だいたい人口50000人程度を抱えている計算になります。そして、これで賄えない分の食料を他国との交易で手に入れているのです。
ソーディアン大陸の村は、妖魔族などの外敵から身を守るために比較的大きな集落であるのが普通です(人口50~100人程度の小村では妖魔族に一瞬で潰されてしまいます)。
町規模の人口密集地は、近隣の大国の庇護がない限り、独立した王をいただいてそれによって統治が行われています。それらの大半は農業国家であり、単独で農業基盤を維持し、それぞれが独立しています。
●ソーディアン大陸・都市国家の貴族:
ソーディアン大陸の各都市国家にも貴族は存在します。
基本的な都市国家における貴族階級は、国王とその親族、直属の家臣、騎士の称号を与えられた人と言うことになります(成人していない貴族縁者は貴族階級には含まれません)。
国王の親族はすべて『公』を名乗ります。国王の直属の家臣は『卿』を名乗ります。そして、その下に『騎士』が存在しています。
『卿』は国王の家臣に与えられる世襲制の称号であり、『騎士』は騎士の家系の家の者が見習いを経て成る非世襲制の称号です。どちらの親族も貴族階級には含まれませんが、半ば特別視されて貴族に準ずる地位を持っています。
特に巨大な都市国家は、『公』の上に『上公』、『公』の下に『亜公』が、『卿』の上に『上卿』が追加されます。『上公』は国王の兄弟、『亜公』は国王の傍系親族に与えられる称号です。『上卿』は国王の重臣に特別に与えられる特別称号です。
●ソーディアン大陸・民族別人口:
ソーディアン大陸の総人口と、民族別人口を解説しておきます。
ソーディアン大陸総人口:約900万人
<民族別総人口>
◇黄の民:約190万人
◇赤の民:約180万人
◇黒の部族:約135万人
◇青の民:約120万人
◇緑の民:約110万人
◇灰の民:約80万人
◇魔龍の眷属:約60万人
◇無色の民:約16万人
◇紫の民:約45000人
◇白の民:約27000人
◇アルティス族:約9000人
◇その他(※):約9000人
※ 異世界や他大陸からの異邦人、あるいは少数民族をまとめた人口
●カディルナ東部地方:
総人口:約60万人(黄の民)
主要国家:フォーレーン、ラシド、ロイド、リーバー、フレンバー、デンバート、ブラム、ガノン、ルソン、他17国家
カディルナの地第二の大都市フォーレーンを中央に臨む一帯をカディルナ東部地方と呼びます。
この地方には、ほんの小さな町や村を含めて、約1200の都市が存在します。このうち都市国家は26存在し、そのうち3は人口3000人を超えています。それら三大国の庇護下にある農村は約260です。そしてそれらを引いた900程が独立した農村ということになります。
ここらの地形は比較的平地が少ないため、農地は他の地域より小さくまとまっているのが特徴です。
●主要都市・集落:
☆カディルナ東部地方三大国:
◇フォーレーン/人口:約5万人
貴族階級(※1):約250人
兵士階級(※2):約4500人
農業従事者(※3):約6000人
統治農村人口(※4):約50000人
※1 国王、貴族、騎士、その配偶者、成人した貴族縁者の合計。
※2 職業軍人と貴族の私兵の合計数。常備兵。
※3 都市内で農業に従事し、緊急時に兵として動員される人員数。臨時徴用兵。
※4 半径20~30km以内に存在する農村の総人口。
◇港湾都市ラシド/人口:約6000人
貴族階級:約30人
兵士階級:約500人
農業従事者:約750人
統治農村人口:約40000人
◇鉱山都市ロイド/人口:約4000人
貴族階級:約20人
兵士階級:約400人
農業従事者:約450人
統治農村人口:約25000人
☆カディルナ東部地方小国家群:
◇リーバー/人口:約1800人、兵力(※):800人
※ その国が動員できる兵の限界値。都市と違い臨時徴用兵が主力であるため、必ずしもすべてを動員できない。
◇フレンバー/人口:約1600人、兵力:750人
◇デンバート/人口:約1500人、兵力:550人
◇ブラム/人口:約1400人、兵力:600人
◇ガノン/人口:約1200人、兵力:550人
◇ルソン/人口:約1000人、兵力:400人
他約17国家の人口は1500人前後、兵力は500~700人程度。
☆カディルナ東部地方独立集落郡:
約900集落の人口は200~800人程度、兵力は人口の約40%程度。
●おまけ・旅人の移動距離:
徒歩でも馬(それに類する騎獣)でも1日のだいたいの移動距離は30km程度です。
これは、ペースを考えて無理せず旅を行った場合の距離です。馬を急がせた場合は約1.5倍くらいにはなります。これでは徒歩も馬もほとんど一緒ではないか、と思うかも知れませんが馬を連れている場合、その分大量の荷物を持つことが出来ます。
この世界の旅にとってはやはり馬の類は重要な存在なのです。
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