2 / 238
ノルド
しおりを挟む
その日から、ノルドは少しずつ学校の環境に慣れていった。しかし、それはあくまで表面的なことであり、心の中では母と共に歩む新しい生活に対する決意が日々固まっていった。
「あいつと同じ空気を吸うと病気になる。あいつの母親みたいにな!」
「貧乏が移るぞ!」
「魔物の森に入ってる母親を見たぞ! 魔物の仲間だぞ!」
学校の隅で、こそこそと集まっては村の子供達は集会を開いていた。
自分自身のことにはあまり関心がないが、母親が悪く言われることにはどうしても耐えられなかった。
彼らはノルドの前で話すことを避けたが、ノルドにはそれがまるで風のように耳に入っていた。
けれど、彼は反論せず、孤立を選んだ。喧嘩をして怪我をすれば、母を悲しませるだけだと思ったからだ。
そして、何よりも、村の子供たちには共に学ぶ価値がないと感じていた。
次第に、学校に行かなくなった。母親の元で学び、過ごす方が遥かに有意義だと思った。
「母さん、僕は貴女に教わりたい」
セラは最初、ノルドがいじめにあって登校を拒否していると誤解していた。
しかし、本当の理由は、それとは別のところにあった。
セラは、非常に博学であり、村の教師よりも遥かに豊富な知識を持っていた。そして、教えることに長けていた。
商人が運んでくる本も、セラが指定したものは非常に高度で、難解な書物の中には聖書さえも含まれていた。
それは、のちに知ることになる高価な本も含まれていた。
ノルドは、セラからの指導を受けていたことで、同年代の子供たちとは比べ物にならない知識を既に得ていたし、学校の勉強は既に知っていることだけだった。
家での学びは、ノルドにとって最も効果的だと感じるようになった。周囲の環境とは無縁で、知識が広がっていくのを実感できたからだ。
「セラさんが病気じゃなければ……」商人は、いつもそう呟いていた。
セラは外見だけでなく、体調も周期的に悪化し、しばしば寝込んでいた。
ノルドが成長するにつれて、彼女が寝込む時間が増え、ノルドは家事をこなし、彼女の看病をするようになった。
「お母さんを病気から救いたい」
その思いから、ノルドは早く大人になりたいと強く願い、時間を惜しんで勉強し、母の仕事を手伝いながら、わずか9歳でアルカディア世界の「子どもレベル」最大を達成した。これは、平均よりも3年早い成長だった。
今や彼は、「天からのレアリティと職業」の選定を待つ身となった。
「エリス様、どうか冒険者になれるレアリティを……」
ノルドは、毎日森の入口にある祠で、冒険者と呼ばれる魔物を討伐できる力を持つ者に選ばれるよう、神に祈った。
この世界では、冒険者とそれ以外の者が明確に分けられており、レアリティは絶対で、覆ることはない。
幼い頃、母親はノルドを背負って森に入り、魔兎を難なく狩り、薬草を集めていた。
「母さんは本当にすごい。早く追いつきたい」
彼は、村に数人しかいない「魔物狩りができる母」の偉大さをよく理解していた。セラは冒険者としてのレアリティを持っていた。
この世界で、100人に1人だけが与えられる、特別な力を持つ存在だったのだ。
※
そして、ある日、天啓が降った。
ノルド 薬師 LV1、冒険者 LV1
「エリス様、ありがとうございます。」彼は創造神に感謝すると、ナイフ片手に魔物の森に入っていった。
ノルドは、片腕はあがらないし、片足も引きずって歩く。
魔物の森に入り、空気を胸いっぱいに吸い込んだ。独特の空気と匂いが彼の中に取り込まれる。
「やってやる!」
彼には、狼人族の血が流れており、優れた聴覚や嗅覚が研ぎ澄まされている。
不自由な体のせいで、その感覚は、より純粋な狼人族に近づいていた。魔物の少ない浅い森だが、冒険者になりたてのノルドにとって、どんな魔物とも戦う力はまだない。
「力が無いなら、知恵だ」
彼は、魔兎の通り道を調べ、魔物について書かれた魔物大全を読み、魔兎に適した罠を作ることを考えた。
ノルドは、深夜に寝床を抜け出し、森に入り、五感を鋭敏に働かせて「魔兎の通り道」をいくつか発見した。
次に、罠作りだ。森の入り口を回ると、小川の側に打ち捨てられ、長く使われていない猟師小屋があることを知っていた。作業場が必要だ。
「誰もいらないなら、使わせてもらう」
小屋には鍵がかかっておらず、中には狩猟や解体の道具が揃っていた。ノルドは、使えるものを探した。
道具は、錆びた包丁や、破れて放置された網など、そのままでは使えないものが多かった。
彼は小屋を修繕し、掃除して、作業小屋に変えることにした。
「ここが、俺の拠点だ」
ノルドは、母親から「お菓子でも買いなさい」と貰っていた小遣いを貯めていた。
セラは、不審に思ったが、何も言わなかった。その小遣いを使い、やすりや釘、金具、錠前、塗り薬の原料を村にある小さな道具屋で買った。
やすりで磨いたり、網を修繕して、使える道具が増えていった。作業机や椅子も作り、部屋の中を一通り見回すと満足した。
猟師小屋の改修を始めてから一ヶ月が経っていた。
「さて、実践開始だ!」
魔物の通り道に待ち伏せしたが、人の気配に敏感な魔兎はなかなか近づいてこない。
ノルドは、最初木の上で何時間も音を立てず隠れ、通る瞬間に細工をした網を落としたが、逃げられてしまった。
「この方法は非効率だな。やはり、きちんとした罠を作ろう」
彼は細工した網を自動で落ちるようにし、逃げる方向を塞ぐ形に変えた。いくつかの修正を加え、数種類の網を設置した。
「やった!」夜に仕掛けた罠を早朝に確認すると、1匹の魔兎が捕まっていた。
「この形が正解だな」捕まえた1匹を処分し、調理してみたが、出来上がったものは酷い出来だった。
「これじゃ売れないな。母さんはやっぱりすごい」ノルドは、作業小屋で焼いて一人で食べた。
「でも、少し嬉しいな」
捕まえた魔兎を狙う他の魔物に網を壊されたり、魔兎を取られることもあったが、それは森の中では仕方のないことだと諦めることにした。
最初は失敗ばかりだったが、次第に成功率が上がった。
魔兎を食べ飽きた頃には、売れるレベルの下処理もできるようになり、運搬用の道具も完成していた。
【後がき】
お時間を頂き、読んで頂き有難うございます。♡等で応援頂きますと、今後も励みになります。又、ご感想やレビュー等も一行でも頂けますと、飛び上がって喜びます。 引き続きよろしくお願いします! 織部
「あいつと同じ空気を吸うと病気になる。あいつの母親みたいにな!」
「貧乏が移るぞ!」
「魔物の森に入ってる母親を見たぞ! 魔物の仲間だぞ!」
学校の隅で、こそこそと集まっては村の子供達は集会を開いていた。
自分自身のことにはあまり関心がないが、母親が悪く言われることにはどうしても耐えられなかった。
彼らはノルドの前で話すことを避けたが、ノルドにはそれがまるで風のように耳に入っていた。
けれど、彼は反論せず、孤立を選んだ。喧嘩をして怪我をすれば、母を悲しませるだけだと思ったからだ。
そして、何よりも、村の子供たちには共に学ぶ価値がないと感じていた。
次第に、学校に行かなくなった。母親の元で学び、過ごす方が遥かに有意義だと思った。
「母さん、僕は貴女に教わりたい」
セラは最初、ノルドがいじめにあって登校を拒否していると誤解していた。
しかし、本当の理由は、それとは別のところにあった。
セラは、非常に博学であり、村の教師よりも遥かに豊富な知識を持っていた。そして、教えることに長けていた。
商人が運んでくる本も、セラが指定したものは非常に高度で、難解な書物の中には聖書さえも含まれていた。
それは、のちに知ることになる高価な本も含まれていた。
ノルドは、セラからの指導を受けていたことで、同年代の子供たちとは比べ物にならない知識を既に得ていたし、学校の勉強は既に知っていることだけだった。
家での学びは、ノルドにとって最も効果的だと感じるようになった。周囲の環境とは無縁で、知識が広がっていくのを実感できたからだ。
「セラさんが病気じゃなければ……」商人は、いつもそう呟いていた。
セラは外見だけでなく、体調も周期的に悪化し、しばしば寝込んでいた。
ノルドが成長するにつれて、彼女が寝込む時間が増え、ノルドは家事をこなし、彼女の看病をするようになった。
「お母さんを病気から救いたい」
その思いから、ノルドは早く大人になりたいと強く願い、時間を惜しんで勉強し、母の仕事を手伝いながら、わずか9歳でアルカディア世界の「子どもレベル」最大を達成した。これは、平均よりも3年早い成長だった。
今や彼は、「天からのレアリティと職業」の選定を待つ身となった。
「エリス様、どうか冒険者になれるレアリティを……」
ノルドは、毎日森の入口にある祠で、冒険者と呼ばれる魔物を討伐できる力を持つ者に選ばれるよう、神に祈った。
この世界では、冒険者とそれ以外の者が明確に分けられており、レアリティは絶対で、覆ることはない。
幼い頃、母親はノルドを背負って森に入り、魔兎を難なく狩り、薬草を集めていた。
「母さんは本当にすごい。早く追いつきたい」
彼は、村に数人しかいない「魔物狩りができる母」の偉大さをよく理解していた。セラは冒険者としてのレアリティを持っていた。
この世界で、100人に1人だけが与えられる、特別な力を持つ存在だったのだ。
※
そして、ある日、天啓が降った。
ノルド 薬師 LV1、冒険者 LV1
「エリス様、ありがとうございます。」彼は創造神に感謝すると、ナイフ片手に魔物の森に入っていった。
ノルドは、片腕はあがらないし、片足も引きずって歩く。
魔物の森に入り、空気を胸いっぱいに吸い込んだ。独特の空気と匂いが彼の中に取り込まれる。
「やってやる!」
彼には、狼人族の血が流れており、優れた聴覚や嗅覚が研ぎ澄まされている。
不自由な体のせいで、その感覚は、より純粋な狼人族に近づいていた。魔物の少ない浅い森だが、冒険者になりたてのノルドにとって、どんな魔物とも戦う力はまだない。
「力が無いなら、知恵だ」
彼は、魔兎の通り道を調べ、魔物について書かれた魔物大全を読み、魔兎に適した罠を作ることを考えた。
ノルドは、深夜に寝床を抜け出し、森に入り、五感を鋭敏に働かせて「魔兎の通り道」をいくつか発見した。
次に、罠作りだ。森の入り口を回ると、小川の側に打ち捨てられ、長く使われていない猟師小屋があることを知っていた。作業場が必要だ。
「誰もいらないなら、使わせてもらう」
小屋には鍵がかかっておらず、中には狩猟や解体の道具が揃っていた。ノルドは、使えるものを探した。
道具は、錆びた包丁や、破れて放置された網など、そのままでは使えないものが多かった。
彼は小屋を修繕し、掃除して、作業小屋に変えることにした。
「ここが、俺の拠点だ」
ノルドは、母親から「お菓子でも買いなさい」と貰っていた小遣いを貯めていた。
セラは、不審に思ったが、何も言わなかった。その小遣いを使い、やすりや釘、金具、錠前、塗り薬の原料を村にある小さな道具屋で買った。
やすりで磨いたり、網を修繕して、使える道具が増えていった。作業机や椅子も作り、部屋の中を一通り見回すと満足した。
猟師小屋の改修を始めてから一ヶ月が経っていた。
「さて、実践開始だ!」
魔物の通り道に待ち伏せしたが、人の気配に敏感な魔兎はなかなか近づいてこない。
ノルドは、最初木の上で何時間も音を立てず隠れ、通る瞬間に細工をした網を落としたが、逃げられてしまった。
「この方法は非効率だな。やはり、きちんとした罠を作ろう」
彼は細工した網を自動で落ちるようにし、逃げる方向を塞ぐ形に変えた。いくつかの修正を加え、数種類の網を設置した。
「やった!」夜に仕掛けた罠を早朝に確認すると、1匹の魔兎が捕まっていた。
「この形が正解だな」捕まえた1匹を処分し、調理してみたが、出来上がったものは酷い出来だった。
「これじゃ売れないな。母さんはやっぱりすごい」ノルドは、作業小屋で焼いて一人で食べた。
「でも、少し嬉しいな」
捕まえた魔兎を狙う他の魔物に網を壊されたり、魔兎を取られることもあったが、それは森の中では仕方のないことだと諦めることにした。
最初は失敗ばかりだったが、次第に成功率が上がった。
魔兎を食べ飽きた頃には、売れるレベルの下処理もできるようになり、運搬用の道具も完成していた。
【後がき】
お時間を頂き、読んで頂き有難うございます。♡等で応援頂きますと、今後も励みになります。又、ご感想やレビュー等も一行でも頂けますと、飛び上がって喜びます。 引き続きよろしくお願いします! 織部
19
あなたにおすすめの小説
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!
しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。
モフモフテイマーの、知識チート冒険記 高難易度依頼だって、知識とモフモフモンスターでクリアします!
あけちともあき
ファンタジー
無能テイマーとしてSランクパーティをクビになったオース。
モフモフテイマーという、モフモフモンスター専門のテイマーであった彼は、すぐに最強モンスター『マーナガルム』をテイムするが……。
実はオースこそが、Sランクパーティを支える最強メンバーだったのだ。
あらゆるモンスターへの深い知識。
様々なクラスを持つことによる、並外れた器用さ。
自由になったオースは、知識の力で最高の冒険者へと成り上がっていく。
降って湧いた凶悪な依頼の数々。
オースはこれを次々に解決する。
誰もがオースを最高の冒険者だと認めるようになっていく。
さらに、新たなモフモフモンスターが現れて、仲間も増えて……。
やがて、世界を巻き込む陰謀にオースは関わっていくのだ。
「平民が聖女になれただけでも感謝しろ」とやりがい搾取されたのでやめることにします。
木山楽斗
恋愛
平民であるフェルーナは、類稀なる魔法使いとしての才を持っており、聖女に就任することになった。
しかしそんな彼女に待っていたのは、冷遇の日々だった。平民が聖女になることを許せない者達によって、彼女は虐げられていたのだ。
さらにフェルーナには、本来聖女が受け取るはずの報酬がほとんど与えられていなかった。
聖女としての忙しさと責任に見合わないような給与には、流石のフェルーナも抗議せざるを得なかった。
しかし抗議に対しては、「平民が聖女になれただけでも感謝しろ」といった心無い言葉が返ってくるだけだった。
それを受けて、フェルーナは聖女をやめることにした。元々歓迎されていなかった彼女を止める者はおらず、それは受け入れられたのだった。
だがその後、王国は大きく傾くことになった。
フェルーナが優秀な聖女であったため、その代わりが務まる者はいなかったのだ。
さらにはフェルーナへの仕打ちも流出して、結果として多くの国民から反感を招く状況になっていた。
これを重く見た王族達は、フェルーナに再び聖女に就任するように頼み込んだ。
しかしフェルーナは、それを受け入れなかった。これまでひどい仕打ちをしてきた者達を助ける気には、ならなかったのである。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します
三門鉄狼
ファンタジー
目覚めると、リビングアーマーだった。
身体は鎧、中身はなし。しかもレベルは1で超弱い。
そんな状態でダンジョンに迷い込んでしまったから、なんとか生き残らないと!
これは、いつか英雄になるかもしれない、さまよう鎧の冒険譚。
※小説家になろう、カクヨム、待ラノ、ノベルアップ+、NOVEL DAYS、ラノベストリート、アルファポリス、ノベリズムで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる