ＣＲｏＳｓ☤ＭｉＮＤ ～ 過ぎ去りし時間(とき)の中で ～ 第 二 部 藤 原 貴 斗 編 ＊ 罪の意識 ＊

あ と が き

後書き

　第一部から引き続き読んで頂き有難うございます。
　最初にこの貴斗編を読んだ方、終章をまで読み終えた時、こんな終わり方で良いのかと思っただろうし、他の編から移ってきた方は彼の終わりの辿り方の違いに驚いたのではないのでしょうか？
　特に彼の恋人である詩織編を初めに読んだ方にとって？
　記憶喪失により、周囲の人々との関係に隔てりを持とうと思った主人公貴斗。
　そんな彼に手を差し伸べる恋人と友人達。
　それらのお陰で心を取り戻しつつあった彼。しかし、その友人の一人が貴斗の思い込みであるが彼の所為で事故にあう。それにより良い方向に向かっていた彼の心を乱してしまう。
　貴斗は気付いていないがそんな彼を恋人である詩織、親友である慎治、主人公が妹のように思っていた翠も一生懸命に支えようとした。
　記憶喪失のまま三年間と言う長い年月が経ってしまうが三人のお陰でその期間は彼も正常に過ごす事が出来た。
　だが、しかし、異常な状態で春香が昏睡から目覚めた時、貴斗の心が再び揺れ動いてしまう。そして、罪の意識から彼は一つの行動に出てしまった。
　その後、貴斗自身事故に遭い、昏睡状態の中で総ての記憶を取り戻す。しかし、それは彼にとって生きる意味を奪ってしまうものでしかなかった。
　この主人公の本質の性格である優しすぎる事と他人に弱さを見せないという二面が悲観的態度、それに自己犠牲的な性格が拍車を欠け、大切な人達を思うが故に最終的にこのような結末を迎えてしまったのであった。
　こんな感じでこの主人公を書いてみたのですが皆様はどのように捉えてくれたでしょうか？
　被害妄想と呼ばれる心の病を耳にしたことあると思いますが、その逆の加害妄想（加害強迫症）と言う物が勿論あり、この主人公にはそれを演じさせ、その末路を描いてみた次第です。
　まだまだ、文書能力が幼稚で分かりにくい物語だったでしょう。
　それと本編では一切その理由について触れなかったのですが何故、主人公である貴斗は恋人である詩織に対しても一線を置いて付き合っていたのか・・・。
　最後に第二部全編を読んでいただいた方、いたく感謝します。まだ他の編を読んでいない方、続けて読んでいただければ、嬉しい限りです。第三部は読まないほうがいいのかもしれない。

「第三部を手にした時、貴方（貴女）は物語の真実を知る。そして、それは・・・・・・・・・」