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◇09
しおりを挟む『七時くらいには、帰りたい』
「……希望じゃなくて予定を話してもらっていいっすかね。それ信じて平気? 信じていいなら多分その時間には間に合うけど」
『進捗が微妙。今日中に目処がつく連絡が来るんじゃないかと思うけど。共同作業的な仕事だからなんとも。だから鍵あげるって言ったのに』
「いや、今村さんに言えばいくらでも待たせてもらえるし。なんだったら開けてもらうから別に要らないっす」
『そういうんじゃないのにーさー夢見させてよーもー』
駄々っ子の様に語尾を伸ばす声が、携帯越しに桜介の耳に響く。
電子機械を通すと、有賀の低い声は少しだけ甘くなる気がする。どうせ向こうではいつもの無表情で煙草を吸っているのだろう、と思うが桜介の方も里倉夫人が出してくれたどら焼きを頬張りながらの対応だった。
渋めの緑茶に甘いどら焼きがうまい。今日は比較的暇で、町内を走りまわることもなく、小さな店内で持ち込みと持ち帰りの家電修理をこなしていた。
三時に休憩が取れるなんて、久方ぶりだ。小さな工務店と言えど、社員が二人しかいない里倉工務店は案外毎日忙しい。
「だらだら喋ってていいんすか。仕事終わんの?」
『休憩くらいさせてよ。楽しい予定の構築くらいさせてよ。煙草くらい吸わせてよ』
「文句は俺じゃなくて仕事の方に言ってください。まあ、無理そうなら連絡してもらえればいいんで」
まだ何か言いたそうな有賀をたしなめて、仕事がんばれとだけ言って通話を切った。
この桜介の『がんばれ』が、案外有賀の機動力になることに最近気が付いた。というか、有賀は思っていた以上に桜介の事が好きらしい。
もう少し軽い気持ちでの告白かと思っていた。
勿論好かれた上での言葉であることは重々承知していたが、消去法のような過程を経ての恋愛感情ではないかという偏見があった。一番近くにいる恋愛対象になる人間が桜介だっただけで、なんとなく好きになったような気分になっているのではないか。
そんな風に思っていたのが間違いだと気が付いたのは、告白まがいの言葉を受けた日の夜、道端で回収されてそのままお持ち帰りされ、最終的に何故か口づけをしてしまった後だった。
思い出すと、桜介まで頭を抱えてしまう。
有賀の事が嫌いではないのは本当だったし、人間的には好きだと思ったし、唇くらい許してもいいかなというくらいには好きだった。すでに初日にセックスまがいのことをしてしまっている為、貞操観念が薄めになってしまうのかもしれない。でも、キスくらいはいいだろう。そう思った桜介がきっと悪かった。
長々と、ゆっくりと、溶けるようなキスをした。
圧し掛かられるようだった態勢は、気が付けば抱き寄せられ後頭部と腰をしっかりと支えられていた。後ろ手で体重を支えていた両腕が空き、縋るものを探して有賀の肘あたりを掴む。背中に手をまわしてしまうと収拾がつかなくなりそうで、そこだけ変な理性が働いた。
頭の中は、溶けそうなキスでいっぱいだったのに。
たっぷり時間をかけたキスの終わりは甘く、何度か唇を啄ばまれ、思わず追いかけそうになった。ぼんやりした頭で、この人はやっぱりタラシだと結論付け、このまま食われたらどうしようと思い始めた時、有賀がへなりと桜介の肩口に沈み込んだ。そのまま、抱きしめるでもなく離れるでもなく、蚊の鳴くような声で『しぬかもしれない』と呟いた。
しんぞうが、いたくて、しぬかもしれない。どうしよう、こいって、すごいね。
甘い響きを含んだ囁き声に、桜介の方が死ぬかと思った。
たかがキスひとつ、有賀も初めてではないだろう。初恋というわけでも無い筈だ。それなのにそんな声を出して桜介の熱を上げる。
このタラシと毒づいて、仕返しのように抱きしめてやったら変な声を上げていた。そのままどうでもいいことばかりを話して、夜が明ける頃にやっと蒲団を敷いた。
座布団の上でも構わないという桜介を無理やり自分の布団の中に引き込み、有賀はそのまま寝たふりをしてしまった。どちらが先に寝たかはわからないが、すぐに、眠りに落ちたわけではないということはわかる。
翌日も昼過ぎまで蒲団から出して貰えず、眠いやだ目が覚めないという有賀に煙草代わりのキスをして解放してもらった。
今思えばアホかと思う。完全に出来上がっている。どう考えても出来上がっている。
それは有賀にも伝わっている筈で、それでもその日以外はキスを求めてくることもなく飄々と夕飯に誘い、その度に柔らかく好意を示してくるだけだ。
余裕ぶっているくせにいざとなると駄目で、正しいくせに甘い。知れば知るほど、良物件だと思う。
そもそも外見はパーフェクトに近い程好みだ。その上人間としてもかなり尊敬できる。会話をしていても楽しい。ああ言えばこういうというテンポも気持ちいいし、その中でも甘さを匂わせる言葉遣いが奇麗でうまい。桜介は有賀の言葉の選び方が好きだ。
有賀は桜介の声の抑揚が好きだと言うけれど、そんな魅力がどこにあるのか自分ではよくわからない。
ただ、好きだと言う気持ちはどうやらかなり本気らしい。これはもう、素直に落ちてもいいのではないか、と、最近は思い始めていた。現状既に友人と言った雰囲気ではない。友人未満恋人候補、といった感じだ。
しかしまあ、とりあえず、自分の問題を片づけてからかな、と、桜介は胃の痛い事案を思い浮かべてため息をついた。
「お。どうしたサクラ。有賀ちゃんと喧嘩かね」
そのため息だけを目ざとく見つけ、後ろで茶を飲んでいた里倉から声がかかる。
初老と言っても問題はないくらいの年齢の里倉だったが、サクラに対する態度は親戚のおじさんに近い。父親という程近くは無い。祖父という程遠くはない。適度に気にかけ、適度に構って煙に巻いてくる。そんな里倉が好きだから、桜介の態度も気を許した横柄なものになる。
「ちっがいますよ。喧嘩するほど仲良くないっす」
「またまた。先週もなんかうまいもん食ってただろーが、知ってんだぞー。若造のくせに生寿司なんて作りやがって、粋だねー有賀ちゃんは」
「え、なんで知ってんの」
「丁度町内会であった今村の奥方に自慢されてよ。大家に差し入れまでするなんて気が効き過ぎじゃねーかって思ったけどな、そういやあの奥方自分から突撃するタイプだわって思いなおして有賀ちゃんも大変だなと思ったわけだ」
「あー……そうっすね。そういや半分取られたって言ってたかもしれないっすわ」
「で、喧嘩の原因はなんだ」
「だから喧嘩じゃないですって。ごく普通に良好にご近所付き合いしてます」
「その割には浮かない顔してんじゃねえか」
「これは別件っす。俺にもね、悩みの一つや二つはあるんすよ」
「ほーう珍しい。この陽気な春に陰気なこった」
鼻歌でも歌いそうな里倉は、春だろうが夏だろうが冬だろうが陽気な男だ。下町の親父然としている割に、人が良すぎる。誰にでも笑い、背中をたたくような好々爺だ。
桜介もご近所さんやお得意さんには似たような印象の青年かもしれない。勿論それは作ったキャラクターというわけでもないが、最近は頭の痛い悩みがある所為で無理に笑うのが辛い時もあった。
有賀の家に泊った翌日、結局夕方まで拘束されて夕飯まで一緒に食べた。その後家に帰り、桜介は件の電話があった友人、岩永本人の携帯を鳴らし、事情を打ち明けた。
対面で話すべきかと思ったが、気まずくなった時に辛い。それに、桜介自身は岩永の事は大切だが、恋をしているわけでも愛しているわけでもない。実に悔しいが、本人に縁を切ってくれと言われたらそのまま電話を切って、交流を終わりにする気持ちもあった。
全てを聞いた岩永は、桜介のカミングアウトには驚いていたようだったが納得した節もあったようだ。女に興味がないことをうまく隠せていたようで、実際そうでもなかったらしい。
俺は別にお前がそういう趣味でも、友達だと思っていると言われ、正直ほっとした。その上で妻と話してみると言われたが、それはそれで面倒なことにならなければいいが、と思った不安は的中した。
翌日から桜介の元には、別の友人知人から桜介の性的指向を探る、または確認するような連絡が相次いだ。
恐らく、岩永の妻が言いふらしたのだろう。
考えられるかぎりで一番最悪な事態に発展してしまった。
しかし、一人にカミングアウトすればこうなるのも仕方が無いと諦めもついたので、一人ずつ事実だけをまとめて返事をした。ヘタな事を言えば岩永も迷惑かと思い、噂の出所を聞く事もしなかった。自分がゲイなのは、確かに隠していた事実だ。
一人二人は連絡が途絶えたが、概ね桜介の言い分を理解してくれた。実際会うとなると気まずさも残るかもしれないが、まあ、なんとかなるだろう。
