シシルナ島物語 少年薬師ノルド/蠱惑の魔剣/牙狼の王ノルド

 ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。

 背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。

 母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。

 セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。

 彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。
 セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。

「セラ、ウミ」
「ええ、そうよ。海」

ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します!

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