10 / 50
10
しおりを挟む
*
「……子、冴子ってば!
どうかしたのか?」
「……え?」
目の前には遼ちゃんがいた。
どうして?
ついさっきまで私は神社にいて、おかしなイケメンさんと一緒だったのに、ここは学校…
「……大丈夫か?」
「え?…う、うん、大丈夫だよ。」
そう言うしかない。
本当は全然大丈夫じゃなかったけど、遼ちゃんに心配かけたくなかったし。
「あのな、冴子…」
「うん、何?」
「俺…前から冴子のことが好きだったんだ。
良かったら、俺と付き合ってもらえないかな?」
「えっ!?」
遼ちゃん…何を言ってるの?
あなたは、凛子に告白して付き合い始めたばかりだっていうのに…
「……俺のこと、嫌い?」
「そ、そ、そうじゃなくて…だ、だって…
遼ちゃんは、凛子のことが好きで、凛子と付き合い始めて…」
「はぁ?何言ってんの?
俺が好きなのは冴子だよ。
なんでそれなのに、俺が凛子と付き合うんだよ。」
どうなってんの?
遼ちゃんは、至って真面目な顔をしてる。
っていうか、こんなこと、冗談で言うような話じゃない。
じゃあ、どうして??
「冴子…どうかしたのか?
顔が青いぞ。
やっぱり俺のこと、嫌いなのか?」
「そ、そうじゃないって!
び、びっくりし過ぎて…」
「そうなのか?
じゃあ、俺と付き合ってくれるのか!?」
「え……」
どうしよう…
嬉しいけど、そんなことになったら、凛子がどれほどショックを受けるか…
だって、二人が付き合い始めたのは昨日なんだから。
いまだに遼ちゃんの気持ちがわからない。
「あ、あの…返事は明日…ご、ごめんね!」
私はその場から駆け出した。
とにかく家に帰ろう…
家で、ゆっくり考えなきゃ…!
私は、全速力で家を目指した。
「……子、冴子ってば!
どうかしたのか?」
「……え?」
目の前には遼ちゃんがいた。
どうして?
ついさっきまで私は神社にいて、おかしなイケメンさんと一緒だったのに、ここは学校…
「……大丈夫か?」
「え?…う、うん、大丈夫だよ。」
そう言うしかない。
本当は全然大丈夫じゃなかったけど、遼ちゃんに心配かけたくなかったし。
「あのな、冴子…」
「うん、何?」
「俺…前から冴子のことが好きだったんだ。
良かったら、俺と付き合ってもらえないかな?」
「えっ!?」
遼ちゃん…何を言ってるの?
あなたは、凛子に告白して付き合い始めたばかりだっていうのに…
「……俺のこと、嫌い?」
「そ、そ、そうじゃなくて…だ、だって…
遼ちゃんは、凛子のことが好きで、凛子と付き合い始めて…」
「はぁ?何言ってんの?
俺が好きなのは冴子だよ。
なんでそれなのに、俺が凛子と付き合うんだよ。」
どうなってんの?
遼ちゃんは、至って真面目な顔をしてる。
っていうか、こんなこと、冗談で言うような話じゃない。
じゃあ、どうして??
「冴子…どうかしたのか?
顔が青いぞ。
やっぱり俺のこと、嫌いなのか?」
「そ、そうじゃないって!
び、びっくりし過ぎて…」
「そうなのか?
じゃあ、俺と付き合ってくれるのか!?」
「え……」
どうしよう…
嬉しいけど、そんなことになったら、凛子がどれほどショックを受けるか…
だって、二人が付き合い始めたのは昨日なんだから。
いまだに遼ちゃんの気持ちがわからない。
「あ、あの…返事は明日…ご、ごめんね!」
私はその場から駆け出した。
とにかく家に帰ろう…
家で、ゆっくり考えなきゃ…!
私は、全速力で家を目指した。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
灰かぶりの姉
吉野 那生
恋愛
父の死後、母が連れてきたのは優しそうな男性と可愛い女の子だった。
「今日からあなたのお父さんと妹だよ」
そう言われたあの日から…。
* * *
『ソツのない彼氏とスキのない彼女』のスピンオフ。
国枝 那月×野口 航平の過去編です。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる