機龍世紀3rdC:暗黒時代~黒髪の騎狼猟兵

武無由乃

文字の大きさ
53 / 58
Episode 3 失われし霊樹を求めて

World Building 17 アーク教授の人類種図鑑

しおりを挟む
●はじめに:
 アーク教授の記した世界人類種図鑑より、このサイクレスト世界の代表的な人類に関する記述に限定して簡単に解説します。
※ 人類種全てを網羅はしていません(これらの種族は、今後作中には登場してこない可能性があります)。

●旧人属:
 もっとも古い歴史を持つ人類種。本来、このサイクレストに住む人類は彼らだけであったとされている。
 その特徴は、繁殖力が旺盛であり、様々な土地に適応できる柔軟な思考と肉体を有することである。外見的特徴はさまざまであり、土地ごとの特色を得て他の民族とは区別される。しかし、魔法的特殊能力は一切持たず、さらに種族的精神傾向として、「天の魔導」を求めるということが知られている。
「ソーディアン大陸人」:
 この世界では比較的スタンダードな人類種。地域ごとに髪色や目の色が変わってくる。
 自らを色に関する名前で呼ぶ傾向があり、それらはたいてい体の一部の特徴を指した言葉である。
 古い神々への信仰と、それを基盤とする魔法文明を有する。
 実はサイクレスト世界における旧人類種としては、最も遅れた文明レベルになっている。
「セイアーレス大陸人」:
 ヴァニュシオン人を除けば、サイクレスト世界で最も高度な文明を持つ人類種。
 それらはかつての「天の魔導」及び、それを基にする魔導学を基盤に発達したものであり、一見魔法に関係していなさそうな技術も、細かい部分で魔法に依存するものであったりする。
 それはこの大陸の代表的な武器である銃器にも言える話であり、実は異世界(地球)の銃器をそのまま持ってきても、この世界の銃器ほどの威力は再現できない。
「イ・ラプセル大陸人」:
 ティルナノグ(イ・ラプセル)大陸の土着旧人類種。
 妖精属との混血が進んで、生まれながらに魔法的な能力を持つ者が多い。
 特に魔法との親和性が高く、各旧人属のなかでも最も魔法の扱いにたけた人類種である。
「ヴァニュシオン人」:
 ティルナノグ(イ・ラプセル)大陸に住む旧人属。かつての支配民の直系の子孫であり。自らを「咎人の民」と称する人々。
 黒髪・黒い瞳が特徴で、「天の魔導」を今も残し、それを封印・管理することを生涯の使命とする民族である。

●新人属:
 古代統一文明時代に生まれた肉体改造人種。多くが動物の特徴を有し、特徴的な耳と尾を持っている。
 一部、妖精族を名乗っている民族も、実はこちらに属しており、直接的に妖精属とのつながりは無い。
「アルティス族」:
 猫の特徴を有する新人属。一部大陸では独自の文明をもって生活している、旧人属と同じく広い生息範囲を持つ好奇心旺盛な民族。
「ウルファス族」:
 犬の特徴を有する新人属。セイアーレス大陸でのみ見られる、旧人属と同じ領域に暮らす、独自文明を持たない民族。
「ドラゴニアン族」:
 竜種の特徴を有する新人属。星界に「大陸型機龍」を住みかとして暮らす、最も文明の発達した民族。
「ソーディアンエルフ族」
 ソーディアン大陸で妖精族を名乗る新人属。彼らは特徴的に、新人属に含まれる存在であり、妖精族とのつながりは存在しない。
 彼らが、なぜ妖精族の文明を継承したのかは不明である。
「ソーディアンドワーフ族」
 ソーディアン大陸で妖精族を名乗る新人属。彼らもまた新人属であり、モグラ人の特徴を色濃く残す民族である。
 彼らの獣尾は退化しきっており、ほとんど見ることはできない。魔導技術の残り香を残し、大陸でも屈指の文明を誇る。

〇妖精属:
 無生物の霊的エネルギーが人の形を得て生まれる特殊な知的生命。
 もっとも、一部の種族はその特徴が退化して、通常の生殖にて増える能を得ているものもある。
 しかし、彼らはその本体との繋がりを、完全に消すことはできず、その本体の状況に身体能力や感情、生理的機能が左右されてしまう。
「ニンフ族」:
 イ・ラプセル大陸独自の知的生命。
 無生物を本体として、その霊的エネルギーがヒトの形をとって生まれる。
 その本体は多岐にわたり、大陸、海、森、谷、河、植物、家屋、などあらゆる無生物に生まれる可能性を持つ。
「パック族」:
 大陸妖精。大陸そのものを本体とする妖精属。通常の生殖法で増える。
 大陸の状況に左右され、一部邪悪な精神に支配されたものも多い。
「ディナシー族」:
 大陸妖精。こちらはイ・ラプセル大陸を本体とする妖精属。
 パック族に比べて大陸の影響を受けない、確立した精神的構造を持ち、人類と変わらない発達した文明を有する。
 耳が長くエルフ族にそっくりではあるが、獣尾を持たない、明らかに新人属とは違う特徴を持つ。
 何より、大陸の生命力を継承しているため、他の妖精と比べても長い寿命を持っている。
「ドヴェルグ族」:
 火山妖精。大陸でも地底の溶岩にその本体を持つ妖精属。
 火山の生命力を継承し、ドワーフ族のように地底に巨大文明を築いている。
 その地下帝国は、イ・ラプセル大陸全土に及び、地下世界を支配している。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

やさしい異世界転移

みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公 神洞 優斗。 彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった! 元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……? この時の優斗は気付いていなかったのだ。 己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。 この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する 

namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。  転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。  しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。  凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。  詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。  それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。  「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」  前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。  痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。  そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。 これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。

処理中です...