85 / 238
二部
かき氷とビュアンの意地
しおりを挟む
「それで、ヴァレンシア孤児院では、何を出すつもりなんだい?」ノルドは尋ねた。
「グラニータ、つまりかき氷だよ」とリコは自信満々に答えた。
「何それ? 今は夏だよ!」氷は、冬の間に川の流れ溜まりの表面に張るものだと、ノルドにはどうしても理解できなかった。
「それが、それが、なんと、魚市場の地下には、氷を作れる魔道具、製氷機があるんだよ!」
「見たい!」ノルドは大きな声で叫んだ。
「ふふん、いいよ。頼んであげる。ノルドなら、ばあばも許可を出してくれるよ」
ビュアンは珍しく静かで、何も言わなかった。
「どうしたの? ビュアン」ノルドが尋ねると、
「ううん、別に」と小さな声で答えると、妖精は姿を消してしまった。
ノルドとリコは顔を見合わせ、何か気に障ることを言ったのだろうかと考えたが、特に思い当たることはなかった。
かき氷は、できた氷を回転刀がぐるぐる回るかき氷機で削り、シロップをかければ完成らしい。
「うん、それでそのシロップをどうしようかってことなのよ!」
「なるほどね」
「うん、ノルドやセラ母さんの知恵を借りたいと思ってね」
こんな暑い中、冷たい氷を食べることを考えるだけでも最高だろう。
セラに聞きに行くと、「そうね。シシルナ島といえば、レモン、オレンジ、アーモンド、ピスタチオかな」
「わかりました! それは準備しまーす。ノルド特製のシロップも欲しいな!」とリコがリクエストしてきた。
「うーん、思いつかないなぁ」
「思いついたらでいいわ! じゃあ、果物の買い出しに行こう!」
※
ノルドは眠い目を擦りながら、リコに連れられてノシロの店にやってきた。
「久しぶりだな、ノルド! 魔兎かぁ?」
「いえ、リコの付き添いです」
「また頼むよ! まだ在庫はあるから大丈夫だけどな」
ノルドが魔物の森で魔兎を狩りすぎたせいで、数が減ってしまった。
そのため、今年は狩りを控えている。もちろん、他の魔物の森に遠征するのは問題ないが、今のノルドは忙しかった。
「ええ、色々と納品しないといけない薬がありまして」
グラシアス、ニコラ、サルサ、マルカスと、薬の納品客が待っているからだ。
ポーション、蜂蜜飴、保湿クリーム、それに蜂蜜酒など、ノルドの定番の作成品に加えて、サルサやマルカスから特別な薬の製薬も頼まれている。
特別な薬は、ノルドでも難易度の高い製薬で、新たな挑戦が多い。
サルサやマルカスも医師で、ある程度は製薬できるらしいが、薬師であるノルドの方が成功率が高い。
「数も大事だが、種類も大事だ」とサルサはノルドの薬師としての成長を促してくれている。
そして、こういった薬はサルサたちから材料も渡され、製薬賃だけが支払われる。
「それじゃあ、儲かってるんだな?」
「さあ……」
「おいおい! 相変わらずだな」
ノルドは、ノシロから振り込まれる魔兎代の入った銀行の預金残高も、納品客から振り込まれる金額も知らない。全て、セラに任せている。
「色々と買ってしまったので、大丈夫でしょうか?」
ノルドが欲しいものと言っても、製薬用の道具や本、練習用の材料などだ。
これらは非常に高価だが、セラは一つ返事でグラシアスに注文している。
「ああ、きっと大丈夫だよ」ノルドの稼いでいる額をぱっと計算しただけでも、恐ろしい金額だ。
「良かったぁ。最近、母さんが具合が悪くて。僕の借金で生活できないと困るなぁ。それに頑張って稼いで、母さんのサナトリウムの入院代を稼がないと」
「ノルドのお金の話は、セラ母さんから私とグラシアスさんも聞いているわ! 任せといて!」リコが尻尾を振り、ふふんと鼻を鳴らして胸を張った。
「大丈夫かな、この金庫番で?」ノシロが呟いた声をリコが咎める。
「何ですって! そんなことより、さっき渡したシロップの原材料、手配して!」
ノシロは何も言わず、準備に取り掛かった。何せ、天下のグラシアスが後ろについているのだ。
「じゃあ、レモン、オレンジの果汁が冷凍庫にあるよ。でも、シロップ漬けがあるから、その方が甘くて美味しいよ」
「それなら、そのシロップに薄いヒールポーションを隠し味で入れてみたらどうかな? 蜂蜜飴や蜂蜜酒みたいにさ」
リコはふむふむと考え込みながら言った。
「それ、いいね。でもノルド、大変じゃない? あと、高いのはちょっと…」
「大丈夫だよ。かなり薄めて使うから」
「じゃあ、ノルドにお願いしてもいいかな!」
リコはシロップ漬けを試食用に貰って帰ることにした。メグミの許可をもらって、氷を貰いに行くことにする。
ノルドは、気になったことがあって、家に帰りたかった。
※
町のお菓子屋でケーキを買うと、ノルドはそのまま作業場に向かった。
「ビュアン、出てきて。一緒にケーキを食べよう! 製薬に付き合ってくれた報酬だよ!」
「うん」元気の無いビュアンが現れた。
「どうしたの? 嫌なことがあったの?」
「ううん」そう言いながら、ビュアンは下を向いている。
「じゃあ、ケーキを食べて、気が向いたら話してくれる?」
ビュアンはあっという間にケーキを平らげると、「ごめん」と謝った。
「どうして謝るの?」ノルドが聞くと、ビュアンは少し顔を伏せて答える。
「その、まだ私、氷が作れないの。だから……」
「ああ、そんなことか。ビュアンの魅力には関係ないよ。心配しないで」
「ワオーン」ヴァルも頷くように答える。
「いつか、リコも見返してやるんだから!」
「ビュアン、別にリコはそういうつもりで言ってないからね!」
「わかってるけど……女の意地よ! ちょっと修行してくるわ。しばらく来ないけど、心配しないでね!」
「でも、夏祭りには顔を出してね!」
ノルドの声が届いたのだろうか、ビュアンは現れた時と違って、元気に消えていった。
「グラニータ、つまりかき氷だよ」とリコは自信満々に答えた。
「何それ? 今は夏だよ!」氷は、冬の間に川の流れ溜まりの表面に張るものだと、ノルドにはどうしても理解できなかった。
「それが、それが、なんと、魚市場の地下には、氷を作れる魔道具、製氷機があるんだよ!」
「見たい!」ノルドは大きな声で叫んだ。
「ふふん、いいよ。頼んであげる。ノルドなら、ばあばも許可を出してくれるよ」
ビュアンは珍しく静かで、何も言わなかった。
「どうしたの? ビュアン」ノルドが尋ねると、
「ううん、別に」と小さな声で答えると、妖精は姿を消してしまった。
ノルドとリコは顔を見合わせ、何か気に障ることを言ったのだろうかと考えたが、特に思い当たることはなかった。
かき氷は、できた氷を回転刀がぐるぐる回るかき氷機で削り、シロップをかければ完成らしい。
「うん、それでそのシロップをどうしようかってことなのよ!」
「なるほどね」
「うん、ノルドやセラ母さんの知恵を借りたいと思ってね」
こんな暑い中、冷たい氷を食べることを考えるだけでも最高だろう。
セラに聞きに行くと、「そうね。シシルナ島といえば、レモン、オレンジ、アーモンド、ピスタチオかな」
「わかりました! それは準備しまーす。ノルド特製のシロップも欲しいな!」とリコがリクエストしてきた。
「うーん、思いつかないなぁ」
「思いついたらでいいわ! じゃあ、果物の買い出しに行こう!」
※
ノルドは眠い目を擦りながら、リコに連れられてノシロの店にやってきた。
「久しぶりだな、ノルド! 魔兎かぁ?」
「いえ、リコの付き添いです」
「また頼むよ! まだ在庫はあるから大丈夫だけどな」
ノルドが魔物の森で魔兎を狩りすぎたせいで、数が減ってしまった。
そのため、今年は狩りを控えている。もちろん、他の魔物の森に遠征するのは問題ないが、今のノルドは忙しかった。
「ええ、色々と納品しないといけない薬がありまして」
グラシアス、ニコラ、サルサ、マルカスと、薬の納品客が待っているからだ。
ポーション、蜂蜜飴、保湿クリーム、それに蜂蜜酒など、ノルドの定番の作成品に加えて、サルサやマルカスから特別な薬の製薬も頼まれている。
特別な薬は、ノルドでも難易度の高い製薬で、新たな挑戦が多い。
サルサやマルカスも医師で、ある程度は製薬できるらしいが、薬師であるノルドの方が成功率が高い。
「数も大事だが、種類も大事だ」とサルサはノルドの薬師としての成長を促してくれている。
そして、こういった薬はサルサたちから材料も渡され、製薬賃だけが支払われる。
「それじゃあ、儲かってるんだな?」
「さあ……」
「おいおい! 相変わらずだな」
ノルドは、ノシロから振り込まれる魔兎代の入った銀行の預金残高も、納品客から振り込まれる金額も知らない。全て、セラに任せている。
「色々と買ってしまったので、大丈夫でしょうか?」
ノルドが欲しいものと言っても、製薬用の道具や本、練習用の材料などだ。
これらは非常に高価だが、セラは一つ返事でグラシアスに注文している。
「ああ、きっと大丈夫だよ」ノルドの稼いでいる額をぱっと計算しただけでも、恐ろしい金額だ。
「良かったぁ。最近、母さんが具合が悪くて。僕の借金で生活できないと困るなぁ。それに頑張って稼いで、母さんのサナトリウムの入院代を稼がないと」
「ノルドのお金の話は、セラ母さんから私とグラシアスさんも聞いているわ! 任せといて!」リコが尻尾を振り、ふふんと鼻を鳴らして胸を張った。
「大丈夫かな、この金庫番で?」ノシロが呟いた声をリコが咎める。
「何ですって! そんなことより、さっき渡したシロップの原材料、手配して!」
ノシロは何も言わず、準備に取り掛かった。何せ、天下のグラシアスが後ろについているのだ。
「じゃあ、レモン、オレンジの果汁が冷凍庫にあるよ。でも、シロップ漬けがあるから、その方が甘くて美味しいよ」
「それなら、そのシロップに薄いヒールポーションを隠し味で入れてみたらどうかな? 蜂蜜飴や蜂蜜酒みたいにさ」
リコはふむふむと考え込みながら言った。
「それ、いいね。でもノルド、大変じゃない? あと、高いのはちょっと…」
「大丈夫だよ。かなり薄めて使うから」
「じゃあ、ノルドにお願いしてもいいかな!」
リコはシロップ漬けを試食用に貰って帰ることにした。メグミの許可をもらって、氷を貰いに行くことにする。
ノルドは、気になったことがあって、家に帰りたかった。
※
町のお菓子屋でケーキを買うと、ノルドはそのまま作業場に向かった。
「ビュアン、出てきて。一緒にケーキを食べよう! 製薬に付き合ってくれた報酬だよ!」
「うん」元気の無いビュアンが現れた。
「どうしたの? 嫌なことがあったの?」
「ううん」そう言いながら、ビュアンは下を向いている。
「じゃあ、ケーキを食べて、気が向いたら話してくれる?」
ビュアンはあっという間にケーキを平らげると、「ごめん」と謝った。
「どうして謝るの?」ノルドが聞くと、ビュアンは少し顔を伏せて答える。
「その、まだ私、氷が作れないの。だから……」
「ああ、そんなことか。ビュアンの魅力には関係ないよ。心配しないで」
「ワオーン」ヴァルも頷くように答える。
「いつか、リコも見返してやるんだから!」
「ビュアン、別にリコはそういうつもりで言ってないからね!」
「わかってるけど……女の意地よ! ちょっと修行してくるわ。しばらく来ないけど、心配しないでね!」
「でも、夏祭りには顔を出してね!」
ノルドの声が届いたのだろうか、ビュアンは現れた時と違って、元気に消えていった。
8
あなたにおすすめの小説
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!
しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。
モフモフテイマーの、知識チート冒険記 高難易度依頼だって、知識とモフモフモンスターでクリアします!
あけちともあき
ファンタジー
無能テイマーとしてSランクパーティをクビになったオース。
モフモフテイマーという、モフモフモンスター専門のテイマーであった彼は、すぐに最強モンスター『マーナガルム』をテイムするが……。
実はオースこそが、Sランクパーティを支える最強メンバーだったのだ。
あらゆるモンスターへの深い知識。
様々なクラスを持つことによる、並外れた器用さ。
自由になったオースは、知識の力で最高の冒険者へと成り上がっていく。
降って湧いた凶悪な依頼の数々。
オースはこれを次々に解決する。
誰もがオースを最高の冒険者だと認めるようになっていく。
さらに、新たなモフモフモンスターが現れて、仲間も増えて……。
やがて、世界を巻き込む陰謀にオースは関わっていくのだ。
「平民が聖女になれただけでも感謝しろ」とやりがい搾取されたのでやめることにします。
木山楽斗
恋愛
平民であるフェルーナは、類稀なる魔法使いとしての才を持っており、聖女に就任することになった。
しかしそんな彼女に待っていたのは、冷遇の日々だった。平民が聖女になることを許せない者達によって、彼女は虐げられていたのだ。
さらにフェルーナには、本来聖女が受け取るはずの報酬がほとんど与えられていなかった。
聖女としての忙しさと責任に見合わないような給与には、流石のフェルーナも抗議せざるを得なかった。
しかし抗議に対しては、「平民が聖女になれただけでも感謝しろ」といった心無い言葉が返ってくるだけだった。
それを受けて、フェルーナは聖女をやめることにした。元々歓迎されていなかった彼女を止める者はおらず、それは受け入れられたのだった。
だがその後、王国は大きく傾くことになった。
フェルーナが優秀な聖女であったため、その代わりが務まる者はいなかったのだ。
さらにはフェルーナへの仕打ちも流出して、結果として多くの国民から反感を招く状況になっていた。
これを重く見た王族達は、フェルーナに再び聖女に就任するように頼み込んだ。
しかしフェルーナは、それを受け入れなかった。これまでひどい仕打ちをしてきた者達を助ける気には、ならなかったのである。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します
三門鉄狼
ファンタジー
目覚めると、リビングアーマーだった。
身体は鎧、中身はなし。しかもレベルは1で超弱い。
そんな状態でダンジョンに迷い込んでしまったから、なんとか生き残らないと!
これは、いつか英雄になるかもしれない、さまよう鎧の冒険譚。
※小説家になろう、カクヨム、待ラノ、ノベルアップ+、NOVEL DAYS、ラノベストリート、アルファポリス、ノベリズムで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる