一足早い春が来た！

５

「じゃあ、これからは分担しないか？
 各自が部屋を担当しても良いし、作業を分担するのでも良い。」

 「あたしは、なんだかんだ言ってもここの本当の住人じゃないし、雨男は毎日いるわけでもないんだから、あんたらで分担すれば良いじゃない。」

 「良く言うな！
 本当の住人じゃないって言って、僕達よりもずっと長くいるじゃないか。
 僕や山田がバイト中も、あんたはここにいるんだからな！」

 「なによ、留守番してあげてるんじゃない！」



あぁ～あ、こんなこと言わなきゃ良かった。
 確か、以前にも同じことを言って、今と同じように龍之介とバーバラが言い争って…
デジャヴだ…なんて不毛なデジャヴなんだ…



「あぁ～！、もう良い！
 俺がなんとかする！！」



そんなこと言いたくはなかったけれど、俺にはそう言うしかなかった。



とはいえ、一体どこから手をつければ良いのやら…
まずは風呂でも入ってからゆっくり考えようと思っていたら、あがってすぐに俺は眠りについていた。