スローな淫獣神と紡ぐTSF短編集

たかしクランベリー

文字の大きさ
9 / 13

9:自己完結姉

しおりを挟む

俺は何処にでもいる一般男子高校生。
訳あって現在は
清水・雫というスライム娘JKになっている。

今日も今日とてログインボーナスの如く
例の端末を開いた。

「やぁ、清水少年。」

イタズラ小僧のような声音で挨拶を
してくるのは、このアプリの創設者であり神。
見た目がスローロリスなのは、
未だに意味不明だ。

つーか、なんでニヤニヤしてんだ。

「いやぁー、ホント凄いよ清水少年。
ちょっと油断した内に、お爺ちゃんと
おじさんをTS墜ちさせるって才能じゃん!」

「お前に褒められたって嬉しかねぇよ。
俺が何やるかなんて
神だから分かりきってんだろ。」

「んー。ボク陽菜ちゃんの精神体と
遊んでたからよく分かんないや。」

白けるのが不得意な神様だな。

「で、俺を珍しく褒めちぎるって事は
何かあんのかよ淫獣。」

「鋭いねぇ! 正解だよ!
名付けてアップロードver3.0.0ぉ☆」

第一弾は魔物娘の実装。
第二弾は魔物娘・スライムの能力上方修正と、
皮ガチャの廃止ってところか。

「 3か。大々的に言うって事は
それなりのモンなんだろうな?」

「その名も《プロンプト》。
言葉によって対象を上書きする能力。
心の中で上書きしたい言葉にプロンプトを
意識すると発動って感じさ。」

「確かにすげぇ便利だが、
神に近づき過ぎてねぇか俺の追加能力。」

「76業界ではね。成り行きで
神を超える主人公なんて山ほどいるしさ、
インフレしないと置いてかれちゃうんだよ。」

「エロにインフレなんか……必要だな。」

「正直な話、液化憑依で一々TSさせるの
苦労するだろうから
ボクなりの気遣いって奴だよ。」

「淫獣、お前割と優しいところあんだな。
ちょっとだけ見直したぜ。」

「じゃあその淫獣呼びやめよっか☆」

「《断る。》」

「ちなみに神であるボクには通じないよ。」

「知ってらぁ。」

さぁてと。
今日はどんな面白い事をしようかな。
俺は黒い笑みを浮かべて新たなるTS計画を
悪巧みするのであった。



一日が淡々と過ぎ放課後。
青春に悩みの種を植えた
男子生徒らが、一人はいる筈だ。

特に我がクラスはその点で言えば
かなりの宝庫と言ってもいいだろう。
救い甲斐(♀)があるってもんだ。

ほら、丁度いるじゃねぇか。
両手を頭に当ててる男がよォ。
こんな雄なら俺でもTSれるぜ。

淫獣は引っ込んでろ。
俺は安全にTSさせたいんだ。
TSさせりゃあ俺のオカズも多くなるからな。

クラスの男子は殆どTS状態だが、
とりあえず俺は
そこそこの報われない雄一人
TSさせて絶頂するぜ。

確かアイツの名前はーー

長星おさぼしくーん!」

「どわわっ!?」

俺はニヤニヤとしながら彼を後ろから
ホールドする。

「そんなに悩んでどーしたのかなー。
私気になるなぁ。」

「ちょ、そんなんどうでもいいですよ!
それより清水さん! 
背中にその……アレががが。」

「ふーん、なんのことぉ?」

俺は自慢のおっぱいを更に押し付ける。

「ま、不味いですって!
周りの視線がヤバいんでストップ!」

座りながら、足をジタバタさせて指示する。

「いいよー、でも
今日の放課後は一緒に帰ろうね。」

俺は下準備をあらかた済ませて、
彼の背から離れる。

「へ?」

「もうっ、女の子に何度も言わせないでよぉ。
こ、こっちだって恥ずかしいんだからね。」

それっぽい演技をすれば、
清水さんの超絶的な容姿も相まって
そこらの男なんざイチコロである。

人魚は伝承にて男を誑かすのに 
長けてると語られているのだ。
要するにここまでは確定事項。

上手く誘いだしに成功したな。



部屋まで上がらせて貰った俺は、
まるで常連かの如くベットに腰掛ける。
続けて、空いた隣に手をポンポンさせ
座るよう促す。

うん、予定通り動いてくれて助かるぜ。

「あ、あのー清水さん。
冴えないモブみたいな男子高校生の俺が
真横に座っていいんですか。」

「いいに決まってるじゃん。
同じクラスメートなんだからよそよそしく
する必要ないでしょ?」

「た、確かに。」

うし、ちと早い気はするが。
使わせて貰うぜ、プロンプトの力。

「ねぇ、そろそろ話してよ長星君。
私……力になりたいんだ。」

「でも、こんな事話したらきっと
嘲笑われるだけだ。」

「悩みを嘲笑う? 
長星君には私がそんな人に見えるの。」

「ご、ごめん変に疑って!
ここまで来てくれたのに信じないなんて
俺めっちゃ失礼だよな!  …………話すよ。」

「うん。」

彼は少し俯いて口を開く。

「俺、俺の事が大好きで生意気な姉が
欲しいんだ。それもとびきり美少女の。
美人な姉もってる清水さんには
とても言い辛いけどさ。」

「いいよねぇ、お姉ちゃん。
私も姉妹生活を心のそこから楽しんでるよ。
一人暮らしの自分が考えられない位に。

私なんかで良ければ、長星君のお姉ちゃんに
なってあげたいけど……そうもいかないよね。」

あぁ、けどその逆にだって俺は出会った。
兄や姉といった優秀な存在に、
劣等感を抱き苛まれ苦しみ続ける存在も。

なら俺にしてやれるのは新しい姉を
生み出すという救いじゃない。
互いをよく知り、分かり合える姉を生み出す。

それがきっと最適解だ。
俺の偏見でしかないが。

だからここで使うプロンプトはこうだ。

「すみません。ふざけた悩みで。」

「長星君はふざけてなんかないよ。
だって真剣に悩んでるもの。」

「清水さん……。」

「そうだ! 気分転換に理想のお姉ちゃんを
頭の中で想像してみてよ。
想像だけど創造だからね、
既存の女の子はダメだよ。」

「分かった。」

「へぇー、長星君。
見た目に反して思ったより欲張りだねぇ。
そーゆーところ嫌いじゃないよぉ。」

「な、なんでわかるんですか!?」

タネ明かしするならば、
小指を液化させて耳を通じて気づかれぬよう
侵入共有しておいた。

ま、当の本人には明かす訳にはいかんが。

「てゆーかぁ、
何で《自分の身体を頭の中で想像してるの》」

「はぁ?」

「あら、思ったより
《可愛い声になってる》ね。
《長星・寧亜ねあ》ちゃん。」

「あれぇ、私なんで自分の身体を
想像してたんだろう。」

「多分だけど、似合う水着を
考えてたんじゃないかな。」

「あぁ、多分そーかも!
ありがと雫ちゃん!」

マズった。存在事上書きしちまったよ。
いや待て早まるな。
これしきの事、TSヒーローの俺にとって
軌道修正など容易い!

「それよりもさぁ、寧亜ちゃん。
《上書き前の自分が誰か覚えてるよね》。」

「うん、覚えてるよ。
私は長星・椎汰……不思議だわ。
私は確かに椎汰の姉の寧亜だけど、
弟の椎汰なの。
椎汰として生きていた記憶も、
寧亜として生きていた記憶もある。

私を創造して、想像して。
私になった筈なのに、抵抗感がないわ。

…………そうか、私が私だからだ。」

うっし! 軌道修正完了。

「急でごめんだけど、トイレ借りるね。」

「いいよ。」

「いいの? 
《椎汰君がトイレにいる》んじゃ
なかったっけ。」

「雫ちゃんなら快く譲ってくれるだろうから
気にしなくていいよ。」

「分かった!」

元気よく芝居うった返事で俺は欺き、
華麗にトイレへと向かう。
勿論、目的は排尿ではない。

ニタリと広角を上げて、
俺は中に居るであろう椎汰に液化憑依した。

主導権をフルに握るのも楽しいが、
今回は縁の下の力持ちでいこう。
そっちの方が楽しみ甲斐がある。

久々の男の快楽よ、待っているがいい。
俺は椎汰に軽く暗示をかけて溶け込んだ。

「ふぅ、小便も終わってスッキリだぜ。
さぁ、愛しの姉貴に会いに行くか。」

バシャバシャと手を洗って
目的の場へ向かう。

ドアを開けて入ると、
姉貴が少し困惑している。

「え、どうして急に私の部屋に来てるの?」

「そんなに不思議か?」

「私は雫ちゃんと部屋で遊んでてそれで……」

「何言ってんだよ。
《姉貴はコレで遊んで
一人で俺を待ってたんだろ。》」

「あぁ、そうだったね。
って私のソレばっちいからしまってよ!」

「ん、俺はそうとは思わねえぜ。
れろれろれろっ……ぺろっ。」

俺は愛液を纏う男根型玩具に、
舌を這い踊らせる。

メス香る潮味が俺のシスコン魂に火を立てる。
いや、立っているのは俺自身の。

「ちょっとぉ、ダメだってばぁ。」

「頬を赤らめて言うセリフじゃねぇなぁ姉貴。
本当は嬉しいんだろ。
ほら、まんこ弄ってんじゃねぇか。
《極度のブラコンだな。》」

「うんっ♡ 椎汰君が私の愛液で
喜んでくれて嬉しいんよぉ♡♡」

「ならよォ、
こっちの面倒も見てくんねぇか。」

俺はテント建設した獰猛な欲獣を空に晒す。

「私のおちんちん、客観的に見ると
こんなにも立派なんだぁ♡♡」

「おいおい、褒めてる場合じゃないだろ。
こういう時いつも姉貴は、
《まんこ弄りながらフェラするだろ。》」

「なぁに、当たり前のこと言ってんのよ。
言われるまでもないっつーの♡♡
………はむっ。じゅるっ。じゅぷっ、じゅぷ。」

なんだコレっ!
いくらなんでも俺のチンコの
弱点知りすぎだろ。

ん、いつもやってんだからそりゃ上達するか。

「ダメだ姉貴ィ! 出るっ!!」

びゅるるううん!!

ゴクゴクと風呂上がりの牛乳を飲むかの如く
喉に俺の精液を通す姉貴。

「ぷふぁっ、椎汰君の美味しいなぁ♡♡」

ビールを飲み終えた酒好き中堅社員の
ようなテンションで歓喜を述べる姉貴。

その恍惚としたした表情は妖艶さを醸し
更に俺の性欲を高みへと掻き立てる。

可愛い童顔からは予想もつかない
大人のメス顔で、破壊力がえげつない。

「私のもそろそろ気持ちよくしてよぉ。」

物欲しそうな声で、パンツを下ろす。
愛液を糸のように伸ばし、床へと降りる。

ふと、視点をパンツから彼女に戻すと
スカートを捲りあげて俺と同じく秘所を
晒している。

「はっ! 《ぱいぱんまんこが
愛液でびしょ濡れじゃねぇか。
そんなに俺のチンコ欲しいんだな!》」

「御託はいいからさっさと来なさいよ♡」

「そうだなっ!」

ずぷんんっっ!!

「はぅんっ♡♡♡
んんっ♡♡ 私の膣内に、私のおちんちん。
私自身が一つになって……気持ちいいっ♡」

「姉貴ィっ!」

ちゅっ♡♡

俺は堪らずディープキスを仕掛ける。
そして彼女の舌を貪欲に絡めて責める。
下の締りが強くなるのを感じる。

唇を離すと、互いが愛を絡めた唾液が
糸を引いて千切れる。

姉貴の蕩けた雌顔がより官能的なものへと
進化を遂げ、瞳からはハート模様が
浮かんでいる。

こんなん、我慢できっかよ!!

俺は正常位の彼女の腰をがっしり掴み、
性欲を爆発させた兎の如く激しく振った。

「あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡
女の子の身体気持ちぃよぉ♡♡ もう私っ♡♡ 
一生椎汰君のお姉ちゃんでいいよぉ♡♡
キちゃうっ♡♡ なんかくるよぉ♡♡♡」

パンッパンッパンッパンッ!

「姉貴、好きだ!
《俺とのセックスが大好きな所!》
《人望がある超美少女優等生な所!》
《ムダ毛がなくて、肌が綺麗な所!》」

「椎汰君っ♡  私も大好きだよっ♡♡」

パンッパンッパンッパンッパンッパンッ!

「《おっぱいも大きく柔らかくて感じ易い所》
《おっぱいの形が良くて尻が小さい所》
《手作りの料理が美味しい所》
とにかく全部だ!!! イクぞっ!!」

「「ーーイクっ!!!」」

びゅるるるるるるぅぅうう!!!!!


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...