16 / 238
リジェ
しおりを挟む
ノルドが薬師になって初めて迎えた夏だ。朝早くから巣箱の世話を終え、クレイの手伝いも済ませると、彼はヴァルと港町へ向かった。
ノシロの店に魔兎を卸し、少しの間、調理を手伝う。その間、ヴァルは店番をしている。いつの間にか客たちに可愛がられ、よく食べ物をもらっていた。
「やっと完成したんです。保湿剤。使ってもらえませんか?」
「ああ、リジェ、お前が試してみろ」ノシロは妻のリジェに手渡した。彼よりも背の高いエルフの美人だ。
「まあ、綺麗な器ね」リジェは、小さなパステル柄の檸檬と草木のレリーフが施された器を見て、目を細めた。
「母が、商品はこういうところにこだわるべきだって」
リジェは保湿剤を少し手に取り、手の甲に塗ってみた。
「良い香り。檸檬の香りね」彼女は両手を擦り合わせ、感心したようにふうんと声を上げた。
「治癒効果もあるの?ノシロ、手を出して。」
ノシロは照れくさそうにしながら、手を差し出す。すると、彼の手にあった小さな切り傷が、まるで筆で掃いたように消えていった。
「一つ買うわ。いくら?」リジェが尋ねる。
「えーと……」ノシロが言葉に詰まる。
「おいおい、価格くらい決めておけよ!」
「いや、まさかこんなに簡単に売れるとは思ってなくて……」
「間違いなく売れるさ」ノシロが断言すると、リジェも頷いた。
「銀貨5枚、ですかね……」
「それは高すぎるな」
「ですよね……」ノルドは顔が青ざめた。実際、材料費だけでももっとかかっているはずだ。
「いやいや、普通の保湿剤ならその価格だが、治癒効果があるなら金貨20枚はするだろう」
「えっ?」
「他にも効果があるんでしょう?」リジェが尋ねた。
「はい。魔物に噛まれた傷に塗ると解毒できますし、皮膚の炎症も抑えます」
「やりすぎだ! それだと冒険者向けだぞ」
「やっぱり……?」実は、セラにも言われていた。しかし、ノルドは薬作りに夢中で、次々と効果を詰め込んでしまったのだ。セラも特に止めなかった。
「高額なリカバリーポーションや解毒薬用の素材まで使ってしまって……どうしよう。母さんに大損させてしまう……」
ノルドはさらに青ざめ、今にも倒れそうだ。
「おい、ノルド。これは保湿剤としては売りにくいが、冒険者向けなら問題ない。俺が金貨30枚で一つ買う」
「ええ、私も一つ買うわ。中級以上の冒険者なら絶対欲しがる。友達にも勧めておくわ」
その言葉を聞いて、ノルドは少し生気を取り戻した。
「次は普通の保湿剤を作ってきて。紹介したい人がいるの」
ノルドは感情の起伏に疲れた様子だったが、初めて薬が売れた喜びで、ヴァルと共に楽しげに帰っていった。
※
「ねえ、ノシロ。あの子、薬師になったばかりなのよね?」リジェは問いかけた。
「ああ、そう聞いてるけど。どうかしたか?」ノシロは平然と答える。まったく、のんきな人だわ……
「リカバリーポーションが幾らか知ってる?」
「ああ、金貨100枚くらいだったか? って、もしかしてノルドの薬、安く買いすぎたな。塗り薬とはいえ、もう少し高くてもいいかもな」
「そうね。今度話して、適正な価格にしてもらうか、何か他の形でお礼をした方がいいわ」
「もちろん、そのつもりだよ」
「それも気をつけないといけないんだけど……普通、リカバリーポーションなんて簡単に作れるものじゃないの。薬師だって、ベテランじゃなきゃ無理よ」
「じゃあ、なんでだ? リジェ、お前は鑑定スキルを持ってるだろ?」
「わからないわ。鑑定スキルも万能じゃないのよ。例えば、自分よりレアリティが高い存在だと、情報が隠されることがあるし、正確な職業もわからない時があるの」
「まあ、別に良いじゃないか。ノルドは良い子だし」ノシロはあまり気にしていない様子だ。
このおおらかさが彼の魅力でもある。リジェは苦笑するしかなかった。
(もう一つ気になるのは……リカバリーポーションの素材は、すごく高価なものなの。普通の家庭の人間が、たくさん買えるはずがないわ。一体、ノルドの母親は何者なのか……)
リジェがノシロに聞いても、「すごいお母さんらしい」と、適当な答えしか返ってこないだろう。
考えるだけ無駄だと悟ったリジェは、ノルドに貰った檸檬を一口かじった。
※
ノルドは上機嫌でリコに会うため、魚市場の料理店を訪れた。
「リコがいなくなった?」
料理店の店主にリコの行方を尋ねるが、店主は困惑した顔をして首を横に振るだけだった。
「うちで子どもに働いてもらうのはいいんだがな、警備員に『孤児院に入れるべきだ』って言われてよ。島主様の通達だから逆らえねぇ」
「それで?」
「島の孤児院から迎えが来たときには、もう姿が消えてたんだ。最近は、窃盗団も出没して物騒だし、私も心配してるんだが……」
店主は申し訳なさそうに目を伏せた。
「どこに行ったか、本当にわからないんですか?」
「さあな……もし見つけたら知らせてくれ。
グラシアスさんから預かり金ももらってるし、私も困ってるんだよ」
店主は肩を落とし、困惑を隠せない様子だった。
『じゃあ、もっと真剣に探せよ!』とノルドは思ったが、その言葉を飲み込み、店を出た。
「探そう!」ヴァルと共に、かすかな手がかりを求めて歩き始めたが、魚市場は強烈な匂いで満ちていて、しかも時間が経っていたため容易ではなかった。
「くそっ!」わずかな匂いを頼りに、ヴァルとノルドは町中を彷徨い歩いた。
けれど、匂いは小高い山の豪邸が並ぶ高級住宅街の入り口で完全に途絶えてしまった。
その山の上からは、ゆっくりと海に沈む大きな夕陽が見えた。ノルドの胸には、込み上げてくるものがあった。
どれほど探してもリコが見つからない無力感と、日が暮れていく焦りが入り混じり、瞳に涙が滲んだ。
「これ以上遅くなると心配をかける。帰ろう」そう言ってみたものの、心のどこかで諦めたくない気持ちもあった。
けれど、セラとの約束の時間もすでに過ぎていて、彼女は停留所で待っていた。
ノルドは、セラにこれまでのことを話し、心の内を吐き出した。
「島主様に捜索をお願いしてみましょう。元気を出して、ノルド」
セラは優しく彼の小さな体を抱きしめた。
「……うん」
「本当に困ったときは、きっとあの子はここに戻ってくるわ」
【後がき】
お時間を頂き、読んで頂き有難うございます。♡等で応援頂きますと、今後も励みになります。又、ご感想やレビュー等も一行でも頂けますと、飛び上がって喜びます。 引き続きよろしくお願いします! 織部
ノシロの店に魔兎を卸し、少しの間、調理を手伝う。その間、ヴァルは店番をしている。いつの間にか客たちに可愛がられ、よく食べ物をもらっていた。
「やっと完成したんです。保湿剤。使ってもらえませんか?」
「ああ、リジェ、お前が試してみろ」ノシロは妻のリジェに手渡した。彼よりも背の高いエルフの美人だ。
「まあ、綺麗な器ね」リジェは、小さなパステル柄の檸檬と草木のレリーフが施された器を見て、目を細めた。
「母が、商品はこういうところにこだわるべきだって」
リジェは保湿剤を少し手に取り、手の甲に塗ってみた。
「良い香り。檸檬の香りね」彼女は両手を擦り合わせ、感心したようにふうんと声を上げた。
「治癒効果もあるの?ノシロ、手を出して。」
ノシロは照れくさそうにしながら、手を差し出す。すると、彼の手にあった小さな切り傷が、まるで筆で掃いたように消えていった。
「一つ買うわ。いくら?」リジェが尋ねる。
「えーと……」ノシロが言葉に詰まる。
「おいおい、価格くらい決めておけよ!」
「いや、まさかこんなに簡単に売れるとは思ってなくて……」
「間違いなく売れるさ」ノシロが断言すると、リジェも頷いた。
「銀貨5枚、ですかね……」
「それは高すぎるな」
「ですよね……」ノルドは顔が青ざめた。実際、材料費だけでももっとかかっているはずだ。
「いやいや、普通の保湿剤ならその価格だが、治癒効果があるなら金貨20枚はするだろう」
「えっ?」
「他にも効果があるんでしょう?」リジェが尋ねた。
「はい。魔物に噛まれた傷に塗ると解毒できますし、皮膚の炎症も抑えます」
「やりすぎだ! それだと冒険者向けだぞ」
「やっぱり……?」実は、セラにも言われていた。しかし、ノルドは薬作りに夢中で、次々と効果を詰め込んでしまったのだ。セラも特に止めなかった。
「高額なリカバリーポーションや解毒薬用の素材まで使ってしまって……どうしよう。母さんに大損させてしまう……」
ノルドはさらに青ざめ、今にも倒れそうだ。
「おい、ノルド。これは保湿剤としては売りにくいが、冒険者向けなら問題ない。俺が金貨30枚で一つ買う」
「ええ、私も一つ買うわ。中級以上の冒険者なら絶対欲しがる。友達にも勧めておくわ」
その言葉を聞いて、ノルドは少し生気を取り戻した。
「次は普通の保湿剤を作ってきて。紹介したい人がいるの」
ノルドは感情の起伏に疲れた様子だったが、初めて薬が売れた喜びで、ヴァルと共に楽しげに帰っていった。
※
「ねえ、ノシロ。あの子、薬師になったばかりなのよね?」リジェは問いかけた。
「ああ、そう聞いてるけど。どうかしたか?」ノシロは平然と答える。まったく、のんきな人だわ……
「リカバリーポーションが幾らか知ってる?」
「ああ、金貨100枚くらいだったか? って、もしかしてノルドの薬、安く買いすぎたな。塗り薬とはいえ、もう少し高くてもいいかもな」
「そうね。今度話して、適正な価格にしてもらうか、何か他の形でお礼をした方がいいわ」
「もちろん、そのつもりだよ」
「それも気をつけないといけないんだけど……普通、リカバリーポーションなんて簡単に作れるものじゃないの。薬師だって、ベテランじゃなきゃ無理よ」
「じゃあ、なんでだ? リジェ、お前は鑑定スキルを持ってるだろ?」
「わからないわ。鑑定スキルも万能じゃないのよ。例えば、自分よりレアリティが高い存在だと、情報が隠されることがあるし、正確な職業もわからない時があるの」
「まあ、別に良いじゃないか。ノルドは良い子だし」ノシロはあまり気にしていない様子だ。
このおおらかさが彼の魅力でもある。リジェは苦笑するしかなかった。
(もう一つ気になるのは……リカバリーポーションの素材は、すごく高価なものなの。普通の家庭の人間が、たくさん買えるはずがないわ。一体、ノルドの母親は何者なのか……)
リジェがノシロに聞いても、「すごいお母さんらしい」と、適当な答えしか返ってこないだろう。
考えるだけ無駄だと悟ったリジェは、ノルドに貰った檸檬を一口かじった。
※
ノルドは上機嫌でリコに会うため、魚市場の料理店を訪れた。
「リコがいなくなった?」
料理店の店主にリコの行方を尋ねるが、店主は困惑した顔をして首を横に振るだけだった。
「うちで子どもに働いてもらうのはいいんだがな、警備員に『孤児院に入れるべきだ』って言われてよ。島主様の通達だから逆らえねぇ」
「それで?」
「島の孤児院から迎えが来たときには、もう姿が消えてたんだ。最近は、窃盗団も出没して物騒だし、私も心配してるんだが……」
店主は申し訳なさそうに目を伏せた。
「どこに行ったか、本当にわからないんですか?」
「さあな……もし見つけたら知らせてくれ。
グラシアスさんから預かり金ももらってるし、私も困ってるんだよ」
店主は肩を落とし、困惑を隠せない様子だった。
『じゃあ、もっと真剣に探せよ!』とノルドは思ったが、その言葉を飲み込み、店を出た。
「探そう!」ヴァルと共に、かすかな手がかりを求めて歩き始めたが、魚市場は強烈な匂いで満ちていて、しかも時間が経っていたため容易ではなかった。
「くそっ!」わずかな匂いを頼りに、ヴァルとノルドは町中を彷徨い歩いた。
けれど、匂いは小高い山の豪邸が並ぶ高級住宅街の入り口で完全に途絶えてしまった。
その山の上からは、ゆっくりと海に沈む大きな夕陽が見えた。ノルドの胸には、込み上げてくるものがあった。
どれほど探してもリコが見つからない無力感と、日が暮れていく焦りが入り混じり、瞳に涙が滲んだ。
「これ以上遅くなると心配をかける。帰ろう」そう言ってみたものの、心のどこかで諦めたくない気持ちもあった。
けれど、セラとの約束の時間もすでに過ぎていて、彼女は停留所で待っていた。
ノルドは、セラにこれまでのことを話し、心の内を吐き出した。
「島主様に捜索をお願いしてみましょう。元気を出して、ノルド」
セラは優しく彼の小さな体を抱きしめた。
「……うん」
「本当に困ったときは、きっとあの子はここに戻ってくるわ」
【後がき】
お時間を頂き、読んで頂き有難うございます。♡等で応援頂きますと、今後も励みになります。又、ご感想やレビュー等も一行でも頂けますと、飛び上がって喜びます。 引き続きよろしくお願いします! 織部
9
あなたにおすすめの小説
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!
しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。
モフモフテイマーの、知識チート冒険記 高難易度依頼だって、知識とモフモフモンスターでクリアします!
あけちともあき
ファンタジー
無能テイマーとしてSランクパーティをクビになったオース。
モフモフテイマーという、モフモフモンスター専門のテイマーであった彼は、すぐに最強モンスター『マーナガルム』をテイムするが……。
実はオースこそが、Sランクパーティを支える最強メンバーだったのだ。
あらゆるモンスターへの深い知識。
様々なクラスを持つことによる、並外れた器用さ。
自由になったオースは、知識の力で最高の冒険者へと成り上がっていく。
降って湧いた凶悪な依頼の数々。
オースはこれを次々に解決する。
誰もがオースを最高の冒険者だと認めるようになっていく。
さらに、新たなモフモフモンスターが現れて、仲間も増えて……。
やがて、世界を巻き込む陰謀にオースは関わっていくのだ。
「平民が聖女になれただけでも感謝しろ」とやりがい搾取されたのでやめることにします。
木山楽斗
恋愛
平民であるフェルーナは、類稀なる魔法使いとしての才を持っており、聖女に就任することになった。
しかしそんな彼女に待っていたのは、冷遇の日々だった。平民が聖女になることを許せない者達によって、彼女は虐げられていたのだ。
さらにフェルーナには、本来聖女が受け取るはずの報酬がほとんど与えられていなかった。
聖女としての忙しさと責任に見合わないような給与には、流石のフェルーナも抗議せざるを得なかった。
しかし抗議に対しては、「平民が聖女になれただけでも感謝しろ」といった心無い言葉が返ってくるだけだった。
それを受けて、フェルーナは聖女をやめることにした。元々歓迎されていなかった彼女を止める者はおらず、それは受け入れられたのだった。
だがその後、王国は大きく傾くことになった。
フェルーナが優秀な聖女であったため、その代わりが務まる者はいなかったのだ。
さらにはフェルーナへの仕打ちも流出して、結果として多くの国民から反感を招く状況になっていた。
これを重く見た王族達は、フェルーナに再び聖女に就任するように頼み込んだ。
しかしフェルーナは、それを受け入れなかった。これまでひどい仕打ちをしてきた者達を助ける気には、ならなかったのである。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します
三門鉄狼
ファンタジー
目覚めると、リビングアーマーだった。
身体は鎧、中身はなし。しかもレベルは1で超弱い。
そんな状態でダンジョンに迷い込んでしまったから、なんとか生き残らないと!
これは、いつか英雄になるかもしれない、さまよう鎧の冒険譚。
※小説家になろう、カクヨム、待ラノ、ノベルアップ+、NOVEL DAYS、ラノベストリート、アルファポリス、ノベリズムで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる