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(……眠れない。)
そりゃあ、そうだ。
私は今日、失恋をした。
それも、ちょっとやそっとの失恋じゃない。
物心付いた時からの十数年間、ずっと好きだった遼ちゃんが、まさか、凛子と付き合うことになるなんて…
いや…こんなにダメージを受けること自体が、実は間違いなのかもしれない。
だって、遼ちゃんはイケメンでスポーツ万能、勉強も出来る…つまりモテるのも当然で…今まで特定の彼女がいなかったのが不思議なくらいだ。
幼馴染だってことだけで、こんなつまらない私にも普通に接してくれる。
そんな非の打ち所のない人と、私が釣り合うはずなんてない。
そのくらいのことはわかってたから、告白したこともなかった。
ずっとずっと、遼ちゃんへの想いは胸の奥にしまったまま、誰にも話さなかった。
もちろん、妹の凛子にも。
話せるはずなんてないし、話さなくて良かったと思う。
話してたら、遼ちゃんも凛子もきっと私に気を遣っていただろうから。
遼ちゃんの選んだ人が凛子だったっていうのも、きっと喜ばしいことなんだ。
姉の私が言うのもおかしいけど、凛子は本当に良い子だし、見た目も可愛くて、私の自慢の妹だもの。
他の女子と付き合うより、凛子で良かったんだ、きっと。
そう思うのに、酷く心が痛むのはなぜなんだろう…??
『お姉ちゃん…実はね、今日、遼君に告白されたんだ。』
凛子の言葉が、頭の中をぐるぐる回る。
涙はますます止まらなくなって、胸は張り裂けそうに痛くて…
結局、ほとんど眠れないまま、私は朝を迎えてしまった。
(……眠れない。)
そりゃあ、そうだ。
私は今日、失恋をした。
それも、ちょっとやそっとの失恋じゃない。
物心付いた時からの十数年間、ずっと好きだった遼ちゃんが、まさか、凛子と付き合うことになるなんて…
いや…こんなにダメージを受けること自体が、実は間違いなのかもしれない。
だって、遼ちゃんはイケメンでスポーツ万能、勉強も出来る…つまりモテるのも当然で…今まで特定の彼女がいなかったのが不思議なくらいだ。
幼馴染だってことだけで、こんなつまらない私にも普通に接してくれる。
そんな非の打ち所のない人と、私が釣り合うはずなんてない。
そのくらいのことはわかってたから、告白したこともなかった。
ずっとずっと、遼ちゃんへの想いは胸の奥にしまったまま、誰にも話さなかった。
もちろん、妹の凛子にも。
話せるはずなんてないし、話さなくて良かったと思う。
話してたら、遼ちゃんも凛子もきっと私に気を遣っていただろうから。
遼ちゃんの選んだ人が凛子だったっていうのも、きっと喜ばしいことなんだ。
姉の私が言うのもおかしいけど、凛子は本当に良い子だし、見た目も可愛くて、私の自慢の妹だもの。
他の女子と付き合うより、凛子で良かったんだ、きっと。
そう思うのに、酷く心が痛むのはなぜなんだろう…??
『お姉ちゃん…実はね、今日、遼君に告白されたんだ。』
凛子の言葉が、頭の中をぐるぐる回る。
涙はますます止まらなくなって、胸は張り裂けそうに痛くて…
結局、ほとんど眠れないまま、私は朝を迎えてしまった。
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