独立不羈の幻術士

ムルコラカ

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第一章

第四話 大教会での宣誓

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 首都アヌルーンの中枢、マゴリア教国国教会の総本山、イル=サント大教会。

 宣誓の儀式は、この崇高なる神々の御座所にして全国民の心の拠り所たる聖地の、西神殿第三礼拝堂で執り行われる……とはシェーナの談。

 私は彼女の案内に従って、神聖も神聖な大教会の広大な敷地をおっかなびっくり進んだ。此処に魔術士が入ることなんて、今日みたいな宣誓の儀式を除けば殆ど無いらしい。

 すれ違う人には尽く奇異と侮蔑と嫌悪が軽く混ざった視線を向けられた。遠巻きにこちらを眺めて指を差している人達も見える。

「……ねぇシェーナ。もしかしなくても、私って嫌われてるのかな?」

「あなたに限った話じゃないわ。大教会の内部では、魔術士は特に快く思われていないのよ」

 まるでなんでも無いことのようにシェーナは吐き捨てた。

「それってやっぱり、魔法を警戒されているから……?」

「そうね。あなたも良く知ってる通り、魔法は魔界由来の力。それを行使する魔術士は、いつ魔力の暴走で魔物化してもおかしくないと見なされているから」

「でも、それを防ぐ為に守護聖騎士団が居るんだよね?」

「ええ。万が一魔術士に危険な徴候が見られたら、私達が迅速に対処する。魔法に抗する手段を携えてね」

 シェーナはそう言うと白いマントを僅かに翻し、サーコートの襟に手をやってゴソゴソと内側から何かを取り出そうとした。鉄製の篭手と、サーコートの内側に着込んだチェインメイルが擦れ合って小さな不協和音を奏でる。

 ややあって引っ張り上げた篭手の指先に、金属のチェーンが引っ掛かっている。そうして彼女が首元から引っ張り出したのは、ネックレス状にした白いクリスタルだった。

「あっ、それ知ってる! 【聖なる護り石】だ!」

「そ、これがあれば【聖術】を使える。魔法も無効化出来るから、魔術士を無傷で制圧出来るのよ」

 ――【聖術】。魔界から発する魔素エネルギーを原動力とする魔法と異なり、神々から授けられた超常の力を行使する秘術と言われている。それは術者を守り、癒やし、魔法を打ち消す力を与えてくれるんだとか。魔法と対局を為す概念だからこそ、【聖術】という名で呼ばれているんだと師匠から教わった。

「シェーナももう手に入れてたんだ? 凄いなぁ~!」

「当然よ。あなたの担当が決まった時に騎士団から支給されたわ。正式な騎士なら全員持っているものよ。特に魔術士と組む騎士団員には、必ず予め優先して配られるの」

「う……。それって万が一、私が魔物化しちゃったら……?」

「勿論、私があなたを止める。守護聖騎士団の名に懸けてね」

 真面目そのものな顔で、シェーナは断言した。

「……きっぱり言い切ってくれてありがとう。お陰で気が楽だよ」

「ふふっ、まあ今のは本気の言葉だけど、そんなに心配するようなことでも無いわ。実際に魔物化した魔術士なんて、今のところひとりも居ないから。特にあなたはサレナさんの愛弟子なんだし、暴走の危険は余計に少ないでしょうね」

 一転して表情を和らげるシェーナ。私はそんな彼女に恨みがましい目を向けた。

「ううぅ~! じゃあなんで、もっと優しい言い方をしてくれないの~!?」

「儀式前の軽い活入れよ。シッスルは普段からぼんやりしてるし、サレナさんから離れることにまだ踏ん切りがついていないみたいだったから、大主教様の前で恥をかいたりしないようにね。親友の心遣いに感謝しなさい」

「余計なお世話だよ~! それでなくてもさっきからずっと緊張しっぱなしなんだってば~!」

「あはは、なら問題無いわね。ほら、早く進むわよシッスル」

「あっ、ちょ、待ってよ~!」

 私の抗議を爽やかな笑顔で聴き流して、シェーナは勝手に足を早めた。

 私は置いていかれないよう、とにかく必死で彼女の背中を追いかけるのだった。



◆◆◆



「魔術士、シッスル・ハイフィールド。汝はこれより大教会の使徒となり、上は神々の御意志を代行し、下は無辜むこなる市井の民衆に尽くすと誓うか? 汝が息の絶えるその時まで、汝が魔の力をおおやけの為に用い、汝が一生を大いなる使命に捧げんと誓うか?」

