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絶対に盗み見しないと誓い合った恋人のスマホ・男編

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「スマホの盗み見なんて考えられないよな。」

 「本当にそうね。相手のことを信頼してたら、見る必要なんてないものね。」

 「俺達は、そんなこと、絶対にやらないでおこうな。」

 「当然よ!
 私、絶対にあなたのスマホをのぞいたりしないわ。」

 「俺もだ!」



 付き合い始めてしばらく経った頃、俺と優香はそんな会話を交わした。
その当時、俺は本気でそう思っていたし、絶対にそんなことはしないと思ってた。



だけど…
今、俺はその禁を破ろうとしている。
 俺の指はすでに優香のスマホにかかっている…



優香は今、風呂に入っている。
おそらく30分は出て来ないだろう。
そう…今なら、彼女のスマホをのぞける。
 彼女の秘密を知れるかもしれないんだ。
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