一足早い春が来た!

神在琉葵(かみありるき)

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なんと、早乙女さんは家からドラムセットを持って来ていた。
それらを車から降ろして二階の防音室に軽々と運び込むと、手際よくドラムセットを組み立てる。
 女性のセットとは思えないツーバスの派手なドラムセットだ。
 値段的にもかなりな物じゃないかと思った。




 「じゃあ、今から曲を流すから、それに合わせて叩いてみてよ。」

そう言って、俺はジャーマンメタルの特に速い曲を流した。
 彼女がどの程度の腕なのかはわからないけど、いくらなんでもこの速さについては来れないだろう。




 (な、なんだとぉぉぉーーー!)




 俺の予想は数秒も経たないうちに裏切られた。
その超ハイスピードな曲に少しも遅れることなく、彼女は正確なリズムを刻み、さらに女性とは思えない程の力強さを感じさせる。
その快いビートに俺の身体は勝手に反応し、同じようにリズムを刻み始めた。
 今までこれほどの腕を持ったアマチュアドラマーに出会ったことはない。
 心の底から感動と興奮が沸き上がった。

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