主人公の幼馴染みを好きになってしまった話

希望

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ナンパ撃退

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 「まぁそれは個人の自由だし、なにも言わないが。ん?何か不良ぽいやつが長濱さんに近づいてきたな」

 たぶんナンパだろうが、森田が近くにいるから、大丈夫だろう。あいつ主人公だしな。どんな相手でも怯むことはないからな。むしろ主人公のオーラで周りが退くまである。主人公は誰にでも勝てる特別性がある。

 「ねぇねぇナンパされそうだよ~。助けなくていいの~?」

 「大丈夫だ。あそこに一緒に勉強している男がいるだろう?あいつに任せていれば大抵のことは解決するからな」

 「へぇ~すごい人なんだ~」

 主人公ほど最強の人は存在しない。物語の主人公は何事も解決してしまうんだ。そしてヒロインを落とすまでがセット。大したことをやってなくてもね。長濱さんがメインヒロインじゃないことを祈る。

 「そこの可愛い子俺達と遊ばね?」

 やっぱりナンパか。森田のことはガン無視で、長濱さんしか見えていないみたいだ。さぁ森田はどう対応するんだ。

 「すいません、僕達勉強してるんで、ビッチぽい人を当たってくれませんか」
 
 ビッチぽいって、遠回しにお前はビッチぽい誰にでもやる人間にしか相手にされないって言っているよな。森田からしてみれば、常に可愛くて、性格のいい女の子がは控えているから、ビッチは評価は低いんだろう。ビッチでも性格いい人はいるが。

 「ビッチよりも清楚な人のほうがいいに決まってるだろ。後お前誰だよ。彼氏かなんかか?」

 本当に見えてなかったらしいな。その目は飾りか?しかも遠回しにお前には見合わないと、言われたのに伝わってないらしい。というかこいつそこら辺歩いている地味なやつを金髪にした感じだな。つまり絶望的に似合っていない。イケメンにも勝つ森田からしてみればモブみたいなものだな。

 「いや幼馴染みです」

 「なんだよ。じゃ連れていくのも自由だな。勉強なんか将来使わないようなことをするよりも、俺達と遊んだほうが楽しいぞ」

 「私は将来のために勉強してるんで結構です」

 バッサリ言ったな。相手が不良程度じゃ萎縮しないってことか。それにこいう無理をしてるタイプは好きじゃないと言っていたし。背伸びする分にはいいんだけど、自分が分かっていない人間は自分を大きく見せようとするから苦手だって言っていたな。

 「今をもっと楽しもうぜ」

 男はヘラヘラ笑いながら、長濱さんの肩を触った。それ犯罪だぞ。勘違いもここまでくると呆れるな。めっちゃ長濱さん嫌そうな顔してるし。汚物が触れたみたいな。やみくもに長濱さんにボディータッチはしない方がいいな。

 「結構手こずっているみたいだな。まぁお前じゃそんなものか」

 なんか第三者が入ってきた。ヤクザのような風格に刺繍を入れてる。マックの雰囲気にそぐわないやつだ。あれは不味いな。さすがに森田でもヤクザを相手にするのはきつい。だからと言って俺じゃ助けられるかどうか。くそ迷わずに助けに行くべきなのに、自分が目をつけられたら、殺されるんじゃないかと思い足が動かない。このままじゃ長濱さんが取られてしまう。俺は下唇を噛みながら、長濱さんを見つめていた。

 そんなことをしてる間にヤクザ風の男が長濱さんに話しかけた。

 「なぁ君俺達と遊ぼうぜ」

 ヤクザ風の男は長濱さんの肩をいやらしく撫でながら言った。長濱さんは相手が不良と違ってヤクザなので、黙って撫でられていた。

 くそっなんでこんな大切なときに動けないんだ。さすがにヤクザじゃ森田に分が悪い。だから俺が守らなきゃ行けないのに。

 すると森田はスッと立ち上がり、長濱さんの肩をつかんでいる男の腕をつかんだ。

 「あ、なんだお前なにか文句あるのか?」

 何人も殺してきたようなオーラをだして、森田を睨んだ。森田よく手を掴めたな。ここで主人公を発揮するのか?

 森田は強者のオーラを出した。まるで武術の達人のような。森田はなにか武術をやっているんだろう。あれは素人にはだせない。森田はギュット長濱さんの肩を掴んでいる、男の手を力一杯に握っているように見えた。男は眉根を寄せながら、痛がっている。

 「このままだと、その手を折りますよ。ここで退け」

 まるで命令のように男に言って、とんでもないオーラを出した。男は冷や汗をかいている。主人公の域を越えている。あれはまるで歴戦の勇者だ。

 「ちっ行くぞ賀陽、お前顔は覚えたからな」

「いいんですか実ヶ谷さんこのレベルの女子はあまりいないですよ」

「いいんだよ。いつか物にするからな」

すると森田は手を離した。すると男は機嫌悪そうに出口に向かって歩いた。不良も後を追って、出口をでた。

「すごいねあの子明らか相手はヤクザなのに一歩も退かないどころか、相手を怯ませるなんてね~」

俺は少し悔しく思いながらも、やっぱり森田は主人公だと再認識した。あいつに勝てるのは組長レベルじゃないかと思った。俺も剣術でも習おうかな。

「言ったろあいつなら大丈夫だって、あいつはモテモテで、女子が関係すると、無敵なんだよ」

「へぇ~でも正弘くんも私を助けたときは王子様のようにカッコよかったよ~」

俺はそいう柄じゃないんだが。どっちかというと美少女に恋するクラスメイトの一人のモブって感じたなんだが。実際に長濱さんに相手されてないし。
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