しかしこのままでは桜介の両親にまであの女の手が伸びそうで恐ろしい。友人たちにカミングアウトするのと、血縁に打ち明けるのとはわけが違う。
さらに職場にその噂が回ってきても困る。良い人達とはいえ、基本は下町の年寄りが多い。偏見は、若者よりも根深いだろう。
岩永には申し訳ないが、再度奥方に話をして欲しいと伝えた。
なぜ自分がそうまで岩永の奥方に嫌われ目の敵にされるのかまったくもってわからない。原因がわかればまだ対処できるかもしれない。とにかく理由を知りたい。
桜介は派手に遊ぶことも無かったが、目も当てられない失敗をした記憶もある。昔の男関連で付き合いがあった女かもしれない。見た目が派手な男にほいほいと惹かれる桜介は、バイの男を挟んで女と修羅場になったこともある。
最近はそれこそ、有賀と少し近づいたくらいで、何もしていない筈だが。
まさか有賀関係とは思えない。そもそも有賀に出会ったのは岩永夫人の電話があったその日の夜だったし、鳥翅という小さなバーに入ったのも偶然だった。
お茶を飲み干し残りの仕事に手を付けながら考えてみても、結局桜介には心当たりが思い浮かばない。
胃の痛さを忘れる為に一心不乱に古びたクーラーの解体をしていたら、気が付けば就業時間になっていた。
「……あー。この部品もうねえなぁ。やっぱ買い変え勧めるしかねーな」
後ろからひょいと覗きこんできた里倉に助言され、桜介もそうっすねと適度に相槌を打つ。
「ここんちケチで有名だから、明日おれが言っとくわ。サクラあれか、これから有賀ちゃんちか?」
「いや、今日は別に何も。明日、向こうの仕事が終われば飯いきますけど」
「んじゃあこれから付き合え。うちの孫がなーこれから飯食いに来るんだよ。十歳児がませやがって、サクラちゃんサクラちゃんってうるさいのなんの。まあでも有賀ちゃんに会わせたら一瞬で心変わりしそうだけどよ」
「悪かったっすね男前度が足りなくてねー。別にいいですけど、家族水いらずにお邪魔していいんすか?」
「かまわねーよそりゃ、家族みたいなもんじゃねーか。お前がいてくれればカミさんもいつもの倍酒を出すし、嫁さんもにこにこだし、孫もおれの髪をひっぱらねぇ。ついでに有賀ちゃんも呼んでいいぞ? あいつの飲みっぷりは気持ちいいからなぁ」
「いや有賀さん仕事やばそうだったから無理じゃないっすかねー……」
ウワバミのように酒を飲む有賀のことを、里倉は気に入っているらしい。酒の席で案外人見知り無くこれはどういう酒かとひとしきり教授を求めた有賀は、非常に気持ちいい生徒だったのだろう。事あるごとに有賀を呼べと煩いが、桜介は応じた事は無い。
ただでさえ微妙な雰囲気だというのに、そこに他人が介入したらどうなるのかわからない。お互いの関係と桜介の問題が落ち着くまで、有賀を引っ張り出すのは控えたい。
そうすると今度はサクラばかり一人占めして、と里倉が拗ね出す。まったくもって面倒くさい雇い主だが、そういう気さくなところも好ましい人だった。
里倉のおかげで胃の痛さが少し引いたかもしれない。明日はうまく行けば有賀の家でぼんやり酒が飲める。どうしてもドイツビールとドイツ料理が食べたい、といきなり言いだした有賀に付き合う予定だ。
片づけて、気分を切り替えよう。
そう思って伸びをした時に、携帯が鳴った。液晶の画面は件の岩永の名前が表示され、またこのタイミングとは素晴らしい程皮肉だなと、電話を取る。
「はい、もしもし」
『ああ、桜介すまん、今大丈夫か』
「うん、仕事が丁度終わったところだよ。どうした?」
『……嫁さんに、話を聞いたんだがな。本当に、お前には何と謝ったらいいものか……』
この話になると、岩永は長々と謝罪の言葉を垂れ流す。気持ちは分からなくもないが、岩永が謝ったところで状況は改善されないのでどうにもならない。
苦笑しながらそれを流し、話を促し、謝りながら言葉を選ぶ岩永の話を総合すると、確かにそれは岩永も謝るなぁと、また苦笑いが出るようなものだった。
「あー……つまりあれか。奥方は、要するに、お前のことが好き過ぎて、俺が寝とる? みたいな、ソレが心配だ、と」
里倉が着替えに行ったのを確認し、少し声をひそめて話す。
とんでもない言いがかりに、声も少し低くなる。アホらしくて笑いも出たせいで、随分凶悪な顔になっていたのではないかと思った。
「なんだそれ。すごいなそれ。どうしたらそうなるんだそれ。あ、岩永が悪いとかそういうのじゃないけどさ、なんだそれ……」
『すまん……実はオレ、ちょっと前に、浮気騒動があって』
「お前のせいじゃねーかおい。謝れ馬鹿」
『すまん』
「今度ビール券よこせ。それでお前の分はチャラな。んで、悪いのはわかったけど奥さん説得できたの? 三浦はただの友達だって言って通じるのかよそれ」
『わからん。言ってはいるが、どうも、偏見と誤解がすごくて。お前申し訳ないが、一回家内に会ってくれないか』
「……まあ、ゆくゆくはそうなるのかなって思ってたからいいけどさ。今すぐってわけにはいかないけど?」
『それは勿論、こっちも家内ともう少し話しておくし。もしあれだったら、その、一人じゃなくてもいいから』
「あー……」
成程、彼氏を連れて来いと言うのか。確かにその方が奥方も納得するかもしれない。
岩永には今付き合っている人間がいるとも居ないとも言っていないが、面倒なのでわかったと伝えた。
「聞いてみるよ。あんまり堅苦しいの好きな人じゃないから、こう、話しあいみたいなやつじゃなくて、顔見せみたいにしてくれたら嬉しい。別に、他に何人かいてもいいし。大概打ち明けた野郎ばっかだから」
『助かるよ……本当にすまない。迷惑をかける』
「俺じゃなくて、俺のツレに謝ってくれたらいいし、ビール券忘れんなー」
適当な事を言って電話を切り、さてどうしようかと天井を見上げた。
有賀に来てもらうのは簡単だが、流石にずうずうしいというか、可哀想な気がする。好きな男のダミー恋人としてその友人の前で挨拶しろというのは酷だろう。桜介もそんなことを頼みたくない。
鳥翅に、そういう指向の人間が数人集まることがあるというのを、聞いた事があるような気がする。
有賀に頼んで、紹介してもらうのが一番だろうか。流石に勝手に自分で探して、というのも有賀に対して悪い気がした。真剣に好きだと言ってくれる男を放っておいて、ダミーとはいえ別の人間と恋人ごっこをするのは、それもそれでどうかと思う。
明日相談してみよう。
有賀はそういう相談を面倒だと思わないだろう。話し合いが持てる人間というのは、とても楽だし貴重だ。
とりあえず自分も着替えよう。家族同然の人達との夕餉とはいえ、錆っぽい匂いが染みついた作業着で参加するわけにもいかない。
里倉に呼ばれ、後は片づけておくからと声をかけられる。お言葉に甘えて机の上をそのままに、小さなロッカースペースの様になっている棚影で上着を脱いだ時、また携帯が鳴った。
今日は良く鳴る日だ。
多少げんなりしながら液晶を確認し、とりあえず先程の岩永ではないことに安堵した。
「……どうしたんすか有賀さん。仕事いやになった?」
軽口で電話に出た桜介に対し、有賀の様子がおかしいと気が付いたのは比較的早めだった。
思わず、着替える手を止め携帯を持ち直す。
『あー、あのね、仕事は、結局連絡待ちだから、もういいや持ち帰ろうと思って、帰って来たんだけど、ねー。……サクラちゃん、これから、仕事って頼める?』
「え。ああ、はい、まあ行けないこともないですけど。またなんか壊れた? ていうかなんか、有賀さん、大丈夫? 声がなんつーか、やばそうなんだけど」
『うちのドアの鍵がね、破られててね。あはは。えーと、電器工務店さんの仕事じゃないかなって、思ったりもしたんだけど。また今村さんに言っても、サクラちゃんのとこに声かけちゃいそうだし、ていうか、あんまり御夫人に見られたい状況じゃなくて、』
「有賀さん?」
『……吐きそう。やばい』
「吐いていいから五分待ってろ」
言い捨てるように通話を切り、声を上げて里倉を呼んだ。
何が起こったかはわからない。命の危険があるようなものなら桜介ではなく警察に連絡しそうなものだが、あの飄々とした有賀が吐くというのは穏やかではない。
「どうしたサクラ。なんかあったか」
「あ。すいませんちょっと今から急用! 奥さんとかいろいろ、里倉さんあやまっといて!」
「おおう、別に良いけどよ。お客さんか何かか? クレームとかならおれが対応すっぞ」
「いやそういうんじゃない。トモダチの一大事」
「おう、……なら仕方ねぇな。はよ行ったれ」
店用のバンのキーを投げ渡され、それをキャッチした桜介は、礼を言うより先に上着を掴んで外に出た。
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