「――はい、誓います」

「宜しい。では只今より、汝が一命は大教会と共に在らん。神々の名において、この者の名を我らが下に記そうぞ」

 仰々しい宣告がなされた後に、大主教さんが手に持った錫杖で軽く私の両肩を叩き、頭の上にかざした。

 退屈な儀式も、これでようやく終わりだ。

「お疲れ様、シッスル。そしておめでとう。これであなたも、晴れて教国が認める魔術士ね」

 第三礼拝堂から出ると、真っ先にシェーナが笑顔で出迎えてくれた。その顔を見たことで、私の全身に張り巡らされていた緊張の糸が一気に切れる。

「やっと終わったぁぁ~~! 身体のあちこちが凝ったよシェーナ~!」

「不謹慎、と言いたいところだけど、こればかりは同感ね。儀式って何かと面倒で迂遠な手間を掛けることが多いから」

 折々の祭祀に従事したから分かるわよ、と珍しくシェーナは私に同調してくれた。胸元に飛び込んで甘えてしまいたくなったが、流石にそこまでやるとまた怒られるだろう。

 今日のシェーナは騎士団員として此処に居る。私もまだ役目は終わってない。宣誓をやった直後だし、公私の分別はしっかりつけなきゃ。

「次は騎士団団長と総長へのご挨拶だね。何処に行けばいいのかな?」

「お二方共、中央神殿でお待ちよ。案内するから付いてきて」

 私はシェーナに従って第三礼拝堂のある西神殿を後にした。広大な中庭を通って、大教会の中心的建物である中央神殿を目指す。

 ふと頭上を見上げると、既に太陽は西に傾きつつあった。そろそろお昼ごはんを食べたいところだけど、せめてこの挨拶を終えるまでは我慢しなきゃ。

 首都の中枢も中枢という重要度だけに、大教会は見るも圧倒される程に荘厳で巨大な造りをしていた。敷地の隅から隅まで巡るだけで丸一日潰れそうな広さである。此処には総主教様をはじめ、教国国教会の重鎮を成す聖職者達が勢揃いしており、騎士団の中でも近衛の任を授けられた人達が宿営する屯所も中に設けられている。

 道中のあちらこちらには、コウモリのような大きな翼を生やした恐ろしげな人型の像が置かれていた。神の敵を狩る使徒、ガーゴイルだ。どれもこれも非常に精緻な造りをしており、彫像だと分かっていても今にも動き出しそうな雰囲気を醸し出していた。

 入り口から西神殿まで辿り着くのに結構歩かなくてはならなかったが、西神殿から中央神殿への移動は意外にも速やかだった。直通通路が敷かれてあって、入り組んだ道を歩かなくても良かったからだ。

「それぞれの施設が孤立していたら非常時の連絡に支障を来すからね。各神殿と中央神殿、それから国政を司る大政議事堂といった主要な建物間には、それぞれを結ぶ専用の通路が造られているの。他にも、伝令が行き来しやすくする為の秘密通路がいくつか在ると言われているわ」

「へぇ~、きちんと戦いに巻き込まれた時のことも考えられてるんだね」

 シェーナの説明に感心しつつ、私は直通通路から見える中央神殿を何となく眺めていた。大教会で一番大きい建物なだけに、ここからでもその一部がよく見える。中でも一際高く天に向かって伸びている尖塔は、きっと大鐘楼だろう。毎日聴いている件の鐘は、あの頂上に安置されているのだ。

「当然よ、マゴリア教国の心臓だもの。神々の御心に従いつつ、政治もしっかりと執り行わないといけないから、色々と実践的な観点も必要になってくるのよ。総主教聖下も、国教議会の方々も、現実的な問題を疎かにするようなことは決してなさらないわ」

「うん、それは街の様子を見ていても何となく分かるよ」

 そんな感じにイル=サント大教会についての理解を深めていく内に、目的の人物達が待っている部屋に到着した。門衛が二人、扉の脇に立って油断なく周囲を警戒している。

「いよいよだね……。う~~、緊張してきた! 総長や団長ってどんな人達なんだろう?」

「口で説明するより、実際に会った方が早いわ。私も同室させて頂くのだから安心して」

 シャーナはにこりと微笑んで私の肩を軽く叩くと、一歩前に出て声を張り上げた。

「失礼致します! 第二隊所属のシェーナ・クイです! 魔術士シッスル・ハイフィールドを伴って参上致しました!」

 門衛に立っていた他の騎士団員に来訪の意を告げると、待たされることなく中へ通された。

「いらっしゃい。待ってたよ」

 予想とは全く異なる柔らかな声が私達を迎える。部屋の奥に二人の男性が佇んでいた。法衣姿と甲冑姿という、対照的な恰好をしている。(ちなみに、大教会内部での武装・軍装は特に禁止されていないらしい。それでも本来は、今シェーナが着ているようなサーコート辺りが望ましいらしいけど)声を掛けてきたのは、法衣を纏った男の人だ。

「ウィンガート総長、お待たせしてしまい申し訳ございません。こちらが、本日洗礼を受けた魔術士、シッスル・ハイフィールドでございます」

 えっ、この人が総長!?

 私はもう一度その法衣姿の男の人を見た。眼鏡を掛けて、ニコニコと人の良さそうな笑みを浮かべた優しげな人だ。背は高いけれど、法衣の袖から覗く手首は男の人にしては細い。とてもじゃないけど、騎士団の総責任者という立場に就いているようには見えなかった。

「やあ、はじめましてシッスル。君の話は色々と聴いているよ。僕は守護聖騎士団総長にしてマゴリア教国国教会主教のジェイムズ・ウィンガート。これからどうぞ宜しくね」

「え!? あ、は、はいっ! 宜しくお願いします、総長閣下っ!」

 とても自然な動作で右手を差し出され、私は半ば反射的に彼の手を取った。主教を兼ねる騎士団総長と洗礼したての魔術士、地位の随分違う人間同士が何故かしっかりと握手を交わす。

「そう緊張しないで。シェーナの預かりというだけで、君は僕の部下でも何でも無いんだからさ。気楽にウィンガートと呼んでもらえるとありがたいな」

「は、はあ……。では、ウィンガート、さん……?」

「うんうん、素直な良い子だね。シェーナが仲良くしている理由が分かる気がするよ」

 総長、もといウィンガートさんの顔に爽やかな笑顔が広がる。顔の作りが整っているせいでやたらと見栄えが良い。花が咲くような、とでも表現しようか。それくらい、男の人らしからぬ繊細さと美しさを感じさせる魅力的な笑顔だった。

「うん? どうかしたかな、僕の顔に何か付いてる?」

「……はっ! い、いえいえ滅相もない! 少しぼーっとしちゃってただけですっ!」

 我に返った私は、慌てて手を離して容儀を正した。塩対応で迎えられると構えていただけに、思いがけない親しみやすさで呆気にとられていた。気付けば胸がドキドキと高鳴っている。顔も熱い。これも緊張が緩んだせいだろうか?

「ははは、総長の纏う気に当てられた女性がまたひとり出ましたな」

「ブロム、相変わらず失礼なことを言うなあ君は。ただ普通に挨拶を交わしただけじゃないか」

 ウィンガートさんの傍らに控える、ブロムと呼ばれた甲冑姿の男の人が恐縮したように頭を下げる。が、その顔は笑っていて、叱責を受けたという感じには見えなかった。ウィンガートさんも本気で咎める意図は無いらしく、私の方に振り返ると彼を手で示しながら言った。

「シッスル、彼が団長のブロムだよ。立場上は僕の下ということになっているけど、騎士団を実質的に統率しているのは彼だ。これから何かと便宜を図ってもらうこともあると思うから、今の内から仲良くしておいた方が良い」

「あ、やっぱり団長さんだったんですね。は、はじめましてっ!」

 紹介を受けた私は、ブロムさんに向き直って深々とお辞儀した。ははは、と鷹揚な笑い声が彼から返ってくる。

「無事に儀式を終えたようで何よりだ。たった今紹介して頂いたように、自分はロバート=ブロム・ボードワンという。シッスル・ハイフィールドくん、魔術士たる貴君を我々は歓迎する。これから精々シェーナと共に励み給え」

 ウィンガートさんに負けず劣らずに爽やかで明るい調子で、ブロムさんは激励の言葉を掛けてくれた。顔立ちはいかつく筋肉は強張っていて髭も蓄えており、如何にも歴戦の武人然とした人だが雰囲気は穏やかだ。ウィンガートさんと二人並んでいると、対照的な出で立ちながらも良く似たところがあるんだなと感じる。

「も、勿論ですっ! 教国に仕える魔術士の端くれとして、恥ずかしくない働きが出来るよう精一杯がんばりますっ!」

 幻術しか使えないけど――という言葉は飲み込んで、私はハキハキと答えた。自分の立場に影響する恐れがあるからとは言え、この二人を前にするとやる気のない態度なんて間違ってもとれない……ではなく『とりたくない』、という気持ちにさせられる。彼らの発する柔らかな空気に刺激されるからだろうか?

 魔術士は警戒される存在だし、実際に今日この大教会で見かけた人々の大半は私を歓迎していないという雰囲気を全身から放っていた。なので、てっきり総長や団長クラスの人からも冷たい視線を向けられると思っていたのだが、思いがけずにこの対応である。そのギャップもあるからこそ、私の心に熱が灯されたのかも知れない。

「うん、まあそんなに気負わないで。今日は顔合わせ程度だから。シェーナも、此処までの案内ご苦労さま」

「かたじけなきお言葉、痛み入ります」

 ウィンガートさんから労いの言葉を貰い、シェーナは騎士の礼で応えた。そんな彼女の所作からも、彼らに対する深い敬意が溢れている。

「それじゃ、必要な過程も全て終えたということで、今日のところはこれで解散だね。二人とも、下がってゆっくり――」

 と、ウィンガートさんが面会の終わりを告げようとしたところで、扉がドンドンと叩かれた。

「お話中のところ、失礼致します! 只今冒険者ギルドより火急の使いが参りました! 是非とも団長閣下のご指示を仰ぎたく存じます!」

 穏やかな空気を一変させるような報せの到来に、私達は一瞬お互いの顔を見合わせた。
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