5 / 13
登場
5
しおりを挟む
数日経っても相変わらずユキの周りには人は寄り付かず孤立して浮いた
そのような人には度胸試しのような男子からの声かけがたまにあった
そしてある日、そんな中でもヤンキーデビューしたばかりであろう見た目だけで何のオーラもない違うクラスの不良見習いのような男子がやってきた
「姉ちゃんてあのミーさんだろ?」
「だから?」
イキがって馴れ馴れしく話しかけてきた男子を鬱陶しそうに圧をかけながら睨みを利かせる
しかし彼は不良になったプライドなのか少したじろぎながらも強気で「俺も同じグループに入ったし仲良くしようぜ」とユキの机に手をついて乗り出すようにして言ってきた
教室内は『なんで他のクラスのヤンキーまで……』『二人は知り合い?』など、様々な憶測を呼び多少ザワザワしながら遠目からこちらを見ている陰口と視線は感じていた
『こんなのと知り合いとか仲良しそさとか思われるのも鬱陶しい……』
ユキは軽くあしらおうと思っているのだが、彼がユキの所属しているレディースと仲良くしている暴走族チームに入っていると言われたので、あまり冷たくするとまた姉達から冷やかされるネタになりそうなので彼にはこれで去ってほしいと思いながら無言で圧をかけた
しかし、そもそもレディースと仲良くしている暴走族はいくつもあるが、合同で集まった時でもユキは基本的に男子とは会話はしないので暴走族に誰がいるのかもほとんどわかっていないくらい交流を拒絶していたのだ
そんなユキが会話を交わす男子は片手ほどもおらず、むしろ同じレディースチーム内でも数人以外は仲間意識すら持っていなかったので彼のそんな話は正直どうでもよく馴れ馴れしくされる事に嫌悪感しかなかった
そして、こういう見た目だけのチャラいヤンキーは一番嫌いなので、全く諦める様子もなくさらに話だしてきた彼を見ているとムカムカしてきた
彼以前の他の男子のイライラも合わさってしまい、ついついユキは乗り出していた彼の胸元を持つとグッと引き寄せてしまった
すると、驚きながら少し引きつった顔をした彼を本気で睨みながらイライラを込めた低い声でゆっくりと言った
「ウゼェんだよ! カスがっ!
族に入ったから何なの?
そんなん関係ないから!
それにまだペーペーの下っ端だろ
私に馴れ馴れしくすんな!
わかったか
次来たら殺すぞ」
そう言って少し押すようにしながら手を離すと、つい数秒前まで強がりニタニタしながら偉そうに言ってきていた彼の顔はから笑顔が消え怯えた顔つきになっていた
「は……はぃ……」と小さな声で返事をすると恥ずかしそうに小走りに教室を出て行った
『ホントに鬱陶しい』
ちょっとスッキリしたユキは少し息を吸ってから「ふぅっ」とため息をついて前を向くと教室内は凍りついたように引いた空気が流れていて、ユキが顔を横に向けると全員が一斉に目を逸らせた
『あっ、しまった……ついつい……
うわっ 超居づらい』
比較的小声で彼には言ったのだが、ヤンキーなりたてとは言ってもヤンキー男子の胸ぐらを女子が掴んで凄んでいて、それが要注意人物のユキだった事もあり『やっぱりこの人はヤバい人だ』という空気が教室中から伝わってきたのでユキも空気を察して席を立つと教室を出てトイレに向かった
トイレは5組と6組の教室の中間にあるのでユキの教室からは遠いので面倒だが、あの空気の中で座っているよりマシなので仕方なく廊下を歩いていた
ユキが歩くと当然のように道が開け注目を集める周りの行動は変わりない……
ヤンキーの思考にありがちな目立ちたいという気持ちは一切なく、逆に『目立ちたくはない、空気だと思って無視しといて』という想いで歩いていた
『あっ、いた』
そんな暗くなる気持ち中でユキの視線はある人を見つけ追ってしまっていた
そのような人には度胸試しのような男子からの声かけがたまにあった
そしてある日、そんな中でもヤンキーデビューしたばかりであろう見た目だけで何のオーラもない違うクラスの不良見習いのような男子がやってきた
「姉ちゃんてあのミーさんだろ?」
「だから?」
イキがって馴れ馴れしく話しかけてきた男子を鬱陶しそうに圧をかけながら睨みを利かせる
しかし彼は不良になったプライドなのか少したじろぎながらも強気で「俺も同じグループに入ったし仲良くしようぜ」とユキの机に手をついて乗り出すようにして言ってきた
教室内は『なんで他のクラスのヤンキーまで……』『二人は知り合い?』など、様々な憶測を呼び多少ザワザワしながら遠目からこちらを見ている陰口と視線は感じていた
『こんなのと知り合いとか仲良しそさとか思われるのも鬱陶しい……』
ユキは軽くあしらおうと思っているのだが、彼がユキの所属しているレディースと仲良くしている暴走族チームに入っていると言われたので、あまり冷たくするとまた姉達から冷やかされるネタになりそうなので彼にはこれで去ってほしいと思いながら無言で圧をかけた
しかし、そもそもレディースと仲良くしている暴走族はいくつもあるが、合同で集まった時でもユキは基本的に男子とは会話はしないので暴走族に誰がいるのかもほとんどわかっていないくらい交流を拒絶していたのだ
そんなユキが会話を交わす男子は片手ほどもおらず、むしろ同じレディースチーム内でも数人以外は仲間意識すら持っていなかったので彼のそんな話は正直どうでもよく馴れ馴れしくされる事に嫌悪感しかなかった
そして、こういう見た目だけのチャラいヤンキーは一番嫌いなので、全く諦める様子もなくさらに話だしてきた彼を見ているとムカムカしてきた
彼以前の他の男子のイライラも合わさってしまい、ついついユキは乗り出していた彼の胸元を持つとグッと引き寄せてしまった
すると、驚きながら少し引きつった顔をした彼を本気で睨みながらイライラを込めた低い声でゆっくりと言った
「ウゼェんだよ! カスがっ!
族に入ったから何なの?
そんなん関係ないから!
それにまだペーペーの下っ端だろ
私に馴れ馴れしくすんな!
わかったか
次来たら殺すぞ」
そう言って少し押すようにしながら手を離すと、つい数秒前まで強がりニタニタしながら偉そうに言ってきていた彼の顔はから笑顔が消え怯えた顔つきになっていた
「は……はぃ……」と小さな声で返事をすると恥ずかしそうに小走りに教室を出て行った
『ホントに鬱陶しい』
ちょっとスッキリしたユキは少し息を吸ってから「ふぅっ」とため息をついて前を向くと教室内は凍りついたように引いた空気が流れていて、ユキが顔を横に向けると全員が一斉に目を逸らせた
『あっ、しまった……ついつい……
うわっ 超居づらい』
比較的小声で彼には言ったのだが、ヤンキーなりたてとは言ってもヤンキー男子の胸ぐらを女子が掴んで凄んでいて、それが要注意人物のユキだった事もあり『やっぱりこの人はヤバい人だ』という空気が教室中から伝わってきたのでユキも空気を察して席を立つと教室を出てトイレに向かった
トイレは5組と6組の教室の中間にあるのでユキの教室からは遠いので面倒だが、あの空気の中で座っているよりマシなので仕方なく廊下を歩いていた
ユキが歩くと当然のように道が開け注目を集める周りの行動は変わりない……
ヤンキーの思考にありがちな目立ちたいという気持ちは一切なく、逆に『目立ちたくはない、空気だと思って無視しといて』という想いで歩いていた
『あっ、いた』
そんな暗くなる気持ち中でユキの視線はある人を見つけ追ってしまっていた
0
あなたにおすすめの小説
戦いの終わりに
トモ
恋愛
マーガレットは6人家族の長女13歳。長く続いた戦乱がもうすぐ終わる。そんなある日、複数のヒガサ人、敵兵士が家に押し入る。
父、兄は戦いに出ているが、もうすぐ帰還の連絡があったところなのに。
家には、母と幼い2人の妹達。
もうすぐ帰ってくるのに。なぜこのタイミングで…
そしてマーガレットの心には深い傷が残る
マーガレットは幸せになれるのか
(国名は創作です)
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる