泡沫の刻(ウタカタノトキ)

神在琉葵(かみありるき)

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そんな僕とは裏腹に、アルマンは会う度に暗く沈み、口数も少なくなっていた。
それは僕にとっても心配なことではあったけれど、僕は相変わらずお金を渡していたし、僕の生活はあの頃よりは多少なりとも楽なはずだ。
 彼もいいかげん僕の過酷な生活に慣れて来ただろう…そう思い、あまり気にしないようにしていた。




やがて、月日は流れ、幸せだった一年は早くも終わりを告げようとしていた。




アルマンはげっそりと痩せ、まるで死んだ魚のような虚ろな目をしていたが、それでもどうにかこの一年を乗り切ったのだ。




 「アルマン…あと少しだね…
君には本当に苦労かけたね。
でも、もうすぐそれも終わりだよ。」

 僕がそう言うと、彼は意外にもそれを鼻で笑った。



 「嘘ばっかり…そんなわけないよ。
 君は本当は元に戻る気なんてないんだ。」

 「何を言うんだ。
 本当にあいつは言ったんだ。
 入れ替わるのは一年だけだって。
 一年が経てば、自然に元に戻るんだって。」

 僕がそう言っても彼はおかしな笑みを浮かべるだけだった。




 「……なんだ、まだ疑ってるのかい?
まぁ、当日になればわかるよ。
あとほんの数日だ。
アルマン…ごめんよ。
 君には本当に悪かったと思ってる。」

 僕は、彼に金を渡し、何とも言えない気分の悪さを感じながら、彼と別れた。


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