告白から始まる恋

希望

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神様に会う

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『それであなたは神様って認識で良いですか?』


『ほぅ念話ができるのか』 

『幽霊と会話するの時によく使いますからね。それで何のようですか?』 

用もなく神様がいきなり姿を現すとは思えない。今までだって現れなかったし。なにか重大なことでも起きるのか?

『なにそなたをそこのおなごに好かれやすくしようと思ったのだ。まぁそれと近い未来にそこのおなごにピンチが訪れる。そのときに守ってやれば好意を持たれるだろう』

すると神様は桃井さんに向かってなにかを飛ばした。好かれやすくなるってまじで?でもなんでそこまでしてくれるんだ?

「ふっなぜそこまでしてくれるのかって顔をしてるな?それはな、あのおなごは我の娘の子孫で、お主のような優しいものにもらわれた方がいいと思ったのだ」

神様の子孫だと!それってどんな名門よりも上じゃん。上にいるのは天皇陛下と出雲国造くらいだ。神様の子孫は下界したってことなのか。

「優しい人なら他にいると思いますが」

「お主ならどんな困難も乗り越えてくれるだろう?」

まるで未来が見えてるような言い方だ。いや神様なら見えてもおかしくないか。

「桃井さんに振りかかる厄災は俺が祓います」

「期待してるぞ。ついでに最悪のケースにはならないようにはしておいた」

死ぬってことはないのか。だが危険はあるってことか。危機は乗り越えてこそだ。

「ありがとうございます」

「それでは我はそろそろここておいとまさせてもらおう。おなごが心配そうな目でみてるからな」

そう言うと、神様白い煙をだし消えた。霊力は感じない。天界にでもいったか。ふと下をみると桃井さんが心配そうな顔で覗き込んでいた。

あざといが、桃井さんがやるとかわいくて仕方がない。これが美少女とそれ以外の差か。しかも桃井さんはこれを天然でやってるんだよな。

「大丈夫?九条くん」

「ちょっとボーとしてだけだから大丈夫だぞ」

「それならいいけど、色々行って疲れてると思って」

確かに俺はインドア派だが、桃井さんとでかけれる丈で気分は最高なんだから疲れなんて吹き飛んでいるぞ。

「大丈夫だぞ。次はゲーセンにでも行くか」

ぼっちはクレンゲームが得意なのだ。つまり好きなものを取ってあげることができる。好感度が上がるってことだ。神様のお陰で好感度も上がりやすくなったしな。

「いいよ。美幸ちゃんもそれでいい?」

「問題ないです。むしろお兄様のお願いだったらどこへだって行きます」

まぁ実際秋葉原になんかいも美幸と行ったことがあるんだよなぁー。めちゃくちゃ視線が痛かったけど。だが1人にするとナンパされるから常に美幸が好まなそうな場所でも付いてくる。

「たまには美幸のいきたいところも言っていいんだぞ」

「それじゃ後でアニメイトと服屋に行ってもいいですか?」

「いいぞ、美幸って好きなアニメあったけ?」

美幸がアニメみてるところはイメージできないが。二人でアニメをみることはよくあるが。

「俺の青春ラブコメが間違っているのいろはさんが可愛くて仕方ないんです」

あのあざといところとかか。だから最近あざとくなにかをしてくることが多くなったんだな。美幸は深雪のように上品でいてほしいが。あざといところたまに見せるのもいいな。俺もいろはは好きだし。

「とりあえずゲーセンに行くか」

少し歩くとゲーセンに着いた。相変わらず音がでかいな。まぁ慣れれば大したことないんだが。桃井さんは慣れてなさそうだ。美幸は俺とよく来るから音には慣れている。女子高生からの嫉妬の視線もからだ。

「なんか男の人からの視線がすごいと思ったけれど、女子からの嫉妬の視線の方がすごいね」

まぁプリクラを撮りに来ているのは大体女子高生だからな。女子高生は嫉妬しやすいから仕方がない。桃井さんが学校で嫉妬しにくいのは人となりを知っているからだ。

「それじゃ今日は何を取るんですか?」

「桃井さんの好きなものでも取ろうと思っている」

「それじゃー八幡のぬいぐるみを取ってもらいたいなぁー」

「了解だ。それにしても桃井さんが八幡を知っていることに驚きだ」

「千葉県民なら知っていて当たり前だと思うけど。千葉がモデルになっているからね」

アニメ好きならだがな。まぁ千葉県民なら観ていてもおかしくないくらいの作品だが。それくらい面白い。特に心情模写が特徴的だ。ぼっちの心情をよく表現されている。それが人気の秘訣だろう。

「それなら頑張って取ってやる」

俺は元ぼっちだから集中力はある。それに何年もゲームセンターでユーホキャッチャーをやってきたからな。そこら辺のやつには負けないくらいの自信がある。

「頑張ってね九条くん」

桃井さんの頑張ってをもらったら俄然やる気がでるわ。取れない気がしない。

「それじゃちょっと小銭に変えてくるわ」
 
俺はその場を離れた。早くしないとナンパされる可能性もあるから早めに済ませよう。両替機を見つけると素早く小銭に変えて桃井さん達が待つ場所に向かった。

桃井さんが見えると、見覚えのあるやつが話しかけていた。あれは確か学年でも有名なイケメンの安達だな。たまたま見かけて話しかけてるって訳じゃなさそうだ。桃井さんはいやがっているし。助けるか。

「おい、桃井さんいやがってるだろう。リア充ならそれくらい気づけよ」

「あ、誰だ?地味だから誰か分からないわ」

するとドッと笑いが起きる。そんなに面白くはないと思うが。そしていやがっている桃井さんの腕を無理矢理つかんだ。そのとき俺はなにかが切れる音がした。

俺は古武術で鍛えた威圧感を出して、つかんでる手を離させた。美幸は自分て空いての腕を捻っていた。まぁ美幸は合気道をやってるからな。今はそんなことよりこいつをどうしてやろうか考えるか。

「くそっ」

そう言って殴りかかってきたが、拳を右手で受け止めて、足で相手の足を引っかけて転ばせ拳を安達の顔の横に落とした。

「もう一回その薄汚い手で桃井さんを触ったら、病院送りにするぞ」

さっきよりも威圧感とにらみを効かせると、安達は今日で一杯の顔になりすぐに立ち上がり覚えてろよと涙目になりながらどっかに行った。そんなに怖かったかね。